遊戯王GX〜社畜童貞のオッサン、糞上司の悪意でキマイラと共に転生する〜   作:SOD

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なんかめっちゃ長くなった。また暫く投稿する余裕がなくなるだろうから少し取っておけばいいのにと自分でも思うぜ。


でも書いたら張りたくなるよなぁ!!!?


VS万丈目サンダー パイル・アームド・ドラゴン。魂の一撃

 

 「…………なんと不敬な。あの程度で主様に挑むなど、思い上がりとは悍ましいほどの罪なのですね」

 

 辰が冷え切った瞳で万丈目を蔑視する。虚路居偽遊に狂う狂徒であるが故の怒り。それは自らの主に牙を向く敵に対するものでは決して無く。

 

 ()()()()()()()()()()()()()()()で自分達の主に挑もうとする愚行に対する怒りだ。

 

 その視線は、万丈目も気付いている。

 

 (あの女の怒りの視線…………虚路居偽遊のガールフレンドか?

 いや、違うな。あの怒りはもっと別種のものか。

 まあ良い。誰が何を感じようと知ったことか。

 

 オレはアイツを倒す為だけに再起して、屈辱に耐える日々を送って来たんだ。虚路居偽遊を倒す……その日を夢見て…………何人たりとも邪魔はさせん。相手が女だろうと、例え兄さんたちであろうとも)

 

 

 「ヤツを倒すのは……オレだ……!!」

 

 

 

 「…………万丈目。

 

 オレは、モンスターをセット。カードを一枚伏せてターンエンド」

 

 

 十代がターンエンドを宣言し、万丈目はすぐさまデッキからカードを引き抜き、カードを見ることもなく手札のカードをディスクにセットした。十代の表情を見ることもなく。

 

 

 「ドロー。アームド・ドラゴンLv3を召喚。これで終わりだ。

 

 バトルフェイズ。光と闇の竜(ライトアンドダークネス・ドラゴン)でセットモンスターに攻撃。ダークバプティズム!!」

 

 光と闇の竜(ライトアンドダークネス・ドラゴン) ATK2300

 

 「くっ……!! オレのセットモンスターはフレンドッグだ!

 フレンドッグが戦闘で破壊されたことで効果発動! 墓地の融合とE・HEROを手札に加える!」

 

 「無意味な準備だったな。光と闇の竜(ライトアンドダークネス・ドラゴン)の効果発動。フレンドッグの効果を無効にする」

 

 勝ち誇るでも無く、驕るでもなく。淡々と効果を宣言する万丈目。このチェーン処理が終われば、後はLv3でダイレクトアタックを通して勝利するだけ。ただの作業だ。

 

 「だったらオレはこの瞬間、トラップカード発動。ヒーロー・シグナル!!」

 

 「なにっ!?」

 

 十代が発動を宣言したヒーロー・シグナルから光の柱が打ち上げられて、天空にヒーローマークが発現する。

 

 「えっ? どうして強制効果の筈の光と闇の竜(ライトアンドダークネス・ドラゴン)の無効効果が発動してないんすか!?」

 

 「わ、分からない……十代が何か特別なことをした様子は無かったが」

 

 「一体どういうことなの……?」

 

 

 この時初めて見たカードの裁定など知る由もないその場の全員が困惑している。翔が、三沢が、明日香が。

 

 

 「………………テキストスペースにも、特に現状に該当する記述は無いですね…………。

 

 あの、主様。申し訳ございませんが、少し不可解なことが発生致しました……」 

 

 

 辰の少女も、この現象についてはまるで分かっていない。しかし、連絡を滞らせるわけにもいかず、偽遊にありのままを報告した。

 偽遊もそんなマイナーなカードの特殊裁定までわざわざ講義する発想は無かったので、今その場で話すことになった。

 

 

 が、何より問題なのは…………。

 

 

 「な、何故だ……? 何故ヒーロー・シグナルが無効にならないんだ?」

 

 使い手の万丈目がこの状況に全く着いて行けてないことだろう。もちろん、ソレを責めるのは酷な話だという大前提の上だが。

 

 「なるほどな。既に無効にする効果に対処してる途中に他のカードの効果を無効化することは出来ないわけか。

 

 よし、オレはデッキからE・HERO ワイルドマンを守備表示で特殊召喚!」

 

 E・HERO ワイルドマン DEF1600

 

 「く……くそっ。なんてことだ! 光と闇の竜(ライトアンドダークネス・ドラゴン)にそんな弱点が…………ッッ!!」

 

 光と闇の竜(ライトアンドダークネス・ドラゴン) ATK1800

 

 

 「光と闇の竜(ライトアンドダークネス・ドラゴン)の攻撃力が……………………やむを得ん。そうと分かったのなら。

 オレは、カードを二枚伏せてターンエンドだ!」

 

 「ようやくこっちを見始めたな。万丈目」 

 

 

 「万丈目()()だ! キサマ如きに本気になる必要など全く無いが……これ以上時間を掛けて、下らぬ勘違いをさせても不本意だ。

 喜べ十代。オレの奥の手を少しだけ見せてやろう……!」

 

 

 「へえ。光と闇の竜(ライトアンドダークネス・ドラゴン)以上の奥の手か。ワクワクしてくるぜ。

 

 オレのターン、ドロー!!」 

 

 

 

 「万丈目くんのこれ以上の奥の手ってなんだろう……? アニキは相変わらず危機感無いし……全国中継なんすよこのデュエル」

 

 「そうだな……全国中継はともかく。万丈目はアームドドラゴンと光と闇の竜(ライトアンドダークネス・ドラゴン)。いずれも切り札はドラゴン族が召喚されている。

 なら、その更に奥の手もやはりドラゴンかも知れないな」

 

 「だとしたら、十代はこのターン。攻撃力の高いモンスターを出して備えて行かないとマズイわね。少なくとも、上級モンスターは出すんでしょうけど」

 

 

 

 「オレは、E・HERO フェザーマンを召喚だ!」

 

 E・HERO フェザーマン ATK1000

 

 「ふぇ、フェザーマン!? この状況で攻撃力1000のモンスターなんてどうするつもりっすか!?」

 

 「いや、これで良い。十代は今新たなカードの発動が封じられている。

 だが、()()()()()()()()スカイスクレイパーの効果は光と闇の竜(ライトアンドダークネス・ドラゴン)でも止められない」

 

 「万丈目くんの場は攻撃力1800と1300。一方の十代は攻撃力1500と1000。いずれもスカイスクレイパーの効果の条件は満たしているわね」

 

 「ワイルドマンを攻撃表示に変更。バトルだ!! ワイルドマンで、光と闇の竜(ライトアンドダークネス・ドラゴン)を攻撃だ!! ワイルドスラッシュ!!」

 

 E・HERO ワイルドマン ATK1500 VS 光と闇の竜(ライトアンドダークネス・ドラゴン) ATK1800

 

 「これでスカイスクレイパーの効果で、ワイルドマンの攻撃力を1000ポイント上がって、そのドラゴンを倒せるぜ!!」

 

 「その程度の事は想定済みだ。オレがわざわざ二枚のリバースカードを伏せた意味をまるで理解していないようだな。やはりドロップアウトだぜ!

 

 攻撃宣言時リバースカードオープン! 竜の逆鱗!」

 

 「竜の逆鱗? 確かドラゴン族モンスターの攻撃を貫通にする永続罠カード…………だが、発動しても光と闇の竜(ライトアンドダークネス・ドラゴン)の効果で無効化される」

 

 「フン。オレくらいのエリートになれば、直前に知った情報だけでも新たな作戦を練ることが出来るんだよ。

 

 光と闇の竜(ライトアンドダークネス・ドラゴン)の効果が強制発動。そして、それにチェーンしてオレは速攻魔法発動『表裏一体』」

 

 「ひょうり……いったい?」

 

 「このカードは、オレが光と闇の竜(ライトアンドダークネス・ドラゴン)を手に入れた後に手に入れた()()()()()()()()()を呼び出す為に手に入れたものだ。

 

 本来なら、キマイラを倒すための切り札の一枚だったが…………特別に見せてやろう!!」

 

 「へへっ! 偽遊と戦うためのモンスターか。面白え! 見せてくれよ万丈目!」

 

 「万丈目()()だ!!

 戦う為のモンスターだと? 違う、勝つためのモンスターだ!!

 

 表裏一体の発動コストとして、光と闇の竜(ライトアンドダークネス・ドラゴン)を生贄に捧げる!

 そして、生贄にしたモンスターと異なる属性を持つ同レベルのモンスターを、手札またはEXデッキから特殊召喚出来る!!」

 

 「EXデッキ……偶に偽遊が言ってる、どこのことか分からないデッキか」

  

 「フン……一生分かることなど無いだろうさ。その目を見開いて焼き付けるが良い。これが、虚路居偽遊を打ち倒す為に手に入れた全く新しいモンスターの姿だ!!」

 

 ディスクにカードがセットされ、黒い霧のようなエフェクトが発生する。ミキミキと人間の筋繊維が引き千切られるような嫌な音が鳴りながら、万丈目の目の前の空間にヒビ割れが入り、黒い爪が一気に引き裂く。

 

 『ガアアアアアァァァ…………!!』

 

 ダークエンド・ドラゴン ATK2600

 

 「なんだ、この真っ黒なドラゴンは……まさかレッドアイズ? いや、違う。あんなドラゴン見たことねえ!」

 

 「フッフフフフフ……これこそが、虚路居偽遊も知らぬ新たな召喚法によって生誕したモンスターカード。その名も……!!!!」

 

 

 「ああああああー!! シンクロモンスターだぁ!?」

 

 

 「ーーなぬっ!?」

 

 レイの驚きの声に、思いっ切り勿体ぶってカッコつけてた万丈目がズッコケた。

 

 「シンクロモンスターって……フェリーで偽遊が使ってたモンスターじゃん!! あの一枚だけじゃなかったのかーすっげぇなぁ!!」

 

 

 「え? は!? 何だって!? キマイラが使っていた!??

 そ、そんなバカなことがあるか!! このカードは未来に存在する特別なカードで……!!」

 

 「いや、使ってたぜ? 少し前に一度だけだけどな。

 

 その時は…………なんとかモンスターとか言うのと一緒に、なんか融合みたいな感じのことしてた気がするな」

 

 「バカな………………! だったら……だったら、虚路居偽遊の正体は………………ッッ! クソっ!!」

 

 「どうしたんだ万丈目? 偽遊の正体がなんだって?」

 

 「ーーっ! 何でもない。さっさと進めろ。キサマのターンだろ」

 

 「あ、そうだな……じゃあ、ワイルドマンの攻撃は中止して、フェザーマンでアームドドラゴンLv3に攻撃だ」

 

 フェザーマン ATK2000 VS アームド・ドラゴンLv3 ATK1300

 

 「ふん……この程度のライフ、くれてやる」

 

 万丈目 LP3100

 

 「なら、メインフェイズ2に入って、魔法カード『馬の骨の対価』を発動。フェザーマンをコストに2枚ドロー!

 

 カードを1枚伏せて、ターンエンドだ」

 

 

 「マズい……ワイルドマンにダークエンド・ドラゴンで攻撃されたら、アニキの負けだ」

 

 「問題はあのリバースカードだな。馬の骨の対価で一体どんなカードを引き当てたのか」

 

 「十代なら、きっと大丈夫よ」

 

 

 

 

 

 「………………随分信頼されているようだな」

 

 「お前も、信頼されてるぜ」

 

 「ノースの連中のことか。アレは力を見せつけてやっただけだ。

 オレはお前とは違う。お前みたいに、これから負けることを許されるような居場所にはいない」

 

 「許される……? それって誰にだよ?」

 

 「エリートの誇りにだ」

 

 「エリートの誇り……エリートって何だよ?」

 

 「分かりきったことを聞いてくるとは。やはりドロップアウトだな。

 

 エリートとは、選ばれし者。エリートとは……勝者だ」

 

 

 「勝者……? だったらさ万丈目。お前に勝った偽遊はエリートなのか?」

 

 「何だと……」

 

 「偽遊だけじゃない。三沢もお前に勝ったぜ」

 

 「所詮は過去だ。いつでも精算してやるさ」

 

 「………………オレ、お前のこと凄えって思ってたよ。

 他の学校で1から始めて、天下を取って、学園に殴り込みに来てさ。偽遊に勝つ為に、新しい切り札いくつも用意してさ。

 すっげえカッコいいって思ったんだ」

 

 「…………だからどうした」

 

 「…………万丈目」

 

 「だから、何だ」

 

 

 「この学園で、偽遊だけが唯一。お前が帰ってくることを信じてたんだぜ」

 

 

 「ーー!??」

 

 

 

 

 

 ノーマルカードばっかとは言え、()()()()にするには勿体ないし。

 

 

 

 (…………そう言えば、ヤツはまるでこのオレが海で遭難するのが分かっているかのようなことを言っていた)

 

 

 

 

 『ミニマム・ガッツ』のカードだ。お前に()()()()()と思うよ。

 

 

 (ミニマム・ガッツ。何故か二重のスリーブに入っていて、それだけは海水に濡れても問題なく使える状態になっていて……最後のデュエルで逆転のカードになったんだ……。

 

 

 まるで見てきたかのように……………………やはり、虚路居偽遊もアイツと同じなのか……?)

 

  

 十代の言葉の後、長い沈黙が続く。

 だが、突如迷いを振り切るように首を振って自分のターンのドローフェイズに入った。 

 

 

 「オレのターン!! ドロー!!!!」

 

 「へへへ……ようやく気合が入ったな。万丈目」

 

 「万丈目さんだ!!

 

 このターンで確実に終わりにしてやる。もうヒーロー・シグナルのようなカードは使わせん!!

 

 ダークエンド・ドラゴンの効果発動!! 自身の攻守を500支払い、相手モンスターを墓地へ送る!! ダーク・イヴァポレイション!!」

 

 「ダークエンド・ドラゴンはモンスターを破壊出来るのか!?」

 

 「破壊ではない!! 墓地へ送るんだ!」

 

 「何だよ、似たようなものだろ?」

 

 「全然違うんだよドロップアウトが!! 全くモンスターが不憫だぜ! 消えろワイルドマン!!」

 

 ダークエンド・ドラゴン ATK2100 

 

 「げっ、ワイルドマンが闇に飲み込まれた!?」

 

 「これで最後だぁ!! ダークエンド・ドラゴンの攻撃!! ダーク・フォッグ!!!!」

 

 ダークエンド・ドラゴン ATK2100

 

 「闇に飲まれちまえ遊城十代!!!!」

 

 「へへっ、そうはいかないぜ!! リバースカードオープン。クリボーを呼ぶ笛!! 来てくれ、ハネクリボー!」

 

 『クリクリ〜』

 

 ハネクリボー DEF200

 

 「ちぃっ……! 切り裂けダークエンド!!」

 

 『グアアアアア……!!!!』

 

 『クリィ!??』

 

 

 「運だけは良い奴め……」

 

 万丈目は自身の手札を見る。だが、これ以上有効なアクションは無い。 

 

 

 「ちっ、カードを伏せてターンエンドだ。次のターンこそ、仕留めてやる」

 

 

 「へへっ。それはどうかな? もしかしたら、このターンでオレが勝つかもしれないぜ?」

 

 「世迷い言を……」

 

 「迷ってるかどうかは、このドローが決めてくれるさ。

 オレのターン、ドロー!!」

 

 十代がカードを引き抜く。それは、青い縁のカードだった。

 

 「行くぜ万丈目!! オレは手札から『ミラクル・フュージョン』を発動!」

 

 「ーーミラクル・フュージョンだと!?」

 

 「このカードは、墓地のモンスターを素材にしてエレメンタル・ヒーローを融合召喚するカード。そして、オレの墓地にいるのは『フェザーマン』と『バーストレディ』」

 

 「な…………ま、まさか…………っ!?」

 

 

 「来い。マイフェイバリットモンスター! E・HERO フレイムウィングマン!」

 

 E・HERO フレイムウィングマン ATK2100

 

 「フレイムウィングマン……だが、ダークエンドとの攻撃力は互角。スカイスクレイパーは発動しないぞ!」

 

 「だったらこのカードを使うぜ。

 装備魔法『フェイバリット・ヒーロー』」

 

 「フェイバリット・ヒーロー?」

 

 「ヒーローの攻撃力を守備力分アップさせる装備魔法だぜ!」

 

 E・HERO フレイムウィングマン ATK3300

 

 「攻撃力……3300だと」

 

 「バトルだ!! フレイムウィングマンで、ダークエンド・ドラゴンを攻げーー」

 

 「まだだぁ!! スタートステップ時、リバースカードオープン! 『表裏一体』!!」

 

 「二枚目の表裏一体だって!?」

 

 「ダークエンドを生贄に捧げ、EXデッキから『ライトエンド・ドラゴン』を特殊召喚!!」

 

 ライトエンド・ドラゴン ATK2600

 

 「今度は白いドラゴンのシンクロモンスターか!!」

 

 「オレは……オレは負けん!!!!」

 

 「へへへっ、面白え。ワクワクするぜ!!

 

 フレイムウィングマンで、ライトエンド・ドラゴンに攻撃!! フレイムシュート!!」

 

 「攻撃宣言時、ライトエンドの効果発動!!

 自身の攻撃力500を代償に、バトルする相手モンスターの攻撃力を1500ポイント下降させる。 

 ライト・イクスパンション!!」

 

 『ファアアアアアアーー!!!!』

 

 E・HERO フレイムウィングマン ATK1800

 

 ライトエンド・ドラゴン ATK2100

 

 「これで、ライトエンド・ドラゴンの攻撃力は2100。フレイムウィングマンより僅かに高い!」

 

 「けど、おかげでスカイスクレイパーの効果が発動されるぜ!

 

 ダメージ計算時、フレイムウィングマンの攻撃力が1000ポイントアップだ!

 スカイスクレイパー・シュート!!!!」

 

 

 E・HERO フレイムウィングマン ATK2800 VS ライトエンド・ドラゴン ATK2100

 

 「ぐっ……!!!!」

 

 万丈目 LP300 

 

 「ふふ……これでフレイムウィングマンの攻撃力がダウンして、効果ダメージを食らってもオレは生き残ったぜ……!! 更に墓地の霊廟の守護者を特殊召喚だ!!」

 

 霊廟の守護者 DEF2100

 

 「万丈目くん……なんて執念なんだ」

 

 「ああ……やはり以前のデッキに使われていた頃の万丈目とは、全く違う」

 

 「やるな、万丈目。カードを一枚伏せて、ターンエンドだ」

 

 「オレのターン!! ドロー!」

 

 E・HERO フレイムウィングマン ATK3300(ライトエンド・ドラゴン効果終了)

 

 

 「霊廟の守護者を生贄に『パイル・アームド・ドラゴン』を召喚!!」

 

 パイル・アームド・ドラゴン ATK2800

 

 「すげぇな……本当にすげえよ万丈目。

 アームド・ドラゴン。光と闇の竜(ライトアンドダークネス・ドラゴン)。シンクロモンスター。そしてまたアームド・ドラゴン。

 

 倒しても、倒しても、何度でも。勝利を掴むまで諦めない執念が、ビリビリ伝わってくる……!!」

 

 「諦めることなど有り得ん!! オレは、勝つんだ!!

 今日も! 明日も! 明後日も! その次も! その次の次も!!

 

 パイル・アームド・ドラゴンの効果発動!! デッキのアームド・ドラゴンLv5をデッキから墓地へ送り、攻撃力を墓地へ送ったレベル×300アップする!!」

 

 

 

 パイル・アームド・ドラゴン ATK4300

 

 

 

 「………………凄いっす。万丈目くん」

 

 「……万丈目…………アイツ……」

 

 「…………綺麗ね、万丈目くん」

 

 

 

 

 「行けぇ!! パイル・アームド・ドラゴン!!

 

 アームド・パイル・パニッシャあああああああああぁぁぁー!!!!」

 

 

 

 

 パイル・アームド・ドラゴン ATK4300 VS E・HERO フレイムウィングマン ATK3300

 

 

 

 万丈目の血を吐くような攻撃宣言。攻撃力を上げた竜が、ヒーローに襲い掛かる。右手のツメで、勝利の一撃を決めるべく。

 

 だが。

 

 

 「罠カード発動。『魂の一撃』」

 

 十代 LP150

 

 「魂の……一撃?」

 

 「自分のライフを半分払って、フレイムウィングマンの攻撃力を、オレのライフが4000より低い分。つまり3850ポイント攻撃力をアップさせるカードだ」

 

 E・HERO フレイムウィングマン ATK7150

 

 「こう……げきりょく……ななせん……?」

 

 「……………………」

 

 

 アームドのツメを、フレイムウィングマンの腕の炎が燃やし尽くし、火はそのまま全体へ燃え広がる。

 焼け死にながら上げる絶叫は、果たして誰の為だったのか…………。

 

 

 

 

 万丈目 LP0

 

 「………………………………………………………………オレの…………負け…………」 

 

 

 

 

 




評価にコメント入れてくれてる人達、本当にありがとうございます。温かい言葉ばっかりでとても嬉しいです。好物しかない母ちゃんの弁当くらい好き。

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