最近、俺はYou○uberに興味がある。
興味と言うより、気になっていると言った方がいいかもしれない。デジタル化が進んだ現代において、最早必須になっているスマホ。今では小学生でも持たせている家庭が多いと耳に聞く。
昔のように、休日は外で友達と遊ぶということは徐々になくなった。ビデオ通話やらゲームのオンラインでの待ち合わせなどがこれ一つで済んでしまうため、必然的に家から出る事は少なくなってしまったのだ。
不健康だ何やらと色々騒がれているが、逆に考えてみてほしい。仮に幼い子供に性的興奮を覚える変態不審者による誘拐事件に合うより、家で大人しくしていた方が親御さんも安心じゃないか?
ましてや昨今では、公園で遊んでいる子供たちの声がうるさくて自治体に苦情を入れる人もいると聞く。たまげたなぁ。
逆に自治体にはバリアフリーガン無視の階段を作って、
『おいジジイ!登れるもんなら登ってみろ!』
って煽って欲しい・・・・・は言い過ぎだね。
とにかくこの麻倉透はYou○uberが気になっているのだ。
今日の朝からクソガキ一番星によってゴリゴリに削られた己のSAN値を回復させるために面白いYou○uber探しに勤しむぞぉ。
と、意気込んだのはいいもののーーーー
「・・・・・・・・・」
おかしい。俺は確かに削られたSAN値を回復させるためにスマホの画面を見たのに、また削られている。
『アイです。朝はごめんね?怖かったでしょ?』
今も絶賛恐怖体験中なんですがね。
確かに今日、星野さんに俺の連絡先のLI○Eを教えた。それはいい、どうせ渋ってもあの顔で迫られたら今度こそ漏らす自信がある。衆目で恥を晒すくらいなら大人しく言う事を聞くのが賢い選択だからね。
彼女の変なスイッチを押さないように慎重に言葉を選んで返信しないとと思った矢先、
『アイです。どうして返信してくれないのかなぁ?普通確認してから返信するまで2分もかからないと思うんだけどなぁ?もう6分も経ってるんだけどなぁ?ふざけてるのかなぁ????????』
いやぁ〜、乱世乱世。
既に変なスイッチを押してしまったようだ。
危険物を取り扱うが如く慎重になりすぎていたのが仇になってしまった。
お、落ち着こ。一旦落ち着こ。こんな事で誤爆でもしたら
でもまぁ、なんとかなるでしょ。(慢心)
何をそんなにカリカリしてるのやら。ここは一つ場を和ませるとしよう。
覚悟するんだな!抱腹絶倒間違いなしの渾身のスタンプをくらえ!
『ばなな(˙◁˙)』
『は?』
ダメでした。
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その後も地雷原の上でタップダンスしまくった俺は無事、全部見事に踏み抜き、星野さんに呼び出されてしまった。うーん、役満。
「やっと来た」
「こ、こんばんは。星野さん」
「こんばんは、麻倉くん。私をからかって楽しかったかな」
「いや、からかった訳じゃ・・・・・そもそもそっちが催促してきたんじゃ・・・・・」
「なに?」
「いえ・・・・・」
星野さんは頬を膨らませると近くのベンチに座り、隣を手で叩く。
「・・・・・・迷惑だったかな」
「そんな事・・・・・ない、です」
「ホントに?」
「ウス・・・・・」
そんな顔されて『はい迷惑です』なんて言えるわけないでしょ。
でも、実際星野さんは怖い。何考えてるかわかんないし。
「よかった。麻倉くんに嫌われたら私、どうにかなるところだったよ」
「どうにかって・・・・・?」
「それは・・・・ね?」
「何さ、それ。変なの」
そう言って困った顔をして笑う。
彼は、彼だけは他の人とは違った。
上っ面ばかりしか見てない他の人とは違う、ありのままの私を見てくれる。
私のワガママにも面倒くさそうにしながら付き合ってくれる。
嬉しかった。
そして、もっと知りたくなった。
今日何食べた?
好きな本は?
遊びに行くならどこに行くの?
休日は何してるの?
好きなタイプは?相手は?
私だけしか知らない君が
まぁ、それはおいおい知っていけばいい。
まずはどうしようか。こう見えて、他人の懐に潜り込むのは得意な方だ。彼の親から懐柔でも何でもして、一つ目の障害を取り除こうかな。
家も分かったし。偶然、たまたま。
早すぎるかな。焦りは禁物だもんね。
やっぱりまだ彼のこと『観察』してよう。知ってる?笑った顔可愛いんだよ?元の顔がもう可愛いんだけどね、彼の前で可愛いって言うと怒るの!その顔がまた可愛くてさぁ〜。
でも、そんな彼でもちょっと頂けないところがある。
誰に対しても優しいところ。男女問わず。
あんな事されたら誰だって好きになるよ。良くないと思う。そーゆー事されると特に女の子って勘違いしちゃうからね。私が守りながら、そこはこれからちゃんと教えていかないと。
後は彼の周りに浮ついた話がないか
忙しくなるなぁ〜
「逃げれると思わないでね。麻倉透くん?」
麻倉透
またしても何も知らない透くんちゃん。
星野アイ
後方彼女面一番星
『星野アイを守る会』
星野アイの頼み事なら何でも言う事を聞くいい子たち