遊戯王GX〜社畜童貞のオッサン、糞上司の悪意でキマイラと共に転生する〜   作:SOD

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やったー!!!! セブンスターズ戦オール終了!
 
これで暫くデュエル書かなくても許されるぞー!!!!





え? 幻魔?


まあ、追々。




セブンスターズ、閉幕。つかの間の平穏、開園!

 

 偽遊とカミューラのデュエルが終わった三日後。七星門の鍵の守護者として戦ったメンバー全員が校長室に呼ばれていた。

 

 

 「皆さん、お集まり頂いてありがとうございます」

 

 

 全員の前に立って話し始めたのは、なんやかんやで一ヶ月以上人形として命を繋いでいた鮫島校長。

 カミューラを偽遊が打倒したことで人形化から解放され、人形の時には無かった頭皮の脂が沸き、人形の頃には無かったメタボ腹が出て、人形の時にもあった加齢臭は健在だ。

 

 「鮫島校長。無事に元に戻れて、何よりです」

 

 そんな汚いオッサンが元に戻ったのを一番喜んだのは、サイバー流の継承者にして学園の帝王。カイザー亮だ。

 

 「ありがとうございます。

 

 …………わたしの生還を心から喜んでくれるのはキミだけだ、亮……っ」

 

 目尻に涙を浮かべる鮫島の脳裏に過ぎったのは、復活して早々に感謝を伝えるべく偽遊の部屋を訪れた時の部屋主の言葉。

 

 

 

 

 『虚路居くん! おかげさまで無事に元に……』

 

 『ーーおいコラ入ってくんな!! 一ヶ月以上風呂に入ってないジジイとか、夏の生ゴミと同義だろうがァッッ!!』

 

 『……………………』

 

 アレは本当に悲しかった……と、鮫島は死の直前まで思うだろう。

 

 

 

 

 「それで、校長。一体どうしてオレたちを呼んだんだ?」

 

 鮫島の心の傷など知ったこっちゃない万丈目が、その場を代表して本題を促した。

 

 十代。翔。三沢。明日香。そして遊乃も、そっちの方が気になって校長の生還に興味がないとまで行かずとも待ち切れない。

 

 なお、偽遊は校長室のソファで水飴をこねている。話など勿論聞いていない。

 こんな状況だが来ているだけマシと言う事実が一番酷い。

 

 

 「え、ええ…………。

 

 オホン。それでは本題に入りましょう。

 

 

 まずはこちらを見て下さい」

 

 そう言って校長が取り出したのは、かつて七星門の鍵が入っていた箱。中を開くと、そこには5つの鍵が収められていた。

 

 

 「七星門の鍵だと!?」

 

 「どういうことっすか!? 七星門の鍵は奪われたはずじゃ……!」

 

 「それに、セブンスターズもまだ一人残ってるはずだぜ!?」

 

 「校長先生、これは一体……!?」

 

 

 万丈目、翔、十代、三沢が各々に口を開く。

 

 一方、一部の人間しか知らないとは言え裏切っていた明日香は普通に肩身が狭いために少し目をそらしていた。

 

 

 「ええ。今朝、匿名で送られて来ました。

 

 『決着は着いたため、鍵を返還する』

 

 と書かれた手紙と一緒に。

 

 

 

 つまり、セブンスターズとの戦いは……我々デュエル・アカデミアの勝利で決着が付いた。と言うことになったのです」

 

 

 

 「……………………なんか、随分と突然な決着になったんだな」

 

 

 十代の言葉に、皆が同調した。

 

 「あの『デュエルだけはガッチガチの最強だった、寧ろデュエル以外に取り柄らしい取り柄の無い偽遊くん』を倒したって言う噂のヘビ柄のセブンスターズはどうしたんすか?」

 

 「翔……お前、最近『恐れ』と言う感情を無くしたのか……??」

 

 三沢がそう言いながら恐る恐る偽遊の方を見ると、本人は何も気にせずドクターペッパーを飲んでいる。

 

 「…………????」

 

 「…………三沢。(キマイラ)は何というか……自分の評価に対して頓着が無い。

 

 おそらく、『事実に対して怒る理由は特に無い』と考えているんだろうが……」

 

 「し、しかしだな万丈目……。

 偽遊は他にも、学園の生徒の実力向上に貢献したりして……」

 

 「それも、『デュエルと言う取り柄』というカウントの内なんだと思う」

 

 「そ、そういう物なのか……?」

 

 原作では承認欲求ゆえに光の結社にまで入った三沢には、少し信じ難いものがあるらしい。

 

 「…………まあ、良いじゃんか。

 デュエルって取り柄があるだけでもさ……」

 

 そう口にしたのはまさかの遊城十代。普段はそうでも無いが、最近デュエルのことになると、少し表情を陰らせるようになってきた。

 

 「つまりさ、私と偽遊さんの鍵。返せば良いってことだよね?」

 

 少し空気が重くなってきたところで、遊乃が口を開く。

 

 自分が首にかけていたモノを外して、ついでにソファーで『型抜き』で遊んでいた偽遊のも外して校長に差し出した。

 

 

 「はい、どうぞ。

 

 賞金は口座に振り込んでおいてね。遊乃ちゃん一人で三人分キル取ったんだから。

 

 全体の半分よ半分」

 

 

 「ええ。セブンスターズの撃退スコアは、最初に狂徒の一人が『ダークネス』を討ち取り、そして虚路居くんが『カミューラ』と、曰く『正体不明』のセブンスターズを倒して二人。

 

 遊乃くんが最高得点なのは間違いありませんからね」

 

 

 「ふっふ〜ん」

 

 遊乃が得意げにドヤ顔している中、明日香が偽遊にこっそり近付いて耳打ちする。

 

 

 「……あの、偽遊。私のこと、校長先生に……」

 「被害者は亮だ。奴が言わないのなら俺も言わん。ソレが俺のスジだ。

 

 だからお前は、敗者として勝者(おれ)の決定に従って黙っていろ。黙っていることそのものが、お前の罰ゲームだ……」

 

 

 

 (………………貴方のそう言うところが、私を狂わせるのよ……っ///)

 

 

 

 「………………狂ったにしろ、狂わされたにしろ。

 交わった行く先は碌な物じゃない……」

 

 「え?」

 

 偽遊は呟いて、遊乃の元へ歩み寄る。

 

 「んへ? どうしたの、偽遊さん?」

 

 

 「………………………………遊乃」

 

 

 「うん。はい?」

 

 

 「………………………………………………お前さ」

 

 

 「…………? え? 何この感じ?

 もしかして愛の告白ですか!? ふぇ〜困っちゃうな〜こんな人前で〜〜」

 

 

 

 「ーーどうしてそんなに胸ないんだ?」

  

 

 「………………………………それ、今のこの時この場所で言わなきゃ駄目なことでしたか?(理不尽な涙目)」

 

 「さあ、どうだろうな?」

 

 「なんだよおそれぇ!?? 頑張った遊乃ちゃんに称賛の言葉はぁ!?

 寄りに寄って女の子の身体のこと言うなんて、TPOとかってレベルじゃねえだろおおー!!(号泣)」

 

 

 「…………ククク……っ!」

 

 

 「何笑ってんだ!! 謝れぇ!! 慰めろぉ!! ごめんなさいしてお詫びしろおおおーー!!!」

 

 

 

 

 クスクスと笑いながら、遊乃に背を向けて偽遊は校長室を去っていった。

 

 「待てえええーー!! ブワァカー!!(泣)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 (…………本当に、いい子に育ったよな。

 

 子は親が無くても育つって……やっぱ俺はそう思うよ。遊乃……) 

 

 

 

 「けど。ギャンブルに対しての付き合い方については、いつかじっくり話し合いたいけどな……」




次回、取り敢えずデュエルだけはしない。僕はキメ顔でそう決めた。
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