山田太郎は居候 作:芋太郎
本日の主人公。
オムレツを食べたいという思いが強まりすぎて現実に影響を及ぼし、太郎ですら使ってない特殊タグを使わせている気がする。
むろんそんなメタいこと、オムレツを食べた過ぎて太郎にオネダリするくらいあるはずが無い。
今欲しいものは日本語を勉強する為の本。
・山田太郎
最近、賄いを作っていると使用人たちからアデレート嬢へ料理のプレゼントをしないか提案される。
よくわからないけど、料理が合わなくて体調を崩したらダメだからと断り続けている。
厨房付近でアデレート嬢を見ることがちょくちょくあり、成長期の食べ盛りさんなのかな?と邪推している。
今欲しいものは彼女。
・メイド少女
あいきゃんとすぴーくじゃぱにーず!
日本語を覚えるのが早すぎて太郎を劣等感で沈めた。
最近は太郎に言葉を教えるのを忘れつつある。
それもこれも覚えの悪い太郎が悪い。
今欲しいものはオフクロノ味家庭料理なるもの。
今日は散々で少し疲れました...
何がということはありませんが、ここ最近で一番の疲れでした。
オムレツも食べれませんでしたし。...オムレツも食べれませんでしたし。
それは置いといて、やはりタロヴさんの服や靴は本当にこの国のものとは全く別の物でした。
質が良いのはもちろんの事、派手さが有りながらイヤらしさが強くないデザイン。
もしかしたら、服や靴だけでなく工業品や食事等もこの国より発展しているのかも知れませんね。
アヒージョもオムレツも食べていないので、食事に関してはわかりませんが。
やはりその事を調べる為にも一度タロヴさんの料理を食べてみなければいけないのでは有りませんか...!?
失礼、取り乱しました。
そういえば、タロヴさんについているメイドは彼の国の言葉をかなり話せるようでした。
タロヴさんと互いに言葉を教えあっていると聞いてますが、まさか7日程でそんなに話せるようになるとは思ってもいませんでした。
あそこまで楽しげに笑いあって話せるのであれば、かなり習得しているはずです。
私もタロヴさんに教わればすぐに話せるようになるのでしょうか?
もし彼が自分の国へ帰る目処が立った時に、繋がりを作るには話せる人が居た方が良いはずです。
それはメイドだけではなく、貴族である私達が話せるからこそ誠意や敬意が伝わるから。
だから、タロヴさんとメイドがそういう仲であっても関係ありません。
明日、朝食の時に毎日夕方から教えていただけないか話してみましょう。
大丈夫、私はライナー子爵家の娘で、お姉ちゃんです。
出来ないはずは有りません。
それに...タロヴさんはきっと、私からのお願いは断らないから
今日はもう寝ましょう、考えていたら余計に疲れてしまいました。
明日に差し支えないうちに、おやすみなさい。
そうして眠りについた私は変わった夢を見たのでした。
この全く見た事のない厨房で、見たことの無い物を使ったりして調理するタロヴさん。
私の待つ小さなテーブルに並ぶ見たことの無い料理達。
四角い板に映る人が演じる物語を観て楽しむ私とタロヴさん。
一緒にタロヴさんの作った料理美味しいを食べて喜び、タロヴさんを褒める私。
そして、タロヴさんの服の様な変わったお洋服を身にまとった私。
夢の中の私達は楽しそうに笑って...
そこで目が覚めてしまいました。
目が覚めた後はもう夢の事など何も思い出せなくなっていましたが、もう一度続きを、今度はもっと長く見ていたいという気持ちだけが残り続けて。
私はその欲望に逆らわずもう一度眠りにつくのでした。