遊戯王GX〜社畜童貞のオッサン、糞上司の悪意でキマイラと共に転生する〜 作:SOD
これぞホビーアニメの正しい展開。断じて手抜きではない。
日常再開。改心前クロノス・デ・サンドバック
病み上がり。それは本来病気が回復して、今度は体力を回復させましょうねというインターバルの期間。無茶しちゃだめよーとか言われて安静を求められる時間。
「邪神トークン2体を生贄にして、アンティーク・ギアゴーレムを召喚するノーネ!!」
だが、それはブラック企業で割り箸のように使い捨てられる社畜には当てはまらない。なんなら病気が治るまで出社しないとか甘えなんてほざかれる始末。
もちろん俺は今学生なのでその限りでは無いが…………。
「俺のターン。
サイバー・ドラゴンを特殊召喚。アンティーク・ギアゴーレムと一緒に墓地へ送って、キメラテック・フォートレス・ドラゴンを特殊召喚。
バトルフェイズ。攻撃してダメステ前にリミ解で」
「アンギャー!!!?」
クロノス LP0
「一本目……」
俺は今、レイの特別編入を賭けて、クロノスと十本勝負をしている。後であーだこーだ言われない為には、病み上がりの弱ってる状態で完勝するのが一番手っ取り早いと思ったの。
「偽遊すっごーい!! 最初から1ターンキルだぁ!!」
俺の背後には、関係者と言うことでレイが良い子にお座りしてデュエルを見守っている。可愛い。
「偽遊くん……あの事件で怪我してたのに、なんで強くなってるんっすかねえ?」
「そりゃあそうだぜ翔! なんたって最後のデュエルは、偽遊も敗北ギリギリまで追い詰められるほどの強敵だったんだからな!」
「そんな激しい戦いがあったんなら、成長するのも無理ないんだなぁ」
「と言うか、それがもう信じらんないっすけど。アニキ。
なんすか、あの化け物を敗北寸前まで追い詰める敵って」
観覧席では、いろんな奴らが俺の応援に駆けつけてくれている。
……ところで翔? 誰が化け物だって?
「(ゾワッ……!?) な、なんか今悪寒が……!!!?」
「偽遊が追い詰められるほどの相手か……是非とも観たかったものだ。十代の説明だと、状況がよく分からなかったしな」
「私も見て見たかったわね。【
人生観が変えられるほどのデュエル。どんなものなのかしら…………?
私も彼に変えられてみたい……」
「………………。
そ、そう言えば、今日はカイザーは来ているのか? 天上院」
「ええ。何を言っても反応が無かったのに、虚路居くんがクロノス先生と十本勝負。しかも『全部の対戦でデッキを変える』って言った途端飛び出してきたわ。ドアの開け方を忘れたのか、蹴り破って来た時は、もう帝王として駄目なんじゃないかとも思ったけど。
今は鮫島校長と一緒に観ているわよ」
三沢と天上院明日香は、楽しそうに談笑している。うむうむ。青春って素晴らしいな。三沢にはぜひともそうやって彼女を抑えておいてほしい。
最近、その人の俺を見る目が怖い気がするのは、是非とも童貞の哀れな勘違いと言うことにしておきたい。右手が自分の腹部辺りに触れている立ち姿も含めてだ。エロアニメの見過ぎだったことにして自意識乙wwwと笑い飛ばされたい。笑え。おねがい。
「アンティーク・ギア2体を生贄にして、アンティーク・ギアゴーレムを召喚するノーネ!!」
「召喚成功時、威嚇する咆哮を発動。このターンの攻撃宣言を封じます。
俺のターン。融合を発動。ファイヤー・ハンドとマジック・キャンセラーを融合して起爆獣ヴァルカノンを融合召喚。
融合召喚成功時、ゴーレムを破壊して攻撃力分のダメージを与える。
あとは死者蘇生で呼び戻してバトルフェイズでダイレクトアターック」
「オオオオオオーウ!? ディィィィオオオァーー!!??」
クロノス LP-1300
「二本目……」
「………………あれが、虚路居偽遊。虚路居家のデュエルですか。
あらゆる戦術に
「………………(無言で自分のデッキを見せる亮)」
「そうですか……ならば、やはりあのウワサは本当なのかもしれませんね」
「ウワサ? どのようなウワサですか鮫島校長?」
「………………昔。初代デュエルキングが誕生した頃の話です。
虚路居家は…………パラディウス社の援助を受けていたのではないかと言うものです」
「パラディウス社……!? かつて海馬コーポレーションすら凌駕するほどの規模を持っていた会社がですか!?」
「ええ。今でこそ倒産しましたが、かつてはそのようなウワサが出るほど、虚路居のデュエリストは強く、縦横無尽な戦略家でした。
もっとも……入学試験の日に親御さんが電車の事故で亡くなったことで、今や虚路居家は彼が最後の一人ということらしいですが」
「偽遊の両親が……死去ですって!?」
「ええ。
そして、彼がレイくんの編入の直談判に来た時。私とクロノス先生はこう言われました」
“レイたんの編入を認めてくれないなら、俺はこの学園の教師全員にデュエルを挑んで、二度とカードが見たくなくなるような完全敗北を何度でも叩きつけます。無論、実技担当最高責任者のクロノス先生もだ。
レイたんの編入には、校長さえ残ってればそれで事足りる。
教師だってあの程度ならいくらでも代わりはいるでしょうし。“
「そのような力尽くを、実行出来る力を持ちながら……それでも彼は今この学園に拘っている。そうでなければ、今すぐにでも大きな大会に赴き、賞金を得て、プロデュエリストに入り。それでレイくんの面倒を見ることは簡単な筈です。
正直な話。彼と戦えるプロデュエリストが果たして何人いるのかというレベルですからね。
だが、それをしない。
…………もしかしたら、『家族』と言う物に飢えているのかも知れない。
私がこの無茶苦茶とも言える、クロノス先生に十連勝すれば早乙女レイくんのラーイエロー編入を認めることにしたのは……それが理由なんです」
「……………………だから偽遊は、あの時……」
“俺が消えるからレイを助けてくれないか?“
「………………アイツ……」
「トロイホースを生贄に、アンティーク・ギアゴーレムを召喚するノーネ! バトル!」
「バトルフェイズのスタートステップ時。スウィッチ・ヒーローを発動で。俺の裏側表示のG・コザッキーを差し上げます。
俺のターン。光の護封剣を発動。この時コザッキーが表になったので、破壊と同時に2500のダメージです。
あとゴーレムでダイレクトアタック」
「超マンマ・ミーアぁぁぁ…………」
LP-1500
「三本目……」
「………………亮、お前から見ての虚路居偽遊とは、どんな男だ?」
「……分かりかねます。
あのフェリーでの戦いの首謀者は、どうやら偽遊の昔の知り合いだったようなのですが……どうも偽遊を見ていると、本人は全く覚えていないようでした」
「記憶喪失だと……?」
「しかし、鮫島師範のことだ。わざわざオレに確認するまでも無く、あの男のことも調べているのでしょう?」
「……ああ。確かにあの男のことは調べた。しかし、分かったことは公式大会の記録に残っていないことだけだった。
それ以外の情報がまるでない。書類上は卒業した筈の中学校ですら、彼のことを知っている者はいませんでした」
「それは一体どういうことです……?」
「分からない。もはや彼の事は
「アンティーク・ギアファクトリーでアンティーク・ギアゴーレムを召喚するノーネエエエエーー!!!!」
「和睦の使者で。
俺のターン。スター・ブラストで2000ライフ払ってモリンフェンのレベルを1へ。通常召喚。下克上の首飾りを装備して攻撃。攻撃力4550へ」
「アババババババババハ!!!!!」
クロノス LP-1550
「四本目……」
「経歴詐称……海馬コーポレーションをオーナーに持つデュエル・アカデミアで、そんなことが可能なんですか!?」
「分からない……だが実際に起きているんだ…………」
「マジック・ギア!! 手札とデッキからアンティーク・ギアゴーレムを特殊召喚するノオオオオネエエエエエエーー!!!!
ターンエンドオオォォォーー!!!!」
「俺のターン。
予想GUY発動。デッキからプチモスを攻撃表示で特殊召喚。
魔法カード『ワーム・ベイト』。ワームトークンを2体特殊召喚。
そして『ミニマム・ガッツ』を2枚発動。トークン2体と引き換えに、2体のゴーレムの攻撃力を0にします等価交換っすね。更にプチモスを召喚。
2体のプチモスでアンティーク・ギアゴーレムを攻撃。元々の攻撃力分のダメージが相手に入ります」
「テメエの血は何色だアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァーーー!!!!!」
「赤です」
クロノス LP-2600
「五本目……」
「おお……!! 何ということだ! 我らが主はやはり奇跡のお方だ!!
あのクロノスを手のひらで弄んでおられる!! やはり聖女レイ様のお言葉は真実だったのだ!
偽遊様は、自らの血でカードをお創りになられたデュエルゴッドであらせられた!!」
「ああ……今ならオレも信じられるよ。偽遊様はデュエルの神だったんだ……!」
「ああ、偽遊様……オベリスクブルーに昇格出来ない私に救いの慈悲をください…………!」
「さあ皆の者!! 我ら下民一つとなりて、偽遊様のお目にかかるべく祈りと供物を捧げるのだ!!
【キマイラ教】は偽遊様の名の下に救いと成長を与えてくださるのだ!!
我らが主はこの地に無双!! 我らが主は暴虐と慈悲の神なり!!」
「「「「「我らが主はこの地に無双!! 我らが主は暴虐と慈悲の神なり!!」」」」」
……………………神楽坂を筆頭に、この一週間で出来上がった新興宗教。【キマイラ教】。
なんでも俺がボロボロになってたのをザマァwwwって笑ってた連中にレイが涙ながらに
『偽遊は凄かった!! 命がけで血を流しながら、ボクを無傷で助けてくれたし、奇跡だって起こしてみせたんだから!!』
なんて言っちゃったらしい。
民度ゴミカスのモブリスクブルーだけが聞いてたんならともかく、ボロボロ涙を流しながら叫ぶ姿にオベリスク女子が感動して味方して、そこに童貞もろ出しの
そして、負の連鎖の頂点として、
「アンティーク・ギア・アルティメット・ゴーレムウウウウウウゥゥゥーー!!!!」
「強制脱出装置で。
俺のターン。お注射天使リリーを召喚。魔導師の力を意味もなく3枚装備してダイレクトアタック。効果で火力バフ3000」
「」
クロノス LP-3800
「六本目……」
「凄いすご〜い! あっという間に6連勝!!
それに偽遊って、色んな人に好かれてるんだねっ! ボクも鼻が高いよ〜」
「しっ! レイたん、あんなばっちぃの見ちゃいけません!! 宗教にハマる奴なんて絶対に碌なもんじゃない。
どんな人に恋するかはお爺ちゃんからショタに胎児にオカマ、百合も精霊も自由だが、宗教にどっぷり浸かってるタイプの人類だけはお兄ちゃん認めません!!」
「でも崇められてる神様は偽遊じゃん」
「こんなロクでなしを崇めている時点で、色んな所に欠陥があるダメ人間に決まってんだろ。主に脳みそと人格と人生だ。
まったく何言ってんだかこの幼女は…………」
「じゃあ、偽遊がカッコいいと思うボクって、ダメ人間なの……?」
「妹がお兄ちゃんかっこいいって言うのは宗教には含まれません」
「じゃあ明日香さんは?」
「…………あの人はちょっと俺が理解できない領域だから分かんない」
今わたしは人類の話をしています。壊れた倫理観は置いておいて欲しい。
「ところでクロノス先生、次のデュエルまだですか?
俺、病み上がりの怪我人だからあんまり待たせてると遅延行為と思われて観客たちに馬鹿にされますよ?」
「もう……もう嫌なノーネエエエエエエエエエエェェェーーー!!!!」
「嫌だで許されたら社畜はいねえんだよ。とっとと構えろや。
この後は
「誰かぁ!! 誰か代わって欲しいノオオオネエエエエエォォォーー!!!!
おゔぇ……」
このあと滅茶苦茶4連勝した。
『なあ、偽遊くん。お前さん本当に会心後クロノスと仲良く出来るの?』
「? 自分が気に入ってる相手と絶対に仲良くなれる保証なんてあるわけないだろ?
でなきゃ失恋だの陰キャだのが生まれるわけがない。
それに、未来は未来。
エクゾディアとキマイラどっちの決着が好きですか?
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エクゾディア
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キマイラ