遊戯王GX〜社畜童貞のオッサン、糞上司の悪意でキマイラと共に転生する〜   作:SOD

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評価点も下がる下がる。誰かたちゅけて〜w


あ、今回大会勢同士のガチデュエル回です。考察や思考、トークフェイズが多めになっております。


VS転生者 本気のデュエル

 

 「……よし、デッキは出来た」

 

 目の前に映画みたいな画像が出てきて、操作感はだいたいマスデュエ。

 そのおかげで、直感的な操作が出来るのはありがたかったな。

 

 「偽遊……」

 

 俺の操作が終わると、レイが不安そうに声をかけてきた。上手いこと言って安心させられればいいんだが、生憎こっちはデュエル以外はただのカス。小学5年生を安心させられるような言葉は持ち合わせていない。

 だから……。

 

 「大丈夫だ。レイ。お前は消えない。

 俺が消させないから」

 

 ポンと頭に手を置いて、あやすようにヨシヨシした。

 

 「…………うん」

 

 不安そうな表情はまるで拭えていない。だが、時間がない。爆発まであと25分。大会時間の約半分。第1試合で40分使い切ることも充分あった前世の経験を考えると、とにかく心もとない。

 それに、レイの両親。止血はしたが、どれだけの怪我をして、どれだけの損傷をしているのか分からない以上、早く医者に見せたい。少なくとも、鮎川の元へ運んで、ヘリで病院に運ぶ必要はある。

 

 時間が、無い。

 

 「さあ、始めようぜ。平等院」

 

 「ええ。急ぎましょう」

 

 俺が声を掛けると、目を閉じて待っていた平等院が、幼女が付けるガラス細工の髪飾りのデカイやつみたいなものを触り始めた。多分、闇のアイテム的なサムシングなんだろう。

 原理はこの際どうでもいい。確実に倒さなければならない。そして、レイも護る。速攻と無傷。相反するとしか言いようがない理念を両立させた上で勝つこと。それが俺の勝利条件だ。

 

 両者のドーマ製デュエルディスクが展開する。カシャンカシャンと機械的な音を鳴り交わしながら、デュエルの準備が整う。

 

 「フィッチ?」

 

 平等院が、コインを指に置いて問う。表か、裏か。これで先攻後攻を決める。最も早く、最も手っ取り早い方法を選んでくれたらしい。

 

 「裏」

 

 「コイントス」

 

 ピンと鳴って、コインが宙を舞う。

 ここは是非とも先攻が欲しい。相手は転生者。実力は知らんが、この世界のデュエリストより弱いと言うことは考えられない。

 

 コインの目は……。

 

 「裏……ね」

 「先攻だ」

 「オッケー。じゃあ、始めるわよ。

 

 言っておくけど、手加減は出来ないから。リーダーがヘソ曲げるかも分からないしね」

 

 「元よりそのつもりだ」

 

 デュエルディスクの盾を構え、カードの剣を引き抜く。両者とも、準備は整った。

 

 

 「「デュエル!!!!」」

 

 

 虚路居偽遊 LP8000

 平等院栄狩 LP8000

 

 「きゃあああー!?」

 

 突如、レイの悲鳴が上がった。振り向くと、原作のようにレイの手足に闇のような何かが纏わりついて、身体を浮かせている。向こうも同じようだ。気は失っている分静かだが。

 

 「レイ、大丈夫か!?」

 

 「ひっ……ひぃっ……! だ……だい、大丈夫……っ!!

 ぎ、偽遊はデュエルに集中してね……!」

 

 涙目ながら、無理やり笑顔を浮かべるレイ。強い子だ。

 

 

 「必ず護るからな……。

 

 俺のターン! スタンバイ、メインフェイズ」

 

 「どうぞ」

 

 「『幻爪の王ガゼル』を召喚」

 

 幻爪の王ガゼル ATK1500

 

 「【キマイラ】……? 

 久しぶりだし【エルドリッチ】や【ラビュリンス】を使ってくるかと思ってたわ」

 

 「時間がねえ。ラビュリンスは速攻出来ても対策されやすい。

 

 それに……こう言うことがあった時の為のデッキレシピは、今日まで常に考え続けてきた。

 サイドデッキに頼れない、命がけの一発勝負用のレシピ。

 

 ガゼルの効果発動。サーチ効果だ」

 

 「チェーンは無いわ」

 

 チェーンの確認と同時に、俺はサーチしたカードをそのままディスクに挿し込んだ。

 

 「ならキマイラフュージョンを加えて、発動する!」

 

 ここで増殖するGなんかを使われるとだいぶ辛いが、どうだ……?

 

 「チェーン無しよ」

 

 「良し! ガゼルと、手札のバフォメットで融合!

 幻獣王キマイラ!」

 

 幻獣王キマイラ DEF1800

 

 「融合召喚成功時、効果発動。ガゼルの幻想魔族のサーチ効果。チェーン2で、エンドフェイズ時に相手のハンデス」

 

 「ハンデスは拒否するわ。手札から、『エフェクト・ヴェーラー』の効果発動。キマイラを無効にする」

 

 「コーンフィールドコアトルを手札に。

 

 ところで、エフェクト・ヴェーラーは、最初のガゼルに使えば良かったんじゃねえのか?」

 

 「……あり得ないわね。手札にサーチ先を持っていても、手札誘発を切らせる為に敢えて効果を使うなんて常識だもの。

 

 まして……キマイラフュージョンでサクリファイスエスケープの可能性もある。そうなれば完全に無駄撃ちの上に、偽遊ちゃんの手札がダブってた時のアドバンテージも消える。だから今はキマイラに撃つのがベター。

 

 素人の講義のつもりかしら?」

 

 「いや、単純にアンタのレベルを確認しときたかっただけさ。

 正確にレベルを見極められないと、読みが狂う」

 

 「アタシを見極めるかしら?」

 

 「今見極める所だよ。アンタがエフェクト・ヴェーラーを使ってくれたおかけでな。

 

 魔法カード『三戦の才』を発動。ピーピングを選択する」

 

 「へぇ……本当に対転生者用に構成されたデッキなのね。アタシも安心したわ。これで、問題なく全力で戦えるもの」

 

 「出せるかよ、全力?」

 

 「あら、どういう意味?」

 

 「エフェクト・ヴェーラーは、手札誘発の中じゃデッキ構築時の優先度は高くない。墓穴の指名者でついでにメタられるからだ。それなら無限泡影で良い。

 それを敢えて採用しているとなれば、メインデッキのエンジンパーツが少なく、それでも一枚カードがあれば十全に回せるようなカテゴリーを採用。あるいは、深淵の獣のような、墓地にモンスターを貯めることに意味があるデッキとなるのが普通だ。

 

 どちらにせよ、今手札を確認して、アンタの戦術を支えるカードを葬り、プランを崩壊させるプレイングを行うのは容易い。

 

 今の状況は、俺が相当有利だ」

 

 「…………だと、良いわね?」

 

 「何?」

 

 平等院が、ディスクにカードをセットする。手札を確認させる時にフィールドが空いていれば使える機能だ。

 

 俺の目の前に、手札の4枚のカードが公開される。これで、ヤツのデッキを把握して、マストカウンターを当てていくことが出来れば…………。

 …………は??

 

 

 「どう? アタシのこと、分かりそう?」

 

 

 「馬鹿な…………何だこの手札は……」

 

 

 『強欲で金満な壺』 『強欲で謙虚な壺』

 

 これだけ見れば、【ふわんだりぃず】のパーツに見える。あるいは、変わり種で【妖仙獣】もしくは【ロック】の派生。 

 一見すればこれだけでもデッキの内容が絞れそうだ。そう思ったのも束の間。

 

 『荒魂』 『幸魂』

 

 この、ランク4エクシーズやリンク2の種になる出張スピリットセットがノイズとなり、俺の思考を遮ってくる。

 

 (分からない……スピリットの効果と強制転移やスウィッチヒーローでのアドを狙っている……? いやしかし、昨今の環境でそれを狙うのは悠長が過ぎる上に、そもそも汎用で強力なモンスターを残してターンエンドなんて状況の方がレアだろ?)

 

 「どうしたの? 偽遊チャン?」

 

 「偽遊……?」

 

 「く、くそっ…………とにかく今は手堅く行くしかねえか。

 

 強金をデッキへバウンス」

 

 「ええ、そうよね。これじゃあアタシのデッキ、絞れないわよね」

 

 「くそっ……まさか大会環境で戦えると思ったら地雷デッキとは」

 

 「ウフフ。さすがのフェイカーもお手上げね」

 

 「…………こうなったら仕方ねえ。今なら確実に通る。

 コアトルを切って、ミラーソードナイトをサーチ。

 

 さらに、魔法カード『強欲で貪欲な壺』を発動。デッキトップ10枚を除外して、2枚ドロー」

 

 「へえ。偽遊ちゃんにしては珍しくよく動くわね。いつもは最低限の動きなのにね」

 

 「最適手は状況によって変わるもんさ。

 

 墓地のキマイラフュージョンを手札に戻す。

 

 カードを3枚伏せて、ターンエンドだ」

 

 虚路居偽遊 LP8000

 手札2(ミラーソードナイト1)

 幻獣王キマイラ DEF1800

 

 リバース×3

 

 

 「アタシのターン。ドロー」

 

 やべえ……緊張感が凄い。喉が渇く。デュエルをしていてこの緊張感……久しぶり過ぎて笑えてくるぜ。

 

 「メインフェイズまで何かある?」

 

 「無しだ」

 

 「それじゃあ、先ずは強欲で謙虚な壺を発動よ」

 

 「チェーンはねえ」

 

 「それじゃあオープン……と。

 

 …………あっ」

 

 強欲で謙虚な壺は、俺も相手が確認するデッキトップ3枚を確認出来る。これで情報を纏める……まとめてみせる!!

 

 

 公開情報

 『ふわんだりぃずと未知の風』 『ふわんだりぃず×ろびーな』 『ふわんだりぃずと未知の風』

 

 

 「………………」

 

 「……えーっと、何を加えようかしらね〜」

 

 「………………マジかよコイツ。

 

 【ふわんだりぃず】とスピリットのカードを使って、アドバンス召喚を軸にしながらフィールドと手札を除去しつつ、『火之迦具土』や『八咫烏』なんかを使って相手のリソースを封じながら、自分はスピリットやふわんだりぃずで常にリソースを確保しながら戦うオリジナルデッキか…………」

 

 

 ここで未知の風が一枚きりしか出なかったらそこまではたどり着けなかった。

 だが、ふわんだりぃずの未知の風の採用枚数なんて、一枚で充分なんだ。それをわざわざ2枚挿している。単体で仕事をしないカードなんて事故要因になるから、それ以上のアドバンテージが期待出来なきゃ複数枚なんて入れない。

 まして、ふわんだりぃずのカードは実質全て使い回せるものばかりで、『出来たら強い』なんてカードは一枚しか入れないのが当たり前。

 これは、実力が付けば付くほど常識レベルの知識だ。

 

 

 「あ〜あ、やっぱりバレたか〜偽遊チャンってばホント……」

 

 

 平等院は残念そうなツラしているが、俺はそれどころじゃないぞ……。

 

 「不味い……最悪だ。

 

 あのデッキ、滅茶苦茶相性が悪いじゃねえか…………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




平等院栄狩のデッキは

【ふわんだりぃず】とスピリットの混成デッキです。
ろびーなを三積みして、他はピン刺しに押さえて、スモールワールドやジャック・イン・ザ・ハンドなどでサーチして展開。

或いはスピリットで場に留まらないようなランク4やリンク2などを出したりしつつ、メインに積んでいる拮抗勝負やライトニング・ボルテックスで敵の場を一掃したり、八咫烏や火之迦具土で逆転の目を潰すデッキです。

昨日考えました。





何か好感度アップの何かでもして火消し試みるか…………とか思ったアイディアの一つです。オリジナルデッキ。

本作の好きな所を聞かせて下さい

  • 原作キャラクターの解像度
  • 原作キャラクターの改造度
  • 原作準拠のストーリー
  • 原作改造のストーリー
  • デュエルの内容
  • デュエルの少なさ
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