聖杯を所持する者に召喚されたのはいいが、その召喚者が見当たらない。パスが繋がっている様子もなく、ただ聖杯からの魔力で現界しているだけだった。
長い石造りの廊下の中、窓の外は明るいというのにそのことで些か落ち着かない。
そうだ、まるで夜のような──
上から降る、ぬるりとした液体に触れてしまい意識が遠のいていく。無理矢理身体を暴かれている。この身に得体のしれぬ異形を埋め込まれている。
熱い。
いま、わたしに、何が起きている?
背中がじりじりと燃えているようだ。熱さの痛みと共に飢餓感が私を襲う。
熱い。お腹が空いている。
食べたい。何でもいいから、食べたい。
熱い。
喰らえ。喰らえ。
熱い。痛い。
喰らえ。
『熱い』
『熱い、苦しい。お腹が空いた』
『けれど、恨むことなんて出来ない』
『憎めない。復讐は出来ない』
『だってそれは──』
『あの子の役目だから』
美しい色がある。雲一つない、空の色。
私はその中で笑っていたかった。
だが私に落ちたのは夜の情景だった。
深い深い闇に星々が煌めいていた。
背後に控える燃え盛る星の熱さに悶えながら、灰色の空を眺める。
熱い。身を焼かれているように。
苦しい。煙に巻かれるかのように。
ちかちかと混濁する意識のなか、私は叫んだ。
『たすけて…!』
空の色をした目がこちらを向いていた。食べたい、食べたい、食べたい。
たすけて。わたしを、たす、けて。
「…ああ、わかったよ」
微笑んだ気がした。熱い、熱い、熱い。たすけて。
「ジャンヌ・ダルク」
そう、そうだ。私は、私の名前は──
今の私は
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ニュクス・アルヴァ=ジャンヌ・ダルク
攻撃属性:火
弱点属性:雷、神
クラス:アーチャー
アラガミ「ニュクス・アルヴァ」と、サーヴァント「ジャンヌ・ダルク(ルーラー)」が誰かの意図により融合した姿。
ローブの中の聖母がジャンヌと置き換わっており、ジャンヌが持つ旗を異形の手に持っている。
攻撃はレーザー、突進。本来、感応種ニュクス・アルヴァがもつ他アラガミへの回復行動は混戦では無いため、見られなかった。
天球は近距離では不可視化、遠距離からは可視化となっている。本体が受けたダメージを天球に溜め込むことで本体の行動を阻害することなく戦闘に挑める。ジャンヌの額当てが天球と同一化しており、額当てを破壊することで溜め込んでいたダメージが本体へと移行。
神融種マグナガウェインが持っていた性質、シールド効果により一定時間度に衝撃波を放つ性質を持ち合わせている。