遊戯王GX〜社畜童貞のオッサン、糞上司の悪意でキマイラと共に転生する〜   作:SOD

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 鋭角を削るように……シュッと刺して撚るシュッと刺して撚るシュッと刺して撚る。





例え性癖に刺さらなくても、まだ見ぬ(エロス)は等しく美しい

 

 「翔と天上院の二人……特に天上院。

 

 お前ら二人はデッキの方向性やテーマが定まっている。それゆえにデッキの強化は容易い。

 が、その一方でお前らのプレイングは浅い」

  

 「そりゃあ偽遊くんと比べられちゃうとねえ……」

 

 「言ってくれるじゃない。私と一度だってデュエルしてくれたこと無いくせに……」

 

 「デュエルしたことが無くても、デュエルを見る機会はあった。アレで充分だ。

 あそこから急激に成長するくらいなら、最初から代表選手になれたはずだ」

 

 「まあ、そういう事にしといてあげるわ……」

 

 何か涼しい表情でそう言う天上院。

 この女……最近何かキャラがブレブレなのが気になるんだよなぁ……この前まではずっと光を通さない目をしていた。3日くらい前までは淫魔。今は例えるなら……賢者タイムか? あの夜以来だが…………俺もしかして知らない間にパクっとイカれてたか……?

 その内勇気を出して聞いてみる必要がありそうだ。あの水色のブラジャーの件も含めて。

 

 「なら、天上院には俺の手解きは不要だな」

 

 「そうは言わないわ……せっかく貴方との時間を作る出来るチャンスだし」

 

 「フーン」

 

 これがツンデレなのか、負けず嫌いなのか。あるいは電波なのか…………もう何もわからない。 

 

 

 

 「翔。お前には前にも言ったが、正直ビークロイドじゃ頭打ちだ。

 が、お前がビークロイド以外使っても面白みがないからな」

 

 「前も聞いたッスよ……三沢くんとか神楽坂君とかには惜しみなくカードをプレゼントしといて、一番弟子のボクは何でそんな扱いなんすかねえ……?」

 

 「お前にはソレが似つかわしいだろ」

 

 「酷え!?」

 

 「ま、一生ソレじゃあ芸がねえから。カップルだらけのスタバに入るぐらいの気持ちでとある進化を授けてやるか……」

 

 「それ、偽遊君的には、反吐が出るほど嫌って意味っすよね……?」

 

 「違うぞ。シュールストレミングを投げ込んで密閉してやりたいくらいの気持ちだぞ」

  

 「殺意」

 

 殺意と言えば、まあそうだな。チョットした実験も兼ねてるし、最悪コイツ死ぬかもな。まあ良いか。翔だし。

 

 

 

 

 

 

 「それで、三沢と神楽坂。

 デッキが不定形ゆえに強化がし辛いが、一方でプレイングを磨くことに余念が無い」

 

 「オレは最終的には、戦う相手に万全に適応出来るデッキを必要数用意して、誰にでも勝てるようにしたいんだ」

 

 「わたしは恥ずかしながら、偽遊様の教えを頂いても他の狂徒のようなデッキを構築する能力を高めることが出来ずにおります……不甲斐ない限りです…………っ!!」 

 

 「お前ら二人の進化は実は簡単だ。

 

 デッキ構築のスキルツリーを枯らして、プレイングに全振りする」

 

 「…………それって……人の作ったデッキだけで戦うってことか?」

  

 この理屈は、理論派の三沢でも難色を示すものらしい。その辺はこの世界のデュエリストらしい宗教観だ。

 因みにガチ勢の界隈では別に珍しくないんだよなコレ。

 結果を出したレシピを探して、使いこなすことにのみ神経を集中させることで、プレイングを上げる選択肢。

 

 「言いてえことはわかるぞ。人のマワシで相撲取るのかって事だろ?」

 

 「ああ……それは、デュエリストとしてどうなんだ……?」

 

 「ーーお、オレは是非そうしたいです!!」

 

 一方で神楽坂。遊戯デッキをパクってその場で回転させた男。 

 コイツはマジでデッキビルダーとしてのステ振りが完全に捨て振りだと思う。既にやらかしてることもあって、抵抗感は無いに等しいらしい。

 

 「そうか。ならお前にはやっぱり俺の作ったデッキをそのままやった方が良さそうだな」

 

 「ありがとうございます!! 神よォ!!!!」

 

 「お、おい神楽坂! お前本当にそれで良いのか!?」

 

 「良い!! オレはお前らみたいに自分のデッキが作れない! ソレをずっと悩んできた……憎いと思ったことだってある!!

 

 だがソレを、我が神が良しとして、導いてまで下さると言う。

 

 祈っても頼んでも叫んでも縋っても、無かった筈の答えが目の前に現れた!! これがオレの唯一のチャンスだ!!

 

 自分だけのデッキの未練を捨てれば……デュエリストの道を拓いて頂けると神は言い給うた! この方の言うとおりにすれば、間違い無くオレは強くなれる!!

 

 だったらオレは、未練を捨てる!!! オレは……オレは……デュエリストになりたいんだ!!!!」

 

 ソレは、コイツの魂の叫びだったのだろう。自分のデッキが人のパクリだとバカにされ続けて来て、窃盗にまで手を出すほど狂い、デュエリストとして伸び悩んでいた者の未来を掴むための選択。

 未練をかなぐり捨ててでも、望んだ未来(あした)を手に入れる為のたった一つの可能性を貫く決断だ。ダサくても、みっともなくても、女々しくても。それでも夢を追うことを選んだ。

 

 「神よ……オレの全てを捧げます!! どうか……どうか勝利を掴むためのデッキをお与え下さい!!!!」

 

 「分かった」

 

 それで充分だ。オッサンが若者に何かしてやる理由なんて。

 

 「ありがとうございます……神よ…………!!」

 

 

 

 「三沢、お前にはこのカード束を渡しとく」

 

 「これは……?」

 

 「俺からの宿題だ。このカテゴリーには、勝利の方程式が隠されている」

 

 「ーー!! 方程式……!」

 

 「そうだ。ノイズを除いて、必要とされる物だけを残して、正しい答え(デッキ)を導き出してみろ。

 そして、その(ただしさ)勝利(しょうめい)すること。それが、お前のデュエリストとしての進化のヒントだ」

 

 「デュエリストとしての……進化のヒント…………」

 

 「これ以上、お前に適した修業もないと思う。多分」

 

 

 「………………いいだろう。偽遊、お前の問いかけを証明してやるぜ!!」 

 

 「楽しみにしておくよ」

 

 「おう」

 

 

 

 

 

 こうして、やるだけのことをやった俺はレイたんと一緒にラーイエロー寮に帰るのだった。   

 

 

 「それでボクの強化は?」

 

 「………………………………………………まあ、まだ焦らなくても。レイたんはまだまだこれから成長するんだし」

 

 「偽遊はボクだけないがしろにするんだ……誰より一緒にいるのに…………ううっ……」

 

 「ーーそ、そんなつもりは無いよ!! レイたんちゅきちゅき愛してるよ!」

 

 「口ばっかり! もう偽遊なんて知らない!」

 

 「待ってくれえええええええーーレイたんー!!!!

 捨てないでぇぇぇぇぇーー!!!!」

 

 「人聞きの悪いこと言わないでよ!! ばかー!」 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 あれから日数が経過した日の夜……良い子は寝る時間だ。俺も寝る時間…………のはずだった。

 

 「………………気軽に人を呼び付けるなと言う」

 

 目の前には机と、グラス。そしてボトルクーラーに入った見せボトル。これで肌色の多い美女でもいれば完全な夜の店…………だが、目の前にいるのはハゲ親父…………っと。

 

 「申し訳ありませんね。偽遊くん。

 

 こう見えても私も忙しい身でしてね。事前に約束が取れればいいのですが……隙間の時間を縫うしか無かったんですよ」

 

 「…………ハァ……」

 

 眠い目を開けている為に眉間に寄せているシワが深くなっていく。

 目を覚ますために飲み物を取ろうと手を伸ばした。しかしその一瞬後にはボトルが消えている。

 

 「お注ぎいたしますわ。偽遊様」

 

 「あーありがと」

 

 「……♡ 勿体ないお言葉ですわ……」

 

 時刻は既に天辺を超えている。と言うか、ここに来る途中で超えた。

 ネズ太郎は何かチラチラとこっちを見ていたが、決まりを守って……? 交代したんだと思う。何故か去り際にレイたんよりも遥かに小さなお尻をフリフリしていたが。ネズミ流の挨拶なんだろうか? 凄く良い光景だったのでガン見していたら、満足そうに帰っていった。流石にあの幼児体系で誘われたら我慢出来るかは非常に怪しい。勝率はハルウララと同じくらいか。お馬さんのことやぞ。

 

 

 

 さて、気付いたら俺の隣にいたこの牛の被りモンをした女のことも話しとこか。何せこの女の隣に並べば天上院明日香だって標準サイズだってくらいの爆乳だ。

 巨乳に興味は無い俺だが、それが薄い本の奇乳レベルとなれば流石に話は別だ。目を奪われる。例えるなら道端に車道を埋め尽くす程のウンコが落ちていたとしよう。好きとか嫌いとかじゃなくて、取り敢えず写真撮るだろ? そんな感じだ。

 

 因みに首にはカウベルを付けていて、レオタードは牛柄。そして俺のグラスに飲み物を注いでいるなう。もう存在が完全にコスキャバ嬢。

 隣の乳を肴にグラスを傾けて喉に注ぎ込む。ハゲ親父なんて汚物を見るくらいなら、趣味じゃ無くても花を愛でる方が風流ってもんよ。流石にグラスの中身は酒では無いが。

 

 「……わざわざ呼び出したのは、代表選手の件か?」

 

 「ええ。とうとう明日になりました。ですが未だにオーダーが届いていないと聞いたものですから」

 

 「世の(ことわり)万馬奔騰(ばんばほんとう)。絡んだ糸を解くには、人の視点はあまりに低い」

 

 「…………はい??」

 

 「企んでんのが自分だけだと思ってるようじゃ、底が知れるぜっ禿狸ってこと」

 

 「は……禿狸…………」 

 

 言うまでも無いが、言っていることに意味など無い。煙に巻ければバンバンジーよ。

 

 「俺は俺で、企みが有りだ。それに、向こうのオーダーと交換とかしてるわけじゃねえんだろ?」

 

 「それはそうですが……」

 

 「なら問題ねえよ。候補の奴にはデュエル直前に伝えるから準備をしておくように伝えてある。

 

 レギュラーは遊城十代のみ。だが、順番に関しては完全にオフレコだ。コイツは俺の企みなんでね」

 

 はいコレも方便です。予選は無事全員勝ち抜いたものの、本編を総当りにしちまったがために全員の成績が勝ち星同数と言うご都合主義肯定派も白い目で見てくるような結果になったので、最終決定権を持つ者としての権限で先延ばしにしました。

 今までなんだったんだよ案件ですね。正直アレはレイたんが信じられないほど他の4人に食らいついていったのが予想外過ぎたんや。どんだけ負けず嫌いなのよあの子…………将来はやはり良い女になることだろう。

 

 

 

 「なるほど……わたしがキミに代表選手の選抜を頼んだのは、オベリスクブルーの生徒以外にも実力のある生徒がいると言うことをみんなに知ってほしいと言う気持ちもありました。

 

 キミの目的は、一体どのような?」

 

 「知る必要は無い。

 

 コレは、()()()()の案件だ。()()()()には関係無いことだ」

 

 「しかし、こちらにも監督責任というものがーー」

 

 うーん。ソレを言われると肉体的にはヤングマンな俺は痛い。仕方ない。しょーじきに話すか。めんどくせー……。

 

 俺が渋々話をしようと目を開けると…………。

 

 「おっぱいに頭が喰われてる…………!?」

 

 「むふぉー!? むふふぶぉー!!?」

 

 「こ・う・ちょ・う・せ・ん・せ・い?

 

 我らが神は深いを考えをお持ちなのです……そしてソレを無闇に語ることを好みません。

 

 大人しくしていてくださいます…………? いい子にしていてくれたら、もう少しサービスしますよ……♡」

 

 

 (なるほど……この牛の女はくノ一のたぐいだったか)

 

 

 「ぬふおおおおおーー!!??」

 

 「は〜い、むにゅぅーん……っ。むにゅん♡」

 

 「ぬひょぷぉおおおおーーー!!!!?」

 

 (…………写メ撮っておくか)

 

 パシャリ。パシャリ。パシャリ。

 

 俺が写メを取り終えると、牛の娘はスッ……とπ乙ホールドを解く。

 解放された鮫島校長の顔は、スケベオヤジの満足気なものになっている。こち亀とかを思い出す顔だな。鼻血も出てるし。

 

 

 「じゃあ、俺眠いんで帰りまーす」

 

 「ふわぁああ……!」

 

 

 人語を取り戻す頃には朝日が昇ってるなこれは…………。

 

 せっかくだから冷えてるボトルは貰って行って退室。

 

 

 

 

 「ナイスフォローをありがとう」

 

 「ああ……お褒めに預かり光栄ですぅ…………♡」

 

 「しかしオッサンの頭をよく挟む気になったな……気持ち悪くなかったん?」

 

 「それも偽遊様のためを思えば。ですわ……」

 

 「臨時報酬でも用意しとくかね」

 

 「それでしたら……是非わたくしにも呼び名をつけて頂けますか?」

 

 「…………名前を教えてくれれば良いんじゃないかな?」

 

 「イノ子にトラちゃん、ネズ太郎…………偽遊様が自ら名をお授けになられたあの3人は……特別……なのでしょうか……?」

 

 うつむき加減で涙目を見せてくる。おねだりのつもりなんだろうとは思うけど……言うほど羨ましいかアレ? 『子』に『ちゃん』に、ネズミに至ってはネズ『太郎』だぞ……。

 

 「ふーむ……いざあだ名を付けろって言われると…………うーん…………」

 

 牛ってあだ名付けづらいよね……セクハラにならない連想が出来ない。

 牛チチ……爆乳……ミルク……ああ駄目だ。現世なら訴えられる下ネタばっかりだ……。

 

 「………………今度考えておく」

 

 「……分かりました。いつか頂戴できる呼び名を心の支えに生きて参りますわ」

 

 「んな大袈裟な……」

 

 

 「大げさではありませんのよ? 偽遊様」

 

  

 俺が乾いた笑いを上げると、回り込んで顔を寄せて来た。いや、リアルな牛の顔が迫ってくると怖いんだけど…………。

 

 「偽遊様……どうかこれだけはお心に留めておいては頂けませんか? わたくし達が、僅か一週間で『狂徒』と呼ばれるようになったと言う事実を」

 

 ソレを言われた瞬間、背筋が凍った。

 

 「………………何が言いたい?」

 

 「ーーっ……♡

 

 偽遊様……ソレです。その目なんです……」

 

 「何?」

 

 目がどうしたって? 坂田銀時とLを足して灰汁を残したようなものと自負してるが?

 

 

 俺が聞き返すと、牛の娘は息を乱して、両手を股の位置に添えて内股と言う姿勢になっていた。何? トイレ?

 

 

 

 「はぁ……はぁ……。

 偽遊様ァ……どうか、忘れないで下さい…………わたくしたちは皆。思惑は違えど……一瞬だけ見えたその(ほんしょう)に狂ってしまったんです。

 

 

 ですから……もっとわたくし達の狂気(おもい)を信じて下さい……んんっ。

 わ……わたくし……達、は……偽遊様がずっとその瞳でいてくださるのなら、何であっても捧げる覚悟なんですよ…………♡」

 

 「………………」

 

 

 「ウフフ……不本意そうな表情ですわね。でも……そんなところも。わたくしはお慕いしておりますわ……♡ それでも、いつかはきっと………………」

 

 

 そう言いながら、牛の娘はまるで陽炎のように輪郭が歪んでいき、いずれ嘘のように消えていった。

 と言っても、普通に近くにはいるんだろうけど。

 

 

 いや〜マジで狂ってるわ。言動も、行動も。ヤバいヤバい。

 

 

 

 

 

 「…………………………ああ、今夜は月が朱いなぁ……」

 

 




シュッと刺して煮込む。シュッと刺して煮込むと思いきや撚る。




アンケート結果次第で新しい狂徒のイメージを描くか、裏設定を書き込むことにしますかのう?

偽遊を『なんかよくわかってないけど取り合うレイ』VS『性的に取り合う明日香』

  • ちょっとくらいなら見てみたい気もする
  • ガッツリ見たい(ラブコメ)
  • ガッツリ見たい(偽遊の不幸的に)
  • 興味ナシ
  • はよ物語進めて
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