遊戯王GX〜社畜童貞のオッサン、糞上司の悪意でキマイラと共に転生する〜 作:SOD
場合によっては加筆修正しようと思います。
水蒸気爆発をお勉強した同士諸君また会ったな。おはよっぷ、虚路居偽遊だよ。生身のみの飛行と言う人類の夢に手を出して体感五分。禁忌を犯す者の末路としてそろそろ天から叩き落として地に叩き付けてくれてもいいのよ? 悟空みたいに自由に動けるならともかく、バズ・ライトイヤー・ジョージよろしく、落ちているだけでは流石に怖気ない。しかもカッコつけて落ちてるわけでも無いのでスリルもなければロマンも無い。マジで暇。
やること無さ過ぎるので、ちょっとこの知り合いの幼女たんに似すぎている少女と世間話でもしてみるか。
「なあなあ。いくら水蒸気爆発でブッ飛んだって言っても、いい加減地面が恋し過ぎねえ? 人は大地から離れては
「…………?? あ、そう言う。そろそろ退屈に負けて来た感じか。お父さんって聞いてた通り退屈だと喋るんだね」
「言葉の無血開錠の秘訣は退屈か。一理ある。
だがお嬢ちゃんだって、世界に嫌がらせして八つ当たりするんだろ? 死が迎えに来る日まで静かな人生を送る勇気が無いのは、退屈に弱いのとは違うのかい?」
「お。やっとクレヨンでクシャクシャ横線引いたような目が開いたね。獣の瞳って言うには全然ニンゲンだけど、そっちの方が素敵だよ。お父さん♡」
「そうかそうか。ならお父さんが教えてやろう。
腑抜けることは悪いことじゃない。間抜け面で茶を飲みながら死神の迎えを待っている日々は、ある種人生最高の贅沢だ。金言だな」
「その金と贅沢を捨ててまで、救済が欲しい欲しいって駄々をこねてるおっきな赤ちゃんはぁ、そろそろ精神的に成長してくださぁ~い♡」
「ハハハ。来世の虚路居偽遊バージョン2のご活躍にご期待ください、ってな。
じゃあ、俺はそろそろ逝くわ」
「え?」
俺はそれまで無抵抗でいた身体を捻らせて、少女の腕からすり抜けた。
なにせそろそろ海に出ようとしている。これ以上空中散歩にお付き合いしていたら、暗くなる前にお家に帰って来なさいよと言う約束を守れなくなってしまう。そんな約束はしてないし、してても帰る場所なんざ無いけどな。
「--っっ!?!?」
「アデュー娘よ。さよならを知りたい」
以前レイにはフェリー位の高さから海面に激突したらワンチャン死ぬと言ったことがあったが、この高度はフェリーとは比較にもならない高さなう。そんなことよりおうどん食べたい。まあ、地上に墜ちて最初の買い物は、デート中すっぽかされて半分放火魔になってる遊乃の御機嫌取りだろうから、母なる海に還るエンディングはそう悪いもんじゃないだろう。アハハハ。マジ帰りたくない。
「お父さぁああーーん!!!!」
自由落下で吹っ飛んでいたと勝手に思っていた少女は、軌道を90度強調整して俺に向かってブッ飛んで来ていた。
「へえ。なるほど、転生特典は魔法使いになることかな?
--むぎゅ」
「ーーっっ!!!!」
少女は俺の頭を庇うように抱きしめて道連れ落下した。硬い海面に叩き付けられて、命だったものが辺り一面に転がる末路になるかとも思ったが、何か衝突直前にふわりと浮いて上下が反転。揃ってケツから海にドボーン。
それからどしたの。
「ハァ……!! ハァ……!!
ゲホッ、ゲホッ!」
「おお~シールド的な物で浮いて埠頭に上がったよ。すげえなあ、その能力」
「ハァ……ハァ……!! 飛び降り自殺と救助された件に関してはノーコメント?
信じらんないっ。理性、どこに捨てて来たわけ……?」
「ん~この前燃えるごみの日だったから、ジャンプと一緒に捨てて来た」
「ハァ……!! ハァ……!! ご、ゴミの分別、間違ってるから……っ」
「ハハッ。歌舞伎町はともかく、基本は自治体に確認した方が良いらしいぜ」
含蓄のある言葉を残したのち、俺は飛んで来た方向に向かって歩き出す。虚路居偽遊はCOOLに去るぜ。
「ま、まっておとうさ--!」
「あああああああああああああああああああああああーーーー!!!! よく考えたらここ、遊戯と城之内がイチャイチャデスゲームしてた童実野埠頭じゃね!?!?
うわあああーー! 聖地じゃん!! ハハハハハ!!!!」
KOOL? 何それ喰えんの? そんなことより聖地巡礼だ。
「城之内くんを引きずり込んだアンカー的なもんが丸ごと撤去されてて全然気づかんかったけど、童実野町の埠頭なんだから童実野埠頭に決まってるよな!!
おおー良いなぁ! 死んでみてぇ~~!!」
「ど、どう言う心境でソレ言ってるわけ?」
「死は救済です」
「……(ムカッ)
そんなに死にたいなら、自殺でもしたらどうなの? どんだけ狂ってたって、口だけだから今この時まで生きてるじゃないの?
どうせ今の身投げだって、ちゃんボクに助けられるのも織り込み済みなんだ!」
呪いにより、声が人に届かない。コレは祝福だ
「え? 何、聞こえない。もっとはっきり言ってよ!」
祝福に背を向けた者。望まない蜘蛛の糸は彼を雁字搦めに縛り付けられ世界が覆う
「ど、どういうこと? 声が聞き取れないんだけど……?」
「ばーかばーかうんこうんこ。どーせ聞こえやしねー」
ボカッ!!
殴られた。
「聞こえないんじゃなかったんかよ」
「急にはっきり分かったよ!! おちょくってるねえ、ちゃんボクのことをさあ!!」
「そりゃあ、初対面で人を拉致してくるようなヤツにまともな対応をする義理はねえだろ? 常識的に考えて敵じゃん」
「ソレがここまでされるがままに、脇に抱えられて運搬されてたニンゲンの言葉か!!」
「敵に刃を向けるも塩を送るも、俺の裁量次第じゃね? 何で敵本人に敵に対する対応の仕方を指図される必要がある」
「あああああああああああああーー!!!! ああ言えばこう言う!! こう言えばああ言う!!
ひねくれ者!! 天邪鬼!! コミュ障!! 人と関われない癖に対人ゲームやってる!!!!」
「…………ぐふっ(吐血)
フッ……やるな娘よ。最後の台詞はグッサリ聞いたぜ」
俺は膝から頽れて、目の前が真っ暗になった。
「…………え?? しんだ?? 今の台詞で??
ちょっと? お父さん!?!?」
「フフフ。ああ、心配しなくて良いよ。彼はただ昏倒しただけさ。僕の手刀でね」
「…………アンタ……っ! 浮浪叉夜遊、何で此処にいるのよ!!」
「フフフ。なにせこれで最後の『融合素材』だからね。【組織】もそれだけ確実に行きたいんじゃないかな。
事実、キミは005番と姉妹喧嘩に夢中になっていたみたいだし」
「姉妹って……じゃああの放火魔はお父さんの……!!」
「
さて、これで仕事は終わった。
僕は愉しいことが無ければこれで戻るけれど、キミはどうするんだい? 同じGUとして、格付けでもしていくのかな?」
「…………そんなこと、する意味も無いし」
「
親は、『より優れた』子ほど、関心と愛情を注ぐものだろう?」
「…………愛情」
「やる気になったかな。なら少しだけ演出を手伝ってあげるよ。
行ってきなよ。『より優れた』を証明するキミの
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テレレッ・テレテレ・テレレレーン。テレレッ・テレテレ・テレレレーン。テレレ・テレレン・テーッテテン。
俺は、高校生凡夫の虚路居偽遊。特に幼馴染とかでも無い同級生の火武羅遊乃と童美野町へ遊びに行って、童実野町クオリティーの糞民度を目撃した。
テーマパークに来たみたいだぜ。テンション上がるなぁ。
その後風のように拉致られて、水蒸気爆発で吹っ飛んだ先で見つけた聖地で楽しい
「錨に吊るされてしまっていた!
ひゃっほーう!! よく見たら爆弾もちゃんとある!
カラダは若者、頭脳はアラサー。迷宮城内の人間失格。
真実? そこになければないですね!! テッテ・テッテ・テッテテーテン。
やったぜ、童実野埠頭!!
「やったぜじゃなああああああああああああああああああああーーーーーい!!!!!」
「あ、遊乃。いたんだ。良く追いついたな? 発信機とか言う服のマダニは海水で諸共おジャンになったかと思ったぜ」
「はっはっはっは!!!! 偽遊さん、今まで私やレイちゃん、狂徒を始め、何人の人間に、どれだけの数の、どれだけの種類の発信機を付けられたと思ってるのさ? 通算で億は下らねえよ?」
「一生知らなくて良かった
「さてと、それじゃあ豪華景品が目を覚ましてくれたところで、説明を始めていいかい?」
遊乃の対面の方を見ると、さっきの魔法使い少女と、滅茶苦茶白いヴィジュアル系の貴金属をジャラジャラした男がいた。右耳のエメラルドで出来たカブトムシみたいなピアスだけやけに異彩を放っている。
「お嬢ちゃんの隣の、怪人態ダグバみたいなカラーリングの人はどちらさん?」
「やあ、『赤の王』。僕の名前は
「ろくでなしと言う意味では統一感あって、センスは感じるぞ」
「おや……これは意外だねえ。名前を褒められたのは生まれて初めてさ。感激の初体験だね。
さてと、大まかに状況は察していると思うから、掻い摘んで説明するよ? なにせ
「癇
なにせ遊乃がガチガチの戦闘態勢。今にも引き金を引きかねない様子だ。曲がりなりにも俺の前ではなるべく『可愛い』で居ようとするアイツが、全神経を戦意に注いでいる。
何故かデュエルディスクを付けて構えているお嬢ちゃんはガン無視で浮浪叉夜遊しか見てないのが気になるが。そりゃあもう、毛穴一つの動きすら見逃すまいと言う佇まいだ。これはもしや恋かな?
「ルールは簡単。005番には今から錨に括られてぷら〜んとしている赤の王を賭けてデュエルをして貰う。005番が勝てば、無事解放。ただし、ウチの子が勝った場合。錨に着いた爆弾が爆発。彼には海底に沈む旧世界の住人になってもらうよ」
「あわよくばソレ、俺が洗脳状態になって操られてデュエルの方が原作再現になって良いのでは?」
「ああ、確かに武藤遊戯はマリク・イシュタールに洗脳された城之内克也と爆弾デスマッチをしたらしいね。
原作愛に欠けた設備で申し訳ないが、なにせ急ごしらえな上に、千年ロッドなんて回りくどい洗脳手段を必要としたことが無くてね。
小学生が頑張って作った文化祭の工作とでも思って、妥協してくれ」
小学生が爆弾なんて作るかよ。と一瞬思ったが、脳裏には『でも童実野町の小学生だぞ』と言う言葉が響く。ソースはモクバ戦カプモン回。きたねえ手でパズルに触るんじゃねえクソガキ参照。あの感じならワンチャンオイタしてても不思議は無い。体罰の出番だ。
「なるほどなー話は分かったぞ。じゃあ、頑張れよ。黒髪の方の自称娘よ」
俺としてはブレる理由も無く死は救済なので、そこの自称娘二号に勝ってもらった方が都合が良い。
名も知らぬ女に自らの命を躊躇いなく預けている信頼性。俺は今はじめて、ちょっとだけ主人公っぽいムーブをしている。
「は?
………………ねえ、パパ?」
「ん~?」
遊乃がまたピキってる。そう言えばさっきも人生がどうとか説教食らってたんだった。うげーまた怒られが発生しt--
「認知したの? 私以外の娘を?」
怒られなんかじゃ済まねえ負の感情を感じる……。
「何その新しいカタチのメンヘラ……」
「私のことは一回も娘なんて呼んだこと無いよね? どういうことなの?」
「俺だって都合が良ければ、おふざけ位言うが……??」
「は? パパは、お巫山戯で娘を認知するの?
私はお巫山戯で認知されてないの…………どういうコトなの?」
「お、おい遊乃。落ち着け? お前なんか様子が……」
「ーーフッフッフッフ~お父さんの娘は、ちゃんボクひとりで充分ってことだね♡
認知されてない
「……………………………………………………」
あ……今地雷踏んだ。何か言語化出来ないけど絶対に踏んだ。だってあんなに顔がうるせえ遊乃の表情筋が死んでるもん。
「…………へえ。この殺気を以前の4対1のデュエルで僕にぶつけてたら、或いは命に届いたかもしれないね。フフフフ、腐ってもプリンセスの忘れ形見か」
「そっか…………お前、私のパパを奪おうって言うんだな」
「奪うも何も、お父さんはアンタなんか眼中にないって♡
お父さんも言ったじゃない。より優秀なちゃんボクが
(言って)ないです。『娘』の前の台詞全部捏造です。
「あ、あの……?」
「ーー要らない。
比較対象なんてこの世に要らない。
『より優秀』も『こっちの方が』も。選択肢全部…………全部全部!! 炭にして!! 私だけが!! 『唯一』
本当のパパは私を捨てたから…………王子様には、旦那さんでパパになって貰えば良い。
これが私の幸せ家族計画。
それを邪魔するお前は、魔女の魔法で焼き殺ス!!!!」
「うっわぁ〜こっわ〜♡ そんなだからぁ、お父さんに認知してもらえないんだぁ〜放火魔でヒステリックな女なんて、人間としてサイテー。
見ててねお父さん。ちゃんボクが世界で一番愛する娘になるんだから!」
「「--
「…………俺、詳しくはねえけど。原本のシンデレラだって、そこまで怖い話じゃなかったと思うぞ」
こうして、放火魔シンデレラとワールド・イズ・マインな水属性のデュエルが始まったのだった……。
「…………あ、浮浪叉くんさぁ。ポップコーンとかない? 欲を言えばドクペも欲しい」
「ああ、有るよ。組織に錨を用意して貰った時に、どうせ欲しがるだろうからと言われて受け取ったものがね。
ついでに、その錨ももう要らないから外そうか。僕の愉しみももう崩れないだろうし」
「え? 爆弾は?」
「予算の都合だね」
「(´・ω・`)ショボーン」
良く分かる解説
定規
全ての並行世界に存在する神器。
持ち主の属性で性能が変わる。
水属性の適正が高い者には、水属性の杖で唯一最高の魔法の杖となる。
地属性の適正が高い者には、地属性の刃物で世界を斬り裂く原初の剣となり、子供が振っても遠距離の電柱や塀が斬れる。大人はブチ切れる。
なお、定規に要求される適正は最高峰のものになるので、定規が使える者は別に定規が無くても最高峰の水魔法使いや剣聖である。
なので大抵の場合は誤差0.0000ミリで精巧な直線が引けるだけの定規として仕事をしている。
現存する99.999%の定規は、貧しいご家庭のお子さんの中古品定規として、神精巧な線を引くだけの定規として活躍するだけである。
本人(?)に悔いはない。
追記∶水の杖或いはただの定規として運用している場合の切れ味はナマクラ以下で、戦闘するならばいっそ本当に市販の定規を使った方が鋭利まである。
世界の何処かには水属性であるにも関わらずコレを地属性運用して舐めプする水魔法使い適正のある大変態の剣聖がいるらしい。
強度∶そこそこ頑丈だが普通に壊れている物もある。ハリポタの分霊箱程度の耐久値しかないので、毒蛇の牙や悪霊の小火程度で壊れる。どう見ても儚いだろ。
見た目∶木製の30センチ定規。
材質∶世界で最初に生えた大樹。惑星の熱を冷やした実績のある雨水。地球の核のエネルギー。
製造理由∶世界の原点とも呼べる時代で最初の剣士となった者がチャンバラ目当てで作ったらなんか凄いもんになった。