遊戯王GX〜社畜童貞のオッサン、糞上司の悪意でキマイラと共に転生する〜   作:SOD

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やっぱやり過ぎてたかああああー!!!!(前回)


あれが最新話のままだとマジで評価点地に落ちそうだからさっさと書き上げて投稿じゃあ!!!!


恋する乙女は強いのよ

 「や……やだ…………助けて…………………!

 

 助けてええええええーーー!!!! 偽遊せんぱぁーーいーー!!!!」

 

 ガチャリ。

 

 レイの悲鳴が上がって、部屋のドアが開いた。

 

 「あ……」

 

 「はぁっ!? な、何でもう来てんだよ!? 外の護衛はどうしたんだよ!!」

 

 

 「………………」

 

 ドアを開けたのは、十代、亮と別れ、最短ルートを駆け上がってきた変態紳士。ある意味レイがこんな目に合う理由になった原因。虚路居偽遊だ。

 

 平時ならつまらないセリフを吐き散らかす口は、重く閉ざされており、何事に関しても無責任に他人事のように見るような目は目の前の現実を見つめている。

 

 「偽遊先輩……だよね?」

 

 その姿は、助けを求めた張本人ですら本当に本人なのかと疑いたくなるほど印象が違う。

 

 「…………ああ。偽遊だよ。レイちゃん。

 

 遅くなってゴメンな。怖い思いも、嫌な思いも、いっぱいさせた。

 これも全部……俺がここにいるのが悪い」

 

 昨日までのふざけた声音が、子供を安心させるための大人のように重くしっかりとしている。

 レイはますます困惑した。

 

 (偽遊先輩……昨日お話してた時と全然違う…………なんか、頼りがいがある)

 

 

 「おいフェイカー! 聞いたことに答えろよ!!

 外にいた闇のデュエリスト達は何してたんだよ!?」

 

 「闇のデュエリスト? 何だ闇って。

 かっこいいつもりなのか? それとも、闇のゲームでも仕掛ける番人でもいたのか?」

 

 「そうだよ!! ボクがお前を悔しがらせる準備をする時間稼ぎのために用意したのに!! 一体どうしてこんなに早く来たんだ!!」

 

 「………………さあな」

 

 一歩。虚路居偽遊が歩を進める。

 

 「ーーっっ!!? お、おい!! 来るな!! コイツがどうなってもいいのか!?」

 

 哀れな脅しを掛けつつ、床に座り込んでいた服がはだけたレイを盾にして隠れる敵。レイの両親を刺したナイフを、何故かレイの股間に宛てがいながら。

 

 「ひっ……!?」

 

 「………………人質か。

 

 前々から思っていたんだが、そういう作戦って孤立無援でやっても意味ねえよな」

 

 更に一歩。前に出る。

 

 「お、おい!! 来るなって言ってんだろ!! お前のお気に入りが二度とガキを産めないカラダにしてやるぞ!!」

 

 「……………………それで盾が無くなったら、お前はどうやって身を護る?」

 

 「何だと!? お前、ボクが出来ないと思ってるな?

 そこに転がってるモブを見てみろよ! 真っ赤な血を流してほっときゃ死んで生ゴミだ!! ボクがやったんだぜ!?」

 

 「ああ。助けないと不味いよな。

 小学5年生の子供が、ある日突然両親を目の前で刺されて殺されました。そんな胸くそ悪いトラウマは要らねえ」

 

 「ああそうだよなぁ!? お前ロリコンの変態の癖に、結局最後まで女一人モノにせずに馬鹿なフェミニストみたいなこと言って童貞のままだったもんなぁ!?

 早乙女レイを無傷で助けたかったら大人しくしてろ!!」

 

 「ああ。分かったからさっさとレイを離せ」

 

 「ダメだね!! お前は今からボクと闇のデュエルをするんだ!

 ただし、お前が手札一枚でもプレイすれば、早乙女レイが痛い目にあう特殊ルールでなぁ!!!!」

 

 「卑怯者ぉ!! デュエリストのプライドは無いの!?」

 

 遊戯王の世界では聞いたことも無いような下衆な発言に、早乙女レイは人質の立場でありながら、叫ばずにいられなかった。

 

 「ざぁんねん。ボク達リアリストだから。

 別にデュエルとか、どうでもいいじゃん。ただのゲームだろ。

 

 ボクは転生したこの世界で、最高の人生を送るんだ。イージーゲームに勝利して、金を稼いで、欲しくなった女を犯して、嬲って、飽きたら裸でゴミ捨て場に捨ててさぁ!! 特にお前みたいな生意気言う女はぶっ壊して遊ぶんだ!!

 

 薔薇色の人生じゃないか!! アハハハハ!! これが正しい転生者生活!! 転生者最高ォーー!!!!」

 

 

 「…………アタシはお断りよ? そんな人生」

 

 

 「ガッ!?」

 

 突如、声がして、無様な声が上がって。白フードのゴミが気を失った。

 

 「きゃぁっ!?」

 

 「おっと!? 危ない危ない。

 ごめんなさいねぇレイちゃん。こんなのが覆いかぶさってくるなんて気持ち悪いわよねぇ。本当にごめんなさい」

 

 それまで、誰も居なかった敵の後ろにローブを着た男が立っていて、白ローブを殴って気絶させ、レイを救い出した。

 

 「…………誰だアンタ。そこのオレツエーの仲間みてえなファッションしてやがるが」

 

 偽遊が問うと、男はフードを脱いで顔をあらわにする。

 

 「こんにちは。お久しぶり。

 二度目の自己紹介ね。アタシは平等院栄狩って言うの。改めてよろしくね、偽遊チャン」

 

 「あ、アナタはさっき亮サマとデュエルしてた……!!」

 

 「えっ!? 見てたの!?

 やだわぁ……恥ずかしいなぁ…………っ。あんな姿見られるなんて。

 あ、あのね……アレ、リーダーの台本押し付けられてただけなのよ!? しかもリーダーは高みの見物だし。

 アタシはただのデッキビルダーなのよ? あと、別に亮チャン怪我とかはしてないからね。大丈夫だから。安心してちょうだいね? レイちゃん」

 

 「え、ええ……」

 

 突如現れて、事態を解決した平等院栄狩に、その場の全員が困惑する。 

 

 「…………立ち位置が見えねえ。

 

 オタク何しに湧いてきた?」

 

 「何しに……って言うか、アタシは自分の仕事が終わったから戻って来たのよ。

 そしたら、コイツが痛いこと言ってるじゃない? 流石にちょっと目に余ったのよねぇ…………何でリーダーはこんなの仲間にしちゃったのかしら……ハァ…………」

 

 心底うんざりした様子で肩を下ろした平等院は、少しして切り替えたのか、今度はレイの両親の傷の具合を看始めた。

 

 「お父さんとお母さんになにするの!?」

 

 レイが叫ぶ。

 

 「大丈夫よ……って言っても信じられないわよね。

 でも、血が凄いでしょう? このままじゃ失血死しちゃうわ。

 ……レイちゃん手当は出来る?」

  

 「……っっ、そ、それは……っ」

 

 「大丈夫。助けるだけよ。

 仮にも仲間のやらかしだからね。ケジメは付けないと」

 

 何処から取り出したのか分からない救急箱で、段取り良く止血と応急手当をして、立ち上がる。

 

 「ふぅ……さってと。

 

 それじゃあ、偽遊チャン。最後の仕上げよ。アタシとデュエルしましょう」

 

 「意味が分からない……全く意味が分からない。

 

 オタク、マジで何がしたいの?」

 

 平等院は偽遊を横目に机に移動して、とある物を取り出した。

 

 「アタシはね、アタシの目的があってこの組織に属してるの。

 

 転生者だもの。目的が一致団結って方が無理があるでしょ? 

 同じ次元にいる絶対数だって少ないし。

 

 はい」

 

 言いながら、取り出した両手の物を偽遊に差し出した。それは、この場には余りにも似つかわしくない。かつ、唐突な物だった。

 

 「…………これ、無印のドーマ編のデュエルディスクじゃねえか」

 

 「ええ。リーダーが凝り性でね。

 

 どうせアナタ、デュエルディスクどころか、デッキだって持ってきてないんでしょう?

 ()()()()()()()」  

 

 「………………お前マジで何者なの」

 

 「平等院栄狩。

 これ以上変な情報入れたっていい事ないでしょう? デュエルが終わったら教えてあげるわよ。

 まあ、説明の時間があればだけど……ね」

 

 「そもそも何でデュエル? 俺はそこのゴミを八つ裂きにしてイチモツを板状にスライスして、金玉と手足の指十本ずつをハンマーで潰す体罰さえ執行したら、レイと帰るんだが?」

 

 「…………それ、処刑って言うのよ偽遊ちゃん。ほら……レイちゃん……引いてるから。そういう発言は……ね?」

 

 「何で俺、敵に諌められてんの?」

 

 「それはアナタの配慮不足が原因なのよ? 

 

 ああもう。待ちきれないわ。ほら、ちょっと制服脱いで。いつまで女の子にあんな格好させとくのよ。全く、アタシがいるから行動し辛いのかと思って離れても何もしてないし。いつまでも変わんないんだから。偽遊チャン、そんなだから結構なビジュアルしといてモテないのよ…………ブツブツ」

 

 そう言いながら、栄狩は偽遊のラーイエローの制服を脱がすと、レイの肩に掛けた。

 

 「あ、ありがとうございます……」

 

 「アハハ。お礼言われると、ちょっと複雑ね。

 

 

 さてと。それじゃあ、ルールを説明するわね。どうせソイツは何にも説明してないんでしょうし。

 

 まず、この脱出ゲームは、最後にプレイヤー側がラスボスの間ーーここね。で、ラスボス。これはアタシ達の誰でもいいわ。と闇のデュエルをして、勝てばゲームクリア。アナタたち全員が脱出成功。

 失敗したらこの爆破する運命のフェリーと木っ端微塵。

 

 因みにデュエルのルールは新マスタールールをそのまま使用するわ。先攻ドロー無し。ライフ8000。

 

 そして、偽遊チャンはそのドーマ製っぽく作ったデュエルディスクを付けると、内蔵したアプリでデッキを作ることが出来るわ。

 レギュレーションは、勝手に機械が判断してくれる。

 

 ここまではいい?」

 

 「ああ。

 アプリでデッキを作る……マスターデュエルみてえなもんか」

 

 「そう。因みにカードはDSODで海馬瀬人が使ってた電子系のやつになるわ」

 

 「なんだそれかっけー……」

 

 そこまで説明して、平等院は神妙な顔つきに変わった。

 その空気の変化に、偽遊も目つきが変わる。

 

 「最後に。闇のデュエルの内容ね。

 

 これは、初代遊戯王の闇遊戯と闇マリクがやっていた、お互いの相棒が闇に葬られるタイプの形式よ」

 

 それを聞いて少し沈黙した偽遊。一瞬顔が強張るが、すぐにふざけた口調になる。

 

 「………………。

 

 アハハハ、御冗談をびょーどーチャン。オタクはどうか知らねーけど、こっちは社畜やって夢も希望も安月給に打ち砕かれたオッサンだぜ? もうひとりの僕とかいねえからw」

 

 「………………もう、理解してるのね。さすがよ。フェイカー」

 

 「……………………冗談が過ぎんぞコラ」

 

 「……??」

 

 笑ったと思ったら突然怒り出す偽遊に、レイはついて行けてない様子でいる。

 

 「アタシのもうひとりのボクは、そこの転がってるヤツ。

 

 そして……貴方のもうひとりのボクは……………………」

 

 平等院の視線が、レイに向いた。

 

 「え? ボク……??」

 

 「ざけんな!!」

 

 怒声を上げて、平等院の胸ぐらを掴む偽遊。身長が僅かに低い平等院は、苦しそうな表情を浮かべながらも無抵抗でいる。

 

 「小5のガキだぞ!?」

 

 「………………っ」

 

 「俺が勝ったところで、()()()()()()()()()()()()()なんて体験して、この先にマトモに生きていけるわけがねえだろうがァ!!!!」

 

 「………………でも、他に出る方法は無いわ。

 それ以外に、クリアアイテムが放出される方法は無いの」

 

 「まともぶった振りして、テメエも結局異常者の仲間ってことかよ……」

 

 「アタシが気付いた頃には、もうゲームが始まってたの。

 リーダーに直談判して、横入りするので精一杯だったわ……あの人、急におかしくなったのよ…………」

 

 「………………」

 

 己の目をまっすぐ見てそう語る平等院に、言えることが無くなった偽遊は手を離してレイの方へ向かう。

 それまでに、表情は昨日までの虚路居偽遊に戻していた。

 

 「偽遊先輩。今のってどう言う意味なの……?」

 

 「うん。

 つまりね。ここから出る為には、お互いのプレイヤーが人質を抱えながらするデュエルに勝たなきゃならんらしいのよ。

 

 十代と亮は捕まっている。お義父さんとお義母さんは怪我が酷くて、手当はしたけど早く病院に行かないといけない。

 

 

 だから、レイたん……いや、レイ。俺を信じて人質になれるか?」

 

 「…………偽遊先輩の人質?」

 

 「そう。ライフが減るたびに、痛みは無いが、身体が消えていく人質だ」

 

 「そ、それってライフが無くなったら……」

 

 「消えてなくなる」

 

 「っっ!?」

 

 レイが泣きそうな顔になる。年相応の、怯える子どもの顔だ。

 

 突拍子の無い、にわかには信じ難い説明だが、さっきまで恐ろしい体験をしていたレイには、偽遊が嘘を言っているとは、とても思えなかった。

 

 「………………」

 

 偽遊はこれ以上何も言わない。レイを見ることもなく、瞳を閉じて、レイの反応を待った。

 

 (普通、無理だ。やらなきゃ死ぬとか、両親を助けるとか、そんな理屈じゃない。

 負けたら自分が消えてなくなる。そんな連帯保証人よりわけの悪い人質、小学5年生が受けられるわけがない…………だが、これ以上はもうどうしたら良いんだか分からねえ。だから、せめて……)

 

 「せめてレイの決断に、身を委ねるしかない。

 怖くて嫌だと言うのなら…………死ぬまで一緒にいてやるだけだ」

 

 「あ…………」

 

 これは、偽遊が意識して発した言葉では無い。時々出る、思ったことが口に出る悪癖だ。

 

 

 「……?」

 

 レイの口から単語が出て、偽遊は目を開けてレイを見る。何か言いたいことが決まったのかもしれないと。

 

 すると、レイが小さな手を差し出してきた。その表情は、涙目になりつつも、ぎゅっと口を閉じて、恐怖と戦っている者の顔だった。

 

 

 

 

 「偽遊……先輩…………っ、ボクのことっっ……ぐすっ、護ってくれる…………?」

 

 「ーー護るよ、命を賭けて。レイ」

 

 

 一瞬の間もなくそう言い切り、虚路居偽遊は、レイの命を預かった。

 

 

 

 「信じるからね……()()

 

 

 

 

 

 




レイたんは窮地に陥っても頑張れる。

精霊世界転移編もそう言ってる。でもまだ小学5年生だからそこまで達観してほしくない。

本作の好きな所を聞かせて下さい

  • 原作キャラクターの解像度
  • 原作キャラクターの改造度
  • 原作準拠のストーリー
  • 原作改造のストーリー
  • デュエルの内容
  • デュエルの少なさ
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