遊戯王GX〜社畜童貞のオッサン、糞上司の悪意でキマイラと共に転生する〜 作:SOD
二時間後
「えー、では改めまして。
3.シンクロ召喚を強く使ってみよう。を進めていきまーす」
あまりの不敬さに耐え切れなかった偽遊は、別室へ運ばれセラピーを受け復活。講義を再開した。
なお、予定では1時間後の再開だったが1時間では回復出来なかったこともあり神楽坂の判断で講義は中止となった。
そのため再開した講義に居るのは元々のメンバーであった遊乃と
何故中止になった筈なのに元々のメンバー以外がいるかって?
いつ如何なる時も数人は控えている狂徒メンバーとコネクション及び取引きさえ出来れば、このデュエルアカデミアにて偽遊の居場所や行動を知ることは容易いのである。プライバシーは死んだ。
「えーここからは少々難しいことを言っていくので、理解出来なかったらお友達に聞いてください。
前半でも言いましたが、シンクロ召喚は『非才』『凡才』『凡人』でも強くなれる召喚法です。
理由もさっき説明した通り。『デッキに組み込む必須パーツが少なくて済む』からです。
運命力が高ければ誤差でしか無いかも知れませんが、
ヨメコサン、ココウンメイリョクニタヨルトコロガノコッテイルワヨ!!」
((((学園最強の【
「さて、本題のシンクロ召喚を強く使ってみよう。ですが」
偽遊が一つのデッキを取り出した。
「シンクロ召喚の強みは決まった手順通りにプレイしていく『定石』にあります。
今回はそんな『定石』の中でも初心者向けの手順を紹介していこうと思います」
そう言うと偽遊はドーマ製のデュエルディスクを装着し、デッキから一枚のカードを取り出した。
「よく見てろよお前ら。チューナーモンスター『ソウル・リゾネーター』を召喚」
ソウル・リゾネーター ATK500
「このモンスターはレベル3のチューナーモンスター。攻撃力は低く、場に出しただけでは肉壁にしかならない。だが……。
『ソウル・リゾネーター』の効果発動。デッキからレベル4以下の悪魔族モンスターを手札に加える。
この効果を使うことにより、新たなモンスターを手札に加える事が出来る。
『ボーン・デーモン』を手札に加える」
「へえ〜リゾネーターって偽遊の使ってた『ヴィジョン・リゾネーター』以外にもいたんだな〜!」
「『ヴィジョン・リゾネーター』は、闇属性のレベル5以上のモンスターが場にいる場合に手札から特殊召喚出来る効果と、墓地へ送られた場合にテキストに『レッド・デーモンズ・ドラゴン』のカード名が記されている魔法・罠カードを手札に加える効果だったな。
そして『ソウル・リゾネーター』は召喚成功時にレベル4以下の悪魔族モンスターを手札に加える効果。
相変わらず偽遊の持つカードの格の違いには驚かされるばかりだぜ」
「そして、わざわざ手札に加えてきたあのボーン・デーモンとか言うカード。
「シンクロ召喚……楽しみっす」
「『ボーン・デーモン』の効果。
このカードが手札か墓地にある場合。このカード以外の手札かフィールドのカードを墓地へ送り発動出来る。このカードを特殊召喚出来る。
ここは初期手札の5枚が存在するものとして、1枚を手札からコストで払う。
ボーン・デーモンを手札から特殊召喚!」
ボーン・デーモン DEF0
「お前らしっかりメモしとけよ、まだまだ続くぞ。
『ボーン・デーモン』の効果を自分フィールドの表側表示モンスター1体を対象に発動。手札かデッキから悪魔族チューナーモンスターを墓地へ送ることで対象のモンスターのレベルを1上げるか下げる事が出来る。
俺は『ヴィジョン・リゾネーター』を墓地へ送り、レベル4の『ボーン・デーモン』のレベルを3に変更」
「ーー!! ヴィジョン・リゾネーターを墓地へ送りつつ、シンクロ召喚に関わるレベルを調節出来る効果だと!?
し、しかし偽遊。ヴィジョン・リゾネーターは闇属性のレベル5以上のモンスターがいないと特殊召喚出来ない筈。ここはレベルを上げたほうが良かったのではないか……?」
ヴィジョン・リゾネーターの効果は、さっき三沢がそれとなく説明した通り。
「まあ見てろって三沢っち。
『ヴィジョン・リゾネーター』の効果発動。デッキから『レッド・デーモンズ・ドラゴン』の名が記されたカードを手札に加える。『クリムゾン・ヘルガイア』を手札に。
これでフィールドにはチューナーと非チューナーがそろった。
レベル3ボーン・デーモンに、レベル3ソウル・リゾネーターでチューニング。
シンクロ召喚。レベル6『レッド・ライジング・ドラゴン』!!」
レッド・ライジング・ドラゴン ATK2100
「おおっ!! 燃えるドラゴン! かっこいいぜ!!」
「だよな、十代!
シンクロ召喚成功時、レッド・ライジング・ドラゴンの効果を墓地のソウル・リゾネーターを対象に発動!
ソウル・リゾネーターを特殊召喚!」
ソウル・リゾネーター ★3
「シンクロ召喚に使用したモンスターが墓地から復活しやがった……!!」
「ここで更にシンクロする!
レベル6レッド・ライジング・ドラゴンに、レベル3ソウル・リゾネーターをチューニング。
シンクロ召喚!
レベル9 琰魔竜 レッド・デーモン ・アビス!!」
琰魔竜 レッド・デーモン ・アビス ATK3200
琰魔竜 レッド・デーモン ・アビス
シンクロ・効果モンスター
星9 闇属性 ドラゴン族 ATK3200 DEF2500
チューナー+チューナー以外のドラゴン族・闇属性Sモンスター1体
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①自分・相手ターンに、相手フィールドの表側表示カード1枚を対象として発動できる。
そのカードの効果をターン終了時まで無効にする。
②このカードが相手に戦闘ダメージを与えた時、
自分の墓地のチューナー1体を対象として発動できる。
そのモンスターを守備表示で特殊召喚する。
「す、凄いっす!! 必須パーツ一枚と手札一枚でこんな強力なモンスターが喚び出せるなんて!!」
「もっと行くぜ!!
永続魔法『クリムゾン・ヘルガイア』を手札に加えて発動。
『レッド・デーモンズ・ドラゴン』の名が記されたカードをデッキか墓地から手札に加える。
俺はデッキから『パワー・バイス・ドラゴン』を手札に加える」
「もっと行くぜって……!
まさか偽遊、ここから更にシンクロモンスターを喚び出せると言うのか!?」
「自軍にモンスターがいない、或いは闇属性シンクロモンスターしか存在しない場合に発動可能。
パワー・バイス・ドラゴンを特殊召喚!」
パワー・バイス・ドラゴン DEF2400
「パワー・バイスの特殊召喚に成功した場合、デッキから『リゾネーター』モンスターを手札に加える事が出来る!
俺はデッキから『ダークネス・リゾネーター』を手札に加える」
「本当にすると言うのか……
「俺のEXデッキから『レッド・デーモンズ・ドラゴン』を見せることによって『ダークネス・リゾネーター』は手札から特殊召喚出来る」
ダークネス・リゾネーター DEF300
「ダークネス・リゾネーターの特殊召喚成功時効果。俺はこのターン『リゾネーター』モンスターを任意のタイミングで召喚出来る。
そしてレベル5パワー・バイス・ドラゴンにレベル3のダークネス・リゾネーターをチューニング!」
☆5+★3=☆8
「シンクロ召喚、レベル8
『キングはヒトリ、コノオレダアアアアアーーー!!!!』
ピキーン!! と効果音が鳴りそうな動作で天を指差す紅蓮の竜が召喚された。
「
デッキから『レッド・デーモンズ・ドラゴン』が記されたカードを手札に加える。
俺は通常魔法『クリムゾン・ヘルコール』を手札に加えて、発動!
このカードは、墓地のレベル4以下の悪魔族モンスターを手札に加える。
ただしレッド・デーモンズ・ドラゴンかその名が記されたSモンスターが自軍に存在しているなら代わりにデッキから加えても良い。
俺はデッキから『チェーン・リゾネーター』を手札に加える。
ダークネス・リゾネーターの残留効果により、俺は手札から通常召喚以外で手札からリゾネーターを召喚出来る。
『チェーン・リゾネーター』召喚。
チェーン・リゾネーター ATK100
「更に、チェーン・リゾネーターはシンクロモンスターが存在する状況で召喚に成功した時、デッキから『リゾネーター』モンスターを特殊召喚出来る!
特殊召喚! シンクローン・リゾネーター」
シンクローン・リゾネーター ★1
「ソウル・リゾネーターと言う必須パーツ1枚と手札1枚から、攻撃力3200と3000のシンクロモンスターが一体ずつと、レベル1チューナーが2体。
これが偽遊の言う『定石』か……!」
「んもう一丁!!」
「まだ行くつもりなのか、
「いっけー偽遊ー!!」
「ファンサービスだぜ、とっときな!
俺は、レベル8
「なんだって!?」
「ダブルチューニング!? そんなものがあるのか!」
「すっげえ……!!」
「………………っ!!」
☆8+★1+★1=☆10
王者と悪魔、今ここに交わる。赤き竜の魂に触れ、天地創造の雄たけびをあげよ!
シンクロ召喚! 現れろ、レベル10。レッド・デーモンズ・ドラゴン・タイラント!!」
レッド・デーモンズ・ドラゴン・タイラント ATK3500
「とまあ、簡単にやってみたが。これが『定石』。正しい手順を守ってカードを使えば誰でも同じ結果に辿り着けるシンクロ召喚の使い方の一例だ。
ま、実際はもっと洗練しなきゃお話にならんけども………………だ」
偽遊は展開を終えて一息つき……。
「ーーかっこよかっただろ? 次々現れては進化するモンスター達っ! へへっ」
普段めったに見られない柔らかな笑みで、満足そうにみんなに笑いかけた。
「〜〜〜〜っっっ!!///」
講義に居た半数以上は不意打ちに撃沈した。
「あ、あれ……?? みんな死んだ?」
「………………大将。アンタここに居る半数以上がアンタに惚れ込んでる雌だってこと、忘れてんじゃねえの?
こりゃ狂徒はオイラ以外潰れたな……」
「ただシンクロ召喚で展開しただけなのに何で!? モーメントにでもやられたんか!?」
「やられてんのは脳だよ。後で運ぶの手伝ってくれよな。
ったく、どいつもこいつも、自己肯定感の低い面倒な男に人生ハメられちまったモンだぜ……ずずっ」
比較的余裕そうな態度で接している
「あーあ……人のこと言えねえなこりゃ」
一方。狂徒達が撃沈している中、別の衝撃を受けていた男が一人。
「たった一枚の必須パーツと、一枚の手札から、攻撃力3200のモンスターと攻撃力3500のモンスターを喚び出せる力……これが、シンクロ召喚。
『凡人』でも強くなれる力……」
"エターナル・エヴォリューション。オレは、限界を超え続ける"
「
「………………えーっと、本当はここから定石を元に作るデッキ構築とかについて話そうかと思ってんだんだが。半数以上が撃沈とかもう学級崩壊だもんな……しゃーない。
今回のたのしーでゅえるじょぎょーはここまで! 後は各自いい感じに己の血と成れ肉と成れしておくように!
解散!!」
ガタッ!
「「「「「ーーありがとうございました!!!!」」」」」
「ーーお!? お、おう……!
またな!」
そ れ か ら ど し た の
偽「ハァ……ハァ……!!」
ネズ「頑張れー大将〜」
遊乃「ファイトー」
偽「何っで! 俺一人だけで11人、運んでんだよ!? 男子と小さいネズ太郎ははともかく、遊乃! お前ちったぁ手伝えや!! 今日だけでどれだけ人様に迷惑かけてっと思ってんだ!? オオン!!?」
遊乃「偽遊さん。辛いのは分かるけど現実みなよ。
偽遊さんが運んでる狂徒の娘がいる中、私が一人でも狂徒を運んだら『偽遊さんに運んで貰えなかった狂徒』はどうなると思う?」
偽「ーーッッッ!」
ネズ「間違いなく発狂するな。嫉妬で更に狂う」
遊乃「手伝ってあげたい気持ちも多少はあるけど…………流石に学園の平和を犠牲にするわけには……ねえ?」
偽「畜生……畜生……ッッッ!! 俺が何したって言うんだよォ……!!」
ネズ「実際アンタは大丈夫なんだな?」
遊乃「いやーあの笑顔は流石に『効いた』けどね……あの人なまじ普段が疲れた老兵みたいな雰囲気醸してて、デュエルしてる時は戦いに脳を焼かれた戦闘狂じゃん?
そこからのあの、子供みたいなあどけない笑顔はさぁ……」
遊乃・ネズ「「『効く』よなぁ…………」」
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