憑依者はスタイリッシュなマッドサイエンティスト   作:社畜戦士

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ナジェンダの独白という形でドクターの客観的な印象を語る回です。
無駄に長くなったので分割しました。

追記。なんかアクセス急に増えたので原因を探ったらどうも一瞬ランキングに載っていたのが理由っぽい?
過分な評価をいただき恐縮です。読者の皆様のおかげです、ありがとうございます。
…アクセス増えた結果酷評受けたりもするようになりましたが。
ともあれ完結まで行けるよう頑張ります。コンゴトモヨロシク…。


File19:Dr.スタイリッシュという男(?)について

 首切りザンクが特務軍の手によって討たれたと公表されて間もなくの事。

 帝国に激震が走った。

 

『ナカキド将軍を謀反の罪で処刑』

 

 安西将軍ナカキド。

 戦上手で帝国西方の安全保障に大きく貢献していた彼が逆賊として討伐されたという事実は、帝国全土に少なくない影響を与える。

 ――そして、その驚愕の事実に対して強い衝撃を受けたのは此処、ナイトレイドのアジトも同様だった。

 

「ナカキド将軍が討伐された、か……」

 

 火をつけて手に持ったまま吸わないでいた葉巻がフィルター付近までチリチリと燻るのを気にも留めずに熟考しているナイトレイドのボス、ナジェンダ元将軍。

 今考えているのは将軍討伐を為した、昨今話題に事欠かない特務軍についてだ。

 

 

 ――常勝不敗の特務軍。

 敵対者には容赦せず。

 並み居る強敵打ち破り。

 祖国に栄華を持ってくる。

 勝鬨上げるは第一軍。

 魔道の下僕第二軍。

 不死の猟兵第三軍。

 勝利齎す科学の徒。

 何処からともなくやって来る。

 悪事許さぬ両天秤。

 その鋩向くのは次は何処――

 

 

 こんなわらべ歌が今帝都では流行っているらしい。

 随分と特務軍の事を褒めそやすものだが、実際に帝国の人々の間で広まっているのだから仕方がない。

 そのあまりにも一方的な礼賛ぶりに訝しく思う部分もある。

 

 だが、実際に特務軍が戦功として挙げられる戦いで攻め滅ぼしたのは味方軍との戦いが多いにも関わらず、その行いが好意的に見られている風潮が広く浸透しているのも事実。

 そして今回もその御多分に漏れず、安西将軍が討たれた事には驚いていても、反逆者として討伐された事自体は反発無く受け止められている。

 

 ……それも全ては征南将軍の手腕に依るところが大きい。

 ()の将軍は民心を慰撫するのが病的に上手い。

 

 自身の将軍府に於ける内政業務を輔弼する為として『内務局』という名の省庁を自ら創設し、軍属でありながら文官寄りの統治を行いだしたのが数年程前。

 其の施策は周囲のすぐに失敗するであろうという下馬評を大きく覆す結果をもたらした。

 

 当初は軍部と政務部の統合に等しい内務局の設立に関して、誰も成功するとは思っていなかった。

 武官と文官が反発し合うのは世の常だったし、お互いに心のどこかで相手を疎んじて見下す向きがあるのは仕方がない事だ。

 文官に武官の働きは出来ないし、武官に文官の仕事は務まらない。

 それでも両者が犬猿の仲になってしまうのは、お互いの求める所が違うからだろう。

 

 文官は生産的な内政業務を主とする仕事で、武官はその反対の非生産的な軍事行動しか出来ない職種だ。

 そうなればお互いの主張の根底にある部分同士で相いれない以上、双方の反発は致し方ない事だった。

 

 ――だが、内務局はその常識的な価値観を強引な手法で取り払った。

 内務局では武官も文官も、入局してすぐに新人教育が施される。

 その内容は新兵訓練(ブートキャンプ)と呼んでも差し支えの無い暴力的な代物で、此処に入局した人間は一人残らず()()()()()()()()()()()()という。

 

 人間性を破壊され尽くした後は統治者にとって都合の良い人格を植え付け、唯々諾々と命令に従う家畜のような存在に作り替えられてしまうそうだ。

 実際に内務局に於いては文武何方の人間であっても差別が為されず、効率的に業務に邁進している様子が外からでも伺える。

 

 徹底的な暴力と圧力による恐怖政治で齎される強い統率力。

 ソレによって内務局は文武の双方で揺るぎない連携を可能としていた。

 そして内務局は帝国全土にある省庁内でも有数の高い執務能力を有しており、ソレを支える特務軍三軍もその圧倒的な暴力性能を冷酷に的確に使用する体制が出来上がっている。

 

 ソレを以てして内務局が行っているのは、攻め滅ぼした他軍や他領地などの他所の統括領地の完全なる掌握だ。

 まるで攻略した植民地に於ける占領政策のように、特務軍は攻め取った領地で内政に尽力している。

 大抵は元が酷かったのもあるだろうが、特務軍によって占領された後に内務局の統治に組み込まれた領地は必ずと言っていい程に治安や景気が向上する。

 それも、帝都に於ける水準と何ら変わりない程に激烈に。

 

 例を挙げれば重税と治安悪化で住民の離散が止まらず財政破綻していたユーバリは、内務局の支配下に入った事で領内総生産の前年度比120%成長を現在進行形で続けている。

 もはや嘗ての荒廃が過日の幻のように、ユーバリは帝国有数の経済発展都市へと変貌していた。

 

 内務局は同様の行いを支配地域全域で成功させている。

 征南将軍府の首魁であるDr.スタイリッシュの手練手管がずば抜けているのもそうだろうが、真に注目すべきはその恐るべき高精度の人材育成能力。

 十年程度でゼロから15万規模の大軍勢を築き上げた特務軍は、ソレを維持し発展させ続けるに足るだけの内政要員を抱えている。

 

 元々はただの一科学者だったドクターが此処まで勢力を拡大出来たのは、平々凡々な十把一絡げの人材を宝玉のように磨き上げる手腕を持っているからだろう。

 実際、待遇面が破格である事くらいしか募兵科挙での他所との差異が見受けられない将軍府が、有能な人材を次々と育て上げているという事実は侮れない。

 将軍府の手にかかれば、玉だろうが石だろうが、伝説級の宝珠へと変じさせる事が出来るという事だ。

 

 そういった人材面での優位がある特務軍だが、その実態は皇帝から独自裁量権を与えられている独立軍に近い存在だ。

 大臣に次ぐとまで言われる高い行政裁量権限と、他の地方軍全軍と伍する程の圧倒的な軍事力。

 それらを合わせて彼らが行ったのは、帝国全土の支配者層による不正や犯罪行為の摘発だった。

 

 貴族だろうが領主だろうが将軍だろうが、特務軍に悪事の証拠を握られた存在の末路は決まっていた。

 草の根も残さぬ徹底的な蹂躙による賊滅。

 ソレ以外は一切無い。

 

 その苛烈なまでの暴力性に反して、特務軍を、ひいては征南将軍府を民衆が見る眼は決して冷たいものではない。

 当然だろう。

 特務軍は無辜の民草に対しては一貫して善政を敷き、何か害を成したという噂は一切聞かない。

 寧ろ苦境に立たされていた地方の窮状を救済して回っている始末だ。

 

 

 その事実は、帝国臣民としては喜ぶべき話なのだろう。

 祖国の腐敗しきった惨状を憂いて革命軍に身を投じたナジェンダとしては、今迄蔑ろにされていた地方の格差や貴族の横暴、軍人による略奪や凌辱などが是正されている事に関しては喜ばしいと感じている。

 

 ――だが、ソレ以上に大きな危機感を感じていた。

 

 

「……Dr.スタイリッシュ……」

 

 現在進行形で頭を悩ませている男(?)の名前を苦み走った顔で呟くナジェンダ。

 革命軍本部より送られてきたドクターの詳細なプロファイリング資料に目を向けるが、結果分かった事は「何が何だか分からない」という事だけだった。

 

 自らが作成した『神器』と呼称している帝具に並ぶとされる程の超越的な武具の数々。

 自身が前線に立って武者働きが出来る程の類稀な武技のセンスと戦闘能力。

 設立して以降常に爆発的な成長を続けている多種企業複合体『スタイリッシュ財団』。

 研究開発の分野でも常に最前線を行く天才発明家。

 医術の領域でも失った四肢の再生すら可能とする神域の腕前等々……。

 

 ……これら全てが一人の人間による業績だというのだから、驚くを通り越して呆れるほかない。

 此処十年程で彼(?)が為した業績は、枚挙に暇がない。

 そんな良い意味でも悪い意味でも影響力のあるドクターの存在は、革命軍でも扱いに困るものだった。

 

 

 

 第一に、ドクターの行いによって革命軍の支持基盤が揺らいでいるという事実が問題視されている。

 

 現状、革命という危険を冒さずとも内務局の手によって苦境から脱する事が出来た地域は非常に多く、その範囲は南部に限定されない。

 そうなってしまえば今を生きる普通の人々にとって、革命軍とは「理想の為に必要の無い犠牲を民衆に強いる存在」と目されてしまうのだ。

 

 実際、ドクターが征南将軍として任命されて以降、帝国南部に於ける革命軍の影響力は確実に低下している。

 ソレは当然だろう。

 誰しも理不尽に晒される事無く普通に生活が出来て、真っ当な扱いをされている状況で態々危険な革命活動に身を投じる訳がない。

 

 言うなればドクターは直接矛を構える事無く、搦手で革命軍の勢力を削いでいる訳だ。

 自身が直轄する南部地域を中心に内政干渉や統治権奪取によって社会福祉を向上させ、その“真っ当な暮らし”を提供する事で革命勢力の発生を封じている。

 

 そして、ドクターの此のドクトリンによる効果は絶大なモノだった。

 今では革命軍の勢力は全盛期の三分の二まで低下しているが、数百年かけて勃興していた革命軍が僅か十年程度で此処まで勢力を減退させているのだ。

 その影響力たるや空恐ろしいものがある。

 

 だが、ソレでも革命軍には打つ手がない。

 何故なら、征南将軍府と同様の試みを行う事は()()()()()()だからだ。

 抑々革命軍は帝国の腐敗を憂う帝国軍人たちによって結成された組織である。

 当然、その救済方針は武によるモノで、政の領域には全く手が出ないのだ。

 

 コレは一概に批判出来るモノではない。

 何せ、仮に文官達によって地方の財政や治安が改善しても、結局は上に立つ領主や貴族によってその上向きになった分の富や評判が搾取されるだけ。

 大本を断たねば折角の改革が悪用されかねない為、悪政の根源であるオネスト大臣を討つ事を優先する決定は何もおかしい話ではないのだ。

 

 もっと言えば良識派と呼ばれた文官達は濁流派の首魁であるオネストに疎まれ、場合によっては暗殺謀殺される事すらあった。

 一時期都落ちの憂き目に遭っていたチョウリ元大臣を筆頭に、良識派の多くの文武官は大臣の魔の手から逃れる為に萎縮していた。

 下手をすれば難癖をつけられて大臣に殺されかねないからだ。

 ソレを鑑みれば迂闊に善政を敷く事すら危険で、ともすればその善政を行った領地そのものが大臣の手で討伐対象にされかねない。

 

 故に、大臣の牙城を崩さぬ限りは政を幾ら改善させようとも意味はなく、其の為にまずは武力による改革を成してからでなければ内政に取り掛かる事が出来ないという現実があった。

 その結果革命軍の掲げる大前提として武力蜂起により皇帝擁する大臣を下し、その後に国体を共和制に変革するという方針が定められている。

 

 ……そして、ソレを良しとしない人間は現状では少なくない。

 何故なら、保守的な人間でなくとも革命によって血が流れる事を恐れ厭う人間は大多数の存在であるし、ソレを為さずともドクターの改革によって現状が改善するのならばソレで良いと考える人間が大部分だからだ。

 

 その結果、革命軍ではドクターに対する相反する二つの考えが出ている。

 一方はドクターをどうにかして革命軍の側に付け、味方とする考え。

 もう一方は革命の障害としてドクターを排するという考え。

 

 だが、此の考え方は既に何方も破綻している。

 

 ナカキド将軍は謀反の罪で裁かれたが、その実は革命軍に合流しようとした所を嗅ぎつけられて討伐されただけだ。

 ソレを成したのが特務軍である以上、ドクターは現状では革命を良しとする考えを持っていない事は明白。

 であるならばドクターを革命軍の味方に付ける事は容易ではないし、下手に接触してしまえば革命軍に尋常ならざる被害を齎しかねない。

 

 そして、革命の邪魔になるからと明確な悪人であるとも言えないドクターを排除の対象とするのは……ソレはもう、大臣のような我意で悪事に手を染める人間と何ら変わりがない。

 ドクターは過剰な粛清や処断こそしてきたが、少なくとも対象が帝国法規によって有罪とされるだけの状況でソレを成してきた。

 物事の善悪正負如何を立ち位置で問わないのであれば、客観的に見て『帝国の敵対勢力である革命軍に部下を引き連れて離反する事』は紛れもない反逆罪だ。

 ソレを咎めて軍事行動に出る事は、帝国軍人としては悪事でもなんでもない。

 つまり、ドクターは帝国の官僚側としては正当に職務に邁進しているだけで、何も不義や悪事を働いているとは断言出来ないのだ。

 

 それでもドクターを排除しようと言うなら、ソレは革命軍の理念根底を覆し得る事態に発展しかねない。

 現実問題として、ドクターに対して排除も迎合も出来ない八方塞がりの現実がありながら、強硬に彼を討つ事を主張する層は存在する。

 そして、其の強硬論に対して嫌悪感を隠さない派閥の存在もあり、ともすれば革命軍を割りかねない程の逼迫した状況がある。

 

 

 また、ドクターがリスト侯爵家の当主であるという部分も問題を呼んでいる。

 

 帝国の興りと同時期に生まれた長い歴史を誇る名門貴族リスト侯爵家。

 千年の時代の流れの中で多少の隆盛はあったが、リスト侯爵家は依然として高い権威と権力を有した大貴族のままだ。

 そして、1010年に発生した骨肉の家督争いでドクターの派閥以外の一族は死に絶えたが、その分リスト家は権力を一本化しており、宮廷にも未だに強い影響力を確保している。

 そんなリスト家がひと声かければ呼応するであろう門閥貴族は一定数存在しており、その影響力は決して侮れるものではない。

 

 ましてやリスト家が一般に良識派に属すると目されていた事も尾を引いている。

 現実としてリスト家は市民への食糧支援や教育支援などを行ってきた歴史があり、家督相続の際の混乱が影響してか暫くソレも途絶えていたが、今では各種の基金や法人を設立して今迄以上の水準で市民への支援を行っている。

 

 そんなリスト家の現当主であるドクターだが、高齢でありながらまだ実子が居ない状況にある。

 何処からか養子をとるのかそれともまだ世継ぎを作る事を諦めていないのかは分からない。

 だが、此処で帝国の大貴族を考え無しに潰してしまえば他の貴族たちにもその影響は波及してしまうだろう。

 そうなってしまえば、革命軍に出資している幾つかの良識派貴族家からの支援が止まるどころか、最悪の場合は協力関係を反故にされて帝国に突き出される恐れすらある。

 

 貴族の世界で名門一族を丸ごと潰すというのはそれだけ大きな影響のある出来事であり、何処に飛び火するのか誰にも把握出来ないような伏魔殿だ。

 迂闊にドクターに手を出すべきではないという意見の根拠の一つにもなっており、現実的にリスト侯爵家程の門地を潰してしまう事の危険性は確かに事実として存在する。

 

 

 そして、ドクターの過激とも言える裁断について評価が付け難いという部分も話を難しくしている。

 

 ドクターは帝国法規に違反した人物たちに対して大粛清や一斉処刑などの苛烈な対処ばかりを行っている。

 しかし、少なくとも法解釈によればまず間違いなく死刑を免れない人物を処しているだけとも言える上に、ソレを実行するだけの権限と実効力を備え持っているのも事実。

 

 過去に帝都宮殿内部で良識派に属する人間もそうでない人物も纏めて粛清された事があった。

 だが、その良識派も革命軍に物資を流していたり、或いは単純に慣例で賄賂や中抜きを要求していたりなど、露見したり咎められたりした場合は死罪が妥当な事例ばかりだった。

 賄賂や中抜きに関しては帝国の悪しき慣習であり、ソレを前提とした経済環境で成り立っている帝国内部では良識派と雖も誰も悪い事をしているという自覚無しに行ってきた、という事実がある。

 ソレを悪事だと咎められたら確かに悪い事ではあり、少なくとも市民にその事実が公表された時に強い反発があったのも事実である。

 

 そういった例のように、仮に指摘されたらソレが問題であると万人が認めざるを得ない事例で果断な処置を施したという部分について問題視する向きがあるのは事実だ。

 曰く、「今迄問題になっていなかった事を重箱の隅を楊枝でほじくるようにして遡及処理を行うのは悪辣である」、と。

 

 だが、実際に市民がその事実を知った現状、其の言い分は認められない。

 多くの民衆は良識派を名乗りながらも賄賂や中抜きの類を平然と行い、あまつさえソレを咎められたら言い訳をして正当化するかのような連中に対して冷めた視線を送っている。

 実際にはドクターの立場の方が支持されているという事だ。

 

 そうした経緯もあり、ドクターの過激とも言える対応について問題視している民衆は殆どいない。

 寧ろ、ソレを声高に非難している革命軍のような人間に対してこそ疑問の声が上がっている始末だ。

 結局の所、ドクターの数々の行いで民衆が不利益を被った事が無い以上はそれも仕方がない事なのかもしれない。

 

 

 

 こうした複雑な状況から、革命軍に於けるドクターの扱いに関しては完全に棚上げ状態になっている。

 現実的にドクターへ如何対処すべきかの解決策が見出せていない上に、そもそも如何対応しても悪循環に陥る事が容易に想像出来るという苦境に立たされているのが現状。

 ならばいっその事放置してしまえ、という乱暴な理屈が成り立っている有様で、しかしソレが良くない事だとは誰もが自覚していた。

 

 だが、その問題に対して明確な解決策を誰も掲示出来ないのだから仕方がない。

 現実問題として敵にも味方にも出来ない以上は、なるべく接触を避けるという方向に持っていくのは何も間違いではないのだ。

 どうせ人の命は有限。

 ただでさえ60代という高齢なドクターの事だから、時期を待てば勝手に寿命を迎えるだろうという希望的観測があった。

 

 それまでは雌伏の時を耐え忍び、然るべき時に革命を為す。

 ソレが革命軍の本部によって下された対ドクター戦略の最終決定だった。

 

 

 

 ……だが、同時に一つの疑問も残されている。

 「()()()()()()()()()寿()()()()()()()?」という大きな疑問が。




【悲報】革命軍、チキってた。



・鮮血十字事件
帝歴1010年に発生したリスト侯爵家における骨肉の家督争いの事。本件でドクターの派閥以外の一族は死に絶えたが、分家に分散していた利権や権限をドクターの元に集約出来た事で、家としての力は寧ろ上がった。
実は憑依者がDr.スタイリッシュに憑依したのは此の事件が終結して彼が呆然としていた時だった。よって事件そのものとその決着は憑依者が介入した結果ではない。原作での彼があのように仲間を使い捨てるような人倫を捨てた外道となったのには、理由があったのだろうか。そう、身内を悉く争いで死なせるような事件でもあったように。




【挿絵表示】

【轡】、もしくは【丸に十字】紋。
リスト侯爵家の紋章。地球の所謂島津十字、【轡】の家紋と一緒だったが、コレに関しては憑依者は関係無い此の世界の独自設定だった。
Cross-Born-Vanguard(十字架の元に生まれた者の尖兵)、神授尖兵(クロスボーン・バンガード)よ。外なる神々の加護(或いは呪詛)を一身に受けた神兵としての在り方か。神ならぬ身で神の居ない世をどう生きるか。此の世界において十字は神の象徴的イコンではない。祈りは誰が受け取るのか、その願いは誰が知るものか。
もう一つ意味があるとするならば、交骨尖兵(クロスボーン・バンガード):CrossBone-Vanguard(無頼の指導者)と。交差した骨の旗(ジョリー・ロジャー)の下に集いし軍集団達の尖兵。汝が示す神威は何処に向かうのか。



もう一つドクター個人を示すバナーがあるが此方はドクター(憑依者)のオリジナル。

【挿絵表示】

【丸組合格に勿忘草】紋。
憑依者であるドクターが過去(前世)とも此の世界のDr.スタイリッシュとも別の存在として生きることを決めた事で『全く新しい別の存在』として自分を定義した結果作る事を決めたモノ。
「勿忘草(ワスレナグサ)」の花言葉は「私を忘れないで」。何を、誰から忘れられたく無いのか。ドクターが本当の自分の心を語る事は無い。それでも自分を見失いたくないのだろうか。
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