祝福を君に   作:是非もないよね

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推しの子を薦められてアニメの一話を見たらこれですよ・・・・

幸せにしたかったんです
続くかわかんないので短いのは是非もないよね()


第1話

「そもそも契約ってなにさ。君の専属になれって言うの?」

「え、うん」

「そっかぁ」

 

こういう手合いの輩はまともに相手をしてもろくな事がない。特に彼女に関しては。

軽く一瞥し、また手元の本に目線を戻す。

今は自習時間。本来は国語の授業があったが、担当教師が近くの自動車教習所の教習車六台玉突きエアバッグ事故(仮)の記念すべき七台目になってしまったため、今日はお休みすると担任から報告があった時は驚いた。元々悪運が強い先生だと思っていたが、ここまでとは。

そもそも何だよ、六台玉突きエアバッグ事故って。エアバッグが一気に六個出たんか?

 

話が逸れてしまった。こういう経緯で今は自習時間、静かに図書室で読書をしているという訳だ。

 

訳なのだがーーーー

 

「君に素晴らしい提案をするね?私のマネージャーになって。ならないならコンパスの針でチクってする」

「星野さん。今は読書の時間だよ?それと、君のマネージャーにはならないから。取り敢えずそのコンパス仕舞いなよ・・・・・ってそれ俺のコンパスじゃん!」

 

こんのクソガキ・・・・・!

 

人の物をよくもまぁ我が物顔で使えるものだ。清々しいほど図々しい。なんか語呂がいいなこれ。

 

絶賛自分の手をチクチクしてくる彼女の名前は星野アイ。半年前にこの小学校に転校してきた少女。余談だが彼女が来てからこの学校の女子人気ランキングが塗り変わり、現在も不動のトップに君臨している。

下級生から同級生、しまいには上級性のほんとんどが彼女の魅力的な笑顔に充てられてしまいファンクラブなるものが出来てしまうほど。

 

確かにこの星野アイという少女はとにかく顔が良い。鈴を鳴らしたような可憐な声。色んな人を魅了してしまう愛らしい笑顔。なんと言っても特筆すべき点は彼女の瞳だ。まるでそれは星をそのまま瞳の中に埋め込んだ様なーーーーなんて言えばいいんだろう?うーん、まぁそんな感じの瞳だ。おまけに大きい、クリクリしてる(適当)。

そんな異性が転校してきたともなればもはや言うまでもなく。男子達は狂喜乱舞、そんな男共見て女子達がドン引きになるのも無理はない。

なんせ『星野アイを守る会』なるものを立ち上げてしまうほどだ。

 

『星野アイを守る会』名誉会長であるとある女子が言うには、

 

『アイちゃんはこの世に生まれてきたイエスなんだよ。え?何言ってるかわかんない?そうだなぁ、例えるとチャーシューがないラーメン。徹子がいない『徹子の部屋』なんだよ。わかる?アイちゃんは私たちが守らないといけないし、守られるべきなの。ウチに入りたいなら取り敢えずネコと和解してきて』

 

なるほど、わかんない。聞く人間違えたかな?

ハッキリ言ってまだ目に見えて狂っている男子の方がマシに思える。

だいたいネコと和解してどうしろと言うのだろうか。

そもそもチャーシューがないラーメンもあるでしょ。いい加減にして。

 

と、まぁこんな感じで我が校は混沌を極めている。その渦中の少女はのらりくらりと学校生活を楽しんでいる様だ。

 

「痛い、痛いよ。星野さん」

「君が素っ気ないから悪いんですぅ〜」

「ていうかいつ俺のコンパス取ったのさ」

「さっきの算数の授業が始まる前かな」

 

あれ、君かぁ〜(出遅れ)

 

何かニヤニヤしてておかしいと思ったよ。ちゃんと机の中に入れてたはずなのに無くなってるんだ。四つん這いになってまで探したのにあるわけないよねぇ!君が使ってるんだからさぁ!

 

「あは!そんな怖い顔しないでよ〜。可愛い顔が台無しだぞっ」

 

誰のせいだと思ってるんだ!と喉まで出かかったが何とか飲み込む。

慣れというのは怖いもので、こんな事をされるのは一度や二度ではない。それでも毎回引っかかってしまい、毎回許してしまう自分も彼女に魅了されしまっているのだろうか。

いや、そんなはずは無い。これは諦めだ。こんな事を毎回されれば誰だって諦めが先行するに決まってる。そうに違いないっ。

 

「と、とにかく!貸してほしいならそう言って。ちゃんと貸すから」

「は〜い」

 

ほんとに分かっているのか分かっていないのか、彼女は笑いながらそう答えた。

重いため息を吐き出し、残りの三十分は何とか安心して読書の時間にしたいものだ。

 

「あ、そうそう。まだ言ってなかったことあるんだけどさ」

「んー?」

 

これは絶対にマネージャーになりたくない普通の少年・麻倉透と、絶対!何がなんでも!マネージャーにしたい天才少女・星野アイの話である。

 

「昨日の給食、君のパン食べたのはね。私だよっ☆」

 

ガンッ!!

 

透は思い切り机に頭を打った。

大きな音に周りのクラスメイトは一斉にこちらに視線を向け始める。

 

なぁにが、『私だよっ☆』だ!

やっぱり君じゃないか!

ヒリつく額を抑えながら彼女を見ると笑ってやがる。すごい楽しそうに。

 

あー、キレそう。絶対☆許サンバ

 

ねぇ、君たちの『一番星』でしょ、早く何とかしてよ。お願いします、何でもしますから。




主人公は私の中では中性的な顔のイメージです

なので透くんちゃんと呼びたいと思います
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