遊戯王GX〜社畜童貞のオッサン、糞上司の悪意でキマイラと共に転生する〜 作:SOD
いじめられっ子というのは、自分が被害者だった時の経験から、この程度ならイジメではないという基準の線引をするものなのです。
筆者は高校時代に猫被ってた際に調子こいて来た奴を、三年になって『他人から見たら遊んでる』風に鞭打を入れてしばくという軽いお返しをしたことがあるのでこの節は有力だと思っています。(当時100kgの吹けば飛ぶようないじめられっ子でした)
闇の仮面 LP3000
シャイン・アビス ATK1600
融合禁止エリア スキルドレイン
光の仮面 LP4000
女邪神ヌヴィア ATK2000
遺言の仮面 伏せ×1
虚路居偽遊
伏せ×1
LP2000
「さてと、ようやく俺のターンだな。融合禁止エリアとかスキルドレインとか顔面キモ丸とか。鬱陶しいことこの上なかったぜ」
パンパンと土埃を払ってからカードを引いて、自分のターンの到来を噛みしめる俺に、仮面コンビの見掛け倒しの方が性根に似合わない笑い声を上げた。
「フッフッフッフッ……強がるに必死だな。我ら相手にバトルロイヤルルールを提案したことを後悔してももう遅いぞ?」
「ヒッヒッヒッ。大人しく遊城十代の力を借りてタッグデュエルにしとけば良かったのにな! まあそれでも俺達の勝ちは揺るがないけどな」
「………………」
「怯えて声も出んか? 情けないことだな」
「ヒヒヒヒヒ!!」
「………………………………」
「………………」
「………………」
「…………………………ん、終わった?」
「「へ?」」
「負ける前に言う負け惜しみは終わったかと聞いている」
「何だと?」
「こんだけ不利な状態でそこまで強がりが」
「じゃあ巻で行くよ。やっぱアレだね。新規の無いネームドモブは駄目だわ。飽きる。
ファイナルターン。お前らの全てを喰い散らかす」
「何がファイナルターン……」
「獣王アルファを特殊召喚」
獣王アルファ ATK3000
「ゑ?」
「バトルフェイズ。シャイン・アビスに攻撃」
獣王アルファ ATK3000 VS シャイン・アビス ATK1600
「き、何故そんな強力なモンスターを生贄も無しにグビャアアアアアアアーー!!??」
闇の仮面 LP3000→LP1600
「更に手札の深淵の獣マグナムートをシャイン・アビスを除外して特殊召喚」
深淵の獣マグナムート ATK2500
「お、おい待てよ何だよそれ卑怯だぞ!??」
「闇の仮面にダイレクトアタック」
深淵の獣マグナムート ATK2500
「ヒイィィィーー!?? あ、
「そんなこと言われてもどうにもならないぞ!!?」
「畜生この役立たずのチビガアアアアアーーー!!!!」
闇の仮面 LP0
「お、お前またオレのことをチビってーー!!」
「闇の仮面が消えたことにより、融合禁止エリアとスキルドレインの影響は抹消された。
よってメインフェイズ2に幻爪の王ガゼルを召喚して、デッキから合成獣融合を手札に加える。
カードを伏せてターンエンド。さあ、お前のターンだ半人前」
「ぐっ……ぐぐぐ……!!」
「どうした? サレンダーなら身包み全部自分で焼き払ってから相棒の尻の穴舐めて土下座せえや」
「もう、どっちが悪人か分からないんだなぁ……」
「ぎ、偽遊くん……人の心とかないんすか?」
「甘えんな翔。人は皆ブラック企業に慣れたらこの程度は挨拶と同義になるんだ」
「ひいっ!?」
俺は糞上司に下痢便カレー状態の和式便所に顔面叩き込まれたことがあるし、危険予知運動のポスター作るからってノースリーブの半ズボン、素手、サンダル状態で100回半自動溶接作業させられたこともあるぞ。残業代未払いは当たり前。突然明日納期の作業を入れられて一日飲まず食わずで真夏に溶接する苦痛が貴様に分かるか。ブラック企業の社畜に言わせりゃ、これで悪とか生温いわ。この程度で人の心がないとは甘えにも程がある。所詮は社会を知らぬ箱入りよのう。
「あと、アイツら普通に天上院を誘拐監禁した犯罪者だからな?」
「「「あ」」」
俺の発言に、十代までもが忘れてたとでも言いたげに声を上げた。
「いや嘘でしょお前ら……目の前の棺に手足縛られて寝心地悪そうに入れられてる天上院を忘れてたってどういうことよ……?」
「いやぁ……あまりにも偽遊くんの言動が悪役過ぎて忘れてたっす」
「そうなんだなぁ……」
「ごめん、偽遊。オレもすっかり忘れちゃってたぜ……アハハ」
後でちょっと泣こう。
「さてと……時間はたっぷり上げたよな? どーすんだチビ助」
「ぐっ……!! やるよ!! やってやるかんな!! ドロー!!」
「わーおヤケクソ。涙目でウケるわw全裸で海泳いで逃げるなら見逃してやろうか〜?」
「「「そう言うとこだぞ虚路居偽遊」」」
?
「こ、このカードは!! よし、勝てる! 勝てるかんな!!」
「橋本環奈ってか、マジかよ。ここからでも入れる勝ち筋があるんですか?」
「まずは魔法カード『死者蘇生』を発動だ。仮面魔獣デス・ガーディウスを特殊召喚するかんな!」
仮面魔獣デス・ガーディウス ATK3300
『グギャギャギャギャギャギャギャギャギャー!!』
「また出たっス!?」
「偽遊のモンスターが強くても、攻撃力はあっちの方が上だぞぉ!?」
「そして、儀式魔法『仮面魔獣の儀式』を発動するぞ! デス・ガーディウスを生贄にして、仮面魔獣マスクド・ヘルレイザーを儀式召喚だ!!」
仮面魔獣マスクド・ヘルレイザー ATK3200
「何でわざわざデス・ガーディウスを生贄にして攻撃力の低いモンスターを召喚したんだろう……?」
「きっと、デス・ガーディウスの効果を使うのが目的だろうぜ……」
「その通り! オレはデッキから、二枚目の遺言の仮面を獣王アルファに装備してコントロールを得るかんな!!」
仮面魔獣マスクド・ヘルレイザー ATK3200
獣王アルファ ATK3000
「そんなぁ!? 攻撃力3000以上のモンスターが二体も並ぶなんて!!」
「キヒヒヒヒ!! さらにダメ押しだ!!
装備魔法『凶暴化の仮面』をヘルレイザーに装備するかんな!」
仮面魔獣マスクド・ヘルレイザー ATK4300
「………………」
「勝った……勝ったぞ!! バトルだ!!」
「あ、じゃあメインフェイズ中にカード発動したいです」
「え?」
「合成獣融合を発動します」
「な、何だ。脅かしやがって……」
(今更キマイラを融合召喚したって、アイツの場にはマグナムートがいる。そしてオレの伏せカードは弱体化の仮面だ。攻撃表示のマグナムートがいる限り、ヘルレイザーで攻撃して弱体化の仮面を使ってやれば、ヤツのライフは削り切れるかんな!)
「俺は、場のガゼルとマグナムート、そして手札の灰流うららを融合。
融合召喚。レベル9 ガーディアン・キマイラ」
ガーディアン・キマイラ DEF3300
「しゅ、守備力3300だと!? 何だそのキマイラは!? 依頼主からの情報には無かったぞ!!」
「そりゃあ無いだろうな。この世界で使ったことないもん。相手が弱過ぎて。
ガーディアン・キマイラの効果発動。魔法カードで融合召喚したコイツは、場の融合素材にしたモンスターの数だけ相手のカードを破壊して、手札の融合素材の分だけカードをドロー出来る」
「なんだそりゃ!? どこが
「敵がいなきゃ万全の護りなんだから、とりあえず殲滅しとくのは理に適ってるだろうが」
「そ……そんな……!!」
「……なんだろう。偽遊くんが
「アレは本当に獣なんだなぁ……」
「さて。それじゃあヘルレイザーと遺言の仮面を破壊するかな。殺れ、ガーディアン・キマイラ」
俺の号令と共にキマイラはヘルレイザーを何頭もある頭と牙で四肢を食い千切り頭を噛み砕き、そして惨めったらしく残留していた遺言の仮面を尻尾の頭で食い破った。
『ブルブルブルっ』
遺言の仮面が外れた獣王アルファは、丸洗いされた犬のように身体をブルブルさせると、解放感たっぷりに俺の場に戻って来た。
どっかの合成獣と違って、コイツは心なしか帰ってこれたのが嬉しそうに見えるな……。
「あ……ああ……!!」
一方あちらは持ち金を全て溶かしたような顔をしている。
ああ、そう言えばついさっきの布陣と真逆の盤面になったな。
「さっきはテメエの場に攻撃力3000超えが二体。だが今はーー」
ガーディアン・キマイラ DEF3300
獣王アルファ ATK3000
「ねえねえどんな気持ち? 勝ちを確信してたら秒でひっくり返されて負けるってどんな気持ち? タッグデュエルに絶対の自信を持ってたのに2対1で負けるってどんな気持ち? ねwえwねwえwねwえwねwえwww」
「ーーアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアーーーー!!!!」
「雑魚が負けて発狂したよーー!!
プギャーwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww!!!!」
(((性格悪いなぁ…………)))
あの後意味も無くうららを召喚して攻撃力0で殴ってからキマイラとアルファでトドメを刺して、今俺はこいつらを全裸にひん剥いてからズボンとかで腕を縛って拘束している。
「さてと。それじゃあ天上院を救出して、コイツらは不審者として校長に突き出すべ」
「「「鬼か」」」
「???
何を言ってるんだ君たち? 学校に関係者以外が入ってきたらそれは不審者。不審者は通報する。これは良い子に課された社会のルールだよ?」
一体どうしたって言うんだ。悪人にも何か事情があったかも知れないから見逃そうとか言うんだったら、逃亡犯が罪の無い人を傷つける可能性についてねっちょり話し合う必要がありそうだぞ。
「あ、あのさ偽遊……せめて下ぐらい隠してやったほうが良いんじゃないかな?」
十代が遠慮がちにそう言ってきた。なるほど。こちらにはうら若き乙女天上院明日香がいる。今は気を失っているが、万が一目覚めた時、不幸にもこの汚いフルチンが視界に入る可能性がある。
女子高生なんざババアも同然だとは思うが、誰だって汚い物を好き好んで視界に入れたくはないだろうな。
「じゃあこの仮面を括り付けてっと……」
出来た。これでよし。股間に光と闇の仮面だ。『コカンスカや』ってな。
忘れて。
「「「…………………………」」」
「よーし、忘れもんはないなー? けえるべー」
結局若本は見れなかったし、これから偉そうなババアが偉そうなこと言ってイチャモンつけてきてなんやかんや制裁デュエル的なものが始まる未来が待っているんだろうけど、取り敢えず今はもういい。帰って寝たい。
こうして、原作には無かった第五話、及び第6話の夜は終わったのだった。ちゃんちゃん。
感想・高評価・ここすき
待ってます。
あと誤字報告は本当に感謝の気持ちで一杯です。
オリ主は悪に見えますか?
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見える
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見えない
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むしろ悪が足りない