遊戯王GX〜社畜童貞のオッサン、糞上司の悪意でキマイラと共に転生する〜 作:SOD
明日は旧デジカで遊ぶ事になっているので、今のうちに書いて貼
っておく勤勉さ。
『なあ、良いだろう? どうせお前が死んでも誰も困らないよな?』
『………………なんか言いましたか?』
『よそ見してないで集中しろよクズ野郎!! そんなんだからテメエの親はあんな紙切れだけ渡して蒸発しちまうんだよ!』
『………………すみません』
『謝るくらいなら集中しろ。何があっても………………溶接を止めるなよ?』
その言葉から暫く経って、僕は自分の身体が内側から押し潰されて中身が飛び散る音を聞いた。
昼休憩も取れなかった僕が最期に感じた味は、飛び出して来た自分の臓腑と、血の味だった…………。
”おい……『
”アイツが『
”万丈目のやつもボロ雑巾みたいに喰われたらしいぞ……”
”え? 性的に?”
”いや、いくら女顔でもアイツはちょっと……”
”でもイチモツ無くしておっぱい付ければいけるくね?”
”””ありだな”””
(ありなのかよ……)
俺は前回の月一試験以降、ずっとヒソヒソされている。もっと離れたところでやれよ。こっちとら底辺ライフを生き続けてきた人間だぞ。聞き耳は永続効果の無効不可なんだよ。
「やっぱ、思ってたほど、この世界が理想郷ってわけでもないんだよな……まあ、前世の世界戻るかって聞かれたらアカデミアの火山に身を投げるくらいにはマシだけども」
不意にデカい窓ガラスに映った自分の姿を見る。整った顔立ちをしている。当社比だが、前世と比較すれば断然に見れる顔だ。年齢を考えれば充分に高身長。肉体的にもバランスがいい。
「…………きっと、虚路居偽遊はさぞモテたんだろうな」
「誰がモテたって?」
「うあっ!?」
いきなり掛かってきた声に驚いて振り向くと、そこには赤い制服を着た主人公、遊城十代が立っていた。更に丸藤翔と、この世界では初めて会う前田隼人も一緒だ。名前でわからない人の為に説明すると、デス・コアラの人だ。
「よっ、偽遊!」
相変わらず屈託の笑顔で、主人公は俺に話しかけてくる。ほんと、何で俺なんかに声かけるんだろうな? 三沢大地はアレだったのに。
「どうした十代。また購買でドローパンか?」
「いいや、ちょっと偽遊を探してたんだ」
「俺を?」
一期のイツメンで俺を探して、何かするのか?
「ああ! 実は幽霊寮に行こうって話しててさ!」
その夜。俺達はこっそりと例の特待生寮に忍び込んだ。
省略しててもお前ら分かるよな!? 分かるだろうさ!! そう!! 若本回だ!!!! 遊戯王GX第五話『闇のデーモンデッキ』の回だぜヒャッハー!! 十代、行くしかあるまい!!
良い子はお眠の時間なのでけっこう眠いがそれでも我慢だ! 気張れ俺!
なんたってこの回は、安心安全の命の掛からない神回。十代がタイタンをシバいて、ハネクリボーが具現化して、何かキモいヤツを追い払って安全に原作を楽しめる回!! 最近無駄に嫌な夢を観てテンション下がっていた俺にはまさに朗報。さあ〜若本のブルルルルラァな激渋ボイスを堪能するぞ〜!! これがタダなんだから笑いが止まらない。
おっ、明日香の悲鳴だ。そして通路には不自然極まりない裏側で置かれたカード。ブレード・スケーターだ。
「ーーこれは、明日香のサイバー・ブレーダーだ!」
「……ん?」
アレ? 記憶違いか。まあいいや。誤差だ誤差。若本〜若本〜。眠い目擦って全身前進だ。俺たちはグングン奥に進んで行って、いや何で学校の生徒寮にこんなとこあんだよ? 的な不気味でデュエルをするには丁度いい広々空間でタイタンが一人待ち受けて…………
「フッフッフッ…………!! 待っていたぞ遊城十代」
「お前らをぶっ飛ばして、報酬を頂くかんな! 虚路居偽遊」
「誰だ! お前
「………………は?」
俺達を待っていたのは、一人ではなく二人だった。
それもタイタンのような目元を隠すペルソナではなく、顔面を横半分だけ隠したチビとデカブツの二人。別にオリキャラとかってことも無く、人気って訳でもないが、原作ファンなら一応存在くらいは知っている人もいるだろう。
「フフフフ……俺達はなぁ」
「ーー元グールズ、タッグデュエル専門コンビ。闇の仮面と、光の仮面」
「ぐっ!?」
「俺達のことを知ってるのか、虚路居偽遊」
「ああ。そんな趣味の悪い仮面を好き好んで付けている変人なら、記憶の片隅ぐらいには残ってる」
「趣味が悪いだとぉ!?」
「まあ、同情くらいはするさ。そのキモい仮面でも付けてねえと、誰もお前らを思い出せはしないだろうからよ」
「て……テメエ〜〜!!」
「ひっ!? ぎ、偽遊くん、グールズってあのバトルシティに出てきた凶悪犯罪者じゃ……!? 怒らせちゃ不味いよ〜!」
十代の背後で翔が情けない声で情けないセリフを吐いてくる。
「不味いわけあるか。こいつら要は、いい年こいて人からカードをパクろうとするだけのコソ泥チンピラ集団だ。金があるんだからカー●ンで買えってんだよ、糞チビ雑魚にビビリ雑魚がァ」
「てめぇ……チビって言ったな……ぜってえ潰すかんな!!」
「ビビリ雑魚……」
「ぎ、偽遊くん……何でそんな怒ってるんすか? もしかして明日香さんのことそんなに心配して…………」
「せっかく眠い中こんな埃っぽいとこに足運んだってのに、若本タイムをお預けにされて、挙げ句湧いて来たのが迷宮兄弟未満の三流コソ泥二匹だあ? 割に合わねえんだよクソがァ!!!!」
「「ひっ!??」」
「て、敵の方が怯えてるんだなぁ……」
「しかも何を言ってるのか全然分かんないっす」
「分かれや翔! テメエはブラック・マジシャン・ガールのコスプレをした天上院明日香が歌って踊るライブをやると聞いたとする!!」
「えっ!?(キラキラとした期待の眼差し)」
「だか!! いざ舞台に行った時に、ブラマジガールのコスプレをした肌色率高めのクロノスが出てきた時、貴様はどうする!?」
「殺すっすね……(瞳のハイライト完全消滅)」
「しょう!?」
「今の俺の不快感はそれだ!!!!
そして翔、さすがは非モテ心の涙連合だ!! テメエには後でマジシャンズ・ヴァルキリアのカードをくれてやる」
「ありがたき幸せ(コンマ一秒で跪いている)」
「だからちょっとデュエルディスクを貸せ」
「虚路居偽遊様の仰せのままに(献上する姿勢で差し出す)」
文字通り快く貸してくれたデュエルディスクに、デッキをセットした俺は、仮面の雑魚二匹に向き直る。
「さぁ……構えろ雑魚共。お前らは特別に二匹纏めて、俺のキマイラに喰い散らかされる権利をやる」
「あ、あのさぁ。偽遊。せっかくだしここはタッグデュエルでやらない? オレもデュエルしたいんだけど……」
「翔ォ……抑えておけ」
「かしこまりました。偽遊様(秒で十代の背後を取る)」
「翔!?」
これで邪魔は無くなった。如何に主人公と言えど、陰キャの陰湿な憎しみの前にその輝きは無と化す!!
「さあ羽虫共ォ……デュゥエルだァ!!!!」
「「でゅ……デュエル…………」」
すまねえ……クロノスのヘイトが二分している関係上、けしかけるなら二人組だと思って、丁度良さそうな噛ませが他に浮かばなかったんだ……迷宮兄弟は今や超強化されてるし