憑依者はスタイリッシュなマッドサイエンティスト 作:社畜戦士
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「くぅううッ!!」
「温い温い」
開幕からの砲撃、撃ちっ放しの連射、続けて射点を固定しない乱れ撃ち。
その全てを炎壁で防ぐ。
結構な火力だけど、此方の『質量のある炎』の壁を越えてくる事はない。
精神エネルギーを銃弾に変えて放つという帝具パンプキンだけど、ぶっちゃけ臣具並みに癖が強くて使い辛い武器だと思う。
ピンチに陥れば陥る程に火力が増すって話だけど、要は安定した性能を発揮出来ないピーキーなブツだ。
何でコレが帝具のカテゴリーなのか分からない。
クロメさんの骸人形が持たされている臣具の桐一文字とかの方がよっぽど使いやすいでしょうに。
恐らく、此の帝具は射撃能力こそ高くても他の能力が総じて低い人間が扱う事で真価を発揮するんだろう。
射手がピンチになってからじゃないと火力が発揮されない以上、意図的に劣勢になる事で火力を上げる必要だってある筈だ。
そして、ピンチにならないと火力が出ないって事は、強敵との戦いには向かないでしょう。
更に、最大火力を発揮しつつも射撃精度を確保するには劣勢を迎えながらも冷静に射撃を行う必要がある。
つまり、劣勢の状況下で冷静沈着に射撃が可能にならないと此の帝具は真価を発揮出来ない。
……雑魚を狩るには最適かもしれませんが、強敵と戦って劣勢になってからじゃないと打点が得られないなんてどんな縛りプレイですか。
抑々ピンチからの逆転は確かに劇的で爽快かもしれませんが、ソレを一対一でやれるならまだしも現実の対多数戦では出来ないでしょうに。
仲間がいる状況で劣勢を覆すなんて、そんな状況に陥る事を前提にした作戦は作戦とは呼べません。
また、複数の敵味方が居る状態で劣勢に陥るとなれば、その状況が担保するのは自分の命だけじゃないんですよ。
そんな危なっかしい奴に命を預けたくはないですね。
総評すれば、コレは全く脅威には感じません。
抑々ピンチ云々なら、そうと認識させずに斃せばいいだけですし。
幻覚・精神干渉系の能力と相性最悪でしょうしね。
他にも、嬲るように徐々に削ると火力が出てしまうでしょうが、初手に一撃で沈める事で何もさせずに斃せます。
まあ、ソレはコイツに限りませんが。
「――評価終わり。データも充分。これより反撃に移ります」
「ッ!! 舐めた事言ってくれるじゃない。今迄は本気じゃなかったとでも?」
私の宣言に対して目に見えて憤る桃色ですが、現に此方の防御を抜く事は出来ずに私からの炎弾の砲撃で一方的に炙られている状態なんです。
一丁前の口を利くのはもう少し実力をつけてからにして欲しいですね。
「安心してください。今日はお夕飯の支度をしないといけないので、相方さんを始末したらすぐに帰りますから」
「……なんですって?」
「二人も捕縛したら、手続きが面倒なんですよねー」
実際、ウチの戦略方針とは別に、此処で一度に二人もナイトレイドを捕まえてしまえば法手続きが面倒極まりない。
処刑までの収監場所も万一を考えて別々にしないといけないし、尋問や拷問の為の準備も別々に行う必要がある。
となれば、その手の繊細な仕事は内務局にお鉢が回って来るのは必定。
そしたら捕まえた私達が責任持ってやれと言われるのも郁子なるかな。
そんな事になったらお夕飯に間に合わなくなってしまいます。
「――という訳で、優しく蹂躙してあげますからその心算で」
「――ッ!! 舐めやがってッ!!」
激高した桃色が幾分か勢いの乗った速射を見舞いますが、やはりピンチと呼べる状態ではないので威力が絶対的に不足している。
……やっぱりピンチじゃないと使えないってのはダメダメですね。
もっとこう、気の高ぶりとか、激しい戦意とかで威力が上下する程度の仕様にしておくべきでしょう。
まあ欠陥品についてはさておき、遮二無二
殺しはしませんが、手傷の一つや二つは負って貰いますよ。
「チクショウ!! 当たれぇえええええッ!!」
「無駄無駄無駄」
吠えながら滅多矢鱈と撃ちまくる桃色。
ですが、此方の炎壁を抜く事は出来ないし、仮に出来たとしても側に控えているT2の鉄壁の防御を超える事も出来そうにないです。
このままじわじわと炎壁を狭めて蒸し殺すのもいいですが、それだと休日に必要以上の仕事をしないといけないからダメ。
という事で、撤退を考えざるを得ない一撃を食らわせる事にしましょう。
「T2、突撃!」
『グォオオオオオオオオオ!!』
「くっ!?」
T2のトリシュラによる斬攪に距離を取って牽制射を撃とうとした桃色ですが、気付かない内に炎壁を狭めておいた事で可動域が減少しています。
想定していた状況よりも動ける範囲が狭められていた事に今更気付いた桃色。
その結果碌に回避も出来ずにT2による連撃で削られ続ける有様。
前方をT2と私に塞がれ、退路は炎壁によって閉ざされている。
袋のネズミという奴です。
このままじわじわと嬲り殺しにしたい所ですが、面倒事を回避する為にも手足の一本くらいで我慢しましょう。
以前にクロメさんに教わっていたハンドシグナルでT2に指示を出します。
えーと、確かコレとコレでこうだった筈…………。
『グルァアアアアアアアアアッ!!』
「え、ちょ、違っ」
「ギャッ!?」
……ヤバイ、ミスった。
ハンドシグナルを間違えたらしく、T2が指示した心算の左腕ではなく首を獲りに行ってしまった。
すぐに制止した事で胴体と首が泣き別れになる事はなかったんですが、その代わりに桃色の鼻筋を通る横一本に深々と裂傷が入ってしまいました。
……まあ命に別状は無いので構いませんが。
「あーあー、すっかり男前になっちゃいましたね」
「ぐぅうううッ!! コロス! 殺すころすぶっ殺す!!」
片手で顔面の傷を抑えながらも戦意は衰えていない様子。
声高に殺意を叩きつけてきますが、まあ負け犬の遠吠えという奴です。
「あまり強い言葉を使わない方がいいですよ……弱く見えます」
「クソがぁあああああああああああッ!!」
おっと、手傷を負った事でパンプキンの威力が上昇していますね。
何発か炎壁を抜けてきたのでコロがガードしてくれますが、すぐに炎の密度を上げて防御を固める。
そしたら此の程度の攻撃力ではもう抜く事が出来ないようです。
まだまだ炎壁のレベルは上げられますからね。
そしてコロも弐番の神将器を装備していますので、防御に関しては心配ないでしょう。
十二神将器弐番【戌の将器“
コレは装着した者に形状が最適化される鎧甲冑です。
然して上背のある方ではない私が装着しても、小型犬サイズから大熊サイズまで身の丈が自在に変異するコロが装備しても完璧に装着者に合わせて変形してくれます。
サイズが自在に変形する【“魔獣変化”ヘカトンケイル】に相応しい防具だと思いますね。
コロは既に単体での攻撃力がそこそこに有るので、能力の底上げの為にも防御力を強化するというのは道理です。
如何に再生能力が備わっているとはいえ、核を破壊されたら終わりという意味ではかなり脆いのがコロの実態です。
実際、そこらで売っている一山いくらの剣でも貫ける程度にはコロの身体は柔いんです。
コレは狂化状態でもそう変わらず、再生能力にかまけて防御を疎かにしがちなコロにとってはかなりのマイナスポイントです。
痛覚が存在しない為にソレをものともしないで反撃に移れるという強みはありますが、スペクテッドのように弱点を見抜ける術が在れば一般兵でもコロを打倒し得るという事になってしまいます。
抑々ヘカトンケイルの使い方は、核さえ無事ならほぼ不死身という頑強さを活かしてノーガード戦法を採るというのが基本です。
他は攻撃力に全振りしてあるので、実質的な防御力に関してはお察しレベル。
ならば、その分かりやすい弱点を補えば更なる性能向上が図れることでしょう。
弐番は特殊な追加効果が存在しない代わりに、その防御力は他の追随を許しません。
物理的な強度は勿論、魔術的に“遮断”の概念を付与してあるのでその魔術式を如何にかしない限りは如何なる攻撃も完全に遮断してしまいます。
その頑強さを活かして、防御を固めたソレをぶん回す事で不壊の攻撃にも転用可能です。
まあコロの出番もそう無いようですが。
「セリュー、こっちは終わった」
「おや、お早いですね」
「ッ!? シェーレ!!」
そのまま暫しコロとT2を嗾けて桃色を消耗させていたら、クロメさんの方が済んでしまったようです。
哀れにも達磨にされた凶賊は最低限の止血をされてT1に俵抱きにされています。
止血と言っても傷口を焼いてあるだけですが。
「ああ、片方捕まえたんならもういいですね」
「うん、お腹すいた。早く帰ろう」
「~~ッ!! ふざけんな!!」
おっと、ガードガード。
味方が捕らえられた事を脅威と認識したのか、砲撃の威力が上がっていたのでコロに防御して貰いました。
その程度では私達に傷一つつける事も能いませんよ。
というかもうそろそろいい時間なので帰りたいんですが。
しかし桃色の方は満身創痍の癖にまだやる気充分です。
休日にこれ以上働いてしまえば……いけない、処罰の対象になってしまいます。
というか私達としてはこのまま達磨をウチに運搬して、最低限の事務報告書を上げて今日は終了という形にしたいんですよ。
達磨も処刑の日までは生きていてもらわないといけませんから、ドクターが最低限度の延命処置を施すでしょうし、ウチに持って帰るというのは至極当然の話なんです。
そしたらソレ以上の仕事はしないで済むんですが、もし此の桃色も捕獲してしまえば「二匹いるなら片方を使い潰してもいいじゃん」ってなっちゃうんですよ。
その場合は片方を過激な拷問にかける関係で事務処理が面倒になってしまいます。
超過労働はダメ、絶対。
サビ残は、悪しき文明、許さない。
『まだやろう』は『馬鹿野郎』。
……という事で、休日労働の上にサービス残業という無期懲役クラスの悪事を強いてくる極悪人の戦意を即刻鎮火させる手札を切ります。
「クロメさん、≪黒棺≫を使います。牽制をお願いします」
「っ!! わかった」
幾分か恐怖に震えた声で了承の意を伝えてくれたクロメさん。
まあ私も好き好んでこんな醜悪な
……ですが、これくらいやらないと目の前の桃色は心が折れないでしょう。
心をへし折るのにこれ以上ないくらい最適ですからね、此の呪文は。
絶望的なまでの暴力と凌辱。
私もこんな技を喰らえば精神崩壊しかねませんし。
……ま、敵に容赦はしませんが。
「T1、T2! 呪印解放!!」
『グォオオオオオオオオオ!!』
視界の隅でT達が呪印解放を行ったのが見える。
封印していた異能を行使可能にする呪印の解放です。
初見という事もあり充分に優位に立てる事でしょう。
――その隙に詠唱を完成させる……!!
「滲み出す混濁の紋章 不遜なる狂気の器 湧き上がり・否定し・痺れ・瞬き 眠りを妨げる 爬行する鉄の王女 絶えず自壊する泥の人形 結合せよ 反発せよ 地に満ち 己の無力を知れ ……そして恐怖は伝染する 契約により我に従え 偉大なる大公爵 来たれ悪神を亡ぼす這い寄る混沌 我が意に沿いて敵を喰らえ裏破道の九十 ≪黒棺≫ッ!!」
瞬間。音が消えた。
そう錯覚する程の圧倒的な“黒”の奔流。
漆黒の直方体が虚空に現出し、対象を喰らい尽くす。
矮小な人の身を圧し潰さんと暴れ狂う黒の暴威は狙い違わず標的を蹂躙した。
――
「ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ッ!?」
「シェーレッ!?」
≪黒棺≫の中からは絶望に染まった絶叫が響き渡る。
女性の悲鳴とは思えない程に掠れた金切り声は、次第に小さくなっていく。
この世のモノとは思えない阿鼻叫喚も斯くやという悲鳴は、≪黒棺≫が奏でる怖気を誘うような無数の
何かが起きている事には気が付いているんでしょう。
猿叫とも呼べる程の金切り声を撒き散らしていた味方を前に桃色は今迄以上に攻勢を強めますが、コロやT達を入れたら都合五対一なんです。
守勢に回った此方の防備を抜けてくる事はありませんでした。
――そして、解除される≪黒棺≫。
黒い雲霞となった一団は
更に、逃げ出しやすいように後ろの炎壁を開けてやる。
此れで言い訳が付く事でしょう。帰ってしまいなさい。
「しぇ、シェーレ……?」
「ヒ……アヒ……ゥハ……ギヒ…………ッ」
濁った眼で白痴のように譫言を漏らすシェーレ。
完全に壊れている味方の有様に、
……しかし、ソレは不味い。
知らなけば、気付かなければ良かったのに、
「……? …………ッ!? き、キャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!?」
絹を裂いたような甲高い悲鳴を上げた桃色。
それはそうでしょう。
人間なら、ましてや女性なら誰だってそうなります。
――体長10cm以上のゴキブリの群れなんか目にした日には、誰だって悲鳴を上げます。
≪黒棺≫。
コレは実は二種類の術があります。
通常の【黒棺】は、唯の超重力の力場で対象を圧し潰すだけの虚数魔術の一種です。
破道のナンバリングとしては最上級の90番台という事もあり、簡単に唱えられる類の呪文ではありません。
扱えるのならコレはコレでかなり威力が高く使い勝手もいい優れた攻撃魔術なのですが、コレの裏番という代物があります。
ソレが【裏破道の九十≪黒棺≫】です。
此方も術の原理は虚数魔術を応用したモノになります。
契約を結んだ眷属が控えている異次元牢獄≪黒棺≫を限定的に現世に出現させ、其処の主である恐怖公の眷属達によって対象を蹂躙するだけの非殺傷魔術。
……殺さなければ何してもいいってワケじゃないんですがね。
原理自体は亜空間を操る虚数魔術を応用しており、黒棺や【影】と本質そのものは同じになります。
まあ非殺傷とは名ばかりの精神凌辱型ですが。
勿論、実際にコレを食らった大抵の人間は精神的に死にますけどね。
一応物理攻撃も可能です。
というか攻撃命令を出せば眷属達が全身の穴という穴から侵入して貪り喰らうので、攻撃力も相当に高いですよ。
……眷属が何かって、だから巨大なゴキブリですよ……。
亜空間で構成されている≪黒棺≫内部では5cmから15cmの巨大な眷属が犇めき合っており、内部に
しかも素体であるゴキブリの食性を発展させており、雑食を通り越して分解すら熟します。
要は生物の血肉だけでなく毛や爪、衣服なんかも余す事無く貪り尽くすんです。
というか有機物だったら何でも栄養に変えられますし、挙句の果てに無機物の一部すらも分解して食する事が出来てしまいます。
咬合力も強化されており、厚さ5cm程度の鉄板くらいなら咬み千切ります。
つまりフルプレートの鎧を着込んでいようと食い破られるという事ですね。
勿論眷属はタダのムシケラではなく、危険種の特性を付与したいわばゴキブリ型危険種ですから。
単体の段階で危険度は3級で、ある程度数を揃えたら危険度は特級に値する程。
ソレが雲霞の如く黒い海を為すんですから、まあ端的に言って地獄絵図です。
其処の主であるのが二足歩行する、人語を解する体長30cmの【恐怖公】。
公本人は非常に丁寧な言動をした穏やかな気性のナマモノなんですが、いかんせんその外見が全てをブチ壊しています。
何度でも言いますが二足歩行するドでかいアレですから、奇特な趣味の人でもない限りは見ただけで卒倒しかねません。
斯くいう私もたとえ敵に向けて嗾けるとはいえ、好んで使いたくはない部類の外法ですね。
ちなみに公は単体での単為生殖が可能なナマモノですので、生物学的には公は雌ですね。
公の眷属達は有性生殖も無性生殖も可能ですが、所謂女王種である公の元に真社会性のコロニーを築いていて、ソレが≪黒棺≫になります。
公自身が一日に産む眷属の数は凡そ2000から3000ですが、眷属達が生殖により一日で100倍には増える事ができますので。
そういう爆発的に増えやすい性質もあり、眷属達は日毎にネズミ算式で増えていきますが、ある程度生産管理をしないと帝都が恐怖公たちによって蹂躙されてしまいます。
というかもし万が一ドクターが暗殺でもされたら恐怖公を管理する事が出来る人間がいなくなり、帝国どころか此の世界はゴキブリの
眷属は魔術で管理していますし、公自身も自意識のあるナマモノですから。
何がどうなってそうなったのか知らないし知りたくもないですが、恐怖公はドクターの事を無二の盟友と認識しているそうです。
そのドクターが殺されでもしたら、『我が友の無念を晴らす為、吾輩たち一族総出で必ずや報復に出るであろう』と豪語する程度には公とドクターは信頼関係を構築しているようです。
…………何がどうしてそうなったんでしょう。
本当に帝都は人外魔境ですね。
まあそういうオサレとはかけ離れた精神凌辱の法によってシェーレ何某は蹂躙されました、と。
一応殺さないようにお願いしておいたので、生きてはいるでしょうが……。
……あ、口の中から眷属が出てきましたね。
よく見ると耳の中とか鼻の穴とかからも小っちゃい眷属が顔を覗かせています。
絶対に確認したくはないですが、おそらくは肛門や他の部分にも…………。
「オェッ、オゲェッ!! オェエエエエエッ!!」
「おやおや、メンタルの弱い賊ですね」
あまりの惨状に桃色は嘔吐してしまいました。
此の吐瀉物を片付けるのは一体誰だと思っているのでしょうか。
帝都の清掃事業もウチの管轄なんですよ。
他人の迷惑を顧みない辺り、やはり賊は賊ですね。
「……さて、今のはタダの脅しです。……次はお前だ」
「ヒィッ!?」
≪黒棺≫の執行宣言により完全に心が折れている桃色。
これ以上此処で小競り合いを続ける心算なら、今度は貴女へ向けて攻撃命令を下しますよ?
――結果的に、桃色は這う這うの体で逃げ出しました。
まあ、恥じる事はありません。
誰だってあんな死に方はしたくないでしょう。
だから貴女は悪くない。
「よし、帰ってお夕飯の支度です」
「お腹すいたー。早く帰ろう」
……あ。此の達磨、どうやって持ち帰りましょうか……。
流石にゴキブリ塗れになった肉塊を触りたくないんですが……。
恐怖公。≪黒棺≫と呼ばれる異空間経由で召喚されるゴキブリ型危険種の主。
オバロを参考に作成された人造危険種であり、読んで字のごとくの存在。
相手は死ぬ。