遊戯王GX〜社畜童貞のオッサン、糞上司の悪意でキマイラと共に転生する〜   作:SOD

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そろそろレイたん以外もスポット当てていかないとな!

オベリスクブルー女子の恋愛事情。ファイッ!!



オベリスクブルーの覇王色の覇気(サキュバスクィーン)

 

 昼休み。購買部。

 授業が終わって飯の時間が来た。適当にドローパンを2つ手に取ってトメさんの所に持っていって金を払う。最近になってようやく身体に染み付いてきた決まった時間に飯を食うという行為も板に付いてきた。

 

 だが今日は、そんなルーティンが僅かに崩れた。

 

 「オレのターン! アンティーク・ギアゴーレムで攻撃!!」

 

 「僕のターン! ステルス・ユニオンで攻撃!!」

 

 武藤遊戯のデッキの朝イチ見学チケットを手に入れる時のように、翔と神楽坂がデュエルをしている。

 何だろうか。遊戯デッキの展覧会は既に通った道だし……次は海馬デッキでも展示するのだろうか?

 

 「あ、オイ偽遊、ちょっと……!」

 

 「んあ?」

 

 突如肩を組まれて隅っこの方に連行された。

 何だ何だ?

 

 「何だ三沢っちじゃん。どったん?」

 

 「偽遊。単刀直入に聞く。

 

 お前が校長から、学園代表選手の選定権を貰ったって本当なのか?」

 

 にょきっ!! っと効果音でも付きそうなレベルでその他モブの耳がダンボになる。ソリッドビジョン耳につけたん?

 いや、その前に気になることがある。

 

 「は? 貰った? 俺が?

 何言ってんのだ。そんなわけが無いのだ。ヘケッ」

 

 「そ、そうだよな……いくらお前がカイザーに並ぶ【キマイラ】だからって、そんなイチ生徒に……」

 

 「まるで俺が校長にねだったみたいに言うのは止めてくれ。俺は禿狸から押し付けられたんだ。

 

 別に好き好んでそうなったわけじゃ……」

 

 

 「「うおおおおおおおおおおおおおおおおおーーーー!!!!!」」 

 

 

 ビクッ!?

 な、何だ!? 急に翔と神楽坂が吠えだしたぞ!? ウンコ我慢しながらデュエルしてんじゃねえのかアイツら!?

 

 「ああ……噂は本当だったのか…………」

 

 三沢はなんか頭を抱えてる。どったん? 話聞こか? ああ〜それは相手の男が悪いわ〜。

 

 

 

 「我らが主の神託を賜り代表戦に出場するのはこのオレだ!! 

 オシリスレッドは引っ込んでいろ丸藤ィィィィーーー!!!!!」

 

 「代表に選ばれるのは虚路居偽遊の第一の弟子の僕だ!!

 ジープに轢かれたことも無いくせにナマ言ってんじゃねえぞぽっと出がァァァァァーーー!!!!!」 

 

 

 

 「うわぁ……」

 

 要するにだ。

 

 最初の弟子のプライドVS狂信者のプライドVSダークライ。

 

 そういうことか。

 

 

 「さーて、さっさとパン買って飯食うべ……」

 

 「え? 見ていかないのか、偽遊……?」

 

 「別に興味ねえ。

 

 そんなことよりさっさと飯食わねえと、放課後の勉強会のネタ考えなきゃなんねーんだよ。

 

 ったく、何でこんな締切に追われる漫画家みてえなことしなきゃならねえんだか……」

 

 「意外だな……お前のことだから、嫌ならやめると言うのかと思っていたよ」

 

 「嫌で辞められたら社畜はいねえってな…………じゃあな」

 

 「ああ。また後で」

 

 

 

 

 次の授業に備えて事前に教室に行って、飯食いながらネタを詰める。

 書いてはボツへ書いてはボツへ。ムーブが本格的に漫画家のソレになってきた…………。

 

 「アドバンテージについては大体語り尽くした…………猿でも分かるまで詰め込むデッキ構築論。出来るまで地下牢で拘束する飯抜き実践論。運命の女神の前髪を引き千切るまで否定されていく確率論。

 

 駄目だ……これじゃあ翔の時と一緒だ。アレは時間がないからしゃーことなしにやってたけど、そもそも無駄に追い詰めて教えても効率が悪すぎるし、キャラ崩壊が著しい…………」

 

 

 「あら、何をしているの? 偽遊くん?」

 

 「ドゥオワッ!?」

 

 背後から……否!! 耳元から声がした!! 振り返るまでもねえ天上院明日香だッッ!! 最近眼球がベンタブラックより光の吸収率が良くなったんじゃねえかと疑うほど眼球が暗黒。天上院明日香だ!!

 

 「い、いや……ちょっと次の授業の内容を考えてて」

 

 「へえ、そうなのね。最近毎日授業をしてくれてて、私もとても助かっているわ。

 特に実技に関しての知識がわたしの楽しみなのよねぇ……」

 

 隣に座って何故か身体が触れる距離で会話を続ける天上院明日香。怖い。

 

 

 お客様ー! お客様の中に意識拗らせ系のオベリスクブルー女子の方はいらっしゃいませんかー!? どこの馬の骨とも知らない男子と女王が話してますよー! 止めなくて良いんですかー!!?

 

 

 「あっ、ジュンコさん。あちらに明日香様がいらっしゃいますわ」

 

 「ひっ!? ちょ、駄目よモモエ。今話しかけちゃダメ!

 隣にいるのキマイラじゃない!」

 

 「え? どうかなさいましたか?

 

 あの方、丸藤亮様とはまた違ったタイプの整った顔立ちに、引き締まったお身体の筋肉の筋や、同年代の殿方からは感じられない『大人の哀愁』のようなオーラを放っていることもあって、一部の男性に泣かされるほど攻められたい女子からは、あの目で睨まれたいとか、泣いても許してもらえないくらい攻められたいとか、お腹の中が熱くなるって、危険な人気が出始めているんですのよ?」

 

 「ーー黙りなさい! 黙って! お願いだから!!

 

 最近キマイラの子ども産みたいって恍惚な顔で話してた子が、明日香さんに睨まれて過呼吸になったのよ!?」

 

 あの、ジュンコさん? 茶髪の人? ちょっとその話詳しく聞きたい。過呼吸のやつ。

 

 「ヒッ!? き、キマイラ……キマイラが私を見てる…………!? 

 

 あ、明日香さん……ッッ!? ご、ごめんなさい……! こっち見ないで……! こっち見ないでキマイラァァァーー!! まだ死にたくないよおおおぉぉぉーー!! 明日香さんと仲良くしてよおおおおーーー!!!!」

 

 「きゃっ!? ジュンコさん? どちらに行かれますのぉー!?」

 

 

 

 「…………………………こ れ は ひ ど い」

 

 

 昔……イジメとかでさ。コイツの吐く息だけでセクハラだーとか言うのあったんだよね。触られたら妊娠しそうとか。無論、嫌悪感の方向性で。

 

 そういう意味では、俺のイメージが女好きで女に慣れてるオジサマみたいな感じになってるのは意外だった。

 

 

 でもそんなの冥王星にぶっ飛ぶ勢いで天上院明日香の話がヤバかった。要約すると、この人覇王色の覇気を会得して、俺を良く言ってた(?)人を威圧してたってことだよね……?

 

 ムーブがヤンデレかマフィアのBOSS。

 

 

 「……………………あ、あのさぁ」

 

 俺が乾いた喉を震わせて声を出すと、天上院明日香は反射で首だけをこっちに向けてきた。怖い。

 

 「ーーえ!? も、もしかして今、私に話しかけた!? 話しかけたのよね!?」

 

 うわあああああーー!!!? 反応が恋する乙女!? それレイたんのキャラ!!

 

 それまで全ての光を拒絶してる心の闇みたいな眼球してたのに、なんかお目々キラキラしてるー!!?

 

 「ああ……えっと……その」

 

 「うん……どうしたの!?」

 

 もうここまで常識とかがイカれてると、俺がオベリスク女子に集団リンチや訴訟をされるような未来はちょっと起こりようが無いよね。

 

 むしろ仲良くなったら感謝状が届くかもしれない…………。

 

 勇気を振り絞れ俺。胃薬はまだ手持ちが残っているだろう俺。流石に他の女生徒が可哀想が過ぎる。頑張れ俺……っ! 若者の未来はオッサンが護るんや……ッッ!! それが大人の義務だろ!! 

 

 「………………何か、アイディアとか貰えると……ウレシイナー」

 

 社畜が合法的に女子と仲良くなるには、やはり仕事。ともになんかやって頑張った達成感。これが連帯感とか信頼感とか産んで、友情とかに発展するかもしれない。

 

 偉い人は言いました。男女の友情は成立する。仲良くなったからってイチイチ発情するのかよと。

 

 

 「ああっ……偽遊……私に頼ってくれるのね。偽遊……レイちゃんじゃなく、私に……!!」

 

 

 (…………あ、駄目だこれ。目が闇色からハート目に変わっただけだ。

 両手でヘソの下を擦るのはお腹痛いからだよね? そうだと言ってよクィーン)

 

 俺の現実逃避も虚しく、天上院明日香は俺の左手を両手で取ると、何故か自分の胸に運んで…………。

 

 

 「遠慮なんてしないで、いつでも言ってね…………」

  

 

 サキュバスのような表情でそう言うのだった。

 

 

 

 

 

 どうしよう過呼吸になりそう…………或いは自分の息の根を止めたい。

 




バッドエンドではなんだかんだ幸福を掴んだのかもしれない明日香。

こっちのルートではこのまま行くと堕天使かバッド・エンド・クィーン・ドラゴンとか使い始めるかもしれない…………。

偽遊を『なんかよくわかってないけど取り合うレイ』VS『性的に取り合う明日香』

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