憑依者はスタイリッシュなマッドサイエンティスト 作:社畜戦士
オカマのハーレムとは一体……?(哲学)
どうも、懇ろになった女の子の数の多さに改めて愕然としているオカマちゃんよ。
どうでもいいけどその字面だとホモセクシュアルな野郎共の狂宴に感じられちゃうけど、実際はオカマが女の子を複数囲ってるってだけだから。
オカマでも女の子にモテる奴はモテるのよね。
まあ現実世界でもファッションホモが女の子をつまみ食いしまくってたりするもの。
オネェ友達をステータスにしてるような痛い女が逆に食い物にされる、みたいなね。
「オカマなら安全だろう」という間違った先入観から安易に近づいてしまい、そのまま美味しく食べられるってヤツよ。何処のイクメンオブザイヤー at 2018かしら。
一応言っておくけど、アタシは発狂判定っぽいのが原因でオカマロールが解除不能なだけで、中身も精神性も肉体も全てヘテロのストレートだから。
普通に女の子が好きだし、ヤる時は普通にヤるわよ。
昨日の晩に連日連夜酒盛りをしていたスピアちゃんを見舞いに行ったんだけど、一カ月近い酒浸りの毎日から、彼女ってば思考が蕩けちゃってたのよね。
躁鬱が激しくて、挙句に介護していたら脱ぎだす始末。
採用試験で落ちまくってたのも影響していたんでしょうけど、その時の彼女は大分自己評価がマイナスに振り切れていたのよね。
だから慰めていたんだけど、彼女の中で何が如何やって化学反応したのか分からないけど、『抱いてくれなきゃ死んでやる!!』とか言い出しちゃって……。
……いや、何でよ。
若い娘の考える事は分かんないわぁ……。
まあ、目の前で脱衣して、それでも欲情されなかったら「自分はそれほどの魅力も無い存在だ」とでも思いこんだのかもしれないけれども。
自己評価が底値まで下がっていたから、何とかして自分の自己評価を上げたかったんでしょうね。
それで選択した手段が、「
……ウン、まあいいんじゃない?
ソレで彼女が上向きになれるんなら、それはそれで良い事でしょうよ。
アタシも据え膳を美味しく頂いただけで、得しかしていないし。
……朝になってスピアがエスデスにドナドナされてったけど、まあ是非も無いネ。
さて、先だって西軍を全滅させたんだけど、その結果アタシは南と西、それとエスデス関係で限定的に北の兵力を握ったワケで。
一応オネスト閥に属する東軍が残っているけど、今から練兵と募兵を繰り返しても、既に五軍まで揃えたアタシの兵力に敵う訳も無いのよね。
西軍を壊滅させて、その分の死体を屍鬼とかに変えたんだけど、大量の人材を獲得出来た事で軍備を再編成したのよ。
元から死体は相当数ストックしていたし、何ならコピーアンドペーストする感覚で兵力は増やせちゃうの。
今迄は軍備の“枠”が足らなかっただけで、何時でも再編成自体は可能だったしね。
その結果、特務軍は第五軍まで増強。
一軍の総数も10万人まで大幅強化。
アタシが指揮する軍勢は全部で50万人まで増えたってワケ。
第四軍は後方支援担当。補給・整備・衛生・輸送などの兵站支援を行う部隊。
年中無休で24時間365日働ける大量の木人形達を下級兵として運用しているので、何時如何なる時でも支援体制を万全に行えるのが強みね。
識別コードは【
部隊章は【桛木】。
第五軍は帝国内部監察担当。専ら主任務は帝国法規に違反した存在を徹底的に弾圧粛清する事で、別命【
粛清隊よりも攻撃的な通称である事からもうかがえるように、攻撃能力に関しては間違いなく最強の部隊ね。
Tを主な兵力にしているのもあるけど、警邏や市中勤務とかには絶対に使えないような殺意200%の過剰殺傷能力ばかり取り揃えたわ。
触れただけで対象を即死させるような死呪を主兵装に扱うような敵対者絶対殺すマンしか居ないから、まあ殺戮にしか使えないのが難点かしら。
識別コードは【
部隊章は【変り剣山の字】。
まあこういう形で支援体制を始めとした組織を整備出来たから、今迄持ち回りで運営していた部分を縦割りで組織構造を一元化させる事に成功したのよ。
支援部隊は支援部隊で纏めて、攻撃隊は攻撃に専念して、って形ね。
そういう組織を刷新したっていう内部事情から、何処かで手頃な実戦経験でも得られないかな~って考えてたのよ。
折角組織を一新したんだし、今の体制で何処までやれるのか実地で試したいってのも当然の話でしょ。
だから何処かに都合のいい賊でも生えてこないかなぁ……なんて思っていたんだけど、丁度良くセリュー達がナイトレイドと交戦したらしくて。
しかも、シェーレを達磨にして生きたまま捕獲するというウルトラCのオマケ付き。
……コレは、シェーレを奪還する為に連中が襲撃してくる可能性が濃厚ね。
アタシは詳しいんだ。
まあそんなのオネストも当たり前に想定してるんで、処刑の期日を決めて大々的に公表したわ。
いっそ煽っているくらいの勢いで処刑を知らしめて、連中を誘い出す心算ね。
刑場には大量のオネストの私兵で固め、厳密にはオネストのフリーハンドではない東軍の人員すらも配備したそうよ。
加えてトドメにエスデスのペットの【水神隊】も派遣されているわ。
此の水神隊ってのは、原作に於ける【三獣士】に相当する部隊ね。
何の因果かダイダラとニャウが気付けばウチにいた結果、エスデスの直率である三獣士が解散されていて、今は存在しないのよ。
一応現在はリヴァ元将軍を中心に小隊を組んでいるらしいけど、原作程の勢力ではないわね。
リヴァはアクアマリンっていう水分を操る帝具を持っているし、奴さんの副官二名にも斧の帝具ベルヴァーグと笛の帝具スクリームが配備されているけど、ダイダラとニャウ程の使い手ではないのよ。
だから、総合的に見て原作よりも戦力は低下しているわね。
一応、その分を雑兵の数で補っているんだけど。
そして、そんだけ戦力が充実していたら、流石のナイトレイドもどうにも出来ないだろう……そんな空気感が現場に蔓延しているわ。
ちょっとソレって危険よねぇ……?
……残念ながらアタシ達は参加出来ないんだけど。
何故って、単純に縄張りの問題よ。
普通はウチの人員が捕縛したんだし、ウチの預かりでもいいと思うんだけど……帝都における罪人の処遇はオネスト閥の管轄なのよ。
コレが郊外や南部とかでの出来事ならまだしも、帝都中枢での遭遇戦だもの。
帝都の連中にもプライドがあるからねぇ。
だからセリュー達も積極的に攻勢に出なかったそうで、その結果が一匹確保の一匹逃走って事。
……まあ、その分の譲歩を引き出したおかげで第五軍までを更に増員出来たんだから、プラマイゼロよ。
元々は一軍辺り5万人っていう元々の規模での創設だったハズなんだけど、結果的に一軍の総数は10万人規模での再編が許されたの。
御蔭様で、総軍で50万人という十分な戦力を整えられたわ。
そもそも主人公サマの集団と戦うなんて、かなりの敗北フラグじゃあないの。
アタシが行うべきなのは、もっと根本的な部分での戦略構想ね。
明らかにナイトレイドの襲撃計画が成功する公算が高いんだから、それに対応する次善策を用意すべきなのよ。
――ってワケで、シェーレちゃんを脳みそくちゅくちゅしちゃいましょうね~。
結果から言おうかしら。
ナイトレイドによるシェーレ奪還作戦は残念ながら失敗よ。ご愁傷様。
原因は色々あるけど……最大の要因は、土壇場で救出対象だったシェーレがブラートを刺殺したのが大きいわ。
……理由?
そんなモン、アタシが洗脳したからに決まってんじゃないの。
まあ元から精神が壊れちゃってたし、其処に新しい人格を植え付けただけの簡単なお仕事だったわ。
惜しむらくは、精神崩壊していた事で、ナイトレイドの情報を吸い上げる事が出来なかった事かしら……。
いや、アタシが本気出せば幾らでも吸い出すくらい出来るんだけどね。
しかしそうなると原作知識が使えなくなるし、断腸の思いで断念したわ。
幸いにして敵の主力の一人である『百人斬りのブラート』を殺害出来たんだし、他のナイトレイド共を逃がしてしまってもお釣りがくるでしょ。
…………何をどうやったのか分からないけど、帝具インクルシオはタツミに引き継がれちゃったらしいけどね……。
修正力の存在を感じそうになるけど、まあ竜船でのイベントが場所と状況を変えて行われたようなモノでしょ。
ウチにはタツミ特攻の二人もいるし、原作主人公だろうが其処迄危険視してないのよね。
……ああ、どうやって達磨状態のシェーレがブラートの不意を突いたかって?
皆様ご存じ、悪霊の腕を移植しただけよ。
霊体化させてしまえば常人には見えないから、不意打ちし放題ね。
ナイトレイド共が満身創痍で敵の囲いを打ち破って刑場の最奥迄辿り着き、漸く仲間をその手に奪い返した……そんな感動の瞬間にシェーレ嬢が見えない腕でブラートの心臓を一突きよ。
霊体の腕なら防御力を無視して打ち込めるもの。
連中もまさか信頼していた仲間に不意打ちをされるなんて思ってもみなかったんでしょう。
その後はガタガタになって一目散に戦線離脱よ。
連中のその後は分からないけど、しばらくは大人しくしといて欲しいわ。
こっちは再編成した軍の慣熟訓練を行わないといけないんだから。
……ちなみに、今回の顛末でシェーレは司法取引をした体になっていてね。
実際にナイトレイドの主戦力である帝具持ちを一人仕留めているんですもの。
そのお陰で無罪放免とはいかずとも、監視付きで奉仕活動を行う事で処刑は免れたわ。
で、彼女の身柄はウチで預かっているワケね。
まあ、もう役目なんて無いから適当に種付け出来る高級官僚・将校専用の孕み袋にして帝国に出荷してるけど。
……奉仕が性的奉仕だったってオチね!!
P.S.水神隊は全滅して帝具こそ奪われなかった代わりに全員討ち死によ。雑魚共が。
「馬鹿じゃねーの?」
「……口調が崩れる程か」
いや、そらそうでしょ。
何が「
こちとら五軍を率いる将軍で、内政機関も管理している内政官筆頭で、おまけに研究開発や企業経営なんかも色々やってんのよ?
何処にそんなぽっと出の弱小部署に出向する余裕があるってのよ。
……実際はあるけど、それとこれとは話が別なのよね。
ナイトレイドによる刑場襲撃事件から数週間経過したある日。
エスデスが将軍としてアタシに正式なアポイントメントを取ってきたのよ。
で、どんな厄介事を持ってきたのか伺ってみれば、【特殊警察イェーガーズ】の結成に関して、アタシを人員として招聘するって内容だったわ。
此れがまあ馬鹿げたお話なのよね。
「一応アタシって50万人の軍隊を指揮する最上級将校の一人って認識だったんだけど?」
「……それくらい、私も分かっている」
まあ、エスデスもそれくらいは承知でしょうよ。
それでもこんな妄言を
アレかしら? あんまりにも急速にアタシが勢力拡大しているもんだから、此処で足枷の一つや二つ付けておきたいって所かしら。
だからエスデスに踏み絵をさせて、その上でアタシに去就を迫って……。
で、仮にアタシが断ったとしてもランとセリューとボルスをどうにかして引っ張っていきたい、と……。
……うーん、こりゃあ断った方が面倒ね。
「……条件付きで参加してもいいわよ」
「ッ!! ホントか!?」
まあエスデスも中間管理職として承諾をもらってこなきゃ困るんでしょうからね。
……いやね、別に本腰を入れてそっちの仕事にかかりきりになるんでも無い限り、役職の一つや二つ増やしても構わないんだけどさ。
アタシのキャパシティからすればその程度は余裕よ。
でも一応将軍職が別の将軍の部隊に居るってのも指揮系統が乱れるから、肩書を考える必要はあるけど。
其の為に考えられる条件は3つ。
三本指を示して一つずつ通達していく。
「まず、アタシの身分を特別顧問辺りで特務との兼任にしなさい」
「……まあ、当然だな。特務を放り出していい訳じゃないんだからな」
他の業務がある以上、特殊警察は腰掛になるわ。
イェーガーズは原作だと大臣の意向を受けて動くフリーハンドの側面が強かったけど、そんなのにかかずらう訳にもいかないでしょ。
故に、有名無実とでも言えるような名ばかりの役職で他の隊員の上に付けてもらう。
名目上のイェーガーズのナンバーツーって所かしら。
一応幾らかの支援くらいはする心算だけど……アタシの知る限り原作メンバーの過半が特務の所属だしね。
というか海軍のウェイブ以外はウチの身内じゃあないのよ。
となれば、流石に殉職者が出ないように最低限の力添えくらいはするわよ。
まあそういう具合の事情で、まず一つ目。
指を折って残り二つ。
「次は、有事の際は独自裁量権を貰いたいわね」
「……それは、普段は私の指示に従うという事か?」
「当然でしょ? 一応アナタが部隊長なんだから」
指揮系統の一元化という意味では普段はアタシもエスデスの指示に従うわよ。
軍隊なんだから、指揮権は一本に纏めないとダメじゃない。
一応此の娘だったら可笑しな指揮は採らないだろうっていう信用も信頼も実績もあるしね。
まあ、有事ってか具体的にはナイトレイドとかと遭遇した際は、こっちはこっちでやらせて貰うかもってだけだけども。
アタシが本気で事に当たったら、連中なんて秒殺出来ちゃうんだから仕方ないね。
エスデスにも寛容の心を持って欲しいわ。
あー、でも……駆除しても大丈夫な、大勢に然して影響しないような奴は積極的に狙うとしましょうか。
……最終盤までに死んでる奴はアレして大丈夫って事よね?
流石に最終決戦のメンバーは残した方がいいでしょうけど、その前に殉職するシェーレとかブラートとかは間引いても問題無いって判断したんだけど。
あと殺して問題無いのは……ラバックって確か死ぬのよね?
……分からないわねぇ……金玉潰された事くらいしか知らないし。
……実にどうでもいい情報しか無いわねぇ。
ま、何はともあれ、流れに沿う為にもアタシはイェーガーズ内部においても自由裁量権が欲しいのよ。
折角の原作知識を活用する為ってのもあるけど、やっぱし不本意な作戦をオネストのゴリ押しでねじ込まれる危険性もあるしね。
無実の内政官を始末するような作戦とかは流石にノーサンキューよ?
故に、此の条件を二つ目。
エスデスも承諾したので、最後の条件。
「最後のは簡単よ。―――――――よ」
「……ハ? いや、ソレは助かるが……いいのか?」
いいも悪いも無いわよ。
ちゃんとこっちにも考えがあっての提案なんだから。
どうせいずれはそっちから押し付けてくるだろうことは想像に難くないんですもの。
なら、此方から譲歩したようなスタンスを取る事で優位を得るのも一つの手でしょ。
……実際は単なるレトリックでしかないので、ウチの負担は変わらないんだけどね。
――という流れで、アタシは3つの条件付きでイェーガーズに協力するハメになったわ。
しかし、その実態は殆どアタシに不都合が起きないように考慮された安心安全仕様よ。
ネゴシエーターが交渉下手だったもの。
そりゃあこっちの要求を通すくらい楽勝よね。
オネストの敗因は、話術に関しては其処迄巧みでも無いエスデスに交渉を任せた事よ。
武力に関しては表向き帝国の二枚看板だから、ソレに物を言わせて高圧的にマウンティングするってパターンが今迄通用していたのも問題ね。
ソレが通じない相手だと、今迄使っていたその方法が逆に作用してしまうんだから。
エスデスが
――ま、そういう訳で、今後は多少慌ただしくなっていくようね。
さてさて満身創痍のナイトレイド諸君。
精々アタシ達を楽しませる事ね。