インフィニット・オルフェンズ 鉄の華   作:狼ルプス

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歳星に向けて

 

「ふうっ…」

 

一夏はイサリビに帰還した後、一息吐きスーツのヘルメットを外しマルコシアスから降りるとおやっさんが話しかけて来た。

 

「大丈夫か一夏?」

 

「すいませんおやっさん、マルコシアスをボロボロにしちゃって」

 

「謝んなよ。こいつとバルバトスを中途半端な状態で出撃させたんだ。だから気にすんな」

 

「そう言ってくれるとありがたいです。オルガ達は?」

 

「今嬢ちゃんと一緒にテイワズの所に行って話し合いしてるらしい」

 

「そうですか…」

 

一夏はオルガなら上手く話を進めてくれると信じその後一夏は三日月と昭弘を誘い食堂に向かい食事をとる事にした。

 

「良かった。みんな無事で」

 

飯を食っている3人ににアトラは飲み物を配りながら言う。

 

「昭弘と三日月のおかげだ。2人があの2機を抑えてくれなかったら今頃イサリビは落とされてた」

 

「…ボロボロにされちまったけどな」

 

「俺も今回はあまり役に立てなかった」

 

「俺なんてただ防戦一方的にボロボロにされた。それに比べればお前はよくやってるよ」

 

「いや、あれじゃあダメなんだ。もっと、強くならないと」

 

三日月はそう呟くと席を立つ。

 

「ごちそうさま」

 

「あ、三日月、おかわりは?」

 

「いや、いいや」

 

「え?まだいつもより半分くらいだよ?」

 

アトラはいつもより食べていない三日月に心配そうに問うと、そこでタカキが食堂に入って来た。

 

「あ、三日月さん、一夏さん!団長達が帰ってきましたよ。今ブリッジに居るって」

 

「俺、おやっさんの所に手伝って来るからそっちは任せるって言っといて」

 

「え?あ、はい」

 

三日月はタカキにそう言うと食堂を出る。一夏は三日月の状態を見て心情を察する。

 

「(相当悔しかったんだろうな…俺も人の事は言えないが)ごちそうさま。タカキ、俺もマルコシアスの修理を手伝いに行ってくる。わざわざ報告ありがとな」

 

「は、はい」

 

一夏は食べ終わると食堂を出ておやっさんのいるモビルスーツ格納庫に行く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……本当にボロボロだなこりゃ」

 

一夏はボロボロになったマルコシアスを見る。所々フレームがむき出しになり、残っている装甲はほとんどが欠けたり変形してしまい、一部は修復不可能な状態になっている。誰もが見ても戦闘に出せる状態でないのは一目瞭然だ。

 

「新しいのに変えた方が早いが、鉄華団は今資金が無いから無理なんだよな…」

 

一夏はバルバトスの整備をしている三日月とおやっさんの所に行く。

 

「おやっさん」

 

「ん?一夏か。どうした?」

 

「マルコシアスの状態を見て来たんですけど、全部新しいのに変えた方が良いと思うんです。諸々の整備も含めてになりますけど…」

 

「やっぱりか、俺もバルバトスとマルコシアスの状態を見てて思っていた所だ。とりあえず新しいパーツをどうにかして調達できるようにオルガに頼んでみる」

 

「お願いします」

 

「おやっさん!一夏!」

 

おやっさんと話しているとオルガが来た。

 

「あ!オルガ、上手く行ったのか?」

 

「ああ、何とかな。おやっさん、調子はどうだ?」

 

「グレイズ改はまだ予備のパーツがあるが、バルバトスとマルコシアスは見ての通りボロボロだ。しかも修理するのに必要なパーツが足りねえ」

 

「そうか、分かった。それよりミカは?」

 

「三日月ならバルバトスの上に居るぞ」

 

「そうか。ありがとう」

 

オルガはそのまま三日月のところに向かい。一夏はマルコシアスを見てフレームに触れるのだった。

 

 

 

鉄華団は現在タービンズと共にテイワズの拠点である歳星に行く事になった。その間一夏と三日月、昭弘はタービンズの船…ハンマーヘッドでシミュレーターで訓練をすることになった。

 

「それにしても、この船…女性が多いよな」

 

一夏はたまにすれ違う船員を見ながら呟く。

 

「確かに多いな。とゆうより女しかいないんじゃないのか?」

 

一夏の疑問に昭弘も同意する。

 

「そんなのどうでも良いんじゃない?」

 

三日月は平常運転で特に興味は無いようでそう話してるうちにモビルスーツ格納庫に着く。

 

「ねえねえ、あの子たちって鉄華団じゃない?」

 

「話には聞いてたけど本当に子どもなのね」

 

「少し髪が長めな子、格好良くない?」

 

「あ、私も思った」

 

「うん、結構いいじゃん…話しかけてみようかな…」

 

 

周囲から色々言われている3人だが、特に一夏に対して視線を向ける女性が多かった。

 

「何か、色々言われているような」

 

「そうだね、あと何か居づらい気がする」

 

「俺達が成人していない子どもだからってのもあるかもしれないな…」

 

昭弘と三日月も違和感を感じており、そう話しているとモビルスーツの上から女性が二人、近づいて来た。

 

「君たちが、鉄華団のモビルスーツのパイロット?」

 

ツインテールの女性が一夏達に話しかける。

 

「はい」

 

「ああ」

 

「うん」

 

一夏、昭弘、三日月の順に答える。

 

「私はアジー・グルミン、よろしく」

 

「私はラフタ・フランクランド、よろしく!」

 

目の前の女性、アジーとラフタが自己紹介する。

 

「織斑一夏です」

 

「昭弘・アルトランドだ」

 

「三日月・オーガス」

 

「よろしく一夏、昭弘、三日月。あ、そうそう一夏だっけ?ちょっと君に聞きたい事があるんだけど」

 

 

「何ですか?」

 

「声からして君は使ってる武器を折ったモビルスーツのパイロットだよね?」

 

「はい、そうです」

 

「貴方、戦闘の時に私の事をホウキって子と勘違いしてたでしょ?」

 

「あ、あの時の事ですか。すみません、貴女の声が俺の知ってる人と似ていたので」

 

「いや別に良いよ。そんなに似てた?」

 

「はい…」

 

「ふーん、ちなみにそのホウキって子とどんな関係なの?」

 

「…?ただの幼馴染ですよ。今は訳あって会えませんけど…」

 

「へぇ…」

 

ラフタの顔が面白い物を見つけたかのような顔になり、一夏は少し戸惑いの表情となる。

 

「な、何ですか?」

 

「んー?何でもないよ。それよりシミュレーター…使うんでしょ?早くやろうよ!」

 

「え?あ、はい(声は箒に似てるけど性格は束さんに似てるような…)」

 

「うし、まずは俺がやる」

 

「じゃあ、俺はその次で」

 

一夏達はその後シミュレーターでラフタさんを相手にすることになった。

 

 

 

 

 

 

◇イサリビ内では…

 

「な~…何時になったら歳星って所に着くんだ?何もなくて暇でしかたねぇよ…」

 

歳星に向けて出発してから数日後、ライドは暇でしょうがないのかうんざりした様子で聞く。

 

「予定ではもう少しって聞いたよ。それに暇なのはいい事だし、余計な戦いは避けられてる…」

 

「そりゃそうだけどよ…」

 

ヤマギの言葉にライドはうんざりする。

 

「ねえ、最近三日月さんを見ないよね?」

 

「確かに、それに一夏さんも見てないような…」

 

「ああ、2人は昭弘さんと一緒にタービンズの艦でシミュレーターを使って訓練しているって聞いたよ」

 

2人が何をしているのかを知っているアトラがライドとヤマギの疑問に答える。

 

「え?訓練?」

 

「すげぇよなぁ、三人ともあんなに強えのにまだ頑張って、に引き換え…」

 

ライドが呆れた様子で目を向けた先には、テーブルで項垂れているシノと飯を掻き込むユージンが居た。

 

「あんなに女が居るのに、一人もなびかねえってどういうことだよ…一夏に対しては何かしら興味示してんのによぉ…」

 

「け!どーでもいいわ、んなもん!」

 

「全員名瀬さんの奥さんなんでしょ?当たり前じゃない…一夏さんは仕方ないかもしれないですけど」

 

二人の会話を聞いてたアトラがそう答える。

 

「だからどうでも良いって言ってんだろ!」

 

「ちくしょう!俺も一夏みたいになりてえぇぇぇぇ!!あいつは歩いているだけでいろんな女に声を掛けられるし!しかもほとんどが超ナイスバディな美女ばっかりだしよ!」

 

「そう言えばそうだったな。悔しいがあいつは顔も中身いいからな。けど一夏のやつ、その誘いを全部断ってただろ?」

 

「そこだよ!普通なら誘いを受けるのにあいつは全部断ってんだぜ?ありえねえよ!何があいつにそうさせてんだよ!」

 

「いや知らねえよ…その辺は付き合いの長いオルガと三日月なら何か知ってそうだがな…アトラはなんか知らねぇのか?」

 

「いえ…一夏さんの事については私は何も、三日月と団長さんと付き合いが長い事しか…」

 

「まっ、そうなるわな…」

 

「ちくしょう〜…なんであいつばっかりモテるんだよ~!」

 

シノがまた項垂れ始めそれを見た年少組の子たちは。

 

「まぁ…一夏さんだもんなぁ…」

 

「うん、逆に一夏さんを堕とせる人を見てみたいよ…」

 

「うん、それは俺も見てみたいかも…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇タービンズの艦内

 

「は…はっくしょん!!」

 

一夏は突如くしゃみをする。突然くしゃみをした事に三日月は心配そうに声をかける。

 

「風邪…一夏?」

 

「いや、誰かが俺の事貶していたような…」

 

「?」

 

三日月は言ってることがわからず首を傾げる。

 

『ぐあぁぁぁぁぁ!?』

 

三日月と話していると片方のモビルスーツのコックピット内から明弘の悲鳴が聞こえた。

 

「よっしゃ~!勝ち~!」

 

「ぐう…ま、まだまだぁ!」

 

「やめときな!熱くなってちゃ勝てないよ」

 

「また可愛がってあげるからさ~」

 

「ぐぅ…くそ」

 

昭弘は悔しそうな様子でコックピットを出て一夏の隣にいた三日月がコックピットに向かう。

 

「じゃあ、次は俺が」

 

「あんた達、毎日毎日よく頑張るねぇ」

 

「俺にはそれしかできないから」

 

「ああ、少しでも強くならないとこの先、生き残れませんから…」

 

三日月はそう言いながらコックピットの中に入る。一夏は懐に入れている火星ヤシを一つ摘み口に入れる。

 

その後交代でシミュレーターを続けたが一夏と三日月の2人はなんとか一勝は勝ち取る事ができた。

 

そうして訓練に明け暮れ、イサリビに戻って少しした後、タービンズから歳星が確認出来たと知らせが入った。

 

今作一夏のヒロインについて

  • クーデリア
  • アジー
  • オリヒロイン
  • 元の世界に戻った際のISのヒロインの誰か
  • 作者に任せる
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