遊戯王GX〜社畜童貞のオッサン、糞上司の悪意でキマイラと共に転生する〜 作:SOD
どっちが本編かは読む人それぞれに任せます。
どっちの方が面白いかはコメントでよろしゃす。
「ハァ……ハァ……ハァ……ハァ……」
「もう良いんだよ。頑張らなくて。休もう?
眠れるまで、ボクがそばにいるからね。お兄ちゃん」
ドクン!!!!
「ハァ……ハァ、ハァ、ハァ、ハァ……」
「頑張らなくても褒めてあげるよ。だってもういっばい頑張ったもんね。
時間がなくなるまで、ボクが妹になってあげる」
ドクン!!!!!
「ハアッ、ハアッ、ハアッ、ハアッ……!!」
「お兄ちゃん、大好きだよ……」
ーーブチッ!!!!
筋繊維の千切れる音がして、虚路居偽遊はついに自らの身体を立たせておくことも出来なくなって床に沈んだ。
「きゃっ!? お、お兄ちゃん!? 大丈夫……?」
ドクン!!!!! ドクン!!!!! ドクン!!!!!
(…………何かしらこの音? なんか、怪獣映画の心臓の音みたいなんだけど…………)
部屋全体に響き渡る鼓動に、平等院は息を呑む。
そして………………。
「フフッ……フフフフフッ。
フフフフフフ……!」
とても気持ち悪い笑い声が聞こえてきて、平等院がたじろいだ。その直後。
「ア“ア“ア“ア“ア“ア“ア“ア“ア“ーーっハッハッハッハッハッハッハッハァァァーー!!!!!
ヒャーッハッハッハッハッハァァァー!!!!?」
喉が張り裂けそうな笑い声……笑い声? が聞こえて、偽遊の身体がバネのように立ち上がり、ピタリと静止した。
「………………え、何事……?」
余りの異常さに、平等院の脳が理解を拒んだ。だがそんなこと気にもせず、偽遊は平等院に向き直り…………。
「
今までの虚ろな瞳はどこの彼方か。ギンギンに冴え開いた虚路居偽遊が吠えた。なお顔色の悪さはおおよそ十徹後くらいだ。
しかも。しかもだ。この男の鼻からは血が吹き出ている。鼻血なんて生ぬるいものでは無い。噴水だ。或いは壊れた水道管。
毎秒致死量を越える血潮を鼻孔から放出し続けて、なお途切れることなく溢れ出ている。
が、そんな様子が見えていないレイは、偽遊が復活したことに喜びの声を上げた。
「偽遊!!」
「ーーお兄ちゃんとお呼びィ!!!! 萎え散らかす!!!!」
「お兄ちゃん!!」
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおーーーーー!!!!!」
レイのお兄ちゃん呼びに一層鼻血の勢いを強める。
「死ぬわよ? 偽遊チャン」
平等院の常識的かつ真っ当な声。だがそんなもの届かない。届くはずがない。今の偽遊は間違いなく『無敵の人』となっている。
「平等院栄狩。お前は強い。認めよう。今の俺では勝てない…………」
「え。あ、うん」
「だが、勝負に敗けても試合には勝たなきゃならん! 恥も外聞も燃えるゴミの日にぽいしてでも!!
ーーよって、俺は限界を越える!!!!」
「あ、うん。
まあ、いいわ……偽遊チャンが納得してるなら。もうアタシは何も言わないわ。うん」
「俺のターン!!!! ドロー!!」
「さぁて。こっからどう逆転するつもりかしらね?
お手並み拝見よ」
「スタンバイ、メイン。速攻魔法発動! 『暗黒界の登極』!! フィールドか墓地のモンスターを素材に、悪魔族融合モンスターを融合召喚する!!」
Error
「エラー?」
「そうだ! 本来ならもう俺のエクストラデッキに該当カードは無い!!
だが、無理矢理にでもソレを生み出す! 世界のルールを書き換えてでも!!」
偽遊がそう叫ぶと、足元で溜まっていた血の海が偽遊のEXデッキに集まる。
「何をするつもりなの!?」
「リ・コントラクト・ユニバース。或いはストームアクセス。
だがアストラルなんか俺にはいないし、ここはサイバー世界でもない。
敢えて言うならイカサマだ。だって元々入ってないカードを創り出すって言うんだからな!」
Error
依然として消えないError表示。だが、偽遊は未だに『暗黒界の登極』を差し込んだまま。
「悪魔族の融合モンスター。作り出す………………まさかあのモンスター?」
平等院が何かに思い至った時。偽遊のディスクのError表示が消えた。
「行くぜ!! 俺は墓地の『大翼のバフォメット』と『幻爪の王ガゼル』で融合!!
『幻獣魔王バフォメット』!!!!」
幻獣魔王バフォメット ATK2400
「そのカードは……偽遊チャンが死んだ後に商品化された新しい【キマイラ】のカード!!」
「……ちょっとかっこいい」
「へえーあっちではこんなのが出たのか。
幻獣魔王バフォメットの効果発動! デッキから獣・悪魔・幻想魔族のいずれかのモンスターを墓地へ送る!
俺が墓地へ送るのは、『大陰陽師 タオ』。コイツが墓地へ送られた場合、墓地から幻想魔族一体を特殊召喚出来る。
黄泉帰れ、コーンフィールド コアトル」
コーンフィールド コアトル DEF1700
「凄いわね……偽遊チャン。まさかマジで奇跡起こして逆転してくるなんて…………」
現存するカードの中でも環境に関わるデッキのおおよそを把握している平等院には、この後の展開は既に視えている。
虚路居偽遊が獲得した、この世界での
「幻獣魔王バフォメットは、フィールド・墓地では有翼幻獣キマイラとして扱う。よって、墓地の『合成獣融合』の効果発動!
このカードを手札に加える!!
速攻魔法発動!! 『合成獣融合』!!!!
フィールドの幻獣魔王バフォメットとコーンフィールド コアトルで融合。
引き裂き、八つ裂き、狂い咲き。
摂理から外れた命を造りしヒトの罪。絶望を示し嘲笑おうぞ!!!!
融合召喚ーーレベル8 幻想魔獣キマイラ!!!!」
幻想魔獣キマイラ ATK3100
『オアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァーーーーーーー!!!!!!!』
血と肉に飢えた獣が、召喚と共に歓喜の咆哮を上げる。
この刃でヒトを引き裂けるのだ。この牙で肉を喰い破れるのだ。己が身で、ヒトの悲鳴を啜れるのだ…………!!!!
「ヒッ……ヒイィィィ…………!!???」
描写されなかっただけで、平等院の背後で壊れた蓄音機のように雑音を発していた生ゴミがキマイラの迫力に前から後ろから粗相をする。不味い肉ではあるが、自ら下処理を行うとは良き心掛けだ。
「びょ……平等院………タス、タスケ…………!!!!」
「………………」
平等院は沈黙するのみ。手はないという意思表示だ。
「バトルフェイズ!!
幻想魔獣キマイラで、ダーク・シムルグを攻撃!!」
幻想魔獣キマイラ ATK3100 vs ダーク・シムルグ ATK2700
キマイラが
「ぐっ……!!!!」
平等院 LP 1800
それまでリアルダメージに苦しむ素振りを見せなかった平等院が、一言うめき声を上げる。その痛みや苦しみは想像すら出来ない。
「ぎいああああああああああああーーーーー!!!!! 熱いよお!! 痛いよおおおー!!!!」
常人が表現すればこうである。
「キマイラの効果発動。獲物は生かさず殺さず。攻撃力だけを奪い取り、なぶり殺す。
…………悪いな、平等院。今回の勝負は間違いなくお前の勝ちだ。だが勝利だけは貰っていく。対価は俺のプライドだ」
「フフフ……アタシの勝ち? 冗談じゃないわよ。
デッキをレイちゃんのために改悪して、オワタ式のプレイングをして。虚路居偽遊としてのデュエルなんて、最初からガタガタだったじゃない。認めないんだから……あんなのがアタシの勝ちだなんて。
今回は仕切り直しよ。次はもっと軽い物を賭けて戦いましょう」
「世界の命運とか?」
「もう……ご飯とかその程度でいいじゃない。ほんと、荒っぽい男。
レイちゃんが少しだけ羨ましいわね」
「カカッ!! ロリに転生してたら考えてたんだけどな」
「それはアタシの記憶が亡くなった来世で考えておくわよ。
今はまだ……オネエに未練があるもの」
「そうかい。
そんじゃ、締めに行くぜ。時間がねえ」
「ええ。イかせて頂戴…………」
「幻想魔獣キマイラの再度攻撃」
幻想魔獣キマイラ ATK3100 VS ダーク・シムルグ ATK0
『エサ……エサ……エサァ……!!!!!』
ダーク・シムルグが食い尽くされていく。
「ぐっ…………うっ…………うっ……あっ……!!」
喰いにくい部分を切断し、臓器なども力尽くで抜き出して。
喰らう。喰らう。喰らう。喰らう。
「アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアーー……………!!!! 痛い……止めてえ……!!!! 食べないでぇ……ママァ……たずげ…………ぇ……」
ダメージを喰らうごとに消えていく身体。だが、全ての感覚は残る。身体がほんのチリ一つでも現世に残っている限り。全ての苦痛は伝わってくる。
「どうしてぇ…………僕は…………王になるんじゃないの…………?
●●●●…………」
涙と涎と糞尿を撒き散らし。しかし、闇のデュエルの末路により。その汚物すら、生きた証拠としては残らない。
ああ、そう言えば……最後までアレの名前すら明かされないままだった……無論。未来永劫、不要な情報を欲しがる物好きはそうはいるまいが………………
ぶっちゃけシリアスが強いと飽きるかなって思ってるところがある。
エクゾディアとキマイラどっちの決着が好きですか?
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エクゾディア
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キマイラ