遊戯王GX〜社畜童貞のオッサン、糞上司の悪意でキマイラと共に転生する〜   作:SOD

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【帝王】VS【放火魔】。即死即殺の死神が二振りのデュエル。始まります。

 


VS【帝王】 闇の炎に抱かれて眠れ

 

 

 

 

 

 

 「良かったーまだ始まってないですよ、明日香さま!」

 

 ヘリからオベリスクブルー女子のいつもの三人が降りてくる。

 枕田ジュンコが先に降り、天上院明日香をエスコートし、最後に浜口ももえだ。

 

 「ええ。良かったわ。

 一斉に失神する生徒が出た時はどうなるかと思っていたけれど。

 

 本当に不思議な事件だったわね……」

 

 「ソウデスネェ、フシギデスネエ〜」

 

 「ウフフフ。恋する乙女の力は偉大ですわね〜。

 

 あ、ほらほら明日香さま。アソコに偽遊さまが明日香さまと同じ金髪で巨乳の美少女と戯れておられますわよ!」

 

 「おおぃ!? ももえェ!?」

 

 「ーーッッ!!(ゴゴゴゴゴゴゴゴ……)」

 

 「うふふふ。普段は熟成された大人の殿方の雰囲気を醸し出しておられる偽遊さまが、まるで年相応の反応をされて……あの二人、とてもお似合いでーー」

 

 「そこまでにしておけよ浜口ィ

 

 「残念です……嫉妬する乙女の明日香さま、とてもお可愛らしいですのに」

 

 「このドス黒いオーラを可愛らしいと言えるアンタの目に世界どう映っているって言うのよ……!?」

 

 「うふふふふ。伊達にイケメンなら良い女ではありませんことよ♡」

 

 「こえぇ……ワタシの周りの女こえぇよぉ……っ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「「ーーデュエル!!」」

 

 

 

 火武羅遊乃 LP4000

 

 丸藤亮 LP4000

 

 

 

 両者デュエルディスクを構え、手札を引き気力を満たす。

 何も賭けず、何を定めるでもなく。闘志に純粋なデュエルが始まった。

 

 

 「私のターン、ドロー」

 

 先攻は遊乃。

 デッキからカードを引き、今引きをそのままディスクに挿し込む。最優の精霊の加護を潤沢に受けた遊乃のいつも通りの動作だ。

 

 「あの娘、カイザーを相手に効果ダメージで勝つつもりなのかしらね?」

 

 「火炎地獄、ファイヤー・エジェクション、ファイヤー・トルーパー。

 炎カードと効果ダメージに拘るスタイルと本人の奔放な性格も相まって、いつの間にやら【放火魔】などと呼ばれている方ですからねえ」

 

 「けど、今回彼女の使うデッキは虚路居くんが構築したシンクロ召喚のデッキでもある。

 どんなコンセプトで、どんなスタイルになっているのかはもう本人たち以外は誰にも分からないわ。

 

 楽しみに観させて貰おうじゃない」

 

 

 「永続魔法『クリムゾン・ヘルガイア』を発動」   

 

 

 

 ピキンーー!!

 

 

  

 穏やかな雰囲気の女子の談笑だったが、遊乃の使用した今引きのカードで温かみが吹き飛んだ。

 

 

 

 「……………………えっと、クリムゾン・ヘルガイアって確か……」

 

 「偽遊さまの使用するデッキの切り札の一枚。悪魔の如き殲滅の力を振るう赤の暴竜『レッド・デーモンズ・ドラゴン』のサポートカードですわね〜」

 

 

 「ーー何で? どうして? 何であの娘が彼のデッキのエースのサポートカードを使っているの?? 彼があの娘に自分の切り札()を許したの? そんなにあの娘が好きなの? さっきのギャルと言い、同じ金髪なのにどうして私だけダメなの? どうして? どうしてどうして……」

 

 「あっ!? ヒッ、ヒイィィィ……!?」

 

 「ああ……明日香さま、可愛い……っ」

 

 

 

 

 

 「『クリムゾン・ヘルガイア』か。偽遊はオレとのデュエルでそのカードを使うことはあっても、何故か『レッド・デーモンズ・ドラゴン』を出す素振りすら見せずにいたな……」

 

 「そりゃあ、カイザーくんがリンクモンスターかってくらいにモンスターを攻撃表示にしか出さないからでしょ。」

 

 

 「そうか。そういうことだったのか……」

 

 

 (天然な子だなぁ……カイザーくん)

 

 

 「ま、それはそれとして。遊乃ちゃんも『レッド・デーモンズ・ドラゴン』は使わないので悪しからず。

 

 『クリムゾン・ヘルガイア』の効果発動。デッキ・墓地から『レッド・デーモンズ・ドラゴン』の名が記されたカードを手札に加える。

 

 私はデッキから『ソウル・リゾネーター』を手札に加えるよ」

 

 

 

 「ーー!! あ、ほら見てください明日香さま!! 『ソウル・リゾネーター』ですよ! 虚路居偽遊がシンクロ召喚の講義で紹介していた『ソウル・リゾネーター』です!!

 きっと便利なカードだからデッキに使用してたんですよ! 特に深い意味もなく!! 強いカードだから!! ね、明日香さま!?」

 

 

 「ーーはっ。

 

 そ、そうねジュンコ……たった一枚のカードからアレだけ強力なシンクロモンスターを召喚出来るカードですもの。

 そ、そうよ……強いから、便利だから入れてるだけ……きっとそうよ」

 

 「ええ! そうですよ!! 深い意味は無いっっ!!」

 

 

 

 「ソウル・リゾネーター召喚。

 

 召喚成功時、効果発動。デッキからレベル4以下の悪魔族モンスターを手札に加えるよ」

 

 

 

 「…………けど、偽遊さまはアレで結構サプライズ好きの凝り性な殿方ですわ。

 

 ただ強いと言うだけで組むということは無いかも知れません。少なくとも、手札に加えるのはボーン・デーモン無いと読みますわ!」

 

 

 「私が手札に加えるのは、『紅蓮王フレイム・クライム』!」

 

 

 「まあまあ! これはまさに【放火魔】の異名を持つ炎属性の使い手、火武羅遊乃さんに相応しい燃え盛る()()()()()モンスターですわね、明日香さま!!」

 

 「………………………………!!!!」

 

 「浜口ィ!!」

 

 

 

 「手札から『紅蓮王フレイム・クライム』の効果発動!

 自分フィールドに悪魔族チューナーモンスターが存在するか、相手の場に特殊召喚されたモンスターが存在する場合、自分か相手のメインフェイズに発動可能。このカードを特殊召喚する!」

 

 

 「ほ、ほら明日香さま! 強力な特殊召喚効果持ちです!

 ボーン・デーモンと違って特殊召喚に手札を使わない分、こちらの方が更に強力と言う見方もあります!!」

 

 

 「フレイム・クライムの特殊召喚成功時効果発動! 

 自分のフィールドの炎属性モンスターの種類×400ポイントのダメージを与える。

 

 私の場の炎属性モンスターは『ソウル・リゾネーター』と『紅蓮王フレイム・クライム』の2種類。

 

 よって、クラエハッピャクノダメージヲ!!」

 

 

 「ぬっ!?」

 

 

 丸藤亮 LP3200

 

 

 

 「まあ! 展開中に効果ダメージを与える効果だなんて。まるで偽遊さまが遊乃さんの為だけに選び抜いた彼女専用デッキの象徴のようではありませんか、明日香さまぁ〜!!♡」

 

 「グッ……グウウ……!!!!(闇落ちしそうな雰囲気の明日香)」

 

 「ーー浜口イイイィィィーー!!!」

 

 

 

 

 「フッ……流石にバーン使いは健在か。そしてシンクロ召喚。たった二手ではっきり理解させて貰った。

 

 そのデッキ、まごうこと無く虚路居偽遊が火武羅遊乃の為に構築した火武羅遊乃専用のデッキだ……!! フフフ。血が滾ってくるを感じるよ……!」

 

 

 「まだまだ☆ わからせはこれからだ!

 

 レベル3フレイム・クライムに、レベル3ソウル・リゾネーターをチューニング!

 

 シンクロ召喚。レベル6、『黒薔薇と荊棘の魔女(ヘイト・ローズ・ウィッチ)』!!」

 

 

 

 黒薔薇と荊棘の魔女(ヘイト・ローズ・ウィッチ) DEF2400

 

 

 「黒薔薇と荊棘の魔女(ヘイト・ローズ・ウィッチ)

 

 見たところ、闇属性のモンスターのようだな。炎属性のみの使い手なのかと思っていた」

 

 「ソウル・リゾネーターの効果を使ったターン。プレイヤーは闇属性のシンクロモンスターしかEXデッキから召喚出来ないんだよ。

 

 それさえ無ければ、炎属性統一を諦めなくて済んだらしいけどね……」

 

 

 「なるほどな……」

 (炎属性統一と言う鎖から解き放たれて構築したデッキか。

 これは更に偽遊の凶刃が牙を剥いてくるな……!)

 

 

 「それじゃ、シンクロ召喚成功時、チェーン1で黒薔薇と荊棘の魔女(ヘイト・ローズ・ウィッチ)の効果発動。

 デッキとEXデッキから植物モンスターを1体ずつ墓地へ送れる。

 

 チェーン2。紅蓮王フレイム・クライムのシンクロ素材として墓地へ送られた場合の効果発動。

 デッキから通常罠カードを墓地へ送る」

 

 

 

 

 「何よソレ? せっかくのシンクロモンスターや罠カードを墓地へ送っちゃうの??」

 

 「ジュンコさん……そんな『キマイラ教素人』のようなことを口にするのは恥ずかしいですわよ…………」

 

 「『キマイラ教素人』ってなによ!?」

 

 

 「な、なんて強力な効果の連撃……!! 一気に3枚もカードを墓地に送れると言うの!?」

 

 

 「分かりますか、ジュンコさん。これがキマイラ教で学んだ淑女の模範解答ですわ♪」

 

 「私の知らない間に親友が新興宗教に誑かされてる!?!?」

 

 

 

 「フレイム・クライムの効果を処理。

 

 デッキから通常罠カード『スカーレッド・レイン』を墓地へ。

 

 そして黒薔薇と荊棘の魔女(ヘイト・ローズ・ウィッチ)の効果でデッキから『バイオレンス・ウイッチ』を墓地へ。同時にEXデッキから『黒薔薇の破滅竜(ブランブル・ローズ・ドラゴン)』を墓地へ送る」

 

 

 「ーー何と言う強力な効果だ……一気に3枚もデッキから墓地へ送ってくるとは……!!」

 

 

 「………………(ニコッ)」←ほら、帝王もああ言ってますよ♪ の笑顔

 

 「………………〜〜ッッ!!」←苦虫を噛み潰したような表情

 

 

 

 

 「バイオレンス・ウイッチの効果発動。

 このカードが墓地へ送られた場合、フィールドにシンクロモンスターが存在すれば手札コスト1枚を捨てて発動可能。

 

 デッキから守備力1500以下の植物族モンスターを特殊召喚。

 

 私は手札からヴォルカニック・クィーンを捨てて『夜薔薇の黒騎士(ナイトローズブラックナイト)』を特殊召喚!」

 

 

 夜薔薇の黒騎士(ナイトローズブラックナイト)DEF1000

 

 

 「当然、墓地で発動する効果を備えていたか」

 

 「もっといくよー! 夜薔薇の黒騎士(ナイトローズブラックナイト)の特殊召喚成功時効果発動。

 

 『ブラック・ローズ・ドラゴン』かレベル4以下の植物族モンスターを墓地から特殊召喚する。

 

 バイオレンス・ウイッチを特殊召喚!」

 

 

 

 「………………凄い。おんなじソウル・リゾネーターを使ったコンボなのに、あの時とは何もかも違う……」

 

 「フフフ。【獣王(キマイラ)】こと虚路居偽遊さまは超一流のデュエリストですが、実はデッキビルダーとしても超一流なのですわ〜!

 

 イケメンで強くてデッキビルドマスター。まさに世界の頂点に立つべくして産まれた殿方ですわ〜!」

 

 「だからアンタはいつの間にそんなに虚路居偽遊に心酔するようになったのよ!?」

 

 「ところで明日香さま。あの黒薔薇と荊棘の魔女(ヘイト・ローズ・ウィッチ)と言うモンスター。真っ赤な衣服の似合う女性と言うと、どなたかを連想させませんか?」

 

 

 「ギリギリギリギリ……っっ!!!!」

 

 

 「何で煽った!? なあ、何で今煽ったの!? 言えェ、浜口ィ!!!」

 

 「あぁ……可愛らしいですわぁ、明日香さまぁ〜♡」

 

 

 

 バイオレンス・ウイッチ ☆4

 

 夜薔薇の黒騎士(ナイトローズブラックナイト)★3

 

 黒薔薇と荊棘の魔女(ヘイト・ローズ・ウィッチ)☆6

 

 

 

 

 

 「それじゃあ、最後に一発デッカイのをお見舞いして、このデッキの定石の締めと行こうかな」

 

 「ああ、どうなるか楽しみだ……!!」

 

 

 「ふっふっふ〜。

 

 それじゃあこのデュエル一発目の撮れ高、行っくよ〜!!

 

 夜薔薇の黒騎士(ナイトローズブラックナイト)の効果発動。

 

 黒薔薇と荊棘の魔女(ヘイト・ローズ・ウィッチ)を対象にして、レベルを一つ下げる」

 

 黒薔薇と荊棘の魔女(ヘイト・ローズ・ウィッチ) ☆5

 

 

 「レベルを下げる……? いや、待て。これで3体のレベルの合計は!!」

 

 

 「レベル3夜薔薇の黒騎士(ナイトローズブラックナイト)とレベル5黒薔薇と荊棘の魔女(ヘイト・ローズ・ウィッチ)に、レベル4バイオレンス・ウイッチをチューニング!」

 

 

 ☆3+☆5+★4=☆12

 

 

 「これが第一ターンの終着点。

 

 シンクロ召喚。レベル12『騎士皇(センチュリオン)アークシーラ』!!」

 

 騎士皇(センチュリオン)アークシーラ ATK3000

 

 

 「やはり、レベル12のシンクロモンスター!」

 

 

 「アークシーラの特殊召喚成功時効果発動!

 デッキから『センチュリオン』カードを手札に加える。

 

 更にチェーン2。墓地の『スカーレッド・レイン』の効果発動。

 闇属性・ドラゴン族シンクロモンスターをシンクロ召喚した場合、このカードを手札に加える!」

 

 

 「スカーレッド・レイン……さっき墓地へ送られたカード」

 

 「効果確認する?」

 

 「ああ……」

 

 

 遊乃がカードをピッと投げ渡し、亮が難なく2本指で受け取った。

 

 

 

 

 スカーレッド・レイン

 通常罠

 

 このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。

 ①自分フィールドにレベル8以上のSモンスターが存在する場合に発動できる。

 フィールドのモンスターの内、レベルが一番高いモンスター以外のモンスターを全て除外する。

 フィールドの全ての表側表示モンスターはターン終了時まで、自身以外のカードの効果を受けない。

 

 ②このカードが墓地に存在する状態で、自分フィールドにドラゴン族・闇属性SモンスターがS召喚された場合に発動できる。

 このカードを手札に加える。

 

 

 

 「これは……!!

 

 このカードが在る限り、オレのサイバー・エンド・ドラゴンは……!!」

 

 「そう。サイバー・エンド・ドラゴンのレベルは10。アークシーラのレベル12を下回る。

 

 総て焼土と化して、私が一人。そこに立つだけ」

 

 「くっ……!!」

 

 「そしてアークシーラの効果で手札に加えるのは、このカード。

 

 罠カード『騎士魔防陣(センチュリオン・ファランクス)』。

 

 このカードは表側表示のモンスターを対象に取って除外するカード!」

 

 「なんだと!?」

 

 

 「ここまでは、偽遊さんの定石。

 

 これは、遊乃ちゃんからの可愛いオマケね。

 

 

 魔法カード『青い涙の天使』。

 

 フィールドのモンスターを対象に……アークシーラね。対象に取ったモンスターから見た相手プレイヤーは、自身の手札の枚数×200ポイントのダメージを受ける」

 

 

 「ーー!! オレの手札は、初期値の5枚……」

 

 

 「千ポイントだね」

 

 

 丸藤亮 LP2200

 

 

 「…………っ!」

 

 

 

 「ああ、そうだ。ターンエンドを宣言する前に一つだけ言っておかなきゃ……」

 

 

 「? 何をだ……?」

 

 

 

 「ダークネスの撃破数勝負の負けた時の借り。ここで返してやるから覚悟しろよ。()()

 

 

 「…………ふ、フフフ……!!!!」

 

 

 好戦的な目の遊乃、武者震いと笑いが止まらない亮。

 

 即殺と大火力を得意とするアカデミアの核兵器が二人。

 

 

 

 

 今ここに、激突するーー!!!!

 

 

 

 

 




遊乃の新デッキ第一ターン、いかがでしたでしょうか? 此処からの展開と実力の発揮。そして帝王のここからの策は如何に!?
  

200話記念 キャラクター人気投票 味方サイド

  • 虚路居偽遊
  • 遊城十代
  • 丸藤翔
  • 三沢大地
  • 万丈目準
  • 丸藤亮
  • 神楽坂
  • クロノス教諭
  • 鮫島校長
  • 天上院明日香
  • 早乙女レイ
  • 狂徒12人の誰か
  • 火武羅遊乃
  • 内倉愛
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  • その他
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