遊戯王GX〜社畜童貞のオッサン、糞上司の悪意でキマイラと共に転生する〜 作:SOD
あ、サブタイトルは別に意味は無いです。ちょっと沙耶の唄の解説動画観ながら書いてただけなので。
「はァ……はァ…………ううっ!?」
「だらしねえなぁ。もう息切れか?」
「……っ、う、うるさい……っ。あぁっ!?」
「おいおい。へばるのはまだ早えぞ。せっかく
「ぐぅっ……!? だ、だまれ……オレは、負けな……ひっ!?」
「カカッ! 足腰ガクガクでそんだけ吠えられるなら上等だ。おら、イクぞ」
「ま、待て! せめて少し休憩をーーうああああああーー!!??」
うーん。やっぱり一晩中正座させた人間を電車ごっこで無理矢理走らせるのはやり過ぎだったかなぁ……? まあいいか。万丈目だし。
それはともかく。遊戯王GX第十二話。『酸素+水素=H2Oドラゴン』本番です。
産まれたての子鹿のような足取りでデュエル場へ行くと、既に三沢達は着いた後だった。当然だよな。
「偽遊くん!? どうして万丈目くんと一緒にいるんすか!?」
万丈目がせめて入る時は電車ごっこは勘弁してほしいと泣いて縋るもんだから後から入った俺を、翔が目ざとく見つける。なんだよ俺のこと大好きかよ。
「……ニカッ」
「あ……(光速理解)」
(アレは周囲の迷惑とか気にしないでやりたいことをやってきた時の目っす!! 間違いない!! 絶対になんか万丈目くんで余計なことして遊んできた目だっっ!!)
うむうむ。弟子らしく師匠の考えをすぐに見抜いたようで、オジサンは嬉しいよ。
「はぁっ……はぁっ……」
「だ、大丈夫か? 万丈目」
三沢っちがマジで心配そうな目で万丈目に話しかけている。
「う、うるさい……! オレは、キサマなどに、わからされはしない!!」
「わからせ……?」
「勝負だ三沢大地!! オレは絶対に勝つ!!
このデュエル、オレが勝てば虚路居偽遊は退学すると約束したんだからな!!」
「「「「「な、なんだって!!!?」」」」」
十代、翔、三沢、明日香、クロノス。その場にいたほぼ全員が驚愕の表情でこちらに振り向いた。
いや、あの……そんなに視線向けないでくれない? 陰キャは多数派の視線で死ぬ生き物なんだよ?
「どういうことなんだよ偽遊!?」
真っ先に口火を切ったのは、主人公。まるで万丈目に脅されたのか!? とでも言わんばかりだ。さすが主人公。俺とは偉い違いだ。なにせ……。
「いや、別に何ってことは無いんだけど。面白半分?」
「お、面白半分!!??」
本心は原作通りの万丈目サンダールートを自然な形で進行しようと思った結果だ。
「おう。万丈目が負けたらアイツが退学。三沢が負けたら俺が退学。そんな賭けをしたんだ」
「ど、どうしてそんなバカな賭けしたんすか!?」
「どうしてってお前……俺はバカだよ?」
「そ、それはそうすけど……」
「あー否定しないんだぁ。そっかーしてくれないのか〜」
「ひいっ!?」
「冗談だよ。ビビるな。
そんなわけで三沢っち。見せてくれよ。何だかんだ多忙でずっと見れないまんまだったお前の、6つのデッキをさ」
「し、しかし。オレが負けたらお前は」
「負けねえよ」
「そ、そんなの確実じゃ」
「それでもさ。三沢大地は万丈目準に負けない。
だからこれは祝福だ。万丈目準の新たな人生の門出を祝うイベントに過ぎない」
「偽遊…………」
「俺はお前を信じてる。だから特に気にせずにデュエルすればいいさ。あくまでも、せっかくのお前の新デッキの相手が雑魚じゃつまらないって話よ」
「雑魚……このオレが雑魚だと!?」
「いや、実際雑魚だよお前。このデュエルでも負けるよ?」
「はぁ……はぁ……このオレが……っ! ならば見ているがいい!! オレが本当に雑魚かどうかを。お前はお前が渡したこのデッキに、引導を渡されるんだ!!」
「あはははははははは」
ふと思い出したが、万丈目準って勝率バカほど悪いよな。雑魚と明日香とエド以外に勝ってた記憶が無い。
「バカにしやがって……バカにしやがって……バカにしやがって!!!!」
「お、おい万丈目……」
「三沢ァ!! 必ずキサマを倒して、虚路居偽遊をこの学園から消し去ってやる!! 勝負だァ!!」
「ま……万丈目…………お前は」
「さあ構えろおおおー!!!!」
「………………っ」
三沢が戸惑いながらもディスクを構える。知らないとはいえ、自分のカードを海に捨てた男に対してそこまで優しくなる辺り、やっぱりコイツ人格者だよなぁ……。
「行くぞォ!!」
「「ーーデュエル!!」」
発狂させるのも面白いのかも知れない。