遊戯王GX〜社畜童貞のオッサン、糞上司の悪意でキマイラと共に転生する〜   作:SOD

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新作書いては先延ばしにして、アイディアが湧いては延期した。
そしてついには、おっぱいに続いてチューナーの方もいい感じの手応えが出てきた。破滅竜の方も後一歩何かが有ればイケるそんな予感。

そんな中、そろそろキマイラの方も進めて行きたい気持ちが湧いたような気がします。

いつまでもいつまでも光の結社編の構想ばっか練ってても、肝心の一期が畳めねえ!!

 

行くぞー!!


 


おい、デュエルしろよ

 

 

 

 

 

 

 スピリット・オブ・ユベル ATK0

 

 

 

 『大丈夫かい? 十代』

 

 「ユベル……」

 

 

 ABCードラゴン・バスターの攻撃宣言を引き金に効果を発動したスピリット・オブ・ユベルが、十代とこの場にいる全員の前に姿を現した。

 その姿は半透明で不確か。そこに存在しているのか居ないのかも分からなくなるような不自然な存在感を醸し出している。

 

 『だから言っただろう? 三幻魔なんて大したものじゃないって。

 キミがどうしても使ってみたいって言うからデッキに入れたけれど……やはりデュエルでは役立たずだったね』

 

 「ユベル……その、ごめん。オレ……」

 

 『いいんだよ十代。キミの望みは全て叶えてあげる。ボクの愛しい十代。

 

 さあ、教えて。キミは今何をしたい?』

 

 

 「……勝ちたい。万丈目に」

 

 

 『いいとも。それが君の望みなら』

 

 

 スピリット・オブ・ユベルが万丈目に振り返る。

 十代を見つめる目から一変した敵意の目を向けて。

 

 

 『さて、ボクが場に特殊召喚されたことで、ボクの効果発動だ。

 

 十代、デッキから「ナイトメア・ペイン」を手札に加えて』

 

 「ああ!」

 

 

 ユベルから指示が出て、十代がその通りにデュエルを進め出した。

 

 

 

 「ーー十代!! キサマ、自分のデュエルを外野の言いなりで通すつもりか!?」

 

 

 その様子を見た万丈目が激昂した。

 デュエリストとして、友として、そんな行動を取る遊城十代に声を上げた。

 

 だが、その言葉はもう……届かない。

 

 

 『さあ、万丈目。まだキミのターンだ。好きに動くと良い。

 

 キミのラストターンなのだから』

 

 

 「キサマが……十代を操っているのか!

 

 フザケやがって! アイツは、こんな腑抜けたことをするやつじゃない!!

 

 待っていろ十代、オレが目を覚まさせてやる!!」

 

 

 万丈目がバトルフェイズを終えて、メインフェイズ2へ以降する。

 

 

 (攻撃力ゼロのモンスターが攻撃表示。如何にも攻撃してくださいと言わんばかりだ。

 先ずは体制を立て直す。次のオレのターンでドローする手札でABCの効果を発動して、あのボヤけた精霊を吹き飛ばしてくれる!!)

 

 「ターンエンドだ!」

 

 

 『ターンエンド……か。

 

 最期のターンに何もなしか。まあいいさ、これで終わりなのだから。

 

 ボクたちのターンだ。十代!』

 

 「ああ、ドロー!」

 

 十代がカードを引く。運命も宿命も、全てを味方に付けるような幸運のドロー。

 

 それにより、手札に引き込まれたカードは…………。

 

 

 『流石だよ、十代。それでこそ、覇王の魂を受け継ぐ者……そして、ボクの愛する十代…………。

 

 さあ、そのカードを使うんだ。あらゆる次元の、あらゆる総てを呑み込んだ力。最強の力を!!』

 

 

 「ああ、分かった。オレは最強の力を使う。もう、誰にも負けないために。あんな未来を、現実に引き込まない為に!

 

 手札を一枚捨てて、魔法カード発動。

 

 

 

 『超融合』!!!!」

 

 

 

 その時、天から雷が振って嵐が起きた。

 

 

 

 「ぐっ!? な、なんだこの嵐は!?」

 

 「さっきまで雲一つ無かった空に、嵐を起こす程の雨雲だと!?」

 

 「ぐううっ……!! 吹き飛ばされるッス!!」

 

 

 「十代、キサマ一体何をしたんだ!?」

 

 「…………超融合。これは、相手の場のモンスターも融合素材にすることが出来る魔法カード。

 

 オレはこれで、お前のABCードラゴン・バスターとオレの場のスピリット・オブ・ユベルで融合召喚を行う」

 

 「ーー!! そうはさせん。リバースカードオープン、『神の宣告』を発dーー」

 

 「無駄だ。超融合の発動に、相手はチェーン出来ない」

 

 「そんなバカな!?」

 

 

 「さあ、ユベル。敵のモンスターを呑み込め」

 

 『ああ。キミのためなら……』

 

 

 抵抗も許されず、ABCードラゴン・バスターが呑み込まれてユベルの一部へ変わる。

 そして、不確かだった存在感が僅かに現実味を帯びて変化する。

 

 

 「来い、オレの切り札!! 『ユベル-Das Ewig Liebe Wachter(ダス・エーヴィヒ・リーベ・ヴェヒター)』!!!!」

 

 

 

 ユベル-Das Ewig Liebe Wachter(ダス・エーヴィヒ・リーベ・ヴェヒター) ATK0

 

 

 

 「ユベルのカードが変化した!!」

 

 「でも、あの姿……って言うか腕のカタチ……フレイムウィングマンに似てないッスか!?」

 

 

 「…………十代」

 

 

 『ありがとう十代。キミのおかげでボクはまた力を取り戻した。

 

 進化したボクの効果発動。この姿のボクが融合召喚でフィールドに現れた場合、融合素材にしたモンスターの数×500ポイントのダメージを相手に与える。

 

 融合素材となったのは二体。よって万丈目に1000ポイントのダメージを与える』

 

 

 「ぐあああ……!!?」

 

 

 万丈目 LP3000

 

 

 「ぐっ……!? この痛みは、一体……」

 

 

 『それはボクからの、心ばかりの感謝の気持ちさ。

 

 キミとのデュエルのおかけで、十代はボクの重要性に気付いたみたいだからね。

 

 痛みとは愛だ。キミに愛は無いが、謝礼代わりに与えてあげよう。

 

 そして、もう一発……手向けの花だよ。受け取ると良い』

 

 

 「オレは、永続魔法『ナイトメア・ペイン』を発動。

 

 そして、バトルフェイズだ!

 

 

 ユベル-Das Ewig Liebe Wachter(ダス・エーヴィヒ・リーベ・ヴェヒター)で、アームド・ドラゴン・サンダーLv7に攻撃する!!」

 

 

 「ぐ……攻撃力0の時点で匂いはあったが……やはり、何らかの戦闘に関する効果を持っていたか……!」

 

 ユベル-Das Ewig Liebe Wachter(ダス・エーヴィヒ・リーベ・ヴェヒター) ATK0 VS アームド・ドラゴン・サンダー LV7 ATK2800

 

 

 

 

 「先ずは永続魔法『ナイトメア・ペイン』の効果。

 ユベルの名を持つモンスターが戦闘する時、自分に発生する戦闘ダメージは相手に与える!」

 

 

 『ナイトメア・ペイン』

 

 「ぐうううう……!!!」

 

 

 万丈目 LP200

 

 

 「万丈目!!」

 「万丈目くん!!」

 

 『『『アニキーー!!!!』』』

 

 

 「そして、ユベル-Das Ewig Liebe Wachter(ダス・エーヴィヒ・リーベ・ヴェヒター)が攻撃したダメージステップ終了時。相手モンスターの攻撃力分のダメージを相手に与えて、そのモンスターを除外する」

 

 

 『さあ、これで終わりだ』

 

 

 「十…………代…………………」

 

 

 

 万丈目 LP0

 

 

 

 

 ユベルのオーバーキルの攻撃を受けた万丈目のライフがゼロになり、勝敗は決した。

 

 

 「は、はは……勝った。勝った……ぞ、オレ……あ、ハハハ……」

 

 

 「…………………」

 

 だが、戦った両者は共に俯き表情は晴れない。

 

 万丈目に到っては、今にも倒れ伏しそうだ。

 

 

 「万丈目! 大丈夫か!?」

 

 「しっかりして、万丈目くん!」

 

 

 「……………………………………アレが、十代を、変えた……元凶…………」

 

 

 ガクガクと全身が痙攣し、呂律もおぼつかない。

 

 「万丈目! もう喋るな!!

 翔、保健室へ連れて行こう! 万丈目の状態は普通じゃない!」

 

 「うん!!」

 

 

 「……………………アレが……オレ……たちの……敵…………」

 

 

 『敵、ねえ? 別に十代に関わりさえしなければ、ボクはそれ以外には興味もないんだけどね……』

 

 

 「万丈目、すぐに保健室へ連れて行って……!? 動かない!?」

 

 「万丈目くん! ビクともしないッス!? 何で!?」

 

 

 

 「アイツが……出てきた、瞬間……何も、出来なかった…………」

 

 

 ポロリ、万丈目の目元から涙が溢れる。

 

 

 「…………オレ達の、手で、助けた……かった…………」

 

 

 「分かった! オレ達がなんとかして見せる! だからお前は保健室へ行こう!

 このままじゃ危険だぞ!」

 

 「でも、なんとかって言ったって……あんなカードにどうやって…………」

 

 

 

 

 「…………………………お願い、します。どうか…………オレ達の……とも……だ、ちを…………」

 

 

 突然、テコでも動かなかった万丈目が糸が切れたかのように浮いた。

 

 「「うわっ!?!?」」

  

 

 万丈目を引っ張ろうとしていた三沢と翔のカラダが先んじて地に転ぶ。

 そして、引っ張られていた万丈目のカラダも後を追うように地に放られた。

 

 それでも、うわ言のようにか細い言葉は、最後まで紡がれて……。

 

 

 

 「助けて…………王……よ…………」

 

 「ああ、分かった」

 

 

 スッと、一人の男の腕に抱き留められた。

 ボサボサの頭に、酒臭さが漂う如何にもなダメ男に。

 

 

 「偽遊くん……」

 「偽遊……!」

 

 

 「…………何で、偽遊がここに……?」

 

 

 『へえ、アレが虚路居偽遊。十代を苦しめたヤツだね?』

 

 

 

 「ハァ……ハァ……ハァ……。

 ったく、飲んだ翌日に、走らせやがって……ハァ……」

 

 

 偽遊の汗の雫が万丈目に落ちる。偽遊はそれを拭き取るついでに、万丈目の涙も拭った。

 

 

 「十代に……アレは…………えっと……そう。

 『ユベル-Das Ewig Liebe Wachter(ダス・エーヴィヒ・リーベ・ヴェヒター)』……だったな。

 

 ……おお〜。フフッ、さっき読んだばっかの糞ながドイツ語を記憶して噛まずに読めた俺、エラい……まじ偉い……ハハッ……」

 

 

 

 フゥー……と息を整える。それから、走るのに邪魔になるからと預けたブツを受け取るべく、名前を呼んだ。

 

 

 「サスケェ……」

 

 「ーー承知」

 

 

 呼ばれたロリっ子忍者サスケは、一瞬で偽遊の左腕の側に着地。

 ドーマ製のデュエルディスクを偽遊に装着する。その姿はさながら主君の鎧を付ける従者だ。

 

 

 

 「さぁて……何で第一章でユベルがここにいるのかとか、万丈目がダメージ負ってるのかとか、三幻魔どうしたとか影丸どうしたとか。色々疑問はあるが。取り敢えずアレだな……まずは万丈目の助けてコールの解決からだ。

 

 

 ヘルカイザーもアモンも主人公とヨハンのタッグも、結局三期終盤のラストバトルでも。実質の負けとかじゃなくマジで無双しまくってたGX最強候補の一角。

 

 ユベルさんよぉ……」

 

 

 

 

 『何だい? 虚路居偽遊』  

 

 

 偽遊はすーっと大きく息を吸い込んで、デュエルディスクを構えると、目線を合わせてこう言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「……おい、デュエルしろよ」

 

 

 

  

 

 

 

 





 偽遊がちょうどよく皆がいる場所に来れたのは、幻魔封印の柱の位置関係を把握してくれていた優秀な狂徒達と、何か三幻魔復活したっぽい雰囲気があったよーとチラシでバーゲンやってるの知ったみたいなノリで話した遊乃のおかげ。

 狂徒と遊乃で九対一と言った所か。
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