遊戯王GX〜社畜童貞のオッサン、糞上司の悪意でキマイラと共に転生する〜 作:SOD
「亮サマ!! 私、亮様が好きです!
デュエルは負けちゃったけど、亮様への思いは誰にも負けません!! 乙女の一途な想いを受け止めて!」
ーーケッ!!!!!!!!
天上院明日香とのデュエルが終わり、レイたんの告白フェイズ。なんとも憎らしく恨めしい時間だ。しかもレイたんは原作と変更無く振られてしまった。なんて可愛そうなレイたん。おじさんが優しく慰めて上げるからね……。
丸藤亮、テメエは人じゃねえ。なぁ〜にが今のオレにはデュエルが全てなんだーじゃ!! ツラだけで女子にモテやがってこんちくしょうー!!!!
しかしカカシ。言うまでもないが俺はレイたんと亮が結ばれることなど一ミリも望んじゃいない。亮がレイたんに告白し返してガッッッッッリとフラれるのが理想の完了形である。
フフフ……恋する乙女は無限の可能性を持つが、モテない男の僻みは宇宙よりもドス黒く無限大なんだぜぇ。
今は夕方。
明日は、世界が終焉を迎えることになる日。すなわち、レイたんが帰っちゃう日だ……。
しかもこの世界線は十代と特にフラグも立っていないので、ワンチャン永久の別れなのだ。悲しい。たった2日で終わってしまったお……まだ一緒にお風呂入ってないのに。
因みにレイたんのフルヌードの映像は、俺の中の概念宝具『
亮に振られてしまったレイたんは、その後レッド寮ではなく保険医のおばちゃん。鮎川先生のところで一晩明かしてからお家に帰る運びに。鮎川先生がロリコンでかつ我慢出来なくなった状態にならないことを祈りつつ、今は灯台下で夕日をバックにレイたんと軽い談笑をしている。デートだね〜。
「レイたんはこれからどうすんの? お家帰ったあと」
「レイたんって呼ぶの止めて貰えますか、虚路居先輩。なんだか気持ち悪いんですけど」
「ならお兄ちゃんって呼んでくれてもいいのよ?」
「何でですか呼びませんよ!!」
「俺がお兄ちゃんになったらデュエルアカデミアでハクが付くよ?」
「要りませんよそんなもの。
それにボク、デュエルアカデミアに入学するわけじゃないですから。
だいたいボクは小学五年生で、中等部に入学するのですら再来年の話じゃないですか。
高等部に入る頃には虚路居先輩の名前を知ってる人だって先生くらいですよ」
「ふむ。なんならレイたんを待って留年しても私は一向に構わんが?」
「構ってください! 何でそんなにボクに執着するんですか! さっきの話を聞いてると虚路居先輩はアスカ先輩に迫られてるんじゃないんですか? すっごい美人じゃないですか。ボクだって大きくなったらあのくらいに…………」
「あの子おっかないもん……ヤ」
「ボクも先輩はイヤです。そもそも好みじゃないんです。
ボクの好みは凛々しくてカッコよくて優しい人なんです」
「俺と真逆じゃんか。
ぐすんぐすん……(´;ω;`)」
「ちょっと、泣かないでくださいよ! ボクがいじめてるみたいじゃないですか!!
ボクは亮サマ一筋なんです!!」
「なんでさ……アイツだって俺と同じくらいの身長で、同じくらいのコミュ障なのに」
「亮サマは素敵なんです!」
「ううっ……俺も亮。目と鼻と口と耳が付いてるから殆ど同じ生き物なのに」
「ぜんっぜん違いますから!!」
「そうかなぁ……ほらこれ見ておレイたん」
「レイたん言わないで。なんですかソレ」
「俺と亮の生徒写真。亮の部分だけ切り取って帰りに印刷してお土産にしたげるね。血の涙を流しながら」
「わあ本当ですか! 偽遊先輩大好き!」
今のは脳内でしっかり録音しておこう。
「じゃあご褒美にお兄ちゃんと!!」
「それは嫌です」
「(´・ω・`)」
「でー写真ですね。亮様の写真〜。
……………………」
「どう? 同じ猿だべ?」
「いやいやいや何もかも全然違うじゃないですか!! なんですか偽遊先輩のこの写真!!
仕事に疲れた社会人……いや、むしろ反社会的な人に見えるんですけど!? 何でタバコ吸ってるの!?」
「いやそれ、ペロキャンだから。物凄くレロレロしてるだけだから」
「そんなキャンディーあるわけないでしょう!
って言うか学生写真取るときにでなにお菓子食べてるんですか!
…………ねえ、偽遊先輩。ちょっと屈んで?」
レイたんが手を上下にして屈めとジェスチャーする。俺は光の速さで行動に移したね。そりゃもう神速よ。
「え? もしかしてチューしてくれるとか?」
「…………手出しますよ?」
「私は一向に構わーー」
ギュッ。←耳を掴まれる音
「いでででででででででで」
「そのままいい子にしててくださいね〜?」
「……はい」
なんだか疲れた目を向けながら、レイたんが俺の身体をサワサワし始める。レイたんのちっちゃいお手々が俺のあっちこっちに触れて俺の身体はハッチポッチステーション。
「お菓子。これもお菓子。あ、ハンカチ。意外。ちゃんと持ってるんだ」
「使った記憶は無いけどね」
便所とかで手洗ったあともなんか横のブォーってなるやつして、残りは自然乾燥だし。
「……ある意味綺麗なわけか。
偽遊先輩って、デッキは持ち歩いていないんですか?」
「そりゃあねえ。使わないのに持ってても邪魔だし、何よりここ島だからね。潮風で傷んだり、風で飛ばされた日には目も当てられないじゃん?」
「それはそうですけど……デュエリストとしてどうなんですか?」
「レイたんが持ち歩けと言うなら、明日からデュエルディスクごと持ち歩くのも吝かではない」
「じゃあレイたんと呼ぶの止めてください」
「ン拒否するゥ」
「…………はぁ……」
すぅー。
「…………ああ、海底で貝を食い続けていた桂木さんが海面に顔を出して酸素を吸った時もこんな満たされた気持ちだったんだろうな(満たされた目)」
「何かよく分からないけど、凄く気持ち悪い……」
(気持ち悪い? 体調を崩したのか。それは大変だ。すぐに保健室へ行って…………はっ!? まさかツワリか! 同じ空気吸ってると妊娠しそうを地で行ったのか……!!!?
声に出したらきっとクトゥルフ神話のグロ生物を見るような目で見てもらうご褒美を受けるだろうが、サハラ砂漠の中で一粒の砂金を探すくらいの確率で存在しうるかも知れないレイたんルートが、天の川銀河で落としたコンタクトレンズを探す位の無理ゲーになってしまう。
耐えろ俺。俺はあらゆる困難に耐えてきたはずだ……)
こんな風にレイたんとの紳士的会話を楽しんでいると、良い子は帰る時間になってしまったので鮎川先生の所へエスコートして解散した。
そして、永遠の別れの日が来てしまうのだった…………時よ止まれ。
「バイバーイ」
翔がさよならの声を上げる。
この後は『
来年小学校卒業したら、また受験して入学するからねー待っててねー。 十代サマー』
と原作ではなるが、残念ながらこの世界線ではそんなフラグは立っていない。
レイたんルートのセフィロトの樹の枝は腐り落ち、俺という変態紳士はこっちの世界でも一生独身童帝で生涯を終えるのだろう……ああ、今からでもSEVENSのロミンたんが空から降ってきたりしないかな…………。
ドーー……………………ガアアアアアアアアアアアーーーー………………………ン!!!!!!!
「………………え?」
突然、鼓膜を震わせて聴覚を一時奪うほど重く巨大な爆発音が響いた。
鳴り響く爆音の波動が通り過ぎ、ようやく聴覚が戻った頃……その場の全員が亀のような速度で事態の把握に意識を向けた。
「ーー何だ!? 何が起きたんだ!?」
「アニキ!! レイちゃんが乗ったフェリーが爆発してるっす!!」
「何だって!?」
「レイ!!」
レイの乗った船が爆発…………? 何だそれ? そんな展開原作にねえぞ…………? いや、今はとにかく。
「翔、ボートを準備しろ。救命ベストを着て飛び降りてくるであろう乗客を救出するんだ」
「は、はいっす!!」
翔にしろ万丈目にしろ十代にしろ、島を出ていく時はお約束のようにボートに乗っていた。更に万丈目の乗っていたボートは座礁。十代が乗ったボートは多分惑星イオ。
つまり、生徒が気軽に運転出来る状態で多少は数があるはずなんだ。なんたってデュエルアカデミア。ジープだって乗り捨てられている場所で、ボートをレンタルするくらい造作もない。
「翔、オレも行くぜ!」
「オレも行くんだな!!」
「私も!」
その場に見送りに来ていた十代、隼人、明日香も翔に続いてボートを取りに走る。
そして言い出しっぺの法則をガン無視した俺はと言うと。
「……………………どこのどいつか知らねえが、見てるなら出て来やがれ!!!!」
どこに居るとも分からない黒幕に吠えた。
はたから見れば完全にただの痛いヤツ。あるいはヤバいやつだ。
だが、原作では無事にお家に帰れたはずの早乙女レイの乗った船が爆破。しかも出発してすぐ。更に、以前に亮にサイバー流のカードを渡して俺に喧嘩を売らせた奴の存在の示唆。
ーー無粋と無粋。関連性を無視しろという方が無理と言うものだ。
「ーー何だ。もう気付いたのか。
もう少し慌てふためく姿を見てマウント取ってやろうと思ってたのに……キミは転生者として少し面白みがなさ過ぎるな」
背後から声がした。すると中二病のキッズが初めて描いた漫画に出すようなフードを被ったXIII機関みたいな見た目のヤツが、蜃気楼のようにゆらゆらと境界線をぼかしてくるタイプのワープで現れた。
こいつか……害虫は。
「キサマは、ミスターTか!!」
「ああ。久しぶりだね、丸藤リョーーブッ!???」
得意げな声、あるいはセリフじみた言葉を遮って、俺は目の前の厨二野郎をぶん殴った。
「偽遊!?」
「何すんだテメーーゴッ!?」
殴られた勢いに負けて無様に尻もちを付いたフード野郎が何か言おうとしたが、誰に断って人語を話そうとしているのか? 勢いそのままにヤクザキックを入れる。フードで顔は見えないが、なるべくカカトが顎か歯に当たる位置で。
「死ねやボケがァ!!!!」
お誂え向きに仰向けで寝転んだ。服従のポーズをする犬のような姿勢。犬は可愛いがテメエは駆除だ。
位置を調整して、首を狙って一気に踏み抜ーー
「止めろ偽遊!!!!」
こうとジャンプした俺を、亮がタックルで押し退けた。
両足で踏み抜くつもりで跳んだから上手いこと受け身も取れずに転ぶ。だが、勢いは殺さずに立ち上がれた。
亮に目もくれずに俺はすぐにローブの野郎に向かう。が、それも更に阻まれた。
「………………」
「落ち着け、偽遊! 今コイツを倒しても何にもならないぞ!!
まずはレイを助けるのが先決だ」
「レイならボートで救出される。こんな非現実的な爆破事件を起こすカスを根絶しとくのが俺の役割だ。退け、亮」
「駄目だ! これ以上やったら殺してしまうだろう!!」
「倫理、救心、正義、人の道。
全ては泰平の世であればこその戯れ言だ。
百の
あの船を見ろ。あの煙を見ろ。耳を刺すあの悲鳴を聴け。
たった一つのこの世の癌を活かすために、百の犠牲を産む愚を
「…………っっ!!」
亮が怯む。俺は殺す。単純。明快。分かりやすく、殺りやすい。
「さあ死ね。
俺は再び脚を踏み降ろそうと、ヤツに近づいた。
「キャアアアアアアアアーー!!!!」
不意に、レイの悲鳴が聞こえた。爆発に怯えたか? それとも船が揺れたか? 大丈夫だぞ。すぐに助けが行くからな。
「やめてえええー!! レイを離してェ!!!!」
「ーー何ですと!?」
女……おそらくレイの金髪のかーちゃんの声が響いた。レイが攫われているのか!?
俺と亮がほぼ同じタイミングで船に視線をやる。すると、レイを抱えたフードの人間が宙に浮いていた。
「ミスターTだと!? 一人じゃなかったと言うのか……」
(……アイツも転生者か? いや、あるいは足元の生ゴミ含め、どちらも転生者の傀儡の可能性もあるか)
「やれやれ……キマイラなんて二つ名が付いているからって、行動まで野獣のソレにする必要など無いだろうに。
一応、同胞なのでね。殺されても困るのだよ。主にワタシの立場がね」
「離せ!! 離してよぉ!!
亮サマ助けてー!!」
「くっ……レイ!!」
捕まっているにも関わらず気丈に抗うレイ。そして成すすべなく名前を呼ぶしかできない俺たち。不味い。これは今詰んでいる……。
「コラコラ。暴れないでくれないか? 落としてしまうよ」
「落とせるもんなら落として見なさいよ!! そしたら亮サマがアンタなんかやっつけてくれるんだから!!」
「ーーよせ!! レイ!! 暴れるんじゃない!!!」
「えっ!?? 偽遊先輩…………!?」
大きなお目々をパチクリさせて、レイが俺を見た。
「フェリーから落ちた時の海面の硬さはコンクリート並だ!!
ガキのテメエじゃまず助からねえ!! 大人しくしていろ!!!」
「……は、はい! …………ごめんなさい」
「フフフフ。状況の説明が不要で助かるよ。友達もいないオタクの、無意味に溜め込む知識が功を奏したね」
「イカレコスプレキチガイ集団が。
ガキ攫って調子くれてんじゃねえぞ」
「おお怖い怖い……しかしキミは野獣のような振る舞いをして怒りを感じている。だが、割に冷静だよねえ? 視界にボートの動きを気にする様子が見て取れるよ。大方その言動も、ヘイトをキミに集めるのと……負け犬が吠えていると思わせて精神的有利を感じさせる演出かな?」
「…………………………ちっ」
何だコイツ。スカしてやがるだけでなく、しっかり観察力もあんのか。出来れば今は直接やり合いたくねえ相手だな。
「フフフ。頭は冷えたようだね。
それでは遊☆戯☆王 デュエルモンスターズGX番外編。
早乙女レイ〜Butterfly Effect Escape〜を始めようじゃないか」
レイたんがメインヒロイン。敵側主催、お姫様脱出ゲーム。はっじまるよー
早乙女レイ ラーイエロー制服バージョン
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無し
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デザイン見たい
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巨乳派です