遊戯王GX〜社畜童貞のオッサン、糞上司の悪意でキマイラと共に転生する〜   作:SOD

183 / 210





幻魔の扉OCG化ですか……デュエル中一度の適用が付いてるのはマジで本作のカミューラ回間に合ってて良かった感。

幻魔の扉クソほど使いまくらせるくらいしかデュエルの特徴出せなかったもの。








攻め切れぬ決闘者たち

 

 

 偽遊とユベル、正確には十代なのだが。この二人のデュエルは後の世に神話のような取り扱いをされることとなる。

 

 デュエルアカデミアの()()()()()()()デュエルタワーの頂上でデュエルが行われていること。

 ライフポイントが何故か通常の倍の8000で行われていること。

 先攻ドローが存在していないこと。

 この時代に存在しなかった筈の『シンクロ召喚』『エクシーズ召喚』『リンク召喚』が使用されていること。

 

 言い出せば切りが無い程にオーパーツ的なこのデュエルだが。未来で映像を見た中で、このデュエルが事実行われたかどうかを疑う者は極めて少ない。

 

 何故なら、このデュエルを実際に観ていた者の何人かがそれぞれ別アングルでこの様子を盗撮し、それぞれが

 

 

 『信仰者集め』

 

 『バズり目的』

 

 『歴史的財産としての保管』

 

 『教材として』

 

 などの目的で動画投稿サイトに流したからだ。

 

  

 イタズラにしては手が込み過ぎているし、それぞれが別のものを撮影していると難癖を付けるには、動画同士での矛盾点がまるでない。

 

 よってこの世界の未来では、このデュエル一本のせいで

 

 人類は一度滅亡していて、この世界はやり直した二回目の人類の世界なのではないか。

 

 とする説を信じる割合が人口の4割くらいを締めてしまうのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 さて、そんな未来の人類の常識に悪影響を齎した中でもっとも素直に欲望に塗れた理由で撮影していた者は……。

 

 

 

 

 

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

 

 

 

 「おっほぉ〜! 目がギラついてんよパパ〜!! キャーこっち向いて〜!!」

 

 「…………あの、遊乃さん。そのカメラ本当に撮れてるの? あのデュエル、人間の目じゃ見えないくらい遠くで行われてるんだけど」

 

 「心配すんなってレイちゃんよ〜こっちとら未来からやって来たドラえもんもとい転生者だぜ〜? ネオドミノシティのカメラの一台や二台、パクってきてないわけがあろうものか? いやない!

 

 だって遊乃ちゃんだも〜ん! 

 

 ほら、レイちゃん。見なよ……俺の偽遊を……。

 

 未来の4K画質は月のウサギの歯の食べカスまで精細に撮影出来る。録画はばっちりだぜ」

 

  

 

 ネオドミノシティからアカデミアに逆走してきた賭けカス放火魔、火武羅遊乃。いざという時のために金になりそうなものは極力保管しておき、パパにお金をせびる駄目な方の金髪である。

 

 

 

 彼女は今から数日前GXに来る前の友だちと再会しており、しれっと自分の寮の部屋に招き行動を共にしている。(そして偽遊の部屋に入り浸る)

 今の遊乃の部屋の住人は二人。一人は偽遊に魔力を分け与えたブラック・マジシャン・ガールことマナ。

 現在は、彼女の魔力で空中に足場を作ってバレないようにデュエルを鑑賞している。魔力の無駄遣いも良いところだが、流石はかのブラック・マジシャンの唯一の弟子と言っておくべきか。

 

 そしてもう一人。デュエルの様子をデュエルディスクの観戦システムによって把握して、あとからログを記録することになる少女。

 

 

 「…………こ、これがほんとうの、転生者……の、デュエルなんですね。へ、へへ……力の差を感じすぎて逆に何も分からないです。なんかもう死にたくなってきますね……えへへ…………」

 

 

 黒く長い伸ばしっぱなしの髪に、芋ジャージ。口元をヒクヒクさせて何かにビクビクした様子がデフォルトの陰キャ少女。少しマグロの臭いがする。

 精霊ーーブラック・マジシャン・ガールのパートナー。並行世界の放浪者、内倉(うちくら)(マナ)だ。

 

 「まあまあ……(マナ)ちゃん。

 せっかく偽遊くんがデュエルしてるところが観れるんだし、勉強させてもらうと思ってしっかり見学しようよ」

 

 「………………し、知ってますかマナさん? 見学って、ある程度実力が近くないと……い、意味がないん、です……よ?

 

 わ、わたしみたいな底辺デュエリストが、あんな凄い人のデュエルを『見学』な、なんて……烏滸がましいですよ…………」

 

 

 「う〜ん……確かにこのデュエル、なんでこうなってるのかワタシもさっぱり分かんないかも。

 優乃ちゃん、解説して欲しいです」

 

 「ーー冗談は顔と胸とスタイルだけにして貰って良いですかマナさん?

 

 遊乃ちゃんが偽遊さんのデュエルの解説なんて出来るわけないじゃん。カナ太郎に頼めよカナ太郎に。エース様によお」

 

 

 「むぅ〜。じゃあ(マナ)ちゃん。このデュエルのログ、記録しとこうよ。適召くんなら分かるように解説してくれるかもしれなーー」

 

 「ーーひいっ!?!? ゆ、許して下さい!!!!」

 

 「今なにか許しを乞うことがあった!?」

 

 「イケメンは無理ですイケメンは無理ですイケメンは無理ですイケメンは無理です…………!! 特に爽やかで人類みんな友だちみたいなこと言うイケメンなんて無理です精神崩壊するぅ!!」

 

 「じゃ、じゃあ偽遊くん本人に解説してもらう……?」

 

 「ゆ、遊乃さんの背中に隠れながらでも解説してくれますか……?」

 

 「多分すると思いますよ。あんなんですけど、優しさとかはありますし」

 

 「おすし?」

 

 「ね〜え〜? 誰の壁が背中だってー? (マナ)ちゃーん? んんぅ〜〜ん??」

 

 「い、言ってないですぅ〜〜!!!!(号泣)」

 

 

 

 

 

 (……………………バロネスさん、ちゃんと渡したカメラで偽遊のデュエル撮っててくれてるかなー……)

 

 

 

 ちゃっかり自分も人の精霊に頼んで録画しているレイなのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 偽遊LP6900

 

 手札0

 

 告死聖徒(アザミナ・ムゥ)ルシエラーゴ ATK2000

 

 背信聖徒(アザミナ・レア)シルヴィア ATK1900

 

 聖アザミナ ATK0

 

 

 クリムゾン・ヘルガイア

 

 罪宝の欺き 

 

 伏せ二枚(合成獣融合 微睡の罪宝ーモーリアン)

 

 

 

 

 ユベル LP8000

 

 手札2(破戒神シャバラ)

 

 怒涛大王エグゼクティブ・シーザー DEF1800

 (素材●魔を刻むデモンスミス ●刻まれし魔(デモンスミス)ラクリモーサ)

 

 刻まれし魔の大聖棺 ATK0

 

 S∶PリトルナイトATK0

 

 ガイストーチ・ゴーレム ATK1500

 

 

 

 七精の解門

 

 闇の増産工場

 

  

 増殖するG 適応中

 

 

 

 

 

 『おのれ……ドローフェイズに『増殖するG』を発動してくるとは、陰険なマネを……!!』

 

 「フフフハハハハハハハハハハーー!!!! ボク、その顔だぁ〜い好き!!

 ドローフェイズに相手に通る増殖するGだぁ〜〜い好き!! アハハハハハハ〜〜!!!!」

 

 

 

 増殖するG

 

 みんな大好き(蛇蝎のごとく嫌われている)環境必須のガチ(相手が特殊召喚する度にドローする)カード。

 

 相手は死ぬ。

 

 

 

 

 (クソボケが……!! 

 

 さてどうする。今ヤツの手札は0。ボクが特殊召喚をせずに相手の場を壊滅させることが出来れば良いが、それは不可能。

 

 ならドローを気にせずにライフを削り切ることが出来るか?)

 

 ユベルが十代の引いたカードを確認する。残念、出来ない。

 

 偽遊の場の伏せカードは、実質全てが公開情報。

 

 

 特殊召喚されているモンスターを裏側守備表示にする罠カード『微睡の罪宝ーモーリアン』と、現状発動条件を満たしていないが、虚路居偽遊の【名】とも呼べるカード。速攻魔法『合成獣融合(キマイラ・フュージョン)』の二枚。

 

 

 

 (『増殖するG』さえ無ければ、このターンで仕留められないままでも瀕死寸前に追い込むことが出来た。

 

 だが、このターンボクが特殊召喚を行えばソレは虚路居偽遊にとっては生命の水も同然。

 

 確信がある。無駄に一雫でも多く与えれば、あの男は次のターンにでもこちらを仕留めに来る。

 

 

 

 あの獰猛な笑みと狂気の瞳。ソレに相反する極限まで論理化された知性のデュエル。

 

 認めるしかない。ヤツは【獣王(キマイラ)】と呼ばれるケモノながら、そのデュエリストとしての本質は『賢人』そのもの)

 

 

 『ケモノの力を持ちながら、賢人として知性を併せ持つ。

 

 フン、()()()の言いたかったのはこういうことか』

 

 

 「ユベル……? アイツって何だ?」

 

 

 『…………なんでもないよ。気にしないで十代。

 

 今はこのデュエル、しっかりと見ていてほしい。

 

 

 キミと言うデュエリストにとっても、このデュエルは至宝になるかも知れないからね……!』

 

 「ユベル……分かったぜ!」

 

 『よし、じゃあ行こうか。ケモノ狩りだ!

 

 

 

 刻まれし魔の大聖棺

 

 S∶Pリトルナイト

 

 

 この2体をリンクマーカーにセット!

 

 リンク召喚。リンク4「召命の神弓ーアポロウーサ」!!』

 

 

 召命の神弓ーアポロウーサ ATK1600

 

 

 「一枚ドロー(うわっ、よりによって今来るかよこのカード……)」

 

 『アポロウーサの元々の攻撃力は、リンク素材にしたモンスター一体につき攻撃力を800ポイントとなる。

 

 そして、相手がモンスター効果を発動した時。自身の攻撃力800を下げてそれを無効にする!』

 

 「告死聖徒(アザミナ・ムゥ)ルシエラーゴ の永続効果。

 自軍のアザミナモンスター一体につき500ポイント、相手の場のモンスター全ての攻守(サイズ)を修正する。俺の場のアザミナは三体。」

 

 

 

 召命の神弓ーアポロウーサ ATK100

 

 

 

 『フフフ。いいさ、どうせ取り戻される。

 

 更にボクはエグゼクティブ・シーザーを攻撃表示に変更。

 

 バトルだ! アポロウーサよ、精神的に目障り過ぎる『聖アザミナ』に攻撃だ!!』

 

 

 

 召命の神弓ーアポロウーサ ATK100 VS 聖アザミナ ATK0

 

 

 

 「聖アザミナは、自分が受ける戦闘ダメージを相手に跳ね返す」

 

 『ああ。だから攻撃力を下げるルシエラーゴの効果は好都合だったさ。

 

 ボク自身の効果も同じ戦闘ダメージ反射。それを恐れて守備力が4000もある「聖アザミナ」を敢えて攻撃表示にしたんだろうが、おかけで、最小限の被害で目障りなモンスターを破壊出来たよ!』

 

 

 

 ユベル LP7900

 

 

 『そして、アザミナモンスターが減ったことで、ボクの場のモンスターの攻撃力は500取り戻される』

 

 

 怒涛大王エグゼクティブ・シーザー ATK1800

 

 ガイストーチ・ゴーレム ATK2000 

 

 召命の神弓ーアポロウーサ ATK600

 

 

 

 『これで、ガイストーチ・ゴーレムの攻撃力がシルヴィアの1900を上回った』

 

 「攻撃力は……な」

 

 『フン。ガイストーチ・ゴーレムで攻撃!』

 

 

 ガイストーチ・ゴーレム ATK2000 VS 背信聖徒(アザミナ・レア)シルヴィア ATK1900

 

 

 「バトルステップ時、リバースカードオープン。『微睡の罪宝ーモーリアン』!

 ガイストーチ・ゴーレムを裏側守備表示へ変更」

 

 『チェーンだ。ボクは永続罠「闇の増産工場」の効果発動。

 ガイストーチ・ゴーレムを墓地へ送り、一枚ドロー』

 

 「くそっ、マイナーカードが理想値叩き出してくると凡人としてはマジで腹立ってくるわ……!!」

 

 『墓地の抹殺の邪悪霊の効果発動。

 悪魔族レベル8モンスターが墓地へ送られた場合。

 このカードを墓地から手札へ加える』

 

 

 

 

 シルヴィアには、万能の無効効果が備わっている。だが使えない。

 コレを使えばルシエラーゴの攻撃力ダウン効果が半減し、敵の攻撃力が取り戻されてしまう。

 

 攻撃力が取り戻されれば、ルシエラーゴは破壊される上にアポロウーサの攻撃力が600から1100へ戻りモンスター効果無効の効果が復活してしまう。

 

 大会では軽んじられがちな、攻撃力というステータスが今まさに偽遊の生命線となっている。

 

 

 

 

 『ボクの手札に「抹殺の邪悪霊」が戻った。

 

 

 アポロウーサかエグゼクティブ・シーザーか。その時に最もお前が苦しむカードを守ってやるよ。

 

 カードを伏せて、ターンエンドだ』

 

 

 

 偽遊LP6900

 

 手札1

 

 告死聖徒(アザミナ・ムゥ)ルシエラーゴ ATK2000

 

 背信聖徒(アザミナ・レア)シルヴィア ATK1900

 

 

 

 クリムゾン・ヘルガイア

 

 罪宝の欺き 

 

 伏せ一枚(合成獣融合)

 

 

 

 

 ユベル LP7900

 

 手札4(破戒神シャバラ 抹殺の邪悪霊)

 

 怒涛大王エグゼクティブ・シーザー ATK1800

 (素材●魔を刻むデモンスミス ●刻まれし魔(デモンスミス)ラクリモーサ)

 

 召命の神弓ーアポロウーサ ATK600

 

 七精の解門

 

 闇の増産工場

 

 伏せ1

 

 

 

 「余裕で煽って来やがって……見てろよこの野郎ォ……!

 

 ドロー!!

 

 メインフェイズ。場のクリムゾン・ヘルガイアの効果発動。『レッド・デーモンズ・ドラゴン』の名が記されたカードをデッキか墓地から手札へ加える」

 

 

 『好きにしなよ』

 

 

 「墓地の『ヴィジョン・リゾネーター』をサルベージ」

 

 (……ヴィジョン・リゾネーターは悪魔族モンスター。

 これでヤツの場で沈黙していた『合成獣融合』が発動条件を満たしたわけだ。

 

 虚路居偽遊。あれだけカテゴリーがごちゃ混ぜになっていながら、一つ一つのシナジーが繊細に重なり一つのデッキとなっている姿は流石のボクも圧巻としか言いようがない)

 

 「………………く…………るな」

 

 『……え?』

 

 ポツリ、十代が声を発した。

 

 『どうしたの? 十代』

 

 「へへ……へへっ。

 

 

 

 ワクワクするな。ユベル」

 

 『え……!?』

 

 「偽遊のやつ、あんな凄いモンスターや魔法、罠カードを使いこなして戦って。

 もちろん、ユベルも凄くてさ。

 

 だから、オレやっと分かったよ。偽遊は強い。

 あの時オレが負けたセブンスターズの奴よりずっと強い。

 

 でも、強いだけじゃない。ワクワクするんだ、アイツのデュエル……!!」

 

 『十代……』

 

 「次はどんなやつが来るのかな? 楽しみになってきたよ!」

 

 

 

 "クリクリ……!"

 

 

 

 「十代……ワクワク…………か」

 

 

 十代の声は、偽遊にも聞こえている。

 

 久し振りに聞いた気がするその声は、偽遊が憧れて愛していた主人公そのもの。

 

 本当に、久し振りで…………。

 

 

 

 

 「………………ジムやオブライエン。覇王と戦ったあの二人も、こんな心境だったんかな。

 

 ……いや、烏滸がましいか。俺はただデュエルしてただけだ。あの二人みたいに『命懸け』だったわけじゃないもんな」

 

 

 偽遊の心に、涼風が一つ吹いた。

 

 

 

 「墓地の罠カード『微睡の罪宝ーモーリアン』は、自軍にレベル5以上の幻想魔族モンスターがいれば墓地から場に伏せることが出来る」

 

 

 偽遊の場に、カードが伏せられる。

 

 

 「リバースカードオープン。永続魔法『罪宝の欺き』。

 手札のヴィジョン・リゾネーターをリリースして効果発動。

 アザミナカードを手札に加える」

 

 『チェーンは無い』

 (その効果で手札に加えるのは「アザミナ・オフェイレーテス」だろう。

 だが、エグゼクティブ・シーザーがそのカードを許さない!)

 

 

 「手札に加えるのは『白き森の聖徒(アザミナ)リゼット』」

 

 『オフェイレーテスじゃない!?』

 

 「リゼットの効果発動! 手札からこのカードを公開することて、手札から『白き森』又は『アザミナ』モンスターを()()()()する!」

 

 『特殊召喚効果……!!』

 

 ユベルの意識がエグゼクティブ・シーザーに向く。

 この効果を止めるべきか否か!?

 

 (奴の手札はリゼットを除き二枚。ここでリゼットを止めればどうなる?

 

 もし、奴の手札に攻撃力1800を超えるモンスターがいれば特殊召喚されてエグゼクティブ・シーザーへの攻撃権が確立しアポロウーサも攻撃力を取り戻すこと無く破壊される。

 

 だが、もし攻撃力1800を超えるモンスターが居たとして通常召喚すれば良いだけの話だ。

 そう、()()()()()()()()()()()()()()!!)

 

 

 『ボクはエグゼクティブ・シーザーの効果発動!

 リゼットの効果を無効にして破壊する!』

 

 

 「チェーンは無い」

 

 

 白き森の聖徒(アザミナ)リゼットは破壊され墓地へ行く。

 ()()()()()()()に。

 

 

 「効果処理後、手札から魔法カード『三戦の才』を発動する!!」

 

 『そのカードは……!!!』

 

 

 魔法カード 三戦の才

 

 自分ターンのメインフェイズに相手がモンスター効果を発動している場合以下の三つの内一つを選び発動出来る。

 

 

 ●自分は二枚ドローする。

 

 ●効果処理時に相手モンスターを選びコントロールを得る。

 

 ●相手の手札を見て一枚をデッキに戻す。

 

 

 

 「俺が選択するのは、二番目のコントロール奪取効果だ!」

 

 

 『……このボクをハメてくるとはね。

 

 チェーンだ。闇の増産工場の効果……エグゼクティブ・シーザーを墓地へ送る……ッッ!!

 ドロー』

 

 「なら、三戦の才の効果でアポロウーサのコントロールを貰う!」

 

 『だがエグゼクティブ・シーザーが墓地へ送られたことで素材となっていた「刻まれし魔(デモンスミス)ラクリモーサ」の効果を発動!

 墓地の「刻まれし魔の大聖棺」をEXデッキに戻して、相手に1200ポイントのダメージを与えるぞ!!』

 

 「優先権的には逆だが、まあ良い!! こちらは『罪宝の欺き』の効果発動。

 

 アザミナが場にある場合にモンスターが墓地へ落ちたら相手のライフは1500喪失し、俺のライフは1500回復だ!」

 

 『くそっ!!』

 

 

 

 

 

 虚路居偽遊 LP6900→5700→7200

 

 

 ユベル LP7900→6400

 

 

 

 

 召命の神弓ーアポロウーサ ATK1600

 

 

 

 それまでルシエラーゴの呪縛により力を失っていたアポロウーサが、本来の攻撃力を取り戻す。

 これでユベルは、モンスター効果を安易に使用することは出来なくなった。

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 「す、凄い!

 ゆ、ユベルが強力なカードをつ、使いこなしているのに……!

 ぎ、偽遊さんが、も、もっと強過ぎましゅ……!! 痛っ……し、舌が……」

 

 

 「フッフッフ〜凄いっしょ!! 『私の』偽遊さん!!」

 

 

 「遊乃さんのものじゃないでしょ…………ねえ

 

 

 「でもほんとに凄いよね。偽遊くん……。

 私達のマスターは、ピンチの時にはドローで巻き返す戦い方をしてたけど、偽遊くんは最初から持ってるカードを使って戦ってる。

 

 足りない物を引き寄せるんじゃなくて、最初から足りなくならないように徹底して管理した戦い方って感じ」

 

 

 「あひゅ……きゃ、きゃっこいいデュエルでしゅね……いはい」

 

 

 「でも、これだけお互いに激しく力をぶつけ合っているのに戦況はどっちにも傾いていないんだよね……実力そのものは本当に拮抗してるのね」

 

 「と言うか、多分これ『デッキパワー』と『引き』と『相性』の関係で偽遊さんが不利になってるところを『知識』と『経験』と『決断力』で対抗してんだろーね」

 

 「ど、どういう意味ですか? 遊乃さん……」

 

 「んー。

 あのデモンスミスとか言うヤベー出張パーツは私も見たことあるんだけど、マジでクソなんだよねー。強過ぎます。

 

 一方偽遊さんのデッキ。あの人なんか微妙に毎回色気出したがるって言うか……自由枠で遊ぶ? 傾向があってー。まあ大会じゃないから本来メタになる手札誘発とか腐りがちゆえのことなんだろうけど。

 本質的にはビルダーの人なんだろうね。

 

 

 

 んでまあ……何が言いたいかって言うと。

 

 ガチ構成に不純物入れても精霊パワーで理論値が引いて来れるなら、それは総合的にはデッキパワーが高いことと一緒なんだよ。

 私もよくバロネスに手伝って貰うけど、アレの引きはヤバい。もう少し私に素の実力があったら偽遊さんにも勝ち目でるレベル。

 

 

 んで、偽遊さんの方は運命力が下振れてるらしくデッキパワー的にはマイナス修正が憑いて回ってる。キングボンビー。

 だって言うのに、何かを諦めきれないように色気を出してるわけで…………。

 

 

 まあ、そりゃあ、不利だよな。と」

 

 

 

 「………………?」

 

 「………………?」

 

 「………………?」

 

 

 

 

 レイ、(マナ)BMG(マナ)。全員何言ってんのか分かってない。 

 

 

 「アハハハハ。仮にも遊乃ちゃん、中堅未満とは言え大会出てた側の人間ですからねーフィーリングって言うか〜ま、言語化しないと分かんねーよなーそりゃあwww」

 

 

 火武羅遊乃、教師にはなれない女である。  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 偽遊LP7200

 

 手札1

 

 告死聖徒(アザミナ・ムゥ)ルシエラーゴ ATK2000

 

 背信聖徒(アザミナ・レア)シルヴィア ATK1900

 

 

 召命の神弓ーアポロウーサ ATK1600

 

 

 クリムゾン・ヘルガイア

 

 罪宝の欺き 

 

 伏せ二枚(合成獣融合 微睡の罪宝ーモーリアン)

 

 

 

 

 ユベル LP6400

 

 手札5(破戒神シャバラ 抹殺の邪悪霊)

 

 

 七精の解門

 

 闇の増産工場

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




両者エース不在のまま激突するデュエルは続く。
 

知識と経験で殴る偽遊。

精霊パワーと理論値に近いもので殴るユベル。




果たして勝つのはどちらなのか。

…………これ何が酷いって、闇のデュエル全般が偽遊的には勝ったら嬉しいし死んだら本望と言う、一人勝ち確定状況なんですよね。
こんな酷いオリ主見たことがない……。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。