山田太郎は居候 作:芋太郎
本日の主人公。
人並みにしか食べないので、朝食前に太郎の料理食べたら朝食がお腹に入らない事を忘れている少女。
食べ物のことで黒歴史が増えているが、たぶん気の所為である。
今日見た夢はオムレツの卵に包まれる夢。
・山田太郎
アデレート嬢が黒歴史を生み出し始めた諸悪の根源。
料理作っただけなのに。
品種改良の進んでない野菜にあたって、ガッカリしてるらしい。
今日見た夢はメイドちゃんに芋を投げられながら追いかけ回される夢。
・メイド少女
アデレート嬢が厨房を覗き見ているのにずっと前から気づいてた人。
うんうん言いながら厨房に入るか悩んでる姿が可愛くてニコニコしてた。
今日見た夢は自分の作ったご飯を太郎にマズイ!と言われ、芋を投げつけて訂正させる夢。
私は今、トンデモナイことを見てしまいました。
なんと、タロヴさんがメイドに厨房で沢山の料理を振舞っていたのです...!
わ、私も食べたい...!
小耳に挟んだ情報によると、どうやら私のデビュタントで出す料理らしいのです。
...主催側の私は食べられないじゃないですか!
い、いったいどうすれば食べられるのでしょう?
今から突入して、分けてもらう?
いやいや、そんなはしたない事できません!
アデレート様、食意地張りすぎですよ〜(笑)なんて言われた日には、自害してしまうかもしれません...
うぅ...っ。
こ、ここに居ては私が私じゃなくなってしまいます...!
今日の所は勘弁しておいてあげましょう。
タロヴさんもそのメイドも、覚えておく事ですね。
いずれ自ら私にその美味しそうなご飯を差し出すようになってしまうようにして差し上げるんですから...!
そうして、私は静かに厨房の前を後にするのでした。
私が取り乱したりしてから、ちょっとして。
お父様からお呼びがかかりました。
今のタイミングだと、まだ例の人の情報にしては早すぎるので、何か別件でしょうか。
要件を予想しながら歩いていれば、お父様の部屋に着くのもすぐの事でした。
「お父様、アデレートです。入ってもよろしいでしょうか?」
「あぁ、大丈夫だ。入っておいで」
お父様から許可を得て、執務室に入ります。
椅子に全体重を任せてリラックスした表情を浮かべている姿からは、悪い話が出てくるとも思えずますます要件が思い当たりません。
「アデレート、タロヴさんの国の言葉を勉強しているようだね。調子はどうだ?」
「はい、とても順調です。彼に教えて貰っているメイドにはまだ敵いませんが、タロヴさんがココにいる間には完璧に喋れるようになると思います」
「それは重畳だ。もしタロヴさんが国に帰っても、アデレートがあちらの言葉を喋れるだけでかなり違うからな。それに…」
お父様は難しい顔をして黙り込んでしまいました。
ですが、言いたいことは分かっています。
ボーゼス伯爵領にいると噂の、タロヴさんの国の人。
その人が本当にタロヴさんの味方なのか。どんな情報を持っているのか。等の色々な懸念点があるからです。
直接会ってはいけない間柄だとすれば、間にはいる人が必要。
それはタロヴさんについているメイドでも良いが、相手が貴族だった場合は相手を怒らせてしまうかもしれない。
だから、私がニホンゴを十分に喋れる必要があるのです。
こんな事情を隠してタロヴさんに学んでるのは少し罪悪感がありますが、これも貴族の役目ですから仕方ありません。
私が少しずつ話せるようになっていくのを、一喜一憂してくれるタロヴさんの顔を見ると胸が締め付けられるような気分です。
...本当に、なんででしょうね。
「それから、デビュタントボールなんだけどな。
どうやらマルセルがタロヴさんの国の料理を作り始めたそうだ。それを出してみようと考えている。
アデレートはここの所、厨房によく顔を出しているだろう?
食べて見た事はあるか?あるなら率直な感想を聞かせて欲しい」
「ゔっ…。べ、別に食意地をはってる訳では無いんですよ!?
ただ、ちょっと気になったと言いますかなんと言いますか…」
「そ、そうか…。いや、責める気はないんだがな?食べたことはあるのか?」
「すみません、有りません…。食べてみたいとは思っているのですが、なかなか言い出せなくて…」
「本当に何も責めてないからな!?」
お父様にも厨房通いがバレてました…
恥ずかしい、穴があったら入りたいです…
しかも、あれだけ厨房に通っていたのに、成果なし…
私は今まで一体何を…
「ごほんっ。わかったから気にするな、今度マルセルに聞こう。話したい事は以上だ。今の状態ではマトモに話せそうにないしな…」
「は、はい。それでは、失礼します」
いけないいけない、切り替えていきましょう。
お父様に軽く会釈をして、執務室を後にします。
…これからは誰にもバレないように厨房に行きましょう。
あの感じだと1度マルセルの作った料理を食べる機会が有りそうではありますが、そうじゃないんです。
だから、まだ諦めません!
明日の朝も厨房に行ってみます!
だって私の食べたいのは、他でもなくタロヴさんの作る料理ですからね
1日1500字くらいかけらぁ!って思ってたけど、仕事忙しくて無理でした…
暫く投稿頻度下がりそうです、ごめんなさい。