遊戯王GX〜社畜童貞のオッサン、糞上司の悪意でキマイラと共に転生する〜   作:SOD

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百合の花は好きですか?

僕はもちろん、だぁ〜い好き。

8月頃にようやくリコリスリコイルを観たのですが、最近になって静まってた百合を捧げろと命じる悪魔が全俺を揺るがした。

俺はロリコンで男の娘好きで百合好きで悲恋を愛する闇の変態。


私のカラダは、温かいから

 

 

 巨骸竜フェルグラント ATK2800

 

 

 口数の少ない主の命令で、骸の竜が明日香に地を走って接近する。翼の役割はどうしたのか、デカい犬のように目の前に陣取るとピタリと停止してグイッと回れ右をする。尻尾で叩きつけるつもりらしい。

 プレイヤーの身を守ってくれるはずの下僕は既にフェルグラントの効果で除外され、伏せていた『ドゥーブルパッセ』は物言わぬ紙となっている。

 

 (ライフポイントは1あればあとは飾りって彼は言ってたけど…………)

 

 「リバースカードオープン、『ホーリーライフバリアー』。

 手札を一枚捨てて、このターンの自分のダメージを0にする!」

 

 明日香を覆うようにシールドが張られ、尻尾が弾かれる。

 

 「…………終了」

 

 攻撃が阻まれ、そのままエンド宣言をするレイン恵。単語でしか無いが、デュエリストにはそれでも充分伝わるらしい。

 

 「私のターン、ドロー!」

 

 気合の入ったドローの掛け声と共にカードを引く。引き込んだカードは『サイバー・チュチュ』。

 

 満足気に微笑み、そのままカードをディスクに装填する。

 

 「私はサイバー・チュチュを召喚!」

 

 サイバー・チュチュ ATK1000

 

 

 「良いタイミングで引いてきたな、天上院。

 今ならサイバー・チュチュの効果で、プレイヤーに直接攻撃が出来るぞ」

 

 

 「バトルよ! サイバー・チュチュで、プレイヤーにダイレクトアタック!」

 

 サイバー・チュチュ ATK1000

 

 「…………んっ」

 

 レイン恵 LP3000

 

 「ターンエンドよ」

 

 勇ましく攻め込みライフを削ると、明日香もエンド宣言をしてターンを返す。殴り、殴られる。実に男らしいデュエルが展開されている。

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 「大将ーこのデュエルどう見るー?」

 

 ネズ太郎は退屈そうな表情で画面を見ていた顔を上げると、今も布団代わりにしている自身の信仰対象の筈の偽遊に声を掛けた。

 

 「………………天上院明日香の負け」

 

 ネズ太郎を腹に載せて仰向けで寝ている偽遊は、当然のようにそう返す。

 

 「やっぱりかー……なあ大将、次のデュエルまでゲームしてていいか? 実は昨日の夜、ようやくエアーの3部目に行ったんだけど、いきなり視点がカラスになってて気になってるんだ」

 

 ネズ太郎もその意見に当然のような反応をして否定しない。

 アニメ世界では、デュエルは最後まで何が起こるか分からないと言うのが主流の宗教(かんがえ)となっているが、虚路居偽遊の教えを受けるキマイラ教の教義では『アドバンテージの差が開いた分だけ、勝率はゼロに近付く』となっている。

 

 現在、天上院明日香の手札は1枚。場には『サイバー・チュチュ』と伏せカード2枚。

 一方でレイン恵は手札3枚。これからのドロー分を含め4。

 場には『巨骸竜フェルグラント』と、墓地には蘇生効果を持つイモータル・ドラゴン。

 

 決定的とまでは言わないが、劣勢側のデッキが『天上院明日香のデッキ』であることが問題だ。

 

 「…………天上院明日香となるべく関わらないようにしてたから、強化カードとかも殆ど上げてないしな。あのデッキで逆転するには手札が少なすぎる。ホーリーライフバリアーが重いな。

 

 ネズ太郎、正直エアーのプレイを止めるのは心臓を止めるくらい心苦しいんだが、ゲームはちょっと待っててくれ。

 天上院明日香に興味はないが、レイン恵が気になるんだ」

 

 「? 何言ってんだ大将。この対戦相手、別にロリでも貧乳でも無いぞ?」

 

 「お前もしかして、俺がロリ体型以外の女に興味を示さない妖怪か何かだと思ってない?」

 

 「え…………?」

 

 ネズ太郎が突如フリーズした。

 そして、ネズ太郎を押し退けるように前のめりに出てきた顔面午が一つ。更に控えめに寅の顔も出てくる。

 

 「ーー違うんですか!!??」

 「ち、ちち違うんですかっ!?」

 

 「うおっ!?」

 

 

 「お師匠さまは、ぺったんこな胸と短い四肢とイカ腹にしか発情しないロリ魂のデュエル妖怪では無いんですか!?」

 

 「に、二次性徴を迎えた身体にも……需要はありますかっ!?」

 

 

 「メタウマ、テメエは後でシメる!

 

 トラちゃん。興味って言うと誤解を与えたみたいなんだが、俺がレイン恵に興味を持ったのは、別に異性とか恋愛とかそう言う意味合いは無くってな…………」

 

 「せ、説明はいいから、オイラの上に乗ってるメタウマのデカいケツを退けてくれねえかな大将!!」

 

 それぞれに適した対応をしつつ、メタウマをヒョイと退かしてネズ太郎を救出する偽遊。

 

 その間にも、当然デュエルは進行していく。

 

 

 

 

 『ドロー。

 罠。

 フィールド魔法。

 効果。

 ……特殊召喚。

 ……召喚。

 ……シンクロ召喚

 ……戦闘。

 

 攻撃』

 

 巨骸竜フェルグラント ATK2800 VS サイバー・チュチュ ATK1000

 

 『罠発動! 『ドゥーブルパッセ』。

 サイバー・チュチュの攻撃力分あなたにダメージを与えて、この攻撃を直接攻撃にする!』

 

 『……!』

 

 『ぐっ……!』

 

 レイン恵 LP2000

 

 天上院明日香 LP1200

 

 『大きいの』

 

 真紅眼の不死竜皇 ATK2800

 

 『リバースカードオープン、ドレインシールド!

 攻撃を無効にして攻撃力分ライフを回復する!』

 

 天上院明日香 LP4000

 

 『セット…………終了』

 

 『あたしのターン、ドロー!』

 

 

 

 

 「会場は大盛りあがりですねえ! お祭りみたいです。チョコバナナとかありませんかねえ!」

 

 「場面だけ見ると、巨乳な美少女が二人、金髪と銀髪が見栄えよく派手に殴り合ってるように見えるしな〜。その実態はサンドバッグ同然だけど」

 

 「………………く、クィーンの人も、が、頑張ってますよ…………頑張ってます……」

 

 「…………昔はこういう場面だと、互角の勝負に見えてたんですけどね! ライフくらいしか基準が無かったですし。

 今ではライフなんて一番基準にならないと思い知らされました。

 

 無知って結構おぞましいですね

 

 

 「それでも、今回の天上院明日香の戦法は理に適ってる方だぞ」

 

 「どういう意味だー? 大将」

 

 「ダイレクトアタッカーで殴って、ドゥーブルパッセでバーン入れて、ドレインシールドでライフを回復。

 これその物は、ライフ4000と言うルールでは俺のキマイラデッキよりよっぽどルールに適してる戦い方なんだ。

 

 酉がステルスバードとか使いながら、グラビティバインドとか使って守り固めつつダメージ稼いでたろ? この戦い方は、アレの完全下位互換だ」

 

 「完全下位互換じゃダメじゃねえか」

 

 「強さの純度のみで考えればな。

 ファンデッキ……自分の使いたいカードで取れる戦法のチョイスとしては、悪いことじゃない。

 

 教えたろ? 勝利を目指すなら勉強は必須。基本は叩き込め。

 だが、デュエルはやらされてるもんじゃない。楽しいと言う気持ちを無くしてしまっては仕事や義務と一緒だ。

 

 これが天上院明日香のデュエルに対する関わり方のアンサーだと言うなら、俺は悪くはないと思うぞ」

 

 「そういうものなのですね! 流石ですお師匠さま!」

 「……偽遊さまのお優しいところ、わ、わたし…………素敵です」

 「大将ってたまに人格って言うか、感性が移り変わってるんじゃね? って時あるよな。

 リアリストなロマンチストって言うか。性根が矛盾抱えてるって言うか…………嫌いじゃねえけどさっ」

 

 「………………まあ、俺はそんなデッキと戦うのクソ詰まんないから、ガチデッキ握ってる時はぜってー対戦お断りするけどな。へっ」 

 

 「台無しじゃねえか!」

 「台無しですねえ!!」

 「…………そ、それでも……着いて行きます…………」

 

  

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 「わたしのターン!」

 

 天上院明日香がドローフェイズを宣言し、僅かに動きが止まる。その瞬間は、精神を統一しているようにも見える。

 

 (このデッキは、私の今までの人生を共に歩んできたデッキ。でも、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 それでも、今はまだアナタ達と一緒に……!!)

 

 「ドロー!」

 

 引き抜いたカードを確認し、ディスクに挿し込んだ。

 

 「来て、ブレード・スケーター!」

 

 ブレード・スケーター ATK1400

 

 「………………」

 

 「魔法カード発動! 『受け継がれる力』!!

 

 ブレード・スケーターの攻撃力を、サイバー・チュチュに加算するわ!」

 

 「……!」

 

 受け継がれる力によってリリースされ、存在が朧気になったブレード・スケーターが、サイバー・チュチュの背後に周り援護の体制を取る。

 

 サイバー・チュチュ ATK2400

 

 「たとえいつかそうなっても……今は。

 

 バトル! これで終わりよ! サイバー・チュチュでプレイヤーにダイレクトアタック!! ヌーベル・ポアント!!」

 

 レイン恵 LP2000

 

 明日香の宣言を受けて、サイバー・チュチュと半透明のブレード・スケーターが軽やかに舞いレイン恵に肉薄する。

 

 「恵っ!!」

 

 ふと、どこからか少女の声が響いた。

 

 

 「…………大丈夫。私の(カラダ)は、()()()から…………」

 

 

 少女の声に返事をするようにポツリと呟くレイン恵。その口の端は、誰にも見えないが確かに笑っていた。

 

 「発動」

 

 伏せられたカードが開かれる。それは……。

 

 「ーースピリットバリアですって!?」

 

 スピリットバリア。それは、自分のモンスターが存在する限りプレイヤーの戦闘ダメージを無効にする愛の加護。

 今の彼女に愛を注ぐのは、一体誰なのだろうか。

 

 「…………ターンエンド……!」

 

 「ドロー。

 

 召喚」

 

 タツネクロ ATK500

 

 「シンクロ召喚」

 

 タツネクロは、シンクロ召喚に使う場合手札のアンデットを使用出来る。手札のジャック・ア・ボーランと共に、星10のシンクロ召喚だ。喚び出されるモンスターは……。

 

 炎神ー不知火 ATK3500

 

 「攻撃力……3500ですって!?」

 

 「…………完了」

 

 真紅眼の不死竜皇 ATK2800

 巨骸竜フェルグラント ATK2800

 炎神ー不知火 ATK3500

 

 VS

 

 サイバー・チュチュ ATK1000

 

 天上院明日香 LP4000

 

 「きゃああああああーー!!!!」

 

 

 

 LP0

 

 

 

 「…………勝ったよ。遊乃(ゆの)

 

 

 レイン恵が後ろに振り向いて微笑む。

 

 そして、その背後には満面の笑みとサムズアップで迎える少女の転生者の姿があった。

 

 

 





尊い系の百合が好きです。




次の休みにレイン恵の微笑みピースの挿絵を描くかどうか迷ってるなう。

心情的には描きたい。拙者、無表情キャラが特別な人にだけ見せる笑顔とか好き好き侍。心に傷とか負ってたら、もう興奮で拙者の妖刀村正が邪念吸いすぎて逆に聖剣になりそうなレベル。

でも笑顔にするとロリっぽくなるか、硬くなるかになりかねないから難しい。 

百合、好き?

  • YES
  • NO
  • 百合しか愛せない
  • 百合が無いと病気の妹が……!!
  • 『付いて』ないのは損失じゃ!!
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