遊戯王GX〜社畜童貞のオッサン、糞上司の悪意でキマイラと共に転生する〜   作:SOD

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 偽遊「えー、アンケートを見たところ、悪が足りないというご指摘が非常に多かったため、結果を真摯に受け止め、精進していく所存でございます。この度はご多忙の中、アンケートにご協力いただきまして、真にありがとうございました。

 これが、私の答えです。どうぞご覧ください」


いじめられっ子は苛める側になると普通のいじめっ子よりエグい

 「………………来ないなぁ」

 

 あれから数日。特に何のこともなくデュエル・アカデミアの日常は過ぎていく。

 羊水の腐り落ちてそうなババアが乗り込んできてファビョる展開がいつまでも来ない。やっぱアレかね? 原作通りに汚いダブルコストンみてえなのが湧いてきてハネクリボーが光って追い返すイベントが無かったせいかね? ということはやっぱあのババアは妖怪棺桶生活(影丸理事長)が送り込んで来てたってことなんかね? 精霊の力だヒャッハーして若返るぜヒャッハーってなって七星を送り込んで来てたって……コト!?

 

 「うーん。下手したらセブンスターズ編丸々カットまでありますねえ。そうなると吹雪ングは帰ってこないし、三沢っちはケモナーに覚醒しないし、大徳寺は身体が崩れるのを待つだけの人生になって、逃げ足のチックはずっと部屋を間違い続けるわけか。

 うん、特に問題はねえな。吹雪ングいなくても特に物語に支障とかないし。ヨシ」 

 

 

 

 

 

 

 

 そう思っていた時が、私にもありました。(三角座りなう)

 

 「フェザーマンを攻撃表示で召喚。カードを一枚伏せて、ターンエンド」

 

 「ボクのターン。ドロー。

 いっけぇーパトロイド! フェザーマンにアターック」

 

 「罠カード発動! 攻撃の無力化」

 

 

 何故か唐突に十代と翔だけが例のオバハンにヒステリーかまされて原作通りにタッグデュエルすることになってた。

 

 俺? 何故かお咎め無し。いやーこれはマジで意味がわからない。あの後生徒手帳の機能の一つ、デュエル録画モードで現場の状況と犯人の自供。すなわちクロノスに雇われたと発言した動画を本人に観せてニコニコ営業スマイルでお話はしたけど、冗談抜きでアレが効果を産んだとは思っていない。アレは単にクロノス百面相で遊んでただけだ。立場の調教は時間をかけるほど染みる。

 

 (百歩譲って俺がシカトされるのは良い。むしろ歓迎。

 だが、ハネクリボーのイベントが無かったのに何でハゲタヌキ(鮫島校長)も手出しできない権限を持つ黒幕(寧ろ影丸)は、十代に目をつけた? 過去のユベル関連の話ぐらいはタヌキ同様知っているんだろうが、それにしても関連性が見えない。

 

 …………これ、もしかして、俺が十代側に居るように、敵側にも転生者がいて物語に干渉してる説ある?)

 

 「翔ー!!」

 

 考え事をしていたら、十代の重大そうな声が聞こえた。デュエルと翔の逃亡イベントが終わったらしい。

 

 「…………………………何が起こってんのか知らないけど、もし本当に敵側の転生者がいるんなら、こっちもちょっと準備しとこうかな」

 

 

 

 

 

 

 波。波の音が聞こえる。母なる海の、息遣いのような海水の鼓動が俺達人類のちっぽけな心を癒やす子守唄のようだ。

 俺も月に一度あるかないかの休日には、よく海へ行って、波の満ち引きを眺めていた。 

 

 「立場の弱い者や、苦しみに心を犯されている者を癒やすのは、何も言わずに側にいてくれる大いなるものだ。そう思わないか? 非モテ心の涙連合の一員、丸藤翔くんよ」

 

 「…………あのー何で偽遊くんは、ボクの両足を持って宙吊りにしてるんスかね?」

 

 「それはね。惨めで無様なお前を逃さないためだよ。ダメ頭巾ちゃん」

 

 ちなみに俺はウンコ座りの姿勢で翔を宙に吊っている。溶接って地味にキツい姿勢で長時間キープしなきゃいけないこともあるから、案外バランスに苦労はしないですねぇ。

 

 「下……思いっきり海なんすけど」

 

 「ん? 落とした時に岩礁じゃ痛いかなと思っての配慮だったんだけど、余計な世話だったなら……」

 

 「すみませんでした!! 海最高ッス!!」

 

 「そうだよな。分かるよ。海を見てると、どうでもいい事に悩まなくて済む。

 いっそ死んでも怖くないと思うほどに」   

 

 「…………あ、いや。死ぬのは怖いッス」

 

 「うん? 何故だ?

 お前は十代を裏切って尻尾巻いて逃げたんだぞ? 生き恥をさらすくらいなら死にたいと思うだろ?」

 

 「そんなことないっす!! ボクまだ死にたくないよー!!!!」  

 

 「えええーー?」

 

 「何でそんな不満そうな声を上げるんスか!!(泣)」

  

 「だってお前、努力すんの嫌で逃げたんだろ? ならもう人生オワリでよくない」

 

 「そ、そんなことないッスよ! ボクはただ、十代のアニキの足を引っ張らないようにって……」

 

 「引っ張らないように強くなればええやんけ」

 

 「そんなの無理だよ……」

 

 その言葉を合図に、俺は翔の首から上を海水に沈めた。

 

 

 「ーーガボボガボボボボゾガボゾバゾボガバ!!!?」 

 

 暫くすると、酸素を求めて藻掻きまくっていた動きが止まったのでガバっと引き上げた。

 

 「無理って言うのはねぇ〜嘘つきの言葉なんですよぉ〜」

 

 「ーーガバッ!?? ゼェゼェ……スウウウウウウーーーー!!!! バアアアアアアアーーー!!!!」

 

 「翔、お前はまだ何も努力してないんだぞ。なのに無理なんて言うのは、怠け者のセリフだぞ〜?」

 

 「で………………でもボクはアニキみたいな才能なんて無いんだよ!?」

 

 「お前が才能を語るとか三千年早ーい!」

 

 ドボン。

 

 

 「ーーガボボガボボボボゾガボゾバゾボガバ!!!?」 

 

 

 ガバッ。

 

 「いいかね翔くん。お前はデュエルの基礎の基礎すら出来てない初心者未満の人間なのだよ。そんな人間が才能を語るなんて、烏滸がましいと思わないかね?」

 

 「ゴバァッ!!!? 吸ううううーー!!! ハアアアアーー!!!」

 

 「パトロイドの効果を使えば相手の伏せカードが分かった。

 十代の非の打ち所がないアドバイスをお前は何故突き返したのかね? お前が努力を怠らない人間なら、アレは素直に言葉を受け取る場面だっただろう。

 

 ソレをしなかったのは、お前が努力を嫌がる怠け者だったからだ」

 

 「あ、あの時はちょっと油断しただけで……」

 

 「才能の無いゴミ虫が才能ある者に油断するとは何事だァー!!」 

 

 ドボンっ!!

 

 

 「ーーガボボガボボボボゾガボゾバゾボガバ!!!?」 

  

 ガバ。 

 

 「うええええ………………」 

 

 「と言うわけで、本来なら俺がわざわざお前にこんなことする理由は無いのだが、ちょこっと事情が変わったかもしれないのでお前を鍛えてやることにした。感謝して」

 

 「……あ、あの……ボクもう自分の才能に見切りをつけてこの学校を辞めようと」

 

 「本来なら俺がわざわざお前にこんなことする理由は無いのだが、ちょこっと事情が変わったかもしれないのでお前を鍛えてやることにした。感謝して」

 

 「あの〜だからボク」

 

 ドボン。

 

 「おうおう、陰キャの自分より格下と判断した相手に対する非情さとイキりっぷり舐めんなよ? こっちとら虐め抜かれて命を繋いで来てんだ。いつだって被害者ヅラの糞ゴミクズだぞ? おおん?」 

 

 「ーーガボボガボボボボゾガボゾバゾボガバ!!!?」 

 

 ガバッ。

 

 「修行、やりたいよな?」

 

 「ハアッ、ハアッ、ハアッ……!!」

 

 「さあ、修行したい子は手ェ上げて〜はーい」

 

 「………………」

 

 ドボン。

 

 「ーーーー!!!!!!」

 

 ガバッ。

 

 「…………修行編、行きたいよな?」

 

 「ゼェッ!? ゼェッ!? ハアッ!! ハアッ!!!!」

 

 「…………生きたいよな?」

 

 「………………」

 

 スゥーっと腕を下へ。 

 

 

 

 

 「ーー生きだいっ!!!!」

 

 

 

 「よぉーし、原作第7話ーー完!

 

 

 次回、第7.1話。ねぇぇっっちょり!!!! 遊戯王の基礎編の始まりだぁ〜」

 

 「ねっちょり嫌だアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアーーー!!!!(号泣)」

 

 




 果たして丸藤翔くんは生きられるのか!? そして偽遊の明日はどっちだ!?

悪は足りましたか?

  • 満足できた(成仏)
  • まだまだ満足出来ねえ!!!!
  • 誰がここまでやれと言った
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