遊戯王GX〜社畜童貞のオッサン、糞上司の悪意でキマイラと共に転生する〜   作:SOD

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そう言えば皆さんゴールデンウィークらしいっすね?

言われるまで知らずにいられたのに。


 今日は残業少なめで済みました。わーい…………。



灼熱の赤の中、獣王の心は氷河より冷たい

 

 灼熱の風が吹き、ヴァンパイア達は渇きに耐えられず霧散し死にゆく。

 決闘者達は膝を付くライフポイントが十全以上の貴婦人を、血塗れになり腹に風穴が空いた満身創痍の男が見下ろす図式。

 

 何もかもが対象的な両者の決闘を、月と少女だけが見守っている。

 

 

 レッド・デーモンズ・ドラゴン ATK3000

 

 

 『グルルルル……』

 

 「レッド・デーモンズ・ドラゴン……シンクロモンスター……カミューラのモンスター達を一体で全滅させちゃった」

 

 

 「くっ……!! でも、だから何だって言うのよ。

 

 私のライフポイントは6500! 貴方の場にはもうモンスターが居ない!

 

 これ以上何が出来るって言うのよ?」

 

 

 「よく(さえず)る……よほど堪えたか、古臭(ほこりたか)いヴァンパイア一族よ。

 

 いや、一族と呼ぶには値しないか。お前が最後の一人。ヴァンパイアは既に『個体』。

 そして、今宵は地上の『ヴァンパイア』が生きた最期の夜だ」

 

 「黙れ……黙れえぇぇぇー!!

 

 私は死なない! お前たち人間に復讐し、ヴァンパイア一族を復興するその日まで!!」

 

 

 「不可能だ。お前の()()は、未来永劫成し得ない」

 

 怒りに震えるカミューラ。冷えた瞳とカラダで見据える偽遊。

 どこまでも交わらない。どこまでも……相反する。 

 

 「殺す……お前は殺す……!!

 このデュエルで倒して、人形にして! 尊厳を犯し! 恥辱に漬けて!!

 

 絶望の中で殺してやるうううううーーー!!!!」

 

 

 

 

 「ーー戯けたことを。それだけ加齢(ふはい)が進んでまだ気付けないのか妄執(もうしゅう)

 

 『死は優しい』。全てを包み込む堕落した布団(やみ)だ。 

 輝かしい成功譚(せいこうたん)も、下らぬ転落(てんらく

)も、絶望(しゅうちゃく)も。全て包み込む。

 

 

 全ての終着点は、生存(あゆみ)ではなく滅亡(ねむり)そのもの。

 悟れ、雑念(ざつねん)。最後は何も残らない」

 

 

 

 『ガアアアアアアアアアアアアアアアアアアーーー!!!!』

 

 

 レッド・デーモンズ・ドラゴンが吼える。偽遊に同調とも、批判とも思えるような咆哮で。

 

 

 「メインフェイズ2。墓地の『合成獣融合』を手札に戻す。

 

 ターンエンド」

 

 

 「私のターンだ!! ドロー!」

 

 カミューラは引いたカードを見て苦い顔になる。

 

 「私は……墓地の『ヴァンパイアの使い魔』の効果発動!

 『ヴァンパイア帝国』を墓地へ送り特殊召喚。

 

 そしてライフを500払ってヴァンパイアモンスターを手札に加える。

 『ヴァンパイア・レッドバロン』を加える!

 

 そして、同じく墓地の『ヴァンパイアの眷属』の効果発動。

 『ヴァンパイアの領域』を墓地へ送って特殊召喚。

 ライフを500払って『ヴァンパイアの支配』を手札に加える!」

 

 カミューラ LP5500

 

 

 ヴァンパイアの使い魔 DEF0

 ヴァンパイアの眷属 DEF0

 

 「ヴァンパイアの使い魔を生贄に、『ヴァンパイア・レッドバロン』をアドバンス召喚!」

 

 ヴァンパイア・レッドバロン ATK2400

 

 「ああ。いいぞ。

 

 まだまだ遊べる……」

 

 「ライフを1000ポイント払い、ヴァンパイア・レッドバロンの効果発動!

 私のヴァンパイアの眷属と、貴方の『王者(レッド・デーモンズ・ドラゴン)』を対象にしてコントロールを入れ替える!!

 

 フフハハハハハハハ!! 何が王者よ! しょせん全ての生き物はヴァンパイア一族に平伏すのよ!!」

 

 

 カミューラ LP4500

 

 

 「そんな……偽遊のレッド・デーモンズ・ドラゴンが……取られちゃった…………」

 

 

 

 カミューラ LP4500

 場

 

 ヴァンパイア・レッドバロン ATK2400

 レッド・デーモンズ・ドラゴン ATK3000

 

 

 

 偽遊 LP500

 場

 ヴァンパイアの眷属 DEF0

 

 伏せ2

 

 

 「フフフフフ……」

 (結局、最初に伏せてから全く発動する気配のないリバースカード、アレは何の役にも立たないハリボテだったわね…………)

 

 

 「これで終わりよ! バトルフェイズ。

 

 ヴァンパイア・レッドバロンで、ヴァンパイアの眷属に攻撃!」

 

 

 ヴァンパイア・レッドバロンの槍に無惨に殺された眷属が、悲痛な声を上げて死んでいった。

 

 

 「さあ、死になさい虚路居偽遊!! ヴァンパイア一族を滅ぼした憎き人間よォ!!

 

 レッド・デーモンズ・ドラゴンで、ダイレクトアタック!!」

 

 

 レッド・デーモンズ・ドラゴン ATK3000

 

 

 「……………………本当に愚かな女だ。

 己の為に『帝国』を滅ぼし、『領域』を潰し……挙げ句眷属すら殺したか。

 

 ヴァンパイアを滅ぼしているのは、果たしてどちらの方か?」

 

 

 「負け犬の戯れ言など聞く耳持たぬわァ!!」

 

 

 チャラチャラ……と、鎖のような音がした。

 

 

 『グオオオオー!!』

 

 

 「!! 今度は何の声だ!?」

 

 

 

 「手札から『深淵の獣(ビーステッド)マグナムート』の効果発動。

 自分の墓地から闇属性モンスター『大翼のバフォメット』を除外して、特殊召喚する」

 

 

 

 深淵の獣(ビーステッド)マグナムート DEF2000

 

 

 

 「私のターンに手札からモンスターを特殊召喚だと……!?

 

 い、いや待て。そのモンスターは聞いたことがある…………。

 

 

 お前ェ、何故そのモンスターを前のターンに出さなかったァ!?

 攻撃してライフを減らせたはずだア!!」

 

 

 

 「そんなことを気にしていられる身分か。

 

 マグナムートの効果発動。エンドフェイズにデッキか墓地からドラゴン族モンスターを手札に加える」

 

 

 レッド・デーモンズ・ドラゴン ATK3000 VS 深淵の獣(ビーステッド)マグナムート DEF2000

 

 

 「オノレェ……!! どこまでも……どこまでもコケにするつもりか虚路居イイイイイイィィィーー!!」

 

 

 

 「メインフェイズ2にカードを二枚伏せてターンエンドだ!!」

 

 「エンドフェイズ。デッキから『深淵の獣(ビーステッド)ドルイドヴルム』を手札に加える。

 

 そして、墓地の幻獣魔王バフォメットの効果発動。除外されている悪魔族・獣族・幻想魔族モンスター一体を特殊召喚出来る。

 

 大翼のバフォメットを特殊召喚」

 

 

 大翼のバフォメット DEF1800

 

 

 「バフォメットの効果発動。

 『幻爪の王ガゼル』と『合成獣融合』を手札に加える」

 

 この効果処理により、偽遊の手札は七枚となった。

 

 

 (…………偽遊、すごい。セブンスターズを、弄んでる…………)

 

 

 レイは素直に凄いと感じる。だが、その心はまったく晴れない。

 格下相手にも敗北の危険性があると、常々教えているのは他ならぬ偽遊なのに。

 

 

 晴れない……のに。

 

 

 (……………………やっぱり、偽遊は『違う』んだ。

 

 強さも、技術も……人としても)

 

 

 

 「俺のターン。ドロー」

 

 (でも、そんな偽遊でも負けることはあるんだ……) 

 

 「速攻魔法『合成獣融合』を発動」

 

 「させるかああああーー!!

 

 永続罠『融合禁止エリア』だ!!」

 

 「チェーンはない」

 

 手札には二枚目の合成獣融合がある。だが、偽遊は発動しない。 

 

 「クリムゾン・ヘルガイアの効果発動。墓地から『ヴィジョン・リゾネーター』を手札に加える」

 

 「チューナーモンスターを手札に…………まさか、お前まだ」

 

 「チェーン1。ヴィジョン・リゾネーター。

 チェーン2深淵の獣(ビーステッド)ドルイドヴルムの効果。

 

 お前の墓地の『真血公(ジ・アンデット)ヴァンパイア』を除外する。

 

 そしてデッキから『デモンズ・ゴーレム』を手札に加える」

 

 

 「クソが……クソが……クソがクソがクソがクソがクソがクソがアアアアアアアアアアアァァァァーーーー!!!!」

 

 怒り狂ったカミューラに、無感動にカードを使う偽遊。

 

 「ヴィジョン・リゾネーターを召喚」

 

 深淵の獣(ビーステッド)ドルイドヴルム ATK2500

 ヴィジョン・リゾネーター ATK400

 

 「融合禁止エリア、悪くはないがどこのバカだ? それを勧めておいて使い方も教えない脳の腐った阿呆は。

 

 合成獣融合は速攻魔法だ。ターン1制限もない。融合を止めたいだけの目的でメインフェイズに使うなんて、俺なら絶対にさせない」

 

 「五月蝿い黙れ!! お前に教わることなど何もない!!」

 

 「そうか。

 

 ドルイドヴルムに、ヴィジョンをチューニング」

 

 深淵の獣ドルイドヴルム☆6+ヴィジョン・リゾネーター★2

 

 「シンクロ召喚。レベル8『レッド・デーモンズ・ドラゴン・スカーライト』」

 

 

 

 レッド・デーモンズ・ドラゴン・スカーライト ATK3000

 

 

 「新しいレッド・デーモンズ・ドラゴン!?」

 

 「ドルイドヴルムの効果発動。特殊召喚されたモンスターを墓地へ送る。

 

 レッド・デーモンズ・ドラゴンを墓地へ」

 

 

 「クソっ……! 奪われていく、喰われていく……!!

 

 また繰り返す……っ!!」

 

 

 「レッド・デーモンズ・ドラゴン・スカーライトの効果を発動。

 自身の攻撃力以下の効果モンスター全てを破壊し、破壊したモンスターの数×500ポイントのダメージを与える!!」

 

 「させるかよお!! 

 カウンター罠『ヴァンパイアの支配』だ!!

 

 スカーライトを破壊して、ライフを3000回復するぞぉ!!」

 

 

 カミューラ LP7500 

 

 

 

 「クリムゾン・ヘルガイアの効果発動。モンスターが破壊された場合に、墓地の『レッド・デーモンズ・ドラゴン』を特殊召喚する。

 

 スカーライトは、場と墓地に存在する限り『レッド・デーモンズ・ドラゴン』として扱う」

 

 

 「あ、ああ……」

 

 

 レッド・デーモンズ・ドラゴン・スカーライト ATK3000

 

 

 「そして、レッド・デーモンズ・ドラゴン・スカーライトの破壊効果は『一度フィールドを離れた場合にもう一度発動出来る』

 

 スカーライトの効果発動。バフォメットとヴァンパイア・レッドバロンを破壊して、1000ポイントのダメージを与える」

 

 「うあああ……!!」

 

 カミューラ LP6500

 

 「バトルフェイズだ。レッド・デーモンズ・ドラゴン・スカーライトで、ダイレクトアタック!」

 

 

 

 レッド・デーモンズ・ドラゴン・スカーライト ATK3000

 

 

 「うあああああああーーーっ!!」

 

 

 カミューラ LP3500 

 

 

 スカーライトの攻撃をまともに喰らった。このデュエルで初めての偽遊からのダメージ。その二連撃。

 

 地に這いつくばり、痛みに呻き……そして、涙を流した。

 

 

 「ーーどうして……どうしてよぉ!!

 

 どうしていつもいつも、私達(ヴァンパイア)が、お前達(ニンゲン)に滅ぼされなきゃならないのよお!?」

 

 

 「……………………」

 

 

 「答えてよぉ!! 答えなさいよ!! 答えろォ!!

 

 アンタ達転生者は、いつもしたり顔でなんでも知ってますって風に私を語ってくる!!

 

 答えて見ろ虚路居偽遊!!」

 

 

 「…………カミューラさん……」

 

 

 ボロボロと涙を流しながら絶叫するカミューラ。その姿に、レイが心を痛めた。

 

 レイはカミューラの事情など知らない。だと言うのに、何故だかとても……悲しい気持ちになった。

 

 

 「……………………」

 

 偽遊は、それまでと打って変わって無言だ。

 

 「静かに暮らしていたのに!! ただ生きていただけなのに!!

 

 仲間を奪われた!! 家族を奪われた!! 目の前で小さな子どもさえ奪われたあああー!!

 

 

 私達が……何をしたああああああああーーーー!!!!」

 

 

 

 

 

 カミューラの心の叫びが、夜と月と城に吸い込まれていく。

 

 この理不尽を訴える叫びは、本当に憎い相手に届くことは無い。

 

 

 

 聞いているのは、生贄の為に連れてこられた少女。

 

 

 「……………………っ」

 

 

 

 そして、虚路居偽遊だけ。

 

 

 「……………………」

 

 

 

 「うっ……ウウッ……!!」

 

 泣きじゃくって、歯を食いしばって、目の前の相手への視線だけは外さない。

 未だ身体は動かない。なんて惨めに這いつくばっているのか。

 それでも、ヴァンパイアの貴婦人の尊厳だけは手放さず。

 

 

 「……………………偽遊……」

 

 

 とうとうレイですら、偽遊に対して返事を求めた。

 

 

 

 レイに求められては仕方がない。だから偽遊は、重い口を開いた。

 

 

 

 

 

 

 訴えられて、求められて、開かれた口から開かれた第一声は…………。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「ーー俺が知るか、そんなもの。聞きたきゃ当時お前らを襲った()()()達に聞け。

 

 

 

 

 俺たちに、お前の『八つ当たり』に付き合ってやる義理など無い」

 

 

 

 






 作『何で偽遊は、敢えてトドメを刺さずにいるの?
 ババアリョナの性癖にでも目覚めたん?』

 偽『いや、特に深い意味とか無いんだけどさ……幻魔の扉を使わせないとなると、もうコイツデュエルに負けても死なないわけじゃん? これからも人生? 続くじゃん?

 
 悪いことしないように、いい感じに心折っておこうかなって……』


 作『ユーのいい感じに心折る作業って、金属部品を粉砕する機械でやる感じなの?』

 偽『さあ。俺そもそもババアに興味ないから、あんまりこの過程に関心ないから……加減がわからんと言うか。

 …………あと、レイたんに「な、俺負けねーべ?」みたいなとこ見せておいて……キャッ素敵♡ みたいな感じにしておきたくて』





 レイ『ドン引きだよ』


 



 

 偽遊『旅に出ます。主人公は十代にやらせといてください……』
 作『十代は幻魔編ラストでアレがアレしてああなるので駄目です。
 もうプロット変えるの面倒なので、遊乃に押し付けるのも無し。光の結社編まで我慢して』

 偽遊『それで思い出したけど、狂徒達どうするん? 一部卒業するんか?』


 作『うーん……分からん』

 偽遊『駄目じゃん。俺もお前も』

 作『ぶっちゃけ脳みそ同じだからね。仕方ないね。

 忘却バッテリーの智将と恥将の会話みたいなもん』

 偽遊『おもろかったん?』

 作『コミックス全巻買っちゃった★』

 偽遊『ばーかばーか』

偽遊とレイたんの子どもとか言う地獄のようなキャラ、見たいですか?

  • レイたんが軽産婦とか最高
  • レイたんは綺麗なままでいて
  • めっちゃ見たい
  • 許せねえ……!!
  • レイたんのそう言う話はまだか
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