遊戯王GX〜社畜童貞のオッサン、糞上司の悪意でキマイラと共に転生する〜 作:SOD
(別に番外編で言った偽遊との絡みを増やすために一番手にしたわけでは)ないです。
~デュエリストにとって最も必要なデッキは、使用率の高い環境デッキではない。自身のプレイングに最も馴染むデッキだ~
午後一時、デュエルアカデミア実技室にて。
虚路居偽遊と丸藤翔は、デュエルフィールドに立ち向かい合っていた。
「翔、お前は自分が望む新たな力としてシンクロモンスターを求めた。何故だ」
「押忍!! それはシンクロ召喚が凡人でも強くなることが出来る召喚法であると教わったからであります!!」
「なるほど、0点だ馬鹿め」
「0点!?」
「当然だ。俺は確かに凡人でも強くなれる召喚法としてシンクロ召喚を紹介した。
だが、一度も使用したことが無い召喚法を盲目的に自分の進化の手段として求めるその姿勢は、自分の視野を狭めて可能性を潰す。
もしもさっきのセリフを学園入学当時のお前が口にしていたなら、俺は容赦なくお前の股間を蹴り抜いて玉無しにしていたことだろう」
「…………(きゅっ)」
冷や汗を掻いて股座を抑える翔。
これをただの与太話として聞き流すのは、虚路居偽遊検定モグリだ。
何やら近頃丸くなったように見えるが、この男は基本的に『やる』と言ったらマジで『やる』のだ。ゆえに、出来ない約束もしないわけだが。
「が、お前はこの一年。十代、万丈目、三沢と競い合い切磋琢磨し青春して来た。一先ずの頭打ちになるほど自らのデュエリストとしての腕も磨いて来たし、そこから更に少しでも実力を研磨しようと様々な方向からアプローチをしていたのも見ている。
そこから、更に限界を超えて大きくチカラを付けたいと言うのだから。自分のデッキを見直し、新調したいと考えるのも当然のことだろう」
「…………」
翔は自分の股間をガードしていた両手を離した。
「さて、それでは今回最初の修行だ。
ずばり、己を見つめ直す修行。これを行う」
「…………????」
翔が宇宙猫の顔になる。
(ゑ? 己を見つめ直す?? スピリチュアルな話?? 瞑想とかするってことっスか??
性格と人格と性根はともかく。デュエルの講義はいつも理論で語る偽遊くんが????)
「何か変なこと考えてるみたいだから要約してやろう。
これから様々な召喚法を扱うデッキと対戦して、その召喚法ごとの強みや弱点を肌で体感しつつ、自分が本当に伸ばしていきたいと思えるスキルツリーを模索して行こうって話だ」
「流石は血も涙もない神を信じぬ男。ちゃんと理屈のある修行で安心したっス」
「フッ、褒めても何も出ないぜ。
まあ、それはそれとして。俺がチョイスしたいくつかのカードをくれてやるので、デュエルの前にデッキに入れておくように」
「あ、はいっス。
って、これシンクロモンスターじゃないっすか!! チューナーモンスターも!」
「相性だのなんだのウダウダ言ってても、けっきょく『使ってみたい』だろ?」
「僕、偽遊君のそういうところめちゃくちゃ好きっス」
「おう苦しゅうねえぞ。遠慮なくひれ伏せ」
「ははぁ~」
何だかんだ
そんな
「あ、もう来てる。
お待たせ~偽遊くん! マナ
「--!!!!?」
美少女の声に振り向いた翔が、表現のしにくい濃い顔になる。
そこにいるのはみんな大好きブラック・マジシャン・ガールのマナ(本日はラフなウニクロファッション)。今や購買部の看板娘であり、会いに行けるアイドルである。
なお、背後に
「ま、まままままあまままままっままままままままっまままままま、マナさん!?!?!?!??!?!?!?!??!?!?!?!」
「こんにちは翔くん! いつも購買部ご利用、ありがとうございます!(爽やかウインク)」
「■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ーーーーー!!!!!(音声に成らない悲鳴)」
突然の推しのファンサに海老ゾリで倒れる翔。ここで死んでも本望という顔をしている。
「こんにちは、偽遊さん。お招きありがとうございます」
「あ、はい。別に家とかじゃないし、キミ毎日俺の部屋来てるよね」
「はい。偽遊さん。遊乃さんのように私も愛してください。」
「遊乃のことも俺べつに愛してないんよ」
「愛していない……つまり、今カラダを差し出せば私が一番になれると言うことになりますね。
見てください。私も胸がぺたんこです。どうですか?」
「怖いが?」
「偽遊さん。身長は何センチですか?」
「183。なんかこのカラダやけにガタイ良いんだよね……」
「私は167cmです。キスをする時に丁度いい身長差は大体15cmらしいですね」
「じゃあ16cm差の俺達には関係のない話ですね」
「マナさん、黒魔術で骨延長手術は出来ますか?」
「せめて自然に身長を伸ばす方向でアプローチして貰えませんかねえ!?」
「あ、あははは……ごめんね偽遊くん。
「柑橘に媚び売ったかいがありました」
「そこまでにしておこうね、
「ーーはっ!? い、今僕なんかすごいユメを視ていた気がするッス!!」
「さて、翔も無事に地獄から帰ってきたことだし本題に入ろうか。
翔、今回の修業相手はこの娘。内倉
「「え??」」
翔と
「様々な召喚法を操るって……偽遊くんでも遊乃さんでも無かったんすか!?
…………と言うか、この人は誰っすか? 狂徒の娘の中でも見たことが無いんすけど」
「修業に付き合ってほしいって、偽遊さんの相手をするんじゃなかったんですか……!?
………………(しゅん)」
「まあいいじゃないか二人とも。細かいことは気にするな。ここはデュエルアカデミア。デュエリスト同士がデュエルすることに何の躊躇いがあるのかね」
「そ、そうッスね! 偽遊くんが得体のしれない知り合いを連れてくるのは今に始まったことじゃないっす!!
ロリコンを自称する女ったらしの連れ込んだ新たなデュエリストの実力、見せてもらうッスーー!!!!」
げ ん
こ つ
「誰が女ったらしだ。こういうのは女難っつーんだよ」
「最近までは分からなくはなかった! が!! マナさんに近所のお姉ちゃんのような気安い接し方をされている日常を見せつけられた時点で同情は吹き飛んだわ!!!!(タンコブ×6)」
「ほんとお前強くなったよな。メンタルだけは」
「………………………………」
「
「え、あ……はい…………(しゅん)」
「ダメみたいだね。
仕方ない……偽遊くん。一ついい?」
「ん、何さ?」
「このデュエル。
「ーー!! マナさん……っ」
「良いよ。前世の新規カードとかたくさんあるぞ」
「ーー抱きしめてほしいです」
「へ???」
「私が勝ったら、私をーーーー抱きしめてください」
「……………………」
「だ、そうっすよ? 良かったっすね。ハーレム野郎」
(無言の顔パン)
「まえがみえねえ……」
「スーッ、はぁー……っ!!
ま、まあアレだ。海外ではハグとか普通らしいしな……」
「……………………(一瞬のチャンスを伺う目)」
「良いでしょう。別にそれくらーー」
「ありがとうございます! 勝ったら
「は!?!?!?!?」
「
「それではデュエルを始めましょう!!」
「いてて……ようやく顔が元に戻ったッス……。
あ、デュエルッスね。はい、始めるっす!!」
「おい待てぇ!! デュエルするじゃねeーー」
「「ーーデュエル!!!!」」
「オイイイイイイイイイイイイーーーー!!!??」
偽「い、いや無効だろこんなの!? 無効だよなぁ!?」
マ「
偽「本気だねじゃないが!? 悪質にも程がある改ざんじゃねえか!!」
マ「でも翔くんの特訓のために
だったらお礼があっても良いんじゃないかな?
お礼って、相手が喜ぶものじゃないとお礼にならないよね?」
偽「……………………………………………………………………………………」←(何故か納得してしまう人の心がない偽遊さん)
マ「そういうことで!
優しくしてあげてね☆」
偽「もうこれ以上ヤバい女はノーセンキューなんだよおおおおおおおおーーーー!!!!」