遊戯王GX〜社畜童貞のオッサン、糞上司の悪意でキマイラと共に転生する〜   作:SOD

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 旧デジカやってきました。黒インペが強かったです。

 途中で地震来たから仲間は机の下に身を隠し、体重140キロの俺氏は天井眺めなら電灯が落ちてこないことをお祈りしました。
 日本の地震速報は神。

 ところであの後に秒で『うわぁ仕事だよ……』ってショップ出ていった人は何者だったのだろうか 





闇と光と陰のバトルロイヤル

 

 「細けえことは面倒だ。バトルロイヤルルールで行くぞ。先攻もテメエらにくれてやる」

 

 「な、なんだと!?」

 「お前、さてはバカだな? 俺たちに有利なルールを提供して。自殺行為だって教えてやるかんな!」

 

 光の仮面 LP4000

 闇の仮面 LP4000

 虚路居偽遊 LP4000

 

 「偽遊は何を考えてるんだな!?」

 

 「どうしたの隼人くん?」

 

 「どうしたもこうしたもないぞぉ! 敵が二人いるのにバトルロイヤルルールじゃ、攻撃出来るようになるまでに全員がターンを終わらせなきゃいけないんだぞ。しかも先攻まで譲って……。

 

 最低二回は相手の攻撃を凌がなきゃ攻撃出来ないんだぞ!?」

 

 「ええ!? そんなの絶対に不利だよ!」

 

 「説明ご苦労はァ〜やとクゥン。だからコイツラは絶対に俺に負けられねェんだ。ところがどっこい。こいつらは無様にキマイラに喰い散らかされる。

 誇りも! 矜持も! プライドも!! 自己肯定感の総てを俺に献上しろォ雑魚共ォ!! ヒャハハハハハハハハーー!!!!」

 

 「偽遊くん……まるでマリク・イシュタールみたいな顔になってるっす」

 

 「ぐっ……何なんだコイツは。怖すぎるっっ!」

 

 「怯むな相棒! バトルロイヤルルールは俺達の十八番だ。絶対に負けるわけないんだかんな!」

 

 「そ……そうだな。では行くぞ。ドロー!」

 

 先攻を取ったのは闇の仮面。防御を重視したロックカードを使っていた方。実質タッグデュエルなのだから、サポーターが先に準備を済ませるのは当然だろう。 

 

 「モンスターをセット。そしてカードを二枚伏せてターンエンドだ」

 

 「お前が自分から言ったんだ。後悔するんじゃねえぞ! オレのターンだかんな! ドロー」

 

 そしてチビの光の仮面。正直パルクールとかで勝負だったら手も足も出ないほどのフィジカルを有している人外だ。何故就職先がグールズなのか? 遊戯王カードに手を出す転売ヤーくらい理解出来ない。絶対もっと良いとこあったやろ。

 

 「オレもモンスターをセット。そしてカードを伏せて、ターン終了だ!」

 

 「ならオレのターンだ。ドロー」

 

 「フフフ……」

 

 闇の仮面の方がニヤついている。正直コイツについてはなんの評価点も無い。海馬の攻撃から身を守ってたビビリって印象しかないし。

 

 「取り敢えず、手札のコーンフィールドコアトルの効果発動。手札からこいつを捨てて、デッキから合成獣融合の名前がテキストに記されたモンスターを手札に加える。

 俺が加えるのはミラーソードナイト。そのまま攻撃表示で召喚ーー」

 

 さて、前世なら当然警戒すべきうららは、チューナーゆえにこの世界には俺しか持ち合わせていないし、墓穴の指名者は環境的に弱すぎて、死者蘇生メタくらいにしか認知されていないので、まず採用されてはいないだろう。そして、こいつは発動コストがリリースで、スペルスピードが二。仮に生贄封じの仮面を出されたとしてもチェーンで発動できる。本来ならさっさとバフォメットを呼んで幻獣王キマイラを融合召喚。合成獣融合を回収して伏せて相手のターンの出方を見るのが定石だ。

 

 (別に警戒とかする必要はないよな。なんかあったら対応すれば良いし)

 

 「ミラーソードナイトの効果発動。デッキから『大翼のバフォメット』を特殊召喚!」

 

 大翼のバフォメットDEF1800

 

 「バフォメット……デュエルキングが使っていたモンスターか。聞いていたとおりだ(ボソッ)」

 

 (聞いていた、か。まあクロノスが教えたんだろ)

 

 「そしてバフォメットの効果で、幻爪の王ガゼルと合成獣融合を手札に加える」

 

 「ヒヒヒ……! マジで単調な動きしかしてないんだなコイツ」

 

 「速攻魔法発動。合成獣融合!」

 

 雑音を無視して、俺は手札の合成獣融合をディスクに挿し込んだ。

  

 「今だ闇の仮面(あいぼう)!!」

 「おう! リバースカードオープン! 『融合禁止エリア』!」

 「ーー!」

 

 特にチェーンの無い融合禁止エリアが俺の合成獣融合を襲う。

 

 「アレは、融合召喚を禁止し続ける永続罠カードなんだな!」

 

 「なんだって!?」

 

 融合禁止エリアの効果に、十代が驚愕している。そりゃそうだわな。エレメンタルヒーローにとって融合禁止は 四肢をもぎ、翼を剥がし、牙を抜かれた征竜と同じだ。まあつまりまだ全然戦えるってことなんだが。

 

 「それじゃあ、キマイラが出せない偽遊くんには勝ち目がないじゃないか!」

 

 やっぱり翔はそう思うよな。どうせこの後は何か偉そうなババアがダニのように湧いてきて、なんやかんやで十代と翔のタッグデュエル回があるんだろうし、後日アイツにはデュエルの初心者講座(ガチ勢編)をしてやるとしよう。それこそ、七精門のカギの守護者に選ばれる実力とか付くくらいに。実際に選ばれたら笑う。

 

 「ギャハハハハハ!! ターゲットが分かってるなら有利になるようにデッキを組む。こんなの常識だかんな!」

 

 「ずるいぞそんなの!」

 

 「ズルいわけあるかボケ!!」

 

 「ひっ!? 偽遊くん?」 

 

 あ、怒鳴ったのは俺ね。

 

 「そんなんだからお前は弱いんだ翔!! 相手の戦略を研究し、弱点を探して、自分のデッキが回るようにしながら対策を打つ。これがどれだけ大変かテメエに分かるか!

 むしろお前みたいな走れないゴキブリこそ、こう言う戦略を取るべきなんだ。穴が空くほどこのデュエル見ておけ!! お前はゴキボールだがあっちは増殖するGなんだぞ! 悔しくねえのか!」

 

 「ご……ゴキボール…………」

 

 「そうだ。ただしお前はインセクター羽蛾にレアカードなんて言われる価値すらねえ、うっかり洗濯しちゃった後のゴキボールだ」

 

 「がーん………………」

 

 「さてと、まだ俺のターンだったな。この世界に来てようやくデュエルっぽいデュエルが出来そうで嬉しい限りだ。なんたって今まではタダのキマイラに餌を上げる時間と化してたからな」

 

 「オレの口癖をまねするんじゃねえ!」

 

 「嫌なら俺に勝つことだ。世の中の勝ち残るものだけが正義だ。

 

 カードを一枚伏せてターン終了」

 

 そして木偶の坊のターンへ。

 

 「フィールドにはバフォメットとリバースカードのみ。これは好機だ。ドロー。

 反転召喚。女邪神ヌヴィア」

 

 女邪神ヌヴィア ATK2000

 

 「女邪神ヌヴィアだと? なんで今更そんなクズカードがデッキに入ってんだ?」

 

 女邪神ヌヴィア 星4で攻撃力2000だが、反転召喚か特殊召喚で呼ばないと自爆してでも働くことを拒否するクセに相手モンスター一体につき200ポイント攻撃力を下げるガチの産廃だ。

 何より一番クソなのは他でもない。このカードが初登場『仮面の呪縛』でウルトラレアで収録されていたことだ。箱買いでウルトラレア枠を一つ潰すこのゴミが当たった当時の大きなお友だちがブチ切れてカードを引き千切る光景は簡単に想像出来る。

 

 女邪神ヌヴィア ATK1800

 

 ほら、大翼のバフォメットがいるから攻撃力下がって倒せなくなってるよ。

 

 大翼のバフォメット DEF1800

 

 「フッフッフッフッフ……残念だが、キマイラへの対策と我々のデッキとの相性は抜群でね。

 リバースカードオープン『スキルドレイン』!」

 

 「あらま。そりゃ凄い」

 

 「バトルロイヤルルールにしてくれて感謝するぞ。おかけでライフコスト1000を払っても、相棒は無傷なのだからな!」

 

 闇の仮面 LP3000 

 

 「みごとだ。偶然なのか計算なのか。確かにキマイラにスキルドレインは有効だ。おまけに、お前らのデッキは場で有益な効果をもたらすモンスターが無い。完璧だ(大翼のバフォメットの効果にチェーンして発動出来てたらな)」

 

 「ふっふっふっふっふ……まずはシャイン・アビスを召喚。そしてバトルフェイズだ! 行け、女邪神ヌヴィア!」

 

 女邪神ヌヴィア ATK2000 VS 大翼のバフォメット DEF1800

 

 「ぬっ! これがモンスターが破壊される衝撃か! 台風の風より強いな」

 

 「ならばダイレクトアタックの衝撃は更に強いぞ!! シャイン・アビスでダイレクトアタックだ!」

 

 「ああ。凄いんだろうな。でも今回は遠慮しとくわ。

 

 墓地のミラーソードナイトを対象に取って、手札から『深淵の獣ドルイドヴルム』の効果発動。

 ミラーソードナイトを除外して、ドルイドヴルムを守備表示で特殊召喚!」

 

 深淵の獣 ドルイドヴルム DEF2000

 

 手札から唐突に特殊召喚されたドルイドヴルムの存在に、敵の変態仮面共はもちろん、俺の後ろでデュエルを見ていた三人も驚愕の声を上げた。

 

 「な、何だあのドラゴンは!?」

 「闇の仮面(あいぼう)のターンなのに手札からモンスターが召喚されたぞ!?」

 「おお〜!! すっげえ! かっこいいなぁ!!」

 「あんなモンスター、みたこと無いんだな……」

 「ドラゴンなのにビーストなんすね……偽遊くんらしいっす」

 

 ティアラメンツ使い(パチンカス)ラビュリンスやエルドリッチ使い(同業者)への対策として採用した出張パーツだったんだが、まかり違ってカイザーとかカミューラ(チート吸血鬼ババア)と戦うことになった時を考えると抜けなかったんだよな。この世界のデュエルにサイドチェンジなんて概念無いし、その癖命は平然と賭けてくる。極力闇のデュエルをする気は無いけど、転生者とか世界的にはモブか本についたカレーのシミみてえなもんだしな。狩られたら一発アウトだ。準備しとくにこしたことはねえ。うん。

 

 「んで、まだやることあんの?」

 

 「……くっ、ターンエンドだ」

 

 仮面つけててもビビってんのが伝わってくる。この小物の仮面、ほんとうに何でチーム組んだんだあのチビの仮面は。

 

 「調子に乗ってんのもここまでだ! オレのターンだかんな! ドロー」

 

 (さーてどうなるやら。()()()が出てくることを考えて守備表示にしたが、運命力は仕事するのかね?)

 

 「仮面呪術師カースドギュラを召喚。更にメルキド四面獣を反転召喚するかんな!」

 

 「あ、これは来るな……」

 

 「そして2体のモンスターを生贄にして、俺達の切り札『仮面魔獣デス・ガーディウス』を特殊召喚!!」

 

 仮面魔獣デス・ガーディウス ATK3300

 

 「こ、攻撃力3300のモンスター!?」

 「そんなぁ、ブルーアイズよりも攻撃力が高いんだなぁ!?」

 

 「ヒヒヒヒ! コイツはデュエルキングや海馬瀬人も苦しんだ俺達の最強モンスターだかんな!

 バトルだ! デス・ガーディウスでドルイドヴルムに攻撃だ!!」

 

 仮面魔獣デス・ガーディウスATK3300 VS 深淵の獣ドルイドヴルム DEF2000

 

 キマイラ程じゃないにしても鋭利な爪に切り裂かれるドルイドヴルム。ちょっと血とか吹き出してるんだけど映像リアル過ぎねえ?

 ドン引きしつつも、仕事をしてくれるヴルムに巻き付いていた鎖の雄姿はしっかり見届けるぜ。

 

 「ドルイドヴルムの効果発動! フィールドから墓地へ送られた場合、相手フィールドの特殊召喚されたモンスターを墓地へ送る」

 

 「なんだと!?」

 

 『ガアアアアアアアーー!!!!』

 

 首やら腕やらに巻きついて肉と骨を引き千切られる痛みに絶叫を上げるデス・ガーディウス。だが、死に際に力を発揮するのはヤツも同じだ。

 

 「光の仮面(相棒)、俺のモンスターを使え!」

 

 「おう! 分かってるかんな! オレはデス・ガーディウスの効果発動。デッキから遺言の仮面を女邪神ヌヴィアに装備して、コントロールを得るかんな!」

 

 本質はどうあれ、バトルロイヤルは自分以外は全員敵とされている。なので当然、相手モンスターを対象とする遺言の仮面コンボは闇の仮面のモンスターにも適応される。

 

 「この高攻撃力と死に際のコントロール奪取が、今でもそこそこ人気がある理由だろうな。使い手の人気は鼻で笑う程度だってのにな」

 

 「意味の分かんねえこと言ってんじゃねえかんな!! さあ、今度こそ喰らえ!! 女邪神ヌヴィアでダイレクトアタックだ!!」

 

 「あーやっぱコイツの顔面キメエって!!」

 

 女邪神ヌヴィア ATK2000

 

 偽遊LP4000→2000

 

 

 「うわああああー!!」

 

 「偽遊くん!!」 

 「不味いぞぉ!! 敵が二人なのに、先にライフが半分になっちゃったぞ!?」

 

 「ヒャハハハハハ!! どうだ! これが俺達コンビの力だかんな!」 

 「フッフッフッ……!!」

 

 

 敗北ムードで慌ててる二人と、既に勝利ムードな変態仮面。そして俺は……

 

 「いや、マジでキモイよアレ…………」

 

 ライフ以上にメンタルをやられた気がしました。

 

 

 

 

 




デス・ガーディウスの方がキモいか、女邪神ヌヴィアがキモいか。それは個人に任せるぜ!!

オリ主は悪に見えますか?

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