山田太郎は居候   作:芋太郎

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・山田太郎
本日の主人公。
未だにこの国の言葉は全然わからない。
アデレード嬢とメイド少女に勘違いしそうになってる童貞。
バキバキでは無い。
好きなたいめいけんのメニューは海老のオムライスかコールスロー。

・アデレート・フォン・ライナー
童貞にも優しいお嬢様。
でも童貞が何を喋ってるのかは一切分からない。
食べてみたいたいめいけんのメニューはオムハヤシ。

・メイド少女
ニホンゴチョットダケワカルヨ!
童貞とも楽しく話せる明るい女の子。
童貞より言葉を覚えるのが早く、そこそこ話せるようになった。
食べてみたいたいめいけんのメニューはタンポポビーフオムライス。


山田太郎はお手伝いではない

 俺こと山田太郎は日本人である。

今は日本語の通じない異世界に居る。

日本がない世界に居るのであれば、それは日本人と言えるのだろうか?

寝起きの頭をしょうもない事でぐるぐると頭を回して暖機運転。

今日も楽しい異世界ライフのはじまりはじまり!

 


 

 この貴族ライナー家に拾われてから、7日が経った。

この間に何をしていたかと言うと、主にはこの国の言語習得である。

メイド少女にこの国の言葉を教えてもらいながら、日本語を教えていた。

お互いに言葉が全く分からないながら、子供用の絵本を使ったりしながら教えるのはちょっとした楽しみになっていた。

今ではメイド少女となら簡単な単語で多少の意思疎通ができるようになった。

それだけじゃない。

最初はお客さんとしておもてなししてくれていたのだが、流石に申し訳なくて掃除や料理等のできる事だけを手伝いさせてもらっていた。

言葉は分からないが、料理人のマルセルさん、使用人のアンケ、ブリッタ、カルラの仲良し三人組をはじめとした人達もとても良くしてくれている。

先日作った賄のアヒージョが好評で、マルセルさんと日替わりで賄を作るようになってからはかなり心持が楽になった。

 

 ここまで使用人の話しかしていないが、貴族の御三方とも関係は良好だ。

その中でも特にアデレート嬢には気にかけてもらっている。

彼女は重要なパーティ?が近いらしいのに...

話しにくいはずなのに一単語ずつゆっくりと話してくれる姿はいっそ献身的にすら見えて、勘違いしてしまいそうになる。

それも監視の為だと思えば、そんな勘違いもすぐに引っ込んでいくのだが。

あれ、これ扱いの良い外国人捕虜なのでは??

これ以上考えてはいけない、精神衛生的によろしくない。

 

「オハヨウ、タオルさん」

「おはよう、メイドちゃん。タオルじゃなくてタロウね」

 

 声をかけてきたのは俺のお世話係をしてくれているメイド少女。名前はわからないのでメイドちゃんと呼んでいる。

メイドちゃんは俺の名前を覚えれないのか、発音しにくいのかいつもタオルと呼んでくる。

 

「メイドちゃん日本語上手くなったなぁ。俺がこの国の言葉を喋れるようになるより、メイドちゃんが日本語マスターする方がよっぽど早そうじゃん」

「?ワタシニホンゴワカリマセン!」

「そのセリフで一気にエセ外国人ぽくなったな!」

 

 メイドちゃんの反応に思わず笑ってしまうと、あちらも口元を手で隠しながら笑みを浮かべてくれる。

いい子すぎて惚れそう。

はっ、この子が異世界ハーレム第1号ちゃんなのか!?

うっ、変なことを考えていたのがバレたのか、メイドちゃんがジト目でこちらを見ている。

 

「ごめんごめん、それじゃあ朝食作りに行こうか」

「オウレツ?食べルます!」

「オムレツね、任せたまえメイドちゃん。たいめいけんにも負けない物を作ってあげよう」

「タイメーケン?」

「あぁ、ごめんごめん。美味しいレストランの名前だよ」

 

 メイドちゃんと話をしながら厨房へ向かう。

道中、視線を感じたが誰かいる様子でも無かったので視線を感じた方向に会釈だけしておく。

厨房に着くと、一部を借りて使用人の賄い用のオムレツを作る。

これでも料理はそれなりに出来る方なのだ。

女の子のハートと胃袋を掴むために練習したんだから、誰よりも愛情を込めた料理ができる!と自負している。母親には負けるけど。

 

 オムレツをみんなに振舞ったら、今度は広間へ向かう。

食事はライナー家の皆さんと取るからだ。

どうやら、この平民代表ともいえる山田太郎を外国の貴族だと思われているようで、対等に扱ってくれている証拠だ。

打算的だが、その方が都合がいい。と思い、「助けてもらった恩を返す為に使用人に混じって働いている貴族」として振舞っている。というか、メイドちゃんにそう説明した。

食事中はいつも何かを話しているのだが、言葉がわからないのでほとんど記憶に残ってないのは許して欲しい。

ただ、一つだけ気になるのは3人家族だと思っていたがもう1人男の子が居るようだということ。

未だ1度も見た事が無いのが本当に不思議だ。

 

 「―――?」

 

 食事の後は、また使用人に混じって今度は掃除をする。

...いつまでもこのままじゃ流石に申し訳ない。

なんとかして、元の世界に帰る方法か一人で生きていく方法を探さなきゃな。

今の主人公っぽくてかっこよくない?

そうでも無い?そう...

日本にいるアイツの様子も気になるし、帰りたいよ。




設定的にどうしても会話少なくて読みずらいなこれ。
と思いながら書いてるのに、見てくださってる方がいる...!?
ありがとうございます嬉しい好きです!(?)
ちなみに不定期更新です。
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