遊戯王GX〜社畜童貞のオッサン、糞上司の悪意でキマイラと共に転生する〜 作:SOD
それもこれも、マスデュエで【氷水海】なんてシナジーズッ友なしっくり来るデッキを作れちまったのが悪い……久しぶりにデッキビルダーの血が騒いじまったぜ
追記:深夜テンションだけで書き上げた結果、冥王竜ヴァンダルギオンの効果をダメステに発動出来ないということを見落としていました。
仕方ないので、『も』にはもっと馬鹿になってもらいました。
冥王竜ヴァンダルギオンが出てきたんだから攻撃を巻き戻せるのでは? むしろヴァンダルギオンを殴るべきなのでは? というありがたい意見があり、書き直したのですが……更新する直前に
エンドフェイズの概念すら知らねえオベリスクブルーの雑魚が攻撃の巻き戻しなど知っているはずがないのでは??
と言う考えに至ってしまい、それを自分の中で否定する材料がどこにも無かったので、このままにしておくことにしました。
「………………( ゚д゚)」
「………………( ゚д゚)」
「………………( ゚д゚)」
休憩が終わって現在11時。修行の再開と再び食堂に現れた俺を見た三人は、何故かみんな同じ顔でぽかんと口を開けて俺を見ている。なんだろう? ヤケ食い代わりにチューブ一本分の練乳をチューチュー吸ってたところでも見られたんかな? ヤニよか良くない?
「あ、あの……偽遊くん……? その右手に持ってるロープに首を繋がれたオベリスクブルーの人は誰っすか?」
「ん? 個体名? 知らん。モブ太郎。いや、贅沢だな。『も』でいいだろ」
「しくしくしくしく…………」
コイツは練乳買いに行く時に偶然視界に入ったオベブルのモブ生徒。別に知り合いでもないし顔も名前も知らんけど、俺の顔を見てオバケでも見たような表情になったから、多分この前喰い散らかした雑魚の一匹だ。
最終的に10対1のデュエルになったのにボロ雑巾になった内の一匹なのだから、名前なんて贅沢品を持つべきではない。今日からコイツの名前はモブ太郎から文字って『も』だ。これで充分だ。
「えっと……それで、これから何をするんだぁ? 偽遊」
「それなんだが。今からさっき教えたモンスターの表示形式にいちいち理由を付けろという理論を、実際にデュエルしてみせて解説しようと思う。これはそのためのサンドバッグだな」
「偽遊くん、その……人の心とかって……?」
「この前生ゴミの日だったから捨てといた」
「あ、そうっすか……」
「さーて、時間ももったいないし、始めるぞー。構えろ。『も』」
「しくしくしく……ボクは……エリートだったはずなのに……」
「デュエル」
「でゅ、デュエル……っ」
偽遊LP4000
も LP4000
「さっき教えた通り、先攻は特に意味もなくモンスターを攻撃表示で出してはいけない。まずはこれをしっかり覚えろ。少なくとも、理性も知性も飛び切って恐竜になっても出来るように基本を反復練習するんだ」
「いやいや、恐竜になってデュエルする人なんていないでしょ……」
いるんだよ。テメエの後輩に。脳死でも当時としては珍しい初手に上級モンスターをアドバンス召喚したザウルスくんが。テメエが本気で潜在能力解放してようやく引き分けってくらいには実力付けてるし、デュエルも割と理に適ってるしで。見習え。
「さてと。そんじゃ、フェザーマンを攻撃表示で召喚!」
E・HERO フェザーマンATK1000
俺がディスクにフェザーマンのカードをセットした瞬間、何か漫画みたいにズッコける音が聞こえた。
「ちょっとー!? 偽遊くん!? 1秒前とやってること違く無いっすか!?」
「攻撃力が低いモンスターは、攻撃表示で出すなってさっきあれ程……!!」
「俺は良いのだ!」
「「理不尽!!!!」」
「パトロイドの効果を使えなかったり、デス・コアラを攻撃表示で出したりするようなヤツが俺と同列のつもりか三千年早いわ!!!!
カードを2枚伏せてターンエンドだ」
「………………」
(彼のデュエルなんて、入学試験デュエル以来、一度もまともに見れてなかったわね。誘っても私とはシてくれないし、そもそも返事もあんまりしてくれないけど。
しっかりと観察させて貰うわよ、虚路居偽遊!)
まったく、何もできない半人前に限って文句は2人前なんだからよぉ。
天上院明日香を見てみろ。ひたすら黙って俺のプレイングを研究して………………待って、明日香ちゃん? そのカメラと三脚どっから持ってきたの?? いつの間に持ってきたの? 何で更に生徒手帳も録画モードにしてるの?? デュエルを色んな角度から録画しても意味なくない!?
「ボクのターン、ドロー! よし、これなら……サファイアドラゴンを召喚!」
サファイアドラゴン ATK1900
「このように、攻撃力の低いモンスターを攻撃表示にして出すと、相手はニチャニチャしながら手札の攻撃力の高いモンスターを召喚して殴ろうとしてくるわけだ」
「バトル! サファイアドラゴンでフェザーマンに攻撃!!
フハハハハ!! 普段の自分のデッキも使わずに、エリートのボクに勝てるわけがないんだー!!」
「このように、相手が極端に頭が悪い脳筋だった場合、逆に攻撃を誘導出来るという意味でもあるわけだ。
ダメージ計算前、手札からオネスティ・ネオスを捨てて、フェザーマンの攻撃力を2500ポイント上昇させる」
良い子のみんなー十代にはナイショにするんだぜー?
E・HERO フェザーマン ATK3500
「い、いきなりフェザーマンが、ブルーアイズよりも強くなったんだな!?」
「そ、そんなバカなあああああーー!!?」
サファイアドラゴン ATK1900 VS フェザーマン ATK3500
も LP2400
「いいか? やっちゃいけないと言われていることってのは、それだけ何が起こるのかが想定されているものなんだ。だから敢えてやっちゃならないことをやって、自分に有利な罠に誘い込むということが出来る。これが戦術ってもんだ」
「お、おお……!」
「くっ、くそぉ!! だったら速攻魔法発動! 『銀龍の轟咆』でサファイアドラゴンを蘇生するぞ!」
サファイアドラゴン ATK1900
「ふーん。
バトルフェイズ中にモンスターを特殊召喚すると言うのは、プレイヤーにとって有益なことが多い。簡単に説明するのなら、メインフェイズに全部出すとかすると、ミラフォに全部持ってかれる危険性があるが、こうやって小出しにすることで、全滅を回避しつつ、相手の計算を狂わせることが出来るんだ」
「攻撃しろ! サファイアドラゴン! そして攻撃宣言時に速攻魔法『虚栄巨影』を発動して、サファイアドラゴンの攻撃力を1000ポイントアップ!さらに『禁じられた聖槍』を発動!! フェザーマンの攻撃力を800下げる!
これでサファイアドラゴンの攻撃力は2900。そしてフェザーマンの攻撃力は2700。ボクの勝ちだー!」
お、パクりカス女シリーズのカードじゃん。うわぁ……ソリッドビジョンで見てもクソみてえなツラしてんなぁこのババア。あと、モンスター一体破壊するのに全身全霊になりすぎだろ。
「神様が泣いてるぜ、バカ女。反省して……するわけねえか。
チェーン。カウンター罠カード『フェザー・ウィンド』を発動。禁じられた聖槍を無効にして破壊する」
「そ、そんなぁ!?」
「更に、相手の魔法カードを無効化したことで、俺も手札からドラゴンの咆哮を聴かせてやるよ。
来い、『冥王竜ヴァンダルギオン』!!」
冥王竜ヴァンダルギオン ATK2800
『ゴオオオオオアアアアアアーーー!!!!』
「ひいっ!??」
「冥王竜ヴァンダルギオンの効果発動! 相手の魔法カードをカウンター罠で無効化した時、もとい、場合にこのモンスターを特殊召喚し、相手に1500ポイントの痛みを与える!!」
「ぐぎぎぎぎぃぃぃー!??
畜生……っ!! だが、まだフェザーマンに負けてもライフは残る!! 行けええええーー!!!!」
(モンスターの数が変動した時の巻き戻しをご存知ない? うん、エンドフェイズすら知らないゴミが、攻撃の巻き戻しなんて知ってるわけないか)
も LP 900
「える、しっているか。コンバットトリックってのはこう使う。ダメージ計算前に、永続罠カード、『バーバリアン・レイジ』を発動。フェザーマンの攻撃力はさらに1000ポイント上昇だ」
E・HERO フェザーマン ATK4500 VS サファイアドラゴン ATK2900
バーバリアン・レイジの効果を受けて、筋肉ゴリゴリマッチョと化したフェザーマンがサファイアドラゴンに突っ込んでいく。チョップにパンチにヘッドロックにバックドロップ。アメコミか。
も LP0
「もぎゅう…………」
「い、一気にライフが0になったんだな……!!」
「す……凄いっす……!!」
(後攻ワンターンキル……!? 相手の攻撃を利用して逆にライフを削り切るなんて……!!)
「ーー攻撃力が貧弱なフェザーマンを敢えて攻撃表示で召喚し、攻撃を誘い、相手の行動を思うままに支配して勝利を掴むデッキコンセプト。これが【フェザー・パーミッション】だ。
翔、隼人」
「は、はいっ!!」
「はいっす……」
「簡単ではあるが、これがモンスターの召喚と表示形式に常に理由を求めると言うことだ。
フェザーマンが裏守備表示だとフェザー・ウィンドは発動出来ないし、逆に『も』がサファイアドラゴンの蘇生を次のターン以降まで取っておけば、このターンで敗北とまでは行かなかったかもしれない。低い攻撃力のモンスターをわざわざ攻撃表示で出しているのだから罠に誘われていると考えられれば、別の未来もあったかもしれない。
何も考えずに戦うということは、文字通り負けに向かって直進しているのと同じだ。肝に銘じろ」
「「はい」」
「よし。じゃあ俺はコイツを捨ててくるから、その間にここまでの講義についてのレポートを書いとけ」
「分かりましたっす……」
「わかったんだな……」
「ふー……この為だけに持ってきたの、コスパ悪かったかなぁ……」
ズルズルとかったるい気持ちで、粗大ごみと化した『も』を引きずるのだった。
「………………凄い映像が撮れてしまったわ。これ、亮に見せたらどんな反応するのかしらね」
偽遊くんはカイザーとデュエルしたいなんて一ミリも思っていません。なんならキャラが苦手だから会いたくないとまで思ってます。
アスカに可愛い反応ばっかりさせてたら、何か描きたい意欲が湧いてきた
偽遊くんのデュエル講義に興味が
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ある
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ない
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もっと詳しく書いて
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さっさと話進めて