遊戯王GX〜社畜童貞のオッサン、糞上司の悪意でキマイラと共に転生する〜   作:SOD

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 『誰かと共に生きたいのなら、死んだものは諦めたらどうだい?』



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 『()()()……か。俺の第一印象には、お前は斬り捨てる側に映ってたんだがな。曇ったらしい』



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クインテットデュエル開始ィィィィーー!

 

 

 遊乃さんをリーダーにした話し合いが終わると、木の幹で逆上がりをするのに飽きて真っ黒なナイフを磨いていた真っ白な男がナイフを鞘に仕舞ってボク達に話しかけて来た。

 

 

 「やあ、作戦会議は終わったかい? 005番と少女たち」

 

 

 白い肌に白い髪、全身が白いその人は瞳だけが空のように青い。なのに、その瞳は血の色を思わせるほど無邪気な害意に満ちていた。

 改めて、この人は偽遊とは正反対だ。

 偽遊の黒い髪に対して赤を思わせる瞳は、血に飢えた獣のよう。なのにあの人の赤は、戦場をひとりぼっちで生き残り続けてしまった老兵のように疲れている。

 

 それでも、ひとつだけ同じところがあるとすれば…………。

 

 

 (きっと、今のボクじゃ絶対に勝てないデュエリストだってことだ)

 

 

 「会議なんか秒で終わってるっつーの。

 長引いてたのは勝った後の女子会の会場選びな」

 

 

 「優乃ちゃん、聞いてるワタシたちの方が苦しくなるくらい強がってる……」

 

 

 「『今からでも偽遊さん来てくんねえかな……』ってこの十分の間に10回は聞いたよ遊乃さん」

 

 

 「………………が、がんばりましょう……遊乃さん……」

 

 

 

 「ぶぁああああーーん!! 誰か1人ぐらいノッて来てくれてもいいんじゃんかー!!(泣)」

 

 

 

 

 「変わらないものだね。ニンゲンの本質と言うものは」

 

 「うっせえんだよ貴金属非装備(ブランケット)症候群!! いい年コイてチャラチャラチャラチャラ鎖着けて喜んでンじゃねえよ童顔厨二野郎!!」

 

 「このリングやチェーンは、ファッションでもおしゃぶりでもないんだけれどね。

 

 それに……フフフ。僕はまだ19の少年だよ。キミの実年齢●●歳から見れば小僧も良いところじゃないかな?

 

 どう思う? いい年こいて一人称を名前+ちゃん付けにして喜んでいるアラサーレディ()()()?」

 

 「殺ス……ぜってェ焼き殺ス……!! 『遊乃ちゃん』は17歳だァ!!」

 

 (実年齢●●歳?? 

 と言うか遊乃さんって偽遊より歳上だったんだ……)※偽遊は一年目終了目前で16歳。

 

 

 

 「テメェの色素に嫌われた腹黒ホワイトの顔面に泥と土の味を食らわせてやるからよォ!! 初体験期待しとけやぁ!!」

 

 

 遊乃が自身の太ももに括り付けたホルスターからデュエルディスクを抜き早撃ちのように展開する。オースチン・オブライエンの使用した炎の球を撃ち出せる金色のガン・ディスクをオーダーメイドした赤と金のディスクだ。

 

 

 「……………………まあ、()()()()()()()は初体験だね。体験することは無いんだろうけど」

 

 

 遊乃の言葉に一瞬だけ此処ではない何処かを視るような目で空を見上げた夜遊は、自身の左脚の鞘から黒いナイフを抜き放つ。自身の耳と唇のピアスとをチェーンで繋げた、警棒より長いナイフだ。それを手元でクルリと逆手に返すと、ナイフは形状を変革し白と金と基調としたデュエルディスクの形状を取った。墓地のゾーンと思わしき個所に埋め込まれている甲虫を象った翡翠の宝石が異彩を放つ。

 

 

 「……わ、わあ……! あ、か、かっこいい……! あのナイフかっこいい……!」

 

 「「かっこいい、かなぁ……?」」 

 

 

 控え目な様子で目だけを輝かせる(マナ)の言葉に、マナとレイは冷めた目でツッコミを入れつつデュエルディスクを展開する。

 

 

 「ブラック・マジック初級編、ディスクチェーンジ!」

 

 

 マナが杖を振るい、ピンク色の魔力素を天に向けて放出する。

 やがて重力に従い落ちてきた魔力素を杖に纏わせ、魔法少女の変身バンクのようにハートと自身の帽子をイメージしたデュエルディスクに変身した。

 ついでのように服装もブラック・マジシャン・ガールの衣装に着替えている。

 

 

 「ナイフはカッコよくはないけど、自分専用のデュエルディスクとかはボクも憧れちゃうな」

 

   

 レイは学園支給のデュエルディスクを無難に展開する。

 グレーの色を基調にしたアカデミアデュエルディスクだ。

 

 

 

 「………………か、かっこよかった……もん」

 

 

 最後に(マナ)。死んだ目で俯きながら上まで閉じ切ったジャージのファスナーを下げると、首に下げていたハートのネックレスに口づけして『へッ……』と自身の行動を自嘲的に吐き捨てる。

 するとネックレスが一度水銀のように融けてから腕に巻き付き何かデザインがとっ散らかったデュエルディスクに変化する。

 

 

 

 

 「行くよみんな! デュエルアカデミア美少女カルテット、巨悪を討つ!!」

 

 「あの〜ワタシ、精霊だからデュエルアカデミアの生徒じゃないんですけど……ソレ入ってていいやつなのかな?」

 

 「………………わ、わたしも、『美少女』じゃないでダメですね……えへへ」

 

 「これからチームでデュエルしようって言うのにボク達何でこんなにバラバラなの!?」

 

 

 「フフフ。チームワークなんて見飽きたものに興味は無いけど……愉しませてくれると嬉しいな。

 

 さあ、新たな夜を始めようか」

 

 

 

 

 「「「「「ーーデュエル!!!!」」」」」

 

 

 

 

 遊乃【炎バーン】 LP4000

 

 マナ【マジシャン・ガール】LP4000

 

 レイ【トークン】LP4000

 

 愛【スーパードリーム主人公デッキ】LP4000

 

 夜遊【???】 LP4000

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 5人がそれぞれ等間隔に立ってバトルロイヤルと言う名の4対1のデュエルが開始される。

 

 先攻は遊乃。夜遊は不利だの劣勢だのと言う言葉では表せない不平等を抱え込みながら、更に遊乃のファーストターンからデュエルディスクはドローフェイズからのスタートを宣告した。

 

 

 「私のターン、ドロー!

 

 さっそくブチ込む! 魔法カード『ファイヤー・エジェクション』発動。

 デッキから『ヴォルカニック・エンペラー』を墓地へ送り、エンペラーのレベル×100ポイントのダメージを与える。

 

 クラエハッピャクノダメージを!!」

 

 

 恥もへったくれも無くバーンカードから入る遊乃。ライフポイントは4000のこのデュエル。初っ端からバーンカードを連打して勝つことも珍しくない。むしろ遊乃のアカデミアでの無双振りはその戦術が大半を担っている。

 

 ライフ4000ルールのデュエルにおいて、火武羅遊乃は最強だ。

 

 

 「変わらないね。キミのデュエルは」

 

 

 浮浪叉夜遊が手札から1枚のカードを抜き出して裏側で示す。

 

 一瞬、カードから閃光が走る。それは多少眩しい程度の光。

 

 

 だが、対戦相手にとってこれは絶望の……或いは滅亡の光だ。

 

 

 「手札からチューナーモンスター『ハネワタ』を捨てるよ。

 いつも通り、このターン僕は効果ダメージを受けない」

 

 (は、ハネワタ……??)

 

 夜遊のカードのチョイスに、四人の中では遊乃を除き唯一現代カードの知識がある(マナ)が心中で訝しむ。

 

 (な、何であんなカードがデッキに入ってるんだろう……? あ、あの人凄く強い人の筈じゃ……)

 

 

 「フン! バカの一つ覚えみたいに毎回毎回ハネワタなんか【創造】しやがって」

 

 「そ、創造……って、もしかして『リ・コントラクト・ユニバース』ですか!?」

 

 

 「そうだよ。

 ……ごめん、作戦ばっかりに集中してて肝心なこと言い忘れてたよ。

 

 みんな気を付けて! アイツの手札は実質全部白紙(シロ)。必要な時に必要なカードを創り出して来る!」

 

 

 「ーー!! カードを創り出す……【リ・コントラクト・ユニバース】!」

 

 

 

 

 遊乃の言葉に、レイはあの日のことを思い出す。赤錆た船に攫われて偽遊が命懸けで戦ってくれたあの日のデュエルのことを。

 

 

 

 

 ”スタンバイ、メイン。速攻魔法発動! 『暗黒界の登極』!! フィールドか墓地のモンスターを素材に、悪魔族融合モンスターを融合召喚する!!”

 Error

 ”エラー?”

 ”そうだ! 本来ならもう俺のエクストラデッキに該当カードは無い!!

 だが、無理矢理にでも()()()()()()()! 世界のルールを書き換えてでも!!”

 ”何をするつもりなの!?”

 ”【リ・コントラクト・ユニバース】。或いはストームアクセス”

 だがアストラルなんか俺にはいないし、ここはサイバー世界でもない。

 敢えて言うならイカサマだ。だって『元々入ってないカードを創り出す』って言うんだからな!” 

 ”行くぜ!! 俺は墓地の『大翼のバフォメット』と『幻爪の王ガゼル』で融合!!

 『幻獣魔王バフォメット』!!!!”

 

 

 

 「あの時偽遊が、絶体絶命のピンチの時に一度だけ起こした奇跡……!」

 

 「フフフ。少し申し訳ない気もしているんだけどね……コレ、止められないんだ。

 以前まではプリンセスのおかげで封印されていたんだけど、諸事情あって封印を解いてしまってね。封じられていた反動のせいか、意識的なスキルだった筈のものがオート発生の呪いも同然のものになってしまったんだ。

 

 ああ、勘違いしないで欲しいんだけどデッキはちゃんと構築されているよ。手札のカードは書き換えられるけど、デッキのカードはそのまま。

 カテゴリーのカードとかがデッキ単位で生まれたりもしない。

 

 だから単体でその時有効なカードが勝手に出てくるのさ」

 

 

 「その時最も有効なカードが、勝手に手札になる……!? そ、そんなのもうデュエルが破綻してるよ!」

 

 

 「その通りだね、ブラック・マジシャン・ガール。

 

 僕の二つ名【無敵の白(インヴィンシブル・ホワイト)】の()()と言う言葉通り。僕のデュエルには『敵は無い』のさ。

 

 だからね……僕を愉しませてくれるなら、キミたちの勝ちで良いと言うことさ。具体的には、ライフを1でも減らせたらあの首をあげよう」

 

 (ーー良し! 言質取った!!

 アイツは自分で語ったルールだけは破らない。行ける!!)

 

 

 「だったら遠慮なくやらせて貰うわ!

 

 魔法カード『篝火』を発動!」

 

 「フフフ。篝火か。本当に変わらないねそのデッキは……さあ、好きなカードを加えると良い。

 もっとも、ハネワタの効果でこのターンはもう効果ダメージは無力だけどね」

 

 「知ってるよ。

 バーンの弱点も勉強してる。

 

 だから、私が篝火で手札に加える炎族モンスターはコレだ。

 

 『E・HERO ザ・ヒート』!」

 

 「エレメンタルヒーロー!?」

 

 「遊乃さん、十代と同じHEROデッキなの!?」

 

 

 

 「………………ヒート、か。プリンセスが愛用していた炎属性ヒーロー。懐かしいね。同窓会でも開くのかい?」

 

 

 「同窓会ねえ……いいねえ、やってやんよ。

 

 先ずはヒートを召喚!」

 

 

 E・HERO ザ・ヒート ATK1800

 

 

 「そしてライフを2000払い、魔法カード『同胞の絆』を発動!」

 

 「フフフ。図らずもいい得て妙な事を口にしたものだね。

 

 そのカードでヒーロー同窓会というわけだ」

 

 

 「残念だけど私は炎使いであってヒーロー使いじゃないんだよ。

 

 同胞の絆の効果で、デッキからヒートと同じ属性・種族・レベルの同名でないモンスターを二体特殊召喚。

 

 1枚目はE・HERO レディ・オブ・ファイア」

 

 E・HERO レディ・オブ・ファイア DEF1000

 

 「エンドフェイズに効果ダメージを与えるヒーローモンスター。

 

 けれどハネワタのおかげでそのモンスターは今、英雄の銅像程度の存在でしかないね」

 

 「『像』がそんなに嬉しいんならもう一体見せてやんよ!

 

 特殊召喚するもう一体は『業火の結界像』だ!!」

 

 「ーー!」

 

 

 業火の結界像 DEF1000

 

 

 「業火の結界像の永続効果、お互いのプレイヤーは炎属性モンスター以外を特殊召喚出来ない!」

 

 

 「………………」

 

 

 

 「せいぜいニヤニヤ笑ってろよバグ野郎。

 

 私はあの人と約束したんだ。いつかぜってぇその血色が終わってるツラに一発叩き込んで真っ赤にしてやるってな。

 

 

 放火魔、ナメんなよ……!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 




 


 その頃、デュエルが終わってエンディングムードの偽遊たち一行は感想戦に花を咲かせつつ海辺でBBQの準備などを始めていた……。

 ぎ「…………何でこんな素敵なモンがあるのけ?」

 さ「…………こんなこともあろうかと。主殿は、こういったことがお好きでしょう?」

 ぎ「えー……俺、そんなリア充イベント別に好きじゃないが……」

 さ「いえ……あのような大団円の様子を眺めるのが、でございます」


 
 じ・し・ま・み「「「「アハハハハハーー!!」」」」



 ぎ「…………………………………………きらいじゃないわ」

 さ「はい。デュエリストは助け合いです」

 ぎ「おっしゃるとーりだわー……」

スターシステム(著者の他小説からキャラを引っ張ってきている現状)について

  • 好きなキャラが出てる分には良し
  • 面白い分には良し
  • スターシステム反対過激派
  • スターシステム全肯定派
  • 出るからには活躍するよなぁ!?
  • ただの賑やかしなら嫌
  • 既存キャラ活躍させて
  • もっと偽遊にデュエルさせて
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