インフィニット・ストラトス・F(エフ) 作:こーりん(こうりん)
~偶然と言う名の必然~
そこには少年と少女がいた。
「セシリー、僕はこいつと共にまた君のところへ帰ってくる、だから待っていてくれ!」
少年は少女に向かって叫ぶ。
「うん、待ってるわ、だって私はまだ、セシリー・フェアチャイルドですもの」
そして時は進む。
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世界は2度目の一大ニュースでざわめいていた。
ISの男性操縦者がまた現れた、と。
IS(アイエス)
正式名称は『インフィニット・ストラトス』
宇宙空間での活動を想定し、開発されたマルチフォーム・スーツである。
ISが開発されてからは以前の兵器は意味をなさず、ISは最強の兵器へと変わってしまった。
一人目の男性IS操縦者、織斑一夏が入学してから数日の後の事。
「はじめまして、本日から此処IS学園でお世話になることになった『シーブック・アノー』です」
教室内がシーブックの登場で騒がしくなる、その中で一人、その少女一人だけが驚きの顔をしていた。
その少女を見つけた彼、シーブックも驚く。
「静かにしろ小娘共!」
女性が叫ぶ。
彼女はこのIS学園の教師で第一回モンドグロッソ優勝者『織斑千冬』だ、ちなみに織斑一夏の姉である。
彼女、織斑先生の声に驚き少し身を引いた、これは普通の教師が出せるプレッシャーではない・・・。
休み時間、シーブックは先ほど見かけた少女に話しかける。
「久しぶりセシリー、何年ぶりだろうな」
セシリーと呼ばれた少女は席から立ち上がり関心のない表情で彼を見つめる。
「私の名はセシリーなのではなく、『ベラ・ロナ』です」
そう言い彼女は教室からいなくなった。
「セシリー!おい、セシリー!!」
彼女を追い屋上へと行くシーブック。
―――
「おい、セシリー、待ってくれよ!」
「・・・っ、離しなさい!」
彼女の肩を掴むが振りほどかれる。
「説明してくれよ!なんなんだよ!ベラ・ロナって、なんなんだよ、ベラ家ってアレだろ、IS開発の世界シェア1位の、なんでセシリーがベラの名前を使ってるんだよ!」
彼女の迫るシーブック、しかし、セシリーと呼ばれた彼女は何も言わない、ただただ苦虫を噛んだような顔をするだけ。
「なんとか言ってくれよ!」
「どうも何も!総てはあなたが来るのが遅すぎたのよ!!」
「僕がっ・・・!?」
「そうよ!あなたがもっと早く・・・!もっと・・・!」
やっと口を開いた彼女は、そう言いながら涙を流し始めた。
「セシリー・・・」
「私は・・・私は・・・!」
「帰ってきたよ、僕は帰ってきたんだ、セシリー」
「シーブック・・・!」
彼女はシーブックの名前を呼ぶと彼の胸へと飛び込む。
「私は・・・私は、まだ、セシリー・フェアチャイルドよ!!」
そう泣きながら叫ぶ彼女を彼は優しく腕で包み込む、そこには彼、『シーブック・アノー』と彼女『セシリー・フェアチャイルド』しかいなかった。
「今回の任務は?」
「今回はダッシュされた無人IS、アンサーを鹵獲、もしくは破壊が目的よ」
「アンサー、答え・・・か、俺たちの答えはいつ見つかるんだろうな」
「あなたほどの人が今回はえらく弱気ね、なんならあの子に行かせましょうか?」
「なぁに、ちょっとした冗談さ、まだまだアイツにも負けてられないからな」
「無理はしないでよ、キンケドゥ」
「わかってるよ、ベラ」
「キンケドゥさん!ベラ艦長!」
「来たかトビア」
「行きましょう!」
「あぁ!アタッチメントの問題はない、さぁ行こうか!!」
~完~
案の定です。