遊戯王GX〜社畜童貞のオッサン、糞上司の悪意でキマイラと共に転生する〜   作:SOD

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恋する乙女……カード化……? ゑ?? じゃあもうレイのデッキそれでいいじゃんか…………


VSユベル 戦闘前問答

 

 

 

 

 

 「おい、デュエルしろよ」

 

 

 

 

 遊戯王の有名過ぎるほど有名な喧嘩バーゲン開幕のゴングを鳴らし、俺はドーマ製のデュエルディスクを掲げる。

 

 ああ、まずいな。酔いのせいか幻覚が視える。

 

 「フッ……フフッ。

 ユベル……まるで血が滴るステーキに見えるぜ」

 

 思わず涎が垂れる。

 ユベルはソレを不快そうに鼻を鳴らして、敵意を向けた。

 

 いいねえ、実に良い。

 

 『フン。獣王とやらは随分と躾がなっていないようだね。

 

 キミなんて所詮は、ボクと十代が永遠に一緒に居るための食事でしか無いっていうのに』

 

 食事ねえ? つまりはアレだ。非常食さん(アモン・ガラム)よろしく、俺のことも喰いたいらしい。

 

 「心の闇ねえ……殺されることは大歓迎だが、お勧めはしねえよ?

 

 俺の心は、『闇』なんて上等なモンを抱えちゃいねえ。

 全部腐って泥と雑菌に塗れた、下水の沼だ」

 

 『戦う前から命乞いかい? 

 

 泥や雑菌が、ボクの彷徨った宇宙に無いとでも思ったのかな。とんだロマンチストだ。

 

 安心すると良い、獣王。あの宇宙(ソラ)ほどの、穢れと汚染の世界は他に無い』

 

 「ならば重畳。俺を討ち倒したその時はこの命、魂の一滴すら啜りつくして……お前の(ノド)を満たせば良い。

 

 

 ただし、少しでも気を抜けばその祈り。俺が無惨に喰い散らかす」

 

 

 『つくづくナマイキな人間だ。

 

 けど安心すると良い。キミの汚れた心の泥すら、ボクと十代の愛の世界で浄化される』

 

 

 

 言いながら、ユベルのカラダが宙に浮く。それに続いて、十代。この場に居る俺達全員のカラダが飛び上がった。

 

 

 「うおっ!? な、なんなんだコレ!」

 

 『心配いらないよ十代。ボクの力で飛んでいるだけさ。

 

 十代、このデュエルで獣王(キマイラ)を倒せば今度はキミが「王」だ。

 

 ケダモノを狩り、力を象徴する絶対の王。【覇王】となる』

 

 「【覇王】……? オレが、王?

 

 偽遊やカイザーみたいに?」

 

 『あんなの目じゃないさ。だってキミは、この宇宙全てを統べる力があるんだから。

 

 こんな極局所的な浮島なんかの王とはわけが違う、本物の王なんだよ……』

 

 「オレが……偽遊より…………そんなこーー」

 (……あ。

 そう言えば、偽遊はいつも自分のことを凡人だとか言って。オレや万丈目に三沢にはいつも。

 

 『俺の出来ることを出来るようになった将来、俺は確実にお前らに手も足も出なくなる』

 

 って言ってた……まさか、本当にオレが偽遊以上の王になる力があるって言うのか……?)

  

 

 

 『さあ、まずは眠っている力を目覚めさせよう十代。

 

 それにはこんな殺風景な森の中より、見晴らしも良くて島中がキミのデュエルを観れる場所へ移動しなくちゃ』

 

  

 「ゆ、ユベル! 見晴らしが良くて島中がデュエルを観れる場所って何処のことだよ?」

 

 

 『なぁに、すぐそこさ。

 

 ほら、キミも好きな場所だ』

 

 「ーー!! ここは……!」

 

 

 

 俺達全員が一斉にそこに降り立つ。

 

 吹き抜ける風に曝され、潮風の香りが運ばれてくるその場所は言うなれば、ジェネリックバトルシップ。 

 

 

 「こ、ここは……!」

 

 「うひゃあっ!? 高いっす!!」

 

 「う……うっ。何処へ連れて行かれるかと思えば……なんて所へ来ているんだ」

 

 

 

 『どうだい虚路居偽遊? デュエルアカデミアで王などと持ち上げられているキミの王座が陥落するにはうってつけの場所だろう』

 

 

 確かに、ここはデュエルアカデミアの玉座に例えるには丁度良いかも知れないな。

 

 「…………決闘塔を模したとされるデュエルアカデミアの天辺。

 

 漫画版で()()登場した筈の、卒業生の成績上位二名のみが登ることを赦された頂上決戦の舞台。アカデミア・タワー」

 

 

 

 『ボクの十代の戴冠式の場としては貧相ではあるけれど……試練の場なんて、どこも大差なくケチなものだからね』

 

 

 

 「試練か。俺流で良ければ与えてやるぜ。

 

 だが耐えれるかは自己責任だ。俺の修行(ジープ)は、轢き殺した後に後退してタイヤで磨り潰すぞ」

 

 

 「ーーあ、コレマジっす。危うくマジでやられかけて女の子にされるトコでした」

 

 

 需要無さそうだな。丸藤翔の性転換メス奴隷とか。

 

 

 

 『さて……それじゃあそろそろ始めようか。

 

 十代、突然だけどこのデュエルはボクが主導しようと思う』

 

 「ユベルがデュエルを?」

 

 『ああ。本当はキミ自身が戦いたいことと思う。

 

 けれど、ここはボクに任せて欲しいんだ。

 

 

 見せてあげるよ、このデッキ……いいや、このボクの本当の力をね』 

 

 「………………分かったぜ、ユベル」

 

 

 『ありがとう。

 

 それじゃあ早速だけど、三幻魔は糞の役にも立たないから抜いてくれ』

 

 

 「…………………………え」

 

 

 『あんなカード、実践じゃ何の役にも立たないからね。大切なのは手下の方だよ』

 

 「えええ……」

 

 

 

 

 「フフフ。流石だぜユベル。発想が完全にこっち側だ。

 

 ふ、フフ……デュフフフフフフ…………!!!!」

 

 

 

 「久しぶりに偽遊くんが気味悪いッス」

 

 「こういう笑顔をする時の偽遊は、何というか…………『ヤる』な」

 

 「あんな顔をするんだな……(キマイラ)は」

 

 

 

 『ああ、これで万全だ。

 必要なカードは入れて、不要なカードは抜いた。

 

 

 後は目の前の獣を狩るだけだ。さあ、始めようか。虚路居偽遊』

 

 

 「ああ、いつでも良いが……そっちは本当に良いのか? ()()()()()()()があったら満面の笑みで貸すぜ?」

 

 

 『いや結構だ。こちらも、キミが持つだけのカードを手に入れるツテはあるのでね。

 

 ()()()だろう? ボクが、()()()()()のだからね』

 

 

 

 

 「益々持って万馬奔騰(ばんばほんとう)

 

 最強の力を持つ精霊が、最適のカードでデッキを組み、そして……最高の決闘者(デュエリスト)として俺を殺しに来る。

 

 極めて本望だ。

 

 

 お前風に言うなら、傷付けることは愛だと言う。

 心の底から俺を(あい)しに来いよユベル。然らば俺も、全壊を持って強敵(おまえ)(ころ)す。

 

 さあ、殺しあおう」

 

 

 

 

 『随分独り善がりな語り口だ。

 

 最悪な価値観で生を否定し、再々の妄執で持って死を渇望し、そして……最低な理屈で愛を騙る。

 

 際限無く不快が沸き上がる。

 

 

 ボクは何があっても、十代への愛を喪わない。

 虚ろな心に、底の抜けた器。移ろうばかりで立ち止まらない亡者の魂。

 

 せめてボクたちの愛の肥やしになれ』

 

 

 

 

 

 「「ーー決闘(デュエル)!!!!」」

 

 

 

 









 デュエルタワーの天辺が見える某所より

 

 遊乃「………………始まったね。偽遊さんのデュエル……」


 マナ「うん。そうだね。
 私の魔力(マナ)がちゃんと偽遊くんのカラダに順応してて良かったよ………………ても、何かチャージした時より不自然に量が減ってる気がするんですけど?」

 遊乃「どうどう。ゴゴゴな怒気が出てるよマナちゃん。

 私にとっては感謝感謝だけど、偽遊さんからすればビッグなお世話だったろうしね」

 マナ「わたし、暫く魔導術使えないくらい消費してるんですけど!?
 偽遊くんのバカ!! おたんこなす!! 虚路居偽遊!!」

 遊乃「まぁまぁ…………。

 せっかくだし、このデュエルしっかり見ていきなよ。

 (マナ)ちゃんも勉強になるかもしれないよ? ちょうど愛について語りながらデュエルするみたいだし。ね、愛と書いてマナちゃん?」


 「………………………………あ、はい。(マナ)です。愛を知らない陰キャですみません。クソザコナメクジでごめんなさい。私なんかがマグロのお裾分け貰ってごめんなさい」

 
 遊乃「アハハハ。相変わらず自己肯定感がボットン便所の底に埋まってるな〜可愛い……食べちゃいたい♡♡♡」

 「うひっあっ!?!?」

 マナ「優乃ちゃんも相変わらず、変わった女の子好きだね」

 遊乃「ウッヒッヒッヒ……♡ こんな可愛いのに、背も低めでおっぱいちっちゃくて最高だねぇ〜」

 マナ「…………ほんと。女の子の趣味は、親子そっくりだね……」

 「ひやあわあわああー!? ま、マナさん……っ、たすけ、てくださいいいー……!!」

 遊乃「あああ〜可愛い〜〜……♡♡♡ クニクニ〜ぷにゅくちゅう〜ん♡」

 「あっ!? あああぁぁーーんっ!?!?」



 マナ「はい、ストーップ。これ以上の行為と擬音はご遠慮くださーい」



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