遊戯王GX〜社畜童貞のオッサン、糞上司の悪意でキマイラと共に転生する〜 作:SOD
それでも読み進められた人にだけ、ハレルーヤな限界バトルが届きますように。
「ん…………?」
レッド寮、十代と翔と隼人の部屋。眠っていた十代が、脳に電流が走ったような感覚で目を覚ます。
「何だ、この感じ。滅茶苦茶鳥肌立ってるぞ……?」
腕をさすりながら窓のカーテンを開く。外からは静電気のようなピリピリとした空気を感じた。奇しくも同じころ、偽遊は呪雷神ジュラをシンクロ召喚している。
『どうやら虚路居偽遊がデュエルをしているようだね』
「ユベル。分かるのか?」
『ああ。あの男の「心のドブ」は、闘気に連動してマグマのように湧き上がってくるからね。
……しかし、ボクとデュエルしていた時よりも遥かに強い感情を感じる。余程本気で……いや、遠慮を捨てて掛かっているね』
「本気……偽遊の、本気のデュエル」
十代は上着を掴んで部屋から飛び出した。同時に、隣の部屋の万丈目もまた赤い制服を着て飛び出して来た。
「万丈目!?」
「--十代っ。行くぞ!!」
「おう!!」
精霊と心を通わせるデュエリストが二人。最強のデュエリスト達の最高のデュエルを求めて走り出した。
「さてと。ジュラの永続効果。相手が何かカードを発動するたびに俺はライフを300回復。
エンドフェイズ。『白の聖女エクレシア』の効果。手札に戻す。ターンエンド」
虚路居偽遊 LP8300
手札2(白の聖女エクレシア)
場
幻獣魔王バフォメット ATK2400 黒き竜のエクレシア DEF2500 呪雷神ジュラ DEF3100 黒き混沌の魔術師ブラックカオス DEF2800
クリムゾン・ヘルガイア 伏せ×2
墓地『幻爪の王ガゼル』『ヴィジョン・リゾネーター』『コーンフィールドコアトル』×2『ミラーソードナイト』『幻獣王キマイラ』『紅蓮の王者』『白き竜の落胤』『混沌の魔王-スカル・デーモン』『光と闇の儀式』『ダークネス・リゾネーター』『ハーピィの羽根帚』
丸藤亮 LP8000
手札5(サイバー・ドラゴン)
墓地『サイバー・ドラゴン・ヘルツ』
「オレのターン、ドロー!!
手札から『機械龍-リボルバー・ドラゴン』を召喚!」
機械龍-リボルバー・ドラゴン ATK2600
「そして手札から『パワーボンド』を発動! 機械族の融合モンスターを攻撃力を倍にして融合召喚する。
オレはフィールドの『機械龍-リボルバー・ドラゴン』と手札の『
終劇の幕、尽きること無き研鑽の戦場。大地無き
融合召喚!! レベル10、終撃竜-サイバー・エンド・ドラゴン!!!!」
終撃竜-サイバー・エンド・ドラゴン ATK8000
虚路居偽遊 LP8600
「いいねえ、終撃を第一打で打ってくる。最初からクライマックス。たまにはこんなネジの吹き飛んだデュエルをしねえとよォ!!
召喚成功時、『黒き竜のエクレシア』の効果発動!
このカードをエンドフェイズまで除外して、デッキ・墓地から『アルバスの落胤』の名が記されたレベル4以下のモンスターを特殊召喚だ!」
「お前がわざわざこのタイミングで召喚するのだ、どうせ碌なモノではあるまい!
手札から速攻魔法『禁じられた』。エクレシアを効果指定!
効果は無効にする」
「だがこれで、エクレシアは戦闘では破壊されねえ」
「それでもお前は
手札から魔法カード『三戦の才』を発動。
カードを二枚ドロー!」
虚路居偽遊 LP8900
亮は引いたカード一瞥し、墓地のカードを抜きだす。
「
虚路居偽遊 LP9200
「フフフフフ。おもしれえ。デュエルしてるぜ……亮!
特殊召喚成功時、ジュラの効果発動。ライフを1500払い、このカードをリリース。相手の表側表示のカードを全て破壊する!」
虚路居偽遊 LP7700
ここまでジュラのライフ回復効果でライフを増やして来た偽遊が動く。
攻撃力3000オーバーのモンスターが二体並んだから。レベル10のモンスターが二体並んだから。機械族のモンスターが二体並んだから。
様々な要因が、偽遊にここで紫電の雷を解放させる道を選択させたのだ。
「速攻魔法『禁じられた聖衣』。終撃竜の攻撃力を600下げることで、このターン効果で破壊されず対象にも取れない!」
終撃竜-サイバー・エンド・ドラゴン ATK7300
ジュラの雷により
結果、偽遊はライフとジュラを失ってモンスター一体を退かしただけ。手痛い出費。しかし、亮もせっかく三戦の才で増やした手札を消耗し手札1枚。双方とも全力で動き、微細な被害を出している。
「バトルフェイズだ!
終撃竜-サイバー・エンド・ドラゴンで、幻獣魔王バフォメットへ攻撃!」
終撃竜-サイバー・エンド・ドラゴンATK7300 VS 幻獣魔王バフォメット ATK2400
終撃竜-サイバー・エンド・ドラゴンの首から極太の光線が放出され、バフォメットを粉塵に帰す。それでも飽き足らず、光線は偽遊の背後の海まで届き爆発音と水柱を叩き上げた。
「ぐおおおおおーー!!」
虚路居偽遊 LP2800
歓喜の声を上げてライフを削られる偽遊。心底愉しそうに獣の眼光を光らせる。
「--どれだけ正確に読みが出来ようと、空から核爆弾を落とされれば生きてはいられまい!!
終撃竜、第二打!! 黒き混沌の魔術師ブラック・カオスへ攻撃! これが通ればオレの勝ちだ!!」
終撃竜-サイバー・エンド・ドラゴン ATK7300 VS 黒き混沌の魔術師ブラック・カオスDEF2800
「ご飯は食べたらなくなります、みてえなこと言ってんじゃねえよ!
リバースカードオープン。罠カード『
「
「
そのモンスターはレベル1チューナーとなり、更に特殊召喚したその後、シンクロ召喚を行う!
俺は『黒き混沌の魔術師ブラック・カオス』に『
シンクロ召喚。レベル9『
「このカードは、シンクロ召喚成功時、墓地のカードを除外して発動。
フィールドのカードを除外する。
さあ、終劇の幕は下りた。袖に下がれ終撃竜!!」
(このタイミングでの終撃竜の除去。狙いは間違えようもなく『幻獣魔王バフォメット』を墓地へ置くこと。オレがそうしたように、奴が次のターンに攻勢に出るために!)
「だが、簡単には行かせん!
墓地の『機械龍-リボルバー・ドラゴン』の効果発動!
このカードを特殊召喚し、コイントスを三回行う。表の数だけフィールドのモンスターを破壊する!」
機械龍が墓地から蘇り、頭と腕の三つのシリンダーが回転してロシアンルーレットが放たれる。
機械龍-リボルバー・ドラゴン ATK2600
「メインフェイズに入る」
「おっと、バトルフェイズ終了時にこっちから動くぜ。
墓地の『幻獣王キマイラ』を除外して墓地の『幻爪の王ガゼル』を特殊召喚する。
これにチェーン。『幻獣魔王バフォメット』を除外して除外ゾーンの『幻獣王キマイラ』を特殊召喚だ」
幻獣王キマイラ ATK2100
幻爪の王ガゼル DEF1200
「幻爪の王ガゼルの特殊召喚成功時効果。デッキからレベル5の悪魔族モンスターを手札に加える」
「合成獣融合は既に在る。と言うことは、サーチ先は『大翼のバフォメット』!」
「--だと芸がねえよな」
「何!?」
「俺が手札に加えるのは『太陽神の詩詠者-ヘルポリマー』だ!」
「ヘル……ポリマー。そのカードは確か、バトルシティ準優勝者のマリク・イシュタールが使用したカード」
ドクン。亮の首筋に嫌な汗が一筋零れる。
「さあ、メインフェイズへ行くと良い」
「…………オレは、リボルバー・ドラゴンの効果を発動。
デッキから闇属性・機械族モンスターを手札に加える」
「墓地の『ミラーソードナイト』の効果発動。
自身を除外して、フィールドで発動した効果を無効にする」
「くっ……魔法カード『ドローパン』を発動。ライフを200払って一枚ドロー。
丸藤亮 LP7800
引いたカードは『セリオンズ”キング”レギュラス』。地属性。墓地に同じ属性のモンスターは無い。よってもう一枚ドローする。
そして墓地の『サイバー・ドラゴン・ヘルツ』を対象にレギュラスの効果発動!
このモンスターを特殊召喚し、対象のモンスターを装備する」
セリオンズ”キング”レギュラス ATK2800
「カードを一枚伏せて、ターンエンドだ」
「フフフフフ。俺のターン、ドロー」
緊張感で無意識に拳を握る亮。対して、ギラギラと輝く目の偽遊。引いたカードを碌に見もせずに手札に加えるのはいつものこととして、彼の赤い瞳は黄金に煌めいているように見える。それはまるで太陽のようだ。彼の本質とは、きっと真逆な筈なのに。
「亮……」
「何だ、偽遊」
虚路居偽遊 LP2800
手札3(白の聖女エクレシア 太陽神の詩詠者ヘルポリマー)
場 幻獣王キマイラ ATK2100 幻爪の王ガゼル DEF1200 黒き竜のエクレシア DEF2500
クリムゾン・ヘルガイア 伏せ×1
墓地『幻爪の王ガゼル』『ヴィジョン・リゾネーター』『コーンフィールドコアトル』×2『紅蓮の王者』『白き竜の落胤』『混沌の魔王-スカル・デーモン』『光と闇の儀式』『ダークネス・リゾネーター』『ハーピィの羽根帚』『呪雷神ジュラ』『黒き混沌の魔術師ブラック・カオス』『
除外
『幻獣魔王バフォメット』『ミラーソードナイト』『剣鬼の神域』
丸藤亮 LP3800
手札0
場
セリオンズ”キング”レギュラス ATK2800
機械龍-リボルバー・ドラゴン ATK2600
伏せ1
墓地
マシンナーズ・ルインフォース
「卒業祝いだ……神を見せてやろう」
正直、リボルバー・ドラゴンはマジで使わせるの最後まで迷ったんです。でも召喚権をアナルビーズくらいしか使わない【サイバー】にはシナジー的にも作劇的にもハッタリ的にも、あまりにも有能過ぎて、採用シカタナカッタ。
キースのオジサンは絶対どっかの作品で出すつもりでいたのですが、これはキマイラでは出ない方向に行きそうですねえ。
次回、【深夜零時の太陽神】。お楽しみに