遊戯王GX〜社畜童貞のオッサン、糞上司の悪意でキマイラと共に転生する〜   作:SOD

48 / 210
この回限りで、遊戯王名物ーー唐突なイージーホモ回を……解散する!!!!


VS遊戯デッキ・ニュージェネレーション 後編  ねえ、今どんな気持ち?

 

 神楽坂 LP3900

 手札5

 アルカナトライアンフジョーカー ATK3000

 伏せカード1

 

 丸藤翔 LP300

 手札1

 

 (手札は一枚。これだけじゃ次のターンには負ける。何か逆転のカードを出すなら、とにかくもう一手いる…………)

 

 「偽遊くんなら……こうはならないのになぁ」

 

 「…………」

 

 そりゃあオメェ。こんだけカードパワーに差があってドローに賭けなきゃ負けますってなるようじゃ話にならんからな。

 

 「もっと……もっと強くなりたい」

 

 「どうした丸藤翔!? さっさとカードを引け! それともサレンダーするのか!?」

 

 ピッーー!

 

 神楽坂の苛立った声が響くと同時に、翔はドローフェイズを開始した。それは反射的な行動なのか? それとも意地か? 

 そんなことはどうでもいい。遊戯王と言うカードゲームは、何をするにもドローしなきゃターンが始まらない。迷う前に引くしかない。

 

 

 

 「祈りなど届かない。神頼みなど意味がない。ご都合主義など起こり得ない。

 

 念を込めようが、泣こうが笑おうが……俺たちモブのデッキトップは……変化なんかしないんだ。翔」

 

 

 

 「ボクのターン。エクスプレスロイドを召喚。効果で墓地からジャイロイドとサブマリンロイドを手札に加える」

 

 

 「雑魚カードをいくら手札に加えようと無駄だ!!」

 

 

 「それはどうかな? 手札から『融合回収』を発動。キューキューロイドと融合を墓地から手札に戻して、融合を発動。場のエクスプレスロイドとサブマリンロイド。そしてキューキューロイドを融合」

 

 「ーーき、キサマ……まさか!!」

 

 

 

 「原初・典型・連鎖と混沌の果てに其は至る。

 爪と牙と嘴の境界を喰い散らかし、神に反逆(いどみ)愚者(ひと)好奇心(きょうき)の末路を視るがいい。

 

 融合召喚! レベル9 ガーディアン・キマイラ!!!!」

 

 

 ガーディアン・キマイラ ATK3300

 

 

 「お、おのれ……!! 神の従えるモンスターの召喚を許してしまうとは!!」

 

 「ガーディアン・キマイラの効果発動。アルカナトライアンフジョーカーを破壊して、2枚ドローする」

 

 

 「おおう。あの野郎、ベストタイミングで喚びやがったぜ」

 

 嬉しいねえ。さっきの月鏡の盾を成立させるためのフェイクといい、今と言い。間違いなく進化している。

 

 「バトルだ。ガーディアン・キマイラで、ダイレクトアタック!!」

 

 ガーディアン・キマイラ ATK3300

 

 「く、くそっ!! ぐぎゃあああああああーー!!!?」

 

 

 神楽坂 LP600

 

 

 「これで形勢逆転だ」

 

 「フッ? フヒャハハハ!?

 これで勝ったつもりだとォ!? 哀れ哀れェ!! 哀れ過ぎて泣けてくるぜェ!!

 

 お前がオレを不用意に攻撃してくれたおかけで、オレはようやくこのモンスターを喚ぶことが出来るんだ。伝説の決闘王の切り札、ブラック・マジシャンをなァ!!!!」

 

 「ブラック・マジシャンだって!?」

 

 「そうさ!! 手札から『マジクリボー』を墓地へ送り、デッキからブラック・マジシャンを特殊召喚だァ!!!! 

 アハハハハハ! ギャーッハッハッハッハッハッハァーー!!!!」

 

 神楽坂の宣言により、足元に黒魔術の魔法陣が描かれる。そしてマジシャンの名に恥じぬ登場で、初代主人公の切り札ーーブラック・マジシャンが現れた。

 

 

 

 ブラック・マジシャン ATK2500

 

 

 「ブラック・マジシャン……まさかこんな形で本物を見ることになるなんて」

 

 「フフフ。これも神の思し召しだ」

 

 「ボクはこれでターンエンドだよ」

 

 「ならば行くぜ。オレのタァーン!! ドロー!

 

 来たか。魔法カード発動! 『師弟の絆』!!

 

 ブラック・マジシャンがフィールドにいるなら、デッキ・墓地からブラック・マジシャン・ガールを特殊召喚する!」

 

 ブラック・マジシャン・ガール ATK2000

 

 背景にハートが溢れ、あざとい笑顔とあどけない雰囲気を醸し出し、クルクルと宙で舞いながらブラック・マジシャン・ガールが登場する。更にパチンとウィンク一つ。遊戯王界の初恋泥棒らしく実に可愛らしさと言うものを分かっている動きだ。

 

 「ああ……ブラック・マジシャン・ガール。敵に回っても可愛いっす……!!」 

 

 ブレないなぁ。この反応は。

 

 「更に師弟の絆の効果により、オレは速攻魔法『黒・爆・裂・破・魔・導』を場に伏せる。ターンエンドだ」

 

 「ボクのターン、ドロー!」

 

 (ライフポイント以外の差がほとんど埋まらない。そんな状況でわざわざ2体とも攻撃表示……明らかに誘われてる。けど、様子見する余裕も無い。ここは行く!)

 

 「バトルだ。ガーディアン・キマイラでブラック・マジシャンに攻撃!」

 

 ガーディアン・キマイラ ATK3300 VS ブラック・マジシャン ATK2500

 

 「臆せず攻めてきたか! だが結果は変わらない!!

 速攻魔法発動! 『黒・爆・裂・破・魔・導(ブラックバーニングマジック)』!! ブラック・マジシャンとブラック・マジシャン・ガールの師弟がいる時のみ発動可能。相手のフィールドのカードを全て破壊する!!」

 

 「ぐうっ…!! なんて魔法を使ってくるんだ!!」

 

 マジシャン師弟のコンビネーション魔法により、ガーディアン・キマイラは肉片に変えられて翔のフィールドは焦土と化した。リバースカードの一枚も無かったのは、不幸中の幸いだったな。

 

 

 

 

 

 「…………それにしても神楽坂のやつ……アイツマジでやべえな。

 40枚ピッタリに抑えて無駄を省いたとは言え……何でハイランダー構築のデッキからあんなピンポイントに使えるカード引いてくるんだよ。

 俺がマスターデュエルで使った時は、いっっっっつもジョーカーズ・ストレートと三騎士が一緒に来たり、ティンクル・ファイブスターとクリボー兄弟が一緒に来たりして……一回しか勝ったこと無かったってのによぉ。

 アレでオレは才能がナインダーとか、甘ったれんなっての」

 

 

 

 

 「ボクはモンスターをセットして、ターンエンド」

 

 

 翔はモンスターをセットしてエンドか。ブラック・マジシャンも出てきたことだし、このデュエルもそろそろ佳境だろうな。

 

 おそらく、このターンが勝負の敗着を決める。

 

 「オレのターン。ドロー!!

 

 ここまでよく頑張ったと褒めてやるぜ丸藤翔。だが、この勝負はオレの勝ちだ。

 何せお前の壁モンスターは一体きり。そしてオレには、伝説のマジシャン師弟がいる。

 

 覚悟の準備は出来たか! 

 バトルフェイズ、ブラック・マジシャンで、セットモンスターに攻撃! 黒・魔・導(ブラック・マジック)!!!!」

 

 ブラック・マジシャン ATK2500

 

 ブラック・マジシャンの杖から黒色の魔力弾が放たれて、セットモンスターに直撃し、爆発が起こる。

 爆発の影響で煙が立ち上がったおかけで、めっちゃ視界が悪い。

 

 「さあトドメだ。ブラック・マジシャン・ガールに倒されることを光栄に思…………?」

 

 少ししてようやく視界が晴れると、翔の場があらわになった。

 

 ジャイロイド DEF1000

 

 「最初のターンに教えたよね? ジャイロイドは、1ターンに一度。戦闘で破壊されない」

 

 「フン。そう言えばエクスプレスロイドで手札に戻してたな。

 

 まあいい。行け、ブラック・マジシャン・ガール。黒・魔・導・爆・裂・破(ブラック・バーニング)!!!!」

 

 ジャイロイドが無慈悲に焼かれて炭になる。燃えないゴミを燃やすのは良くない。が、どうやら翔は生き残ったらしい。

 

 「どうせ次でデステニー・ドローだろ? 翔の勝ちか〜。

 

 う〜ん。なんかつまらん」

 

 

 「リバースカードオープン! 速攻魔法『黒魔術の秘技』!!」

 

 

 「…………は?」

 

 え、マジ? 伏せてたのソレなの!? どんだけ引き強えんだよ!??

 

 「ブラック・マジシャンと、ブラック・マジシャン・ガールを融合し『超魔道士ーブラック・マジシャンズ』を融合召喚!!」

 

 超魔道士ーブラック・マジシャズ ATK2800

 

 

 

 まさかここに来て、『乗ってすらいない融合』ことマジシャンズを出してくるとは…………神楽坂、お前ホンマ…………っ。

 

 「な、何だ? 何が起きたの? 全然融合してなくない!?」

 

 激しく同意だ。とってもおかしな話だよ。

 

 

 「ふむ……翔の負けかぁ。まあ、『頑張ったで()』を上げようか」

 

 隠れてんのも疲れたし、そろそろこっから出ますかね。なんかこう……黒幕っぽく?

 

 「今度こそトドメだ! ブラック・マジシャンズでダイレクトアタァァァーック!!!!」

 

 超魔道士ーブラック・マジシャンズ ATK2800

 

 よいしょ……っと、うわ、岩が湿ってる。気持ち悪いなぁ。取り敢えず仁王立ちで立ってみっか。さてと……取り敢えず慰めてやっか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「攻撃宣言時、手札から『SR(スピードロイド)メンコート』の効果発動!!!!」

 

 

 

 

 「……………………………………………………………………………………ゑ????」

 

 

 は? え? は? え、今なんつった翔のやつ?

 

 スピードロイド……??

 

 「な、なんだそのモンスターは!?」

 

 「メンコートは、手札から攻撃表示で特殊召喚して、相手のモンスターを全て守備表示にする!」

 

 

 「なんだってええええーーー!!??」

 

 「何でそんなカード持ってんだお前エエェェーー!!??」

 

 「あ、偽遊くん。いたんだ」

 

 「いたんだじゃねえよ!? 何でそんなカード持ってんだテメエ!!」

 

 「え? だってこの前ブラック・マジシャン・ガールをくれた時に、一緒に封筒に入ってたから、てっきり使えってことかと思って……ロイドだったし」

 

 …………………………………えぇー…………。

 

 

 「………………すーっ……。

 マジかぁ……混入してたんかぁ……いやぁ、でも確かにストレージにごっちゃになってたブラック・マジシャン・ガールをつまみ取って入れただけだし、混入しても不思議ないわ…………」 

 

 

 「それで、神楽坂くんはまだやることあるんすか?」

 

 「ぐっ……ターンエンドだ」

 

 

 「そっか。それじゃあ、ボクのターンだね。ドロー。

 

 …………良し。ボクはミキサーロイドを召喚。ミキサーロイドの効果発動。ミキサーロイドを生贄にして、デッキから『アーマロイドガイデンゴー』を特殊召喚」

 

 アーマロイドガイデンゴー ATK2700

 

 「上級モンスターが出てきたか……だが、マジシャンズを破壊しても、再びブラック・マジシャンと、ブラック・マジシャン・ガールが……」

 

 「手札からドラゴンロイドを捨てて効果発動。このターン、相手は融合を無効に出来ない。

 

 マジシャン師弟はもう出てこないっすよ」

 

 「何だと?」

 

 「ボクのライフを半分払って、墓地のミキサーロイドの効果発動。

 

 ミキサーロイド、ジャイロイド、キューキューロイド、レスキューロイド、レスキューキューロイド、サブマリンロイド、エクスプレスロイド、ドラゴンロイド。

 

 今墓地にあるロイドモンスター8体を除外することで、除外したモンスターの数と同じレベルのロイド融合モンスターを特殊召喚出来るっす」

 

 丸藤翔 LP150

 

 「レベル8の……ロイド融合モンスター……????」

 

 「…………多分キミが強くならないのは、雲の上の存在ばかり気にして、自分の周りのデュエリストのことを見てないからなんじゃないっすかね? 偽遊くんが使ってるモンスターはサラッと出てくるんだし。

 

 ボクが召喚するのは『スーパービークロイドージャンボドリル』だ」

 

 

 スーパービークロイドージャンボドリル ATK3000

 

 「………………ーーっっ!???」

 

 暫く考える素振りをしていた神楽坂が、全身の毛が逆立ったようにブルリと震えた。どうやら、ジャンボドリルの効果を思い出したんだろう。そう。貫通効果である。サイバー・エンド・ドラゴンのほぼ完全下位互換であり、求められる役割を考えると光属性であるサイバー・エンド・ドラゴンを越える性能は無いに等しい。だが、それでも火力3000の貫通。

 

 このデュエルを終わりにするには、充分な役者だった。

 

 

 「神楽坂くん、さっき言ってたよね? サイバー・エンド・ドラゴンなんて恐れるに足らず。カイザー丸藤亮なんて恐れるに足らず…………って。

 

 サイバー・エンド・ドラゴンよりも弱いジャンボドリルに負けるのはどんな気持ち?

 

 丸藤亮より弱い丸藤翔に負けるのは、どんな気持ち?」

 

 「や……やめろ…………やめてくれ……!!」

 

 うーん……アイツ、マジで俺の良くない部分が移ってるなぁ…………。

 

 

 

 

 

 

 「ーーあんなに強いデッキまで使っておいて…………格下に負けるってどんな気持ち?」

 

 

 「うわあああ……!! うわああああああああーー!!!!!!」

 

 

 スーパービークロイドージャンボドリル ATK3000 VS 超魔道士ーブラック・マジシャンズ DEF2300

 

 

 「ジャンボドリルで、攻撃」

 

 

 「嫌だあああああああああああああああああああああああああーーーーー!!!!!!!!!!!!」

 

 

 最後は現実を受け入れられないかのように尻尾を巻いて逃げ出したところを、ジャンボドリルがマジシャンズごと貫いて、ケツにドリルがブッ刺さるという悲しい姿を晒して。神楽坂の遊戯デッキ体験会は幕を閉じたのだった…………。

 

 

 

 

 神楽坂 LP0

 

 

 

 

 




もし今回の神楽坂デッキのレシピで作者のガチに勝てたら可能な範囲で何でも言うこと聞きます。

マスターデュエルでフリー潜って1勝するのが精一杯でしたわ

タッグフォースキャラ(女子)の登場について

  • あり
  • 無し
  • 作者ならイケる。信じてるで
  • そんなんしたらとっ散らかすやろ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。