遊戯王GX〜社畜童貞のオッサン、糞上司の悪意でキマイラと共に転生する〜   作:SOD

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遊戯王GXリマスター、ようやくレイたん初登場回が近いですね!!
その前に神楽坂回ですが。二話構成の神楽坂編、本作との違いを楽しんでほしいところてんさん。
 
 そんなことよりもリマスターになったレイたんの毛穴までばっちり見えてバスタオル姿も見えることを期待…………あ、それはまだ先? はい……。

何でロリのままでお風呂入ってくんなかったんだよ……(血涙)


三グループ三様

 

 

 

 「『負けたあああああああーーー!!!!」』

 

 

 

 十代とユベルが地面に寝そべって大声で負けを叫ぶと、それまでデュエルアカデミア天空闘技場だった空間が消え去って元の森の中に戻っていた。

 

 

 

 

 「……………………固有結界か何か……?」

 

 『いいえ、アレは転移よ。マスター。

 こことは別の次元軸に存在するアカデミアの闘技場へ移動していたと言うのが正しいわ』

 

 

 偽遊が思ったことを口にすると、隣に立っていた迷宮城の白金姫(レディ・オブ・ザ・ラビュリンス)が答えた。

 

 

 「……………………」

 

 『あら? どうかしたのマスター? 無言でワタクシを見つめるなんて珍しい……』

 

 沈黙のまま自身を見つめてきた主に得意気な笑みを返す。その姿は気品と優雅さに包まれていた。

 

 

 「……いや、デュエル中は特に細かいこと気にしなかったんだが。

 

 アンタ、何でさも当然のように俺のデッキに居たんだ?」

 

 

 『何故って……城主が自分の城に居るのは当たり前のことよ。

 

 貴方、デッキを組む時に自分でワタクシのカードを入れたのを覚えていないの?

 「マジかよイラスト違いじゃんポイント3倍掛かるけど創っちゃうぜ!」

 って言っていたでしょう?』

 

 

 自分が虚路居偽遊のデッキに居るのは当然であると言わんばかりに言い切った。むしろ何故そんなことを聞いているのか、気は確かか? と言わんばかりに甲冑と手袋を外して偽遊の額に手を当てて来た。

 

 

 「熱はないし俺は正常だ。普段から異常であることに目を瞑ればな」

 

 『異常が日常ならば正常が異常なのね。

 

 まあ、それは良いでしょう。貴方が聞きたいのは、どうして「精霊としてのワタクシがデッキに憑いているのか」と言うことですわね』

 

 

 「たりめーよ。

 俺は確かに前世では【ラビュリンス】は組んでたし使ってた。

 

 けど、この世界に来た時に持ってたのは【キマイラ】だ。精霊だって、アイツよく夢の中で骨ごと肉を裂かれるようなじゃれ方をしてくるんだぞ」

 

 『ソレは人の言葉で「殺されかけている」と言うのよ、マスター?』

 

 「何か問題か?」

 

 『ありませんわね。貴方の頭がこの世にないものならば』

 

 「無くせば良いならその剣で斬り落としてはどうだ?」

 

 『おあいにく様。はしたない剣を振るうほど、ワタクシの寛容は安くは無いの。

 

 そろそろ話を戻しますわね。

 

 どうしてワタクシが貴方のデッキに憑いていたのかですが……』

 

 「おう。なぁぜなぁぜ?」

 

 『似合わない道化の真似事はお止めなさいな。

 

 簡単な話です。ワタクシは最初からずっと貴方と一緒に居たからですわ』

 

 

 「…………最初から……?」

 

 

 『ええ。()()から』

 

 

 「もう一度言うが、俺の持っていたデッキは【キマイラ】だが?」

 

 

 『それは貴方が知っている最初のことですわ』

 

 

 「何のなぞなぞだよ?」

 

 

 『さあね? 答えは自分で辿り着きなさいな。

 少なくとも、貴方が死に取り憑かれている内には、ワタクシからは決して………………。

 

 

 

 ーー教えてあーげないっ。べっ』

 

 

 迷宮城の白金姫(レディ・オブ・ザ・ラビュリンス)は目元に人差し指を添えると、見えるか見えないかくらいに舌を出して姿を消していった。

 

 

 「…………………………………………じゃあ、未来永劫に謎は謎のままか。

 

 ま、1個2個くらい謎を遺したまま死ぬってのも、詩的でいーんじゃね?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『…………………………………………』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 「はぁ〜〜!! 勝てなかったなぁ…………」 

 

 「当たり前だ」

 

 

 

 十代が寝そべったまま悔しそうな声を上げると、万丈目が覗き込んで手を差し伸べてきた。

 

 

 「万丈目……」

 

 

 繋がらなかった手がふたつ。ようやく繋がった。

 

 

 「まったく……キサマと言うやつは全く! 

 オレ様がアレほど言って聞かせてやっていたと言うのに、ボコボコにのされるまで分からないとは。頭の悪いやつめ……」

 

 「悪かったな、頭が悪くて……オレは誰かと違って勉強苦手なんだよ」

 

 「苦手苦手と逃げていては、いつまでも成長しないんだぞ!」

 

 「なんだよ! そう言う万丈目だってこの前もニンジン残してただろ!!」

 

 「アレは大徳寺が勝手にオレの皿に乗せた分だろうが!!」

 

 「苦手苦手って逃げてたらいつまでも成長しないぜ万丈目!」

  

 「キサマアアアアアアアアアアアアアアーーーー!!!!

 

 もう許さん……っ!! デュエルだ!!」 

 

 「ーーおう!!!!」

 

 

 「「ーーデュエル!!!!」」

 

 

 

 「色々あったが、ようやくいつも通りに戻ったようだな。翔」

 

 「そうっすね三沢くん。これでようやく、僕たち四人。目標に向かって行けるっす!」

 

 「ああ。

 自分たちの実力、自分たちのデッキで虚路居偽遊を倒すこと。

 

 あのデュエルを見ていたら、オレも新しいデッキのアイディアが浮かんだんだ。

 

 翔、少し相手をしてくれないか? 今のデッキに必要な……いや、必要無いものをそぎ落としたいんだ」

 

 

 「あのバケモノ同士の潰し合いを見ててアイディアが浮かぶ余裕があるなんて。三沢くんも大概アレっすよねぇ。

 

 まったく、ライバルが天才揃いだと凡才は苦労するッスよ…………パァン!!!!(←自分の両頬を打って気合いを入れる音)

 

 

 いくっすよ!!」

 

 「ああ!!」

 

 

 「「ーーデュエル!!!!」」

 

 

 

 

 友情を取り戻した者、情熱を取り戻した者。理論を生み出した者、己に負けじと踏ん張る者。

 

 四者四様の様相で影響を受けた四人の戦友たちのデュエリストとしての道は、まだ始まったばかりだ。

 

 

 だが、四人はこの日のデュエルを忘れることはないだろう。自分たちの目指す先に居る獣王のデュエル。目標を。

 

 

 

 

 

 「「「「虚路居偽遊を最初に倒すのは」」」」

 

 

 「オレだぜ!!」

 

 「オレだ!!」

 

 「オレさ!!」

 

 「僕だ!!」

 

 

 

 

 

 彼らの成長は、まだまだ続く……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一方その頃、偽遊たちの居る位置の反対側。

 

 

 「ハァ……ハァ……ハァ…………く、くそっ。何でこんな結末になってるんだよぉ!!」

 

 

 見た目がブサイクでチビで如何にも性格も品性もネジ曲がっていそうな坊ちゃん刈りが島のとある研究所を目指して走っていた。

 

 

 「畜生!! 畜生!! 畜生!!

 

 こんなの間違ってる!! ボクは転生者だぞ!? ボクこそが主人公なんだ!! なのに何で思い通りに行かないんだよ!!

 

 このクソ世界があーー痛ッッ!?!? く、クソッ……浅倉の野郎にヤラれた背骨が痛い……っ!!」

 

 

 

 もう誰も知ることは無いが、この小僧こそが今回の元凶だ。

 

 理事長である影丸を唆し、カミューラにカードを与え、リライティングセブンスターズを用意した元凶。

 

 名前を聞くような価値も無いただのゴミ。舞台の上にも上がらず、裏でひっそりと殺処分されるが分相応な肉の粗大ゴミ。

 

 

 そして……。

 

 

 

 

 「コイツだ……ボクのパパとママを大怪我させた奴だ!!」

 

 

 「ーー!?!?」

 

 

 

 嘗て、早乙女レイを錆びた船に誘拐し偽遊達を誘い込んだ末にレイの両親に重症を負わせた罪人。

 

 早乙女レイがこの時間軸にここに居る原因を作ったモノ。

 

 

 

 「さ、早乙女レイ……? な、何でお前がこんなところにいるんだよ」

 

 

 「成り行きかな。

 ほんとは置いてきたかったんだけど……行くって聞かなくってさ」

 

 

 レイの後を追ってきた赤い革ジャンの女が答えた。

 

 

 「ーー!!? お、お前は火武羅(ほむら)遊乃(ゆの)!?」

 

 

 普段は柔和な表情をしている遊乃だが、今彼女の瞳は冷たく暗い。

 

 まるで、獲物を前にした暗殺者……。

 

 

 「やっほー裏切り者くん。お前、Origin(オリジン)抜けて敵側に寝返ったんだってね?

 

 聞いたよ、(マナ)ちゃんからさ……」

 

 「は……? 誰だよマナって」

 

 

 少ししてから、息を切らして走って……本人的には走ってやってきたのは、ジャージ姿の少女。内倉(マナ)。そして、パートナーを気遣って一緒に歩いてきたブラック・マジシャン・ガールことマナ。

 

 

 「ひぃ……ひぃ……ひぃ……!?」

 

 「大丈夫……(マナ)ちゃん……?」

 

 

 「ひぃ……ひぇ……っ、は、ひゃあ……っ。

 

 ら、らびじばぶべぴゅ……」

 

 

 「ダメみたいだね……」

 

 

 「プッ……な、なんだよこの体力も胸も貧相なジャージ女は!

 

 アハハハハハハハ!! 

 

 痛っ……!?!?」

 

 

 「…………こんな時まで笑ってられるなんてね。少し羨ましいかもね。その頭の悪さ」

 

 

 「ハアアアアアーーー!!!? 誰が頭が悪いんだよ!! 僕は天才なんだよ!!」

 

 「何こいつ、気持ち悪い……」

 

 「そうだね、レイちゃん。コイツ気持ち悪いんだよ。

 

 協調性も無い、能力も無い、魅力も無い。プライドだけがアカデミアの天辺より遥かに高い。

 

 ゴキブリ並の生命力を転生特典に持つゴキブリ未満のナマモノ。

 

 それが()()

 

 

 「コレって言うな!! 僕の名前はーー」

 

 

 バァン!! 

 

 

 遮るようにゴツい銃から火球を放つ遊乃。

 

 

 「ヒッーー!?」

 

 

 火球はギリギリ頬を掠めて肉を抉る。

 

 

 「要らねェよ、テメーの名前なんざァ。二度とホザくな下等生物」

 

 

 「ギィアアアアアーー!!!! ぼ、ぼくのかおがあああー!!!」

 

 

 「優乃ちゃん、流石に殺しちゃうとマズイから手加減してほしいんだけど……」

 

 「大丈夫だよ。言ったでしょマナ。コイツの転生特典は超再生力。頭が潰されても身体が灰になっても再生して死なないんだよ。

 

 もっとも、怪我したくらいじゃ発動しないみたいだから、痛め付けて投獄する分には困らないから安心して。

 

 漫画みたいにデカい杭とか打ち込んでおけば動けないから」

 

 

 「確かに任務で捕まえに来たんだけど、そんなスプラッタなことするのいやだよ!! わたし、悪い魔女じゃないんだよ!?」

 

 

 「づ、づがまえにぎだ……だと……!?」

 

 「ハァ……ハァ……ハァぁぁぁ…………っっ。

 

 ふぅ……。

 

 あ、はい……えっと、その。私は『fake origin』にしょじょく……噛んじゃった……所属している者です。

 う、内倉(マナ)と申します。

 

 

 こ、このたびは、貴方を捕まえて来るようにフライヤーさんから言われてやってきました……あ、あなたを拘束します!」

 

 

 「ふざげんなよ!! な、なんめぼぐがごうぞくなんか!!」

 

 

 「あ、えっと……貴方が組織を抜けた後に世界を壊す方の組織に所属して行っている、破壊活動をとめるため……だそうです」

 

 

 「ボクは転生者だぞ!! なにしたってボクの勝手だろ!! この世界はぜんぶボクのものなんだぞ!!」

 

 

 「…………違います。世界は誰のものでもありません。 

 私たちはみんな、生まれたその場所に住ませてもらっているだけです」

 

 「うるさーい!! 黙れ黙れ黙れー!!!!」

 

 「ハァ……もう分かったでしょ、(マナ)ちゃん。

 

 コレはね、話なんて通じないの。人語を一方的に発音してるだけ。

 例えに出すのは失礼だけど、インコみたいなモンなんだよ」

 

 「そうだね。コイツ、最悪だ……こんなやつに、パパとママが……っ!!」

 

 「レイちゃん……。

 

 これ以上、被害者を出さない為にもコイツはさっさと拘束して捕縛しよう。コンクリ詰めにしておくとかね……」

 

 「発想が怖すぎるよ優乃ちゃん……」

 

 

 「や、やめろ!! ボクに近づくんじゃない!! パパに言いつけてやるぞ!!!!」

 

 

 「チッ……!! アタシもお前も、そのパパに見捨てられてんだろうがよォ!!!!」

 

 

 「優乃ちゃん!!」

 

 「優乃さん!!」

 

 

 何かが逆鱗に触れて頭に血がのぼった遊乃が、今度は頭を吹き飛ばす位置に銃を構えてトリガーに指を掛けた。

 

 

 

 「死ねやボケがァ!!!! そして永遠にコンクリ詰めで湖に沈め!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「ーーフフフ。殺すのは構わないが、捕まえるのは叶わぬ望みだ。

 まあ、落ち込まずに切り替えて行こう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「は…………??」

 

 

 

 全力の火力をぶち込もうとした瞬間、背筋にゾッと悪寒が走りその後ありえない筈の声が聴こえて来て、遊乃はトリガーを引くこと無く周囲を見回した。

 

 

 

 ブチュ……!!

 

 

 

 水が破れる音がして、焼き尽くすはずだった首から上が血飛沫と共に宙を飛ぶ。ゴロンと落ちて、虚しく転がった。

 

 

 

 「ーーレイちゃん!!!!」

 

 

 真っ先に状況を認識して動いたのはマナ。

 幼いレイがこの光景を見ないように自身の身体と胸で彼女の顔を隠した。

 

 「う……うえええ……!!」

 

 その後に状況を理解したのは(マナ)。さっきまで頭だったものがボールのように転がる光景を見て思わず吐いてしまう。

 

 

 

 「フフフ。初心な反応だね。実に心地良い気分だよ……」

 

 

 

 そして、最後に状況を理解したのはこの中で最も荒事に縁があった筈の少女。火武羅遊乃だった……。

 

 

 

 

 

 「……………………お前…………」

 

 

 

 目の前の存在を、把握した。

 

 

 

 白い髪に、白い服。白い肌。耳と唇と太もものホルスターに繋がった長いピアスのチェーン。怖気が走るほど強大な何かを感じさせる威容の男が、頭だったボールを持って悍ましい笑みを浮かべていた……。

 

 

 

 

 「フフフフフ……久し振りの人はご機嫌よう。初めましての人はご機嫌いかが?

 

 

 僕の名前は浮浪叉(ふろうしゃ)夜遊(よあそび)だ。フフフ。変な名前だろう?」

 

 

 自己紹介と同時にボールをポイと上に投げて、黒いナイフを取り出す。ボールは切り口からナイフの切っ先に刺さって柄で止まる。

 

 白い男はボールの口を腹話術のように動かし……。

 

 

 

 

 「どうせいずれは君たちを支配することになるだろう者でもある。どうぞ気軽にフローシャ様と呼んで、命を差し出すと良いよ。瑞々しい処女(オトメ)たち。

 

 

 

 

 

 

 

 さあさ、希望者は早いもの勝ちだ。おいでよ、僕と過ごせるこの狂気(よる)に……」

 

 

 

 




一方では謎が深まり、一方では友情が深まり……。

そして一方では混沌が深まっております。


比率的には
オリ主∶2 原作キャラ∶2 オリヒロイン∶1

ですね。


夜遊は最初からこっちに出すつもりだったんですけども、試運転も兼ねて書いたのが蠱毒の村だったんでふ。本当はここに来るまでに終わらせるつもりだったんだけども……ま、いっか☆ アハハ。
時間軸としては蠱毒の村本編後のやつです。

浮浪叉(ふろうしゃ)夜遊(よあそび)って誰だよって方は
おいでよ蠱毒の村を読んで見てね♡
大人の遊びもあるよ♡ギャグだけど
 

スターシステム(著者の他小説からキャラを引っ張ってきている現状)について

  • 好きなキャラが出てる分には良し
  • 面白い分には良し
  • スターシステム反対過激派
  • スターシステム全肯定派
  • 出るからには活躍するよなぁ!?
  • ただの賑やかしなら嫌
  • 既存キャラ活躍させて
  • もっと偽遊にデュエルさせて
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