遊戯王GX〜社畜童貞のオッサン、糞上司の悪意でキマイラと共に転生する〜   作:SOD

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久しぶりの更新に咽び泣く。

次の話の展開は決まっているのに、なまじ1年生編ラストであるとこを考えるとマジで手が抜けない……。



あ、マスターデュエルでも遂にデモンスミス来ますね。
仕事の関係でその時期マジで一回も大会出れてないんでよく分かってないんですけど、強いとかなんとか。

みんながデモンでミセススミスしてる間に、こっちはキマイラの新しい型試させて貰いますね。


…………いや、そこまで実装されないかもしれないのか?


やけっくそー!!!!

 

 

 ラーイエロー寮。虚路居偽遊の部屋にて。

 

 

 「んー…………」

 

 「………………むすっ」

 

 「zzzzzz...............」

 

 部屋の主、虚路居偽遊は未だ眠りの中。

 部屋主に断り無く部屋に侵入して好き放題過ごしている早乙女レイと火武羅遊乃の二人は、寝顔を盗撮したりワックスで髪型を変えてみたり失礼が過ぎる自由を満喫していた……が。

 

 「………………偽遊さーん? そろそろ遊乃ちゃんを離してほしいんですけどー」

 

 「…………むむむ」

 

 「zzz...」

 

 火武羅遊乃は虚路居偽遊の腕の中。ガッチリとホールドされてされていた。

 

 一瞬の油断を付かれてしまった。寝返りをうった偽遊が眠りながら布団でも探していたのか手を伸ばし、その先に居たのは炎使いのデュエリスト。火武羅遊乃。

 身長が遊乃の頭一つより少し高い程度で収まりが良いらしく。遊乃の頭に顎を置き、腕は肩ごと抱き締めて脚を絡めて眠るその姿は紛うこと無き抱き枕だ。

 

 「う〜ん…………まいったなぁ」

 

 言葉とは裏腹にあまり困った様子をしていない遊乃。

 男女の差と身長の違いがあるとは言え、リアルファイトでは圧倒的に遊乃の方が経験も実力も上。

 頭で顎を撃つなり、後頭部で鼻を撃ち抜いてやるなり、やろうと思えば抜け出す方法の一つや二つ思いつくだろう。しかし、何故か彼女は全くそれをしようとしない。

 

 「むぅー……」

 

 それを見て何か面白くなさそうに唸っているのが早乙女レイ。

 一体何がそんなに気に入らないのか、遊乃をホールドしている手を解こうと色々と行動している。

 

 「……………………あむっ!!」

 

 「zzz......」

 

 偽遊の指を噛んでみる。

 しかし、反応が無い。

 

 元より精霊の爪で肩からザックリ引き裂かれても笑っていられる男だ。この程度の痛みでは目を覚ますことも無く、痛みに顔を歪めることもない。

 

 「うう〜〜ん……」

 

 めげずに次の手を打つ。

 

 レイは自分の長い髪の毛先を偽遊の鼻元に運び……。

 

 「こちょこちょこちょ……」

 

 「…………ぶふ……っ、ふぶ……」

 

 「……………………あ、あの〜レイちゃん? これで偽遊さんがくしゃみすると、遊乃ちゃんの後頭部に鼻水とか直撃しちゃうんですけどぉー……」

 

 「大丈夫だよ。さっきから偽遊の口元からヨダレが垂れそうになってるし、どっちにしても遊乃さんの後頭部は同じ運命を辿るから……こちょこちょこちょ……」

 

 「……………………そっかー……」

 

 やめる気はない。言外にそう言われて頭がヨダレまみれになる未来を諦めた遊乃。

 

 何が何でも偽遊を遊乃から引き剥がしたいレイ。

 

 眠る偽遊。

 

 

 

 不毛な様相は、突然打ち切られる運びとなる。

 

 

 テロリ〜テロリ〜テロリ〜♬

 

 

 「……何この音?」

 

 「え? ポテト揚がった?」

 

 某バーガー店で鳴るような音が聴こえる。そして……。

 

 

  

 「新しいカードの時間!!」

 

 

 「きゃっ!?」

 

 「ふびゃっ!?」

 

 

 突如目を覚ました偽遊に驚いたレイがこてんとひっくり返り、それまで抱き枕にされていた遊乃はくるりと90度身体を反転させられると偽遊とベッドの間でサンドイッチにされて捨てられる。

 

 そして当の偽遊は机の下に置かれていたジュラルミンケースを引っ張り出し、床で開いた。

 

 

 ヴォーン……!!

 

 

 「いたた……。もう、偽遊。いきなり飛び起きてどうしたの?」

 

 「うう……可愛い女の子をいきなり抱き枕から敷き布団にするのはあんまりじゃないかな偽遊さん……(涙目)」

 

 

 レイと遊乃が偽遊の方を向くと……空中に青白いカードが幾つも映し出されている光景が目に入った。

 劇場版で海馬が作っていたパワービションのカード達だ。

 

 「…………………………………………おお、こう来たか!! ハハハ!」

 

 二人の抗議も聞かず、偽遊は映し出された200枚近いカードの効果とステータスを確認している。

 その姿は新しいおもちゃを手に入れた子どもそのもの。

 

 「……………………何これ? 私たちが死んでる間に前世の世界で新発売したカード?」

 

 偽遊が夢中になってカードを見ていると、今度は遊乃の方が偽遊の頭に顎を乗せてカードを見始めた。

 ついでに、レイも偽遊の膝に上半身を乗せて同じくカードを見た。

 

 

 「ああ。こいつは俺の転生者特典。

 新しいカードが向こうで発売されてしばらくすると、このケースに収納されてな、ポイントと引き換えに実体化して取り出せるようになるんだ。

 

 一回あの世に行くまで完全に忘れてたけどな!」

 

 テンション高くカードを何枚か空中でスライドさせて残しておき、残りのカードはケースに戻す。

 

 「えーっと、そうだなぁ。

 この感じならもう『融合』も要らないから『エッジインプ・チェーン』も『魔玩具捕綴(デストーイ・パッチワーク)』も要らないな。

 

 当然迷走してた幻想魔族も要らないっと……!」

 

 

 「ぎ……!」

 「ぎ……!」

 

 

 「アハハハ…………アハハハハハハハ!!!! アーッハッハッハッハッハッハッハーー!!!!」

 

 

 ((偽遊(さん)が見たこと無いほど楽しそうな顔してる……!?!?!?))

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「ふっ、ふふふ!? 

 

 

 

 ……………………してぇ……。

 デュエル。してぇ〜〜……!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 魔法も罠も使えない。相手のモンスターは攻撃力10000で、自分のモンスターは攻撃表示。

 

 こんな状況であれば、勝利を確信してしまうのも無理はない。

 

 もしもこれがリアルな大会の風景だったなら。

 相手が勝利を目的として最適化されたデッキを使用していたのなら。

 この勝利はきっと、移ろわないだろう…………。

 

 

 「行くぞ万丈目!! 混沌幻魔アーミタイルで、こうげーー」

 

 

 「いいやまだだ!! 封魔の矢の効果処理後、ABCードラゴン・バスターの効果発動!

 手札一枚を捨てて、相手のカードを対象に除外する!!」

 

 

 

 だが、選ばれたデュエリストが……運命力を持ち合わせ、知識も戦略も学んだデュエリストが相手ならば。決して油断などしてはならない。

 

 何故ならば……そういう存在こそが、我らが嘗て憧れた『真のデュエリスト』そのものなのだから。

 

 

 

 「無駄だ! 失楽園がある限り、アーミタイルは相手の効果の対象にならず、効果で破壊もされない!!」

 

 

 「攻撃力一万に加えて破壊耐性と対象耐性っすか!? インチキ効果も大概にしろよ!!」

 

 「封魔の矢で魔法も罠も封じられている……ここまでか、万丈目……!!」

 

 遊城十代は主人公だ。世界に選ばれた、世界を護る英雄。それはきっとこれから先も移ろわない。それでも。

 

 「構うものか!! オレが除外するのは『失楽園』だ!!」

 

 

 物語を紡ぐ神が指名した者とは異なる者が、観劇者に影の主人公として謳われると言うことがある。 

 

 

 「なんだと!? このタイミングで失楽園を除外…………!?

 

 いや、違う。万丈目の目的はまさかーー!!」

 

 

 挫折と絶望。這いつくばって地獄を見て……それでもなお立ち上がる者。

 この世界にもう1人だけ在り。

 

 

 「ここで更に効果を使わせて貰うぜ、十代。

 

 オレはたった今墓地へ送った『超電磁タートル』の効果発動!

 

 このターンのバトルフェイズを強制終了させる!!」

 

 「馬鹿な!!!??」

 

 

 世界に選ばれた主人公にすら、勝利を掴むことすら有り得た……舞台装置でもラスボスでも無い男の名はーー。

 

 

 

 「もう終わると思ったか? 自分の勝利が確定だと!?

 

 否……! オレを誰だと思っている?

 

 (いち) (じゅう) (ひゃく) (せん)

 万丈目サンダーだ!!

 

 魔法と罠を封じれば手も足も出ないなんて、ナイーヴな幻想は棄てろ!! オレはそんなヤワな修行はしていないんだよ!」

 

 

 「超電磁タートル……そんな、オレの攻撃が防がれた…………?」

 

 「全然甘いぜ、その程度じゃ。

 オレたちアカデミアのデュエリストが普段、誰の背中を追いかけていると思っている?

 

 

 

 『幻想魔獣キマイラ』による攻撃力3100の連撃ーー【獣王(キマイラ)虚路居(うつろい)偽遊(ぎゆう)!!

 

 攻撃力4000『サイバー・エンド・ドラゴン』ーーあの男が現れるまで唯一の王だったパワボンリミ解の一撃必殺【帝王(カイザー)】丸藤亮!!

 

 デッキの殆どが効果ダメージを与えるカードで構成されていて、ターンが回ってくることすら稀の放火魔(クソおんな)火武羅(ほむら)遊乃(ゆの)!!

 

 

 

 

 アカデミアにおいてワンショットの対策など、宇宙に出るのに宇宙服を着るくらい当然に行うこと。

 怠るものには人権無し。この学園はワンキル地獄なんだ!!」

 

 

 

 

 「……言葉にすると、酷い環境だよな。オレたちの学校って」

 

 「焦土の上で魔獣が散歩してるし、その上で更に放火魔がいて雑草一つ生えない。嫌に地獄の再現度高いッスね……僕らの母校」

 

 

 

 

 「馬鹿な……こんなのありかよ!! こんな……こんなことって……!!」

 

 

 「馬鹿はお前だ十代!! 

 誰に唆されたのか知らないが、魔法や罠効果を完封して攻撃力1万を叩き込む程度の甘えたワンキルじゃ、虚路居偽遊は倒せない!」

 

 「そんなの、やってみなきゃ分からないだろ!!」

 

 「分かる! 何故ならばその手の反撃封殺ワンキルは、オレが既に10回は失敗して諦めた道だからな!!」

 

 「…………は?」

 

 「え?」

 

 「マジかよ……」

 

 万丈目の告白に十代は目を丸くして、三沢は『お前もそれ成立させられるのかよ』って顔をして、翔に至っては『これだから()()()()ヤツらはよぉ……』と引き気味だ。

 

 「オレが初めてそのワンキルを成立させようとして失敗したのは、忘れもしない一昨日(おととい)のこと……」

 

 

 「そりゃ忘れないッスね」

 

  

 「バトルフェイズに入る直前のメインフェイズに

 

 『(ピキィィィーン!)ーーはっ!!? 偶に大会で会う地雷デッキ特有の邪悪な気配がするッッ!!

 

 メインフェイズ中に墓地の「仁王立ち」をミラーソードナイトを対象に発動! 処理後にミラーソードナイトをリリースして効果発動! ガゼルを特殊召喚!

 仁王立ちの対象が居なくなったことで、このターン貴様はもう攻撃出来ないぜ!』

 

 って防がれて、それからもちょくちょくそのコンボを仕掛けていたら、(キマイラ)が嫌そうな顔するようになった。そして終いには……。

 

 

 『またそれかよ、そのコンボ怖ぇんだけど……何回成立させんだよ運命力イカれすぎだろ。

 

 これだから持ってるヤツはよぉ(ブツブツ……)

 ちょっとデッキ調整しておこ……』

 

 

 ってなって、もはや決まる気配なんかチリほども無いほど徹底的にメタられてるからな!! そのコンボは無力だ!!」

 

 「ーー何やってんだよ万丈目(おまえ)ェ!!!!」

 

 「試すのが遅い十代(キサマ)が悪いわ馬鹿がァ!!!!」

 

 「仕方ないだろ!! オレは今日このデッキを手に入れたんだから!!」

 

 「そんな付け焼き刃であの男に挑もうとすること自体間違っているわ!!

 勉強しろ十代!!」

 

 「嫌だぁ!!!!」

 

 「嫌だぁじゃねえ帰ってこいバカ十代!!!!」 

 

 「バカって言うほうがバカなんだぞ!!!!」

 

 

 

 「………………おい、なんなんだこの状況は。

 レベルの高いデュエルをしているさなかで、極限までレベルの下がった喧嘩をしているんだが」

 

 「………………けど、アニキの様子が少しだけ元に戻ってきてるっすね。

 

 最近元気なかったけど、今は元の十代のアニキだ」

 

 

 

 「それで。バトルフェイズは超電磁タートルでスキップしたわけだが。

 

 お前のターンは終了なのか? 十代」

 

 「くっ……カードを2枚伏せて、ターンエンドだ」

 

 「ならばオレのターンだ。カード、ドロー!」

 

 

 

 

 万丈目準 LP4000

 

 

 手札0枚

 

 おジャマ・キングDEF3000 

 

 ABCードラゴン・バスター ATK3000 

 

 アームド・ドラゴン・サンダーLv7 ATK2800 

 

 

 伏せ2枚

 

 

 

 遊城十代 LP4000

 

 手札2枚

 

 混沌幻魔アーミタイル ATK0(レインボー・ヴェール)

 

 伏せ2枚  

 

 

 

 「オレのターン、ドロー!!」

 

 (混沌幻魔アーミタイル。自分のターンに攻撃力が10000になるモンスター。

 だが、今の攻撃力は0。ABCードラゴン・バスターとアームド・ドラゴン・サンダーLV7で攻撃すれば十代のライフはゼロになる。

 

 ならばオレがこのターンでするべきことは、確実に十代のライフをゼロにすること。そのために出来ることは……)

 

 

 「行くぞ十代! オレはスタンバイフェイズにリバースカードを使う。

 速攻魔法『融合解除』!!」

 

 「融合解除だと!?」

 

 

 融合解除。それは場の融合モンスターをEXデッキに戻し、その後自分の墓地の融合素材モンスターを特殊召喚する。と言う、呆れ返るほど単純なテキストの中にキレ散らかしたくなるような鬱陶しさを併せ持つ融合モンスター用の魔法カードだ。

 

 「『融合解除』……お兄さんと偽遊くんと言うアカデミアの光と泥のトップが融合使いなことから、王に挑む者の宣戦布告のような意味合いをこじつけられたカードっすね」

 

 「……それを言っているのは、大体キマイラ教の授業を受けたことのない者たちだがな」

 

 「そりゃーそうっすよ。

 融合解除をあの二人のメタカードとして採用していますなんて本気で言ってようもんならブチ切れるっす。泥の方が」

 

 「しかし、これでアーミタイルを融合解除すれば万丈目の勝ちは濃厚だ。

 

 あとは残った手札でABCードラゴン・バスターの効果を発動して、伏せカードを除去。

 そして攻撃を仕掛ける……」

 

 

 「融合解除の対象は『おジャマ・キング』だ!」

 

 

 「「ーー!!」」 

 

 「おジャマ・キングの融合を解除だって……!? 何でせっかく融合したモンスターを融合解除して……いや、そもそも何でアーミタイルを狙わないんだ!?」

 

 

 おジャマ・イエロー

 おジャマ・グリーン DEF1000

 おジャマ・ブラック

 

 

 「その理由は当然()()だ!」

 

 万丈目はこのターンに引き込んだ唯一の手札を公開する。

 

 

 魔法カード『おジャま・デルタハリケーン!!』

 

 

 「『おジャま・デルタハリケーン!!』 ……っ!」

 

 

 「このカードはおジャま三兄弟が場にいなければ発動しないからな。

 ……さあ舞台は整った。行け、クズ共!!」

 

 

 『『『やけっくそー!!』』』

 

 

 『ブラーック!』 『イエロー!』 『グリィ〜ン!(ねっちょり)』

 

 

 『『『必殺・おジャま・デルタハリケーン!!』』』

 

 

 三兄弟達がケツと水玉のパンツを突き合わせて回転し、3つ臀部の隙間に象られたデルタからハリケーンを生み出す。

 黒・黄・緑のキタナイ竜巻はやがてアーミタイルと2枚の伏せカードに直撃し、屈辱の爆発四散。

 

 「そんな……っ!! アーミタイルにミラーフォースとスピリットバリアが……」

 

 「……………………バカ野郎。十代……」

 

 十代の伏せていたカードを知った万丈目が、悲しげな表情で十代を見つめる。

 その心情は哀れみか、怠惰への非難か……。

 

 

 「十代。お前を今追い詰めたのは、この3匹の雑魚モンスターだ。

 こんな雑魚共でも、オレにかかれば使い道がある。

 

 そして、カードの力のみに目が眩む今のキサマには、百万年掛かっても見えない『真のデュエリストの境地』がある!

 

 オレも、翔も、三沢も。そしてお前も。いつかそれぞれの道を目指して進むことになるのかもしれない。

 

 

 だが、今オレたちがするべきは、その道を見つけた時に歩いていける力を身につけることだ!! 己の道を行くために、必要なことを学び、吸収して、自分の力にすることだ!

 そのためにオレたちは学校にいる! そのためにオレ達は……あの男に挑むために…………」

 

 「万丈目くん……」

 

 「万丈目……」

 

 

 「ーー目を覚ませ十代!! デュエリストとして力を望むなら、オレ達は今何より勉強する必要があるんだよ!!」

 

 

 「……………………勉強……」

 

 

 「オレ達は今、人生最大の幸福の中にいるかも知れないんだぞ!

 

 虚路居偽遊と言う、デュエリストにとって必要な学びを言葉にして伝える知識と意思を持つ師匠とも言える存在がいる!

 

 あの男から学んでいる今のオレは、きっと別次元に他の『万丈目準』が居たとしても。()()()()こそが、全次元最強だ!!!!」

 

 「…………最強」

 

 「嘘じゃない。偽りじゃない。驕りでもない。

 

 分かるだろ十代。お前が自信満々に持ち出してきた力が証明している」

 

 「証……明……………」 

 

 

 「そうだ!! このオレならはっきり言える。

 

 三幻魔、恐れるに足らず!!」

 

 

 「ーーっっ!!」

 (何でだよ……こんなに強いカードを手に入れたのに。どうして……?

 オレは、()()()()()()のに。()()()()()()()()のに…………)

 

 

 「今からでも遅くない。

 この万丈目さんが一緒に頭を下げてやるから、今から(キマイラ)に謝りに行くんだ。()()()のことだ。二つ返事で許してくれるだろう」

 

 (負けられないのに……負けられないのに……)

 

 

 「1から学び直して、このオレ様のライバルとして復活しろ。遊城十代」

 

 (負けられないのに。負けられないのに。負けられないのに。負けられないのに。負けられないのに。負けられないのに。負けられないのに。負けられないのに)

 

 

 「…………バトルだ!!

 

 ABCードラゴン・バスターで、十代にダイレクトアタック!」

 

 

 

 ABCードラゴン・バスター ATK3000

 

 

 (負けられない負けられない負けられない負けられない負けられない負けられない負けられない負けられない負けられない負けられない負けられない負けられない負けられない負けられない負けられない負けられない負けられない負けられない負けられない負けられない負けられない負けられない負けられない負けられない負けられない負けられない負けられない負けられない負けられない負けられない負けられない負けられない負けられない負けられない負けられない負けられない負けられない負けられない負けられない負けられない負けられない負けられない負けられない負けられない負けられない負けられない負けられない負けられない負けられない負けられない負けられない負けられない)

 

 

 

 

 「負けられないのにいいいいーーーッッッッ!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『ーー大丈夫だよ十代。このボクがいるじゃないか』

 

 

 

 

 

 「ーーユベル……!!!!」

 

 

 

 

 ABCードラゴン・バスターの攻撃が放射され、十代に迫ったその瞬間。

 

 十代の手札とデッキの全てのカードが眩い光と紫雲の闇に包まれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「な………………に……?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 スピリット・オブ・ユベル ATK0

 

 

 

 

 

 『キミを泣かせる全てのものから、ボクがキミを護るよ。

 

 愛する十代』

 

 

 

 

 

 

 今、十代の所持するデッキの真価が万丈目に牙を剥く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ついに姿を現した遊戯王のヤンデレ代表。
コイツの存在のお陰で十代には闇落ちが二パターン公式に用意されていると言っても過言ではない!!


まあ、ウチの覇王さんは現在バリバリ正義側で戦ってますけどね。


おっぱいと破滅竜もよろしく。高評価もよろしく。
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