遊戯王GX〜社畜童貞のオッサン、糞上司の悪意でキマイラと共に転生する〜 作:SOD
ようやく原作の場面のデュエルじゃー!!!!
これが欲しかったんだろお前らー!!!!
『主様、辰でございます。遊城十代と万丈目準とのデュエルが始まりました』
辰の子の声が生徒手帳から聞こえる。感覚的にはラジオ中継みたいな感じだね。しかしアレだ。こうして機械越しに聴くと…………。
「声優が俺の為だけにデュエルの実況してくれてるような感覚に陥るぅ〜」
『はい? 声優ですか……?』
「あ、ごめんなさい何でも無いです。続けて」
ああ〜〜この子声がはや●んに似てるんじゃ〜。あんまり意識して無かったけど、この世界元がアニメで主要人物を始め、喉がプロの集まりなんだよね。そして狂徒の女子達も例に漏れずとにかく声がプロ。そりゃあ思わず顔面が気持ち悪くなるってもんよ。え? 元々キモいって? おめえそのセリフ鏡から一切目を逸らずに百回言い切ってみいや。
涙を零さずに言い切れた者だけ私に岩を投げなさい。
『……? はい。それでは第1ターンで、先攻は万丈目準からですがーー』
「なるほどね。
▼仮面竜セット
▽E・HERO バーストレディ攻撃 ▼仮面竜効果→アームド・ドラゴンLv3をss
▼スタンバイフェイズ アームドドラゴンLv5ss メインフェイズ2枚目の仮面竜を捨てて『デストロイド・パイル』 バトルフェイズ ダイレクトアタック 十代LP1600
ね」
原作通り万丈目の先攻で始まって、ここまでで原作との差異は、手札コストがドラゴンフライで無いことと、ヒーローヘイローが発動しなかったことか。
『はい。
現在は遊城十代がスパークマンを召喚し、フィールド魔法スカイスクレイパーを発動しています』
スカイスクレイパー?
そりゃあ珍しい。スカイスクレイパーってアニメ効果だと実質ヒーローの攻撃力を1000ポイント上げるフィールド魔法だったせいか、あんまし活躍の機会が無いカードだってのに。
「結局俺が干渉しようが何しようが、この世界は源流の流れから逸脱して行くってことなのかねぇ……?」
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デュエルフィールド。万丈目VS十代のデュエル中。
「行くぜ万丈目! スパークマンで、アームド・ドラゴンに攻撃。スパークフラッシュ!!」
スパークマン ATK2600 VS アームド・ドラゴンLv5 ATK2400
「ちいっ……!」
万丈目 LP3800
「どうだ万丈目!! これがヒーローの力だぜ!!」
「フッ、その程度で一喜一憂か? 全く、呑気過ぎて羨ましいぐらいだぜ。
アームド・ドラゴンが破壊されたことで、手札から『霊廟の守護者』の効果発動!」
「何だって!? 手札からモンスター効果を発動!?」
「霊廟の守護者は、フィールドのドラゴン族モンスターが戦闘で破壊された時……いや、場合に手札か墓地から特殊召喚出来る!!」
霊廟の守護者 DEF2100
「守備力2100か……! やるな、万丈目。ターンエンドだ」
「……オレはノース校へ渡り、これまでとは次元の違う強さを手に入れたんだ。今となっては貴様など前座にもなりはしないさ」
(見ているか、虚路居偽遊! オレは帰ってきた……お前を倒すために!! 姿を見せろ、キマイラ)
今の所、レベルが低いとしか言いようが無いデュエルですね……。
主様が一体何を期待してこのデュエルを組まれたのか、わたしには未だに片鱗も掴むことが出来ない。
「………………いいえ。そんな事はどうでも良いことですね。偽遊様がそれで良いのであれば。
万丈目準に遊城十代。死力を尽くして戦い、持てる力を絞り尽くして、我らが主のおやつの時間にテレビのようなエンターテイメントを献上してくださいね……」
「オレのターン、ドロー!
ふふふ……最強デュエリストの使うカードは全てがジャブ。様子見。牽制に過ぎない。か。
今ならお前の言っていた意味がよく分かるぜ。
霊廟の守護者は、ドラゴン族モンスターを生贄召喚する場合、一体で二体分の生贄に出来る。オレは霊廟の守護者を生贄に捧げーー」
「今度はどんなドラゴンが出てくるんだ? ワクワクするぜ!!」
「来い、
万丈目が召喚したのは、全身を左右半分ずつ白と黒のカラーに染めたドラゴン。左右の翼がそれぞれ天使と悪魔を模しているのか、白の翼は鳥のような羽が生えており、黒の方は蝙蝠のように少し刺々しい。
「喰らえ十代!
「ぐっ……! スパークマン!」
遊城十代 LP400
「アニキ!!
くっ……まさか万丈目くんがあんなに強くなってるなんて!」
「ああ……ABCのデッキでオレと戦った時とは、完全に別人だ。
オレたちの中で唯一予選を突破してスタメンになった十代を、ここまで一方的に攻めるとはな……」
「この学園が彼の影響で進化したように、あちらのノース校にもそういう存在がいるってことなのかしらね……?」
「ちっ……手応えの無いデュエルだぜ……! 所詮はオシリスレッドか。
ターンエンドだ!!」
「へへへ。すっげえな万丈目。アームド・ドラゴンを倒した直後に、そんなすっげえモンスターを喚んでくるなんて……!
オレのターン、ドロー!」
(…………遊城十代。入学試験でクロノス教諭を倒したのは覚えている。だが、それだけだ。オレの敵では無い。)
「オレが今……倒すべき相手は………………くそっ!!」
万丈目が何処にもいない偽遊を探して周囲を見渡す万丈目。だが、見つからない。
「行くぞ万丈目!! 魔法カード発動、融合!」
「ついに来た! 十代のアニキの融合だ!」
「良し! 融合さえ発動すれば、十代にもチャンスがあるぞ!!」
遊戯王GXの主人公ーー遊城十代の代名詞。融合の登場に、翔と三沢が湧き上がる。
次の瞬間に現れるであろう、万丈目のドラゴンを打ち倒すHEROの出現に歓声が湧く。だが…………。
「フン、無駄だ。
「な、なんだって!?」
十代の驚きの声と同時に、
「その後、攻撃力と守備力が500下がる。だが、そんなことはさして重要では無い。
このカードは、攻撃力と守備力が共に500を上回っている限り、永遠に両者のカードの発動を封じる。
相手の力をすべて封じる審判の羽…………これが、オレが虚路居偽遊を倒す為に手に入れた力だ」
万丈目が強い眼差しで
「…………アレは、精霊の宿るカード。ですか」
「ドロップアウトボーイ。お前などオレの敵では無い。
…………オレの敵は…………オレの…………ッッ!! 出て来い、虚路居偽遊!!!! オレと…………っ、戦えぇ!!」
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