TSしたらTSっ娘(母)を持つ親友に告白されました   作:エイジアモン

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9.TSっ娘の初登校

紺色地にカラーと袖に白の3本ラインが入ったセーラー服に袖を通し、赤のスカーフをまく、スカートを折って短く膝上丈に。

姿見を見ながら金髪セーラー服っていいよなと思う、鏡に映った美少女は自分とは思えない可愛さだ。

これで刀を持ったら現代ファンタジーものの主人公にしか見えない。オレ自分でコスプレの良さが分かった!

セーラー服と刀と美少女の組み合わせは最強なのだ。最強とか何いってんだオレは。

 

亮宅に行くと亮がオレの姿を見て固まっていた、気持ちは分かるぞ。

 

「めちゃくちゃ似合ってる、可愛い、で式はいつ挙げる?」

「いやいや、やんねーよ」

 

リビングで皆に似合うと褒められた、普通に照れる。

 

3人揃って学校へ、オレ亮奈江ちゃんの並びだ、奈江ちゃんは亮の腕に自分の腕を絡ませている。

電車に乗ったりなんかの移動中、やたら周りから視線を感じる、凄く気持ちは分かる。

男1人に女2人、しかも美少女ハーレムとくればそりゃ爆ぜろと呪いを飛ばす。

 

あー、オレも金髪美少女と仲良く話したかった、…鏡とでも会話すればいいのか?

 

そんなこんなで学校につき校門を通った辺りでやはり沢山の視線を感じる、しかし単純な視線てのは慣れるもんで気にしなくなっていた。

 

―――――亮の容姿は身長182cm、端正な顔立ち、大きくて切れ長な目、長い睫毛、通った鼻筋、髪型は茶髪で少し長めのアップバング、身体つきは脂肪少なめで筋肉が見える細マッチョ体型というところ

 

普通にモテるが彼女いない歴=年齢だ、奈江ちゃんとはシスコンブラコン同士で中学の時は兄妹でデキてる疑惑があったほど。スキンシップ多いしそう思うのも分かる。

お互いに早くいい相手を見つけて欲しいとは思ってるみたいだけど2人の行動見てたらそれは無理では?としか思えない。

 

とにかく異性が入り込む余地がないし、兄妹以外の異性に興味が無さそうな素振りすら感じられる。オレも一時期奈江ちゃんの事好きだったけど諦めた。

 

 

職員室の前まで亮達に付き添ってもらってそこで分かれ、先生と話す、マヤさんが昨日言っていた通り、トイレは職員用、着替えは空き教室を使えとの事。

いくら差別が無いって事になってても思春期の男女じゃあしかたない部分もある、オレ自身も困惑するだろうし。

 

HR時に教室の前で待つ、先生に呼ばれて入ると教室内は騒然とした。

 

「あー、静かに、瀬名はTS症を患ってしまい、一昨日昨日と休んでいた、今日から復帰するから皆今まで同様に仲良くして問題など起こさないように、それと今日から瀬名は女性として扱いそのようにする、ただ急には難しい所もあると思うので暫くはトイレや着替えなどは別にします。

何か質問があるやついるか?」

 

「はい!」

 

男友達の1人で陽気なやつだ

 

「瀬名は体が完全に女になったという事ですか?」

「瀬名」先生が促す。

「医者には完全に女になっていて男には戻らない、と聞いてる」

「おおー」

「声が可愛い…」

 

何がおおーなのか、声が可愛いとかも聞こえたし、まあでもこれは敢えて聞いてオレが答える事で周りに周知させる事を狙ったものなんだろう、多分、そうだといいな、信じてるぞ。

 

「はい」

 

女子が1人手を挙げた、まだ4月なんで女子の名前までは覚えてないのよ、ごめんね。

 

「体育の授業とか男女別れるものも女子扱いという事でいいんですか?」

「当然そうだ、女子として扱うんだからな、名簿も女子に変わる」

 

ちょっと一部女子がざわついた、まあ昨日まで男子だと思ってたのが今日から女子に混ざるとなるとまあ、ね。

 

「質問が無いようならこれで終わりとする、瀬名は席に戻っていいぞ、HR終わり」

 

先生が教室から出ていった直後、友達数名がこちらに来た、亮は素早く隣に立ってくれた、だけど話す前に先生が入ってきて、皆席に戻った。

これは休憩時間は面倒くさい事になりそうだ。

 

休憩時間になり、まず友達を中心に男子が集まって来た、亮は隣に立ってくれてる。

「瀬名、女子になったってまじかよ、なんか違和感とかないの?」

「いやめっちゃ違和感あるよ、身長は下がってるし体力は減ってるし肩は凝るし」

「へー」

 

その瞬間、男子の視線がおっぱいへと集中したのが分かった、しまったコレはミスだ。

 

「そんだけデカいと肩も凝るか、そりゃそうだよな~」

「デカいとセーラーだとデブに見えるって本当だったんだな」

 

なんておっぱいから視線を逸らさず言われる、自分が蒔いた種とはいえ露骨なセクハラはキツイな。

 

「お前らそんなジロジロ見んなよ、セクハラだぞ」

「あッ、スマンつい…」

 

友達連中は視線を外してくれたが友達じゃない連中は視線を中々外さない、昨日マヤさんが言ってたのはコレか…。

 

「おい見るのを止めろ」

 

亮がセクハラ連中に直接言ってくれて輪から追い出した。ありがとう。

 

「サンキュー亮」

「いや気にすんな、お前らも塁がセクハラされないように気にしててくれよな」

「ああそうだな、気をつけるよ」

 

と、一応友達連中にも抑え役になってもらえるよう促してもらえた。

 

「見た目完全に女子だよな-、しかも超可愛いし瀬名絶対モテるぞ、男にだけどな!」

「いや1ミリも嬉しくねーからな?」

「じゃあやっぱ女の子が好きなのか?」

「正直全然分からん、元々好きな娘とかいなかったしな、でも以前ほど女の子をそういう目で見てないかもな、分からんけど」

「やっぱ変わるんかねー、その内男を好きになりそうだな」

「いやいやそれはねーよ、この間まで男で男の事は分かってるんだぞ、お前男好きになれるか?」

「そりゃ無理だわ」

 

そんなこんなで男友達とは雑談で終わった。

で、次の休憩時間は女子に囲まれた、でも亮はちゃんと隣にいてくれてる。

 

「ねーねー瀬名さん凄く綺麗な金髪だよねー、それって地毛?」

「ああ、うん、これは女の子になった時に金髪になってた、色素が抜ける事もあるらしくて」

「女の子って自覚ってもうあるもんなの?」

「いや体は完全に女の子だけど正直自覚はまだ分かんない」

「やっぱそうだよね、トイレとか着替えも分けて貰って正解だよね、瀬名さんもそう思うよね?」

「うん、そうだね」

 

気持ちは分かるがこれもマヤさんが言ってた事の一つだろう、気持ちは分かるそりゃそうだ、逆の立場なら嫌だろう。

 

それだけにマヤさんや奈江ちゃんが自分達の下着までくれたのはとても凄い事だったんだなと実感する。そしてそういう人達が自分を支えてくれてるという事は幸せなんだと思う、隣にいる亮もだ、隣に居てくれるだけで安心する。

 

「上野くんとはもう付き合ってたりするの?」

「…え!?いやいやないない!親友だけどそれはないよ」

「そうなの?上野くん」

「―――そうだな、今は親友だ」

「へー、そうなんだ!付き合ってないんだ!良かったー」

 

え?もしかして今の質問って―――

 

女子は男子とは違う意味で線引をするような会話が多かったように思う。

そして同意を求められる。ちょっと怖い。

 

 

お昼休憩では奈江ちゃんが1年の教室から来て3人で昼食を取る事に、普段は亮と2人で食べていたけど今日は初日だから気を使って来てくれたのだとか、奈江ちゃんはいい子なんだよ本当に。

 

奈江ちゃんは亮とイチャイチャしながら、亮はオレと話をしながらお弁当を完食できた。

奈江ちゃんの事を知らない女子がヒソヒソと誰あれ?と言っていたが妹だと知ったら驚くだろうか、というか時々お兄ちゃんと呼んでいるので分かるもんだと思うんだけど。

 

食事が済んだので3人で奈江ちゃんの教室まで送りに行く、1年の教室についたら騒然とした。

まだ入学して1ヶ月も経ってない、そんな時期に学校でいや日本でTOPクラスの美少女が2年のイケメンと金髪美少女を連れてきたのだ、そりゃ騒然もするさ。

 

なんか黄色い声なんかも上がってるし、亮はすでに1年女子に認知されてるようだ、そしてオレにも1年男子の視線が集まってる、モテる女は辛いぜって男にモテてもしょうがない、といって女にモテても今だと嬉しくない気がする。

 

奈江ちゃんは友達に亮を紹介しつつ腕に絡んでイチャイチャしていた、友達の亮が紹介されて嬉しそうだったが兄妹イチャイチャを見せつけられて苦笑いな表情が読み取れた。

 

「ほんとにお兄ちゃん大好きなんだね…」

「いつもの数倍元気だよね」

 

ちなみにオレには男子が寄って来なかった、直ぐ側に亮や奈江ちゃんがいるからだろうか、来てもらっても困るからいいけど。

 

奈江ちゃんを教室に送り届けた後、2人で並んで話しながら戻る際に周りの視線に気づいたんだけど、これは…カップルを見る視線ではないでしょうか。

奈江ちゃんのクラスの女の子達もガックリしていたようだし、間違いなく勘違いしてるよコレ。

 

自分達の教室に一緒に戻った時に視線と女子から敵意みたいなものを感じた、そういえば今日始めて亮と2人で行動したかも知れない、まあオレが男から女に変わったので勘違いしたのかな。親友で付き合ってないのは知ってると思うしね、多分。

 

午後の休憩時間には亮交えて男友達とも普通に話が出来るようになった。

チラチラ視線がおっぱいに行くのは男の性なんでしょうがないと諦めてる、これでも本人的には見ないように努力してるんだと思う。オレもおっぱい好きだから目が行くの分かるし。

 

そもそもセーラー服がおっぱいに押されててデカいのが丸わかり、なんてそうそう見ない光景だと思う。

 

そんなこんなで放課後、奈江ちゃんを教室に迎えにいって3人で帰宅

 

明日からは朝は3人だけど帰りは奈江ちゃんは友達と帰るらしい、亮は心配していたが奈江ちゃんは「明るいうちなら大丈夫!不安になったら電話するね」と言っていたので多分大丈夫なんだろう。

 

亮が奈江ちゃんを心配するのもしょうが無い、けどずっと2人で行動できる訳ではないし、そもそも中学3年の時は1人だった訳だから乗り越えていると信じるしかない。

 

―――――奈江は小学6年時にストーカー被害にあっていた。

理由は美少女だったのと当時は人懐っこい性格をしていて誰とでも仲良く話せるような娘だった、それが災いして自分だけに優しくしてくれたと勘違いした男子高校生が奈江をストーキングしていた。

 

それ以降、奈江は1人で出歩くことも出来なくなり、人懐っこい性格は鳴りを潜めてしまった、始めは軽い男性恐怖症でもあった、幼なじみの塁にすら暫く顔を合わせなかった。

 

そうなると当然兄である亮に依存した、それまででも兄妹仲はとても良かったと言えたがこれ以降は反抗期など存在しないかのように亮を兄として愛し、そして依存した。

兄である亮もそれまでよりも奈江を大事にやさしく、妹として愛した。

今でもお兄ちゃん大好き!と公言して憚らず、兄の前では以前のように明るく元気に人懐っこい姿に戻る。

 

そうは言いつつも亮には早く彼女は出来て欲しいと願っている。

そして兄、亮も早く奈江に良い彼氏が見つかって欲しいと願っており、塁にそうなってくれないかと考えていた時期もあった――――――

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