浜の小さな大魔神です。
今回はシンの初任務の話を
オリジナルストーリーとして話していこうと思います
それでは皆さん、どうぞ楽しんで言ってください
家を買い、何日かして落ち着いた生活
そして騒がしくも常ににぎやかな魔導士ギルド
まだ、家族を失ったもの悲しさが消えることはなくても
その喧騒はわずかばかりの心の穴埋めをしてくれた
ウェンディやシャルルはそれを直接指摘なんかしてこない
ただ何となく気が付いており違和感に気を使わせてしまっている
二人には申し訳ないと思う
ただ、俺はいまだにこの目の前で騒ぐ連中を仲間と思えていない
昔からいた二人は言うまでもない
ニルヴァーナでの六魔将軍との戦闘に参加していた連中は
まだいくらか心許せる。
それでも、ルーシィのように戦闘中に自分の意識の中にある戦闘観
それと明らかな相違を見せる彼女の発想に驚きざるを得なかった
(別に彼らに不満があるわけではない。むしろこんな俺を受け入れてくれて好ましいくらいだ。ただ、心の底から信じるにはどうも、、、、)
そんな俺の心は今日の空のように迷い多き曇り模様だった
その後数日が経ち、またギルドのバーカウンターの端っこといういつものところにいると
「ねぇシン、今ちょっといいかしら」
話しかけてきたのはギルドの顔であり
週刊ソーサラーなどの巻頭グラビアなども飾る女性
ミラジェーン・ストラウスだった
「ミラさん、何か御用ですか?」
「えッとね、私じゃなくてマスターが呼んでるの」
「マスターマカロフはどちらに?」
「今は書斎にいるはずだからそのまま行っちゃっていいわよ」
そう言われた俺はそのままギルドの書斎に向かう
本来は勝手な侵入はご法度なのだが
今回のように他人に話を聞かせたくはない場合においては例外らしい
さて、いったい何を言われることやら
「マスターマカロフ。シン・クラウン、お呼びにあずかりはせ参じました」
「はいりなさい」
とびらを開けて入ると
中の部屋は若干の薄暗さ
そして詰まっていたマスターマカロフの
メンバーへの慈愛があふれ出ているようだった
「なぜワシがおぬしを呼んだかわかるか?」
「、、、正直に申し上げますと全く分かりません」
「じゃろうな。おぬしには何も伝えぬようにミラにも頼んだ」
なるほど、あの言いよどんだような感情の揺らぎはそれか
それにしても、申し訳ないが俺は今回まだ何もやらかしてないぞ
「今回呼んだのは、おぬし自身の話が聞きたくてな」
「、、、俺の話ですか?」
「あぁ」
なんだ?俺の話?いまいち見えてこないな
「なんじゃ?意味が分からんとでも言いたげな顔をしよって」
「まったくもってその通りですね。私は何かしでかしたのかと思いましたよ」
「何かしたのか?」
「いえまさか。それでも人の逆鱗なんかはどこにあるかわからないものです」
「そうか。まぁいい。ワシが聞きたいのは一つだけじゃ。」
「おぬし、ガキどもをまだ誰も信じておらんじゃろう?」
「!!!、、、はは。何のことですか」
「隠したり、はぐらかさずとも好い。別にかならずそれを持っていなくてはならんということもないのじゃからな。ただ、、、」
「ただ?」
「わしはガキどもにはガキらしく仲間とバカやっていてほしいと思っておるだけなんじゃ」
「その中に俺も含まれていると?たったの一週間もいないこんな人間を」
「当然じゃ」
正直驚いた
別にばれないなんて思っていたわけでもない
いつかは疑問や不安が噴出してエルザさんやナツさんあたりは
俺に詰め寄ってでも聞いてくることだろう
あとひと月もすればウェンディなんかは俺に直接聞いてくるんではなかろうか?
だがしかし、、、
(ここまではっきりと指摘されるなんて。それもほとんど話したことなんかないってのに)
俺の状態そのものにも、それを迷いなく言い当ててくる
マスターマカロフの言葉にも
そして
(俺やウェンディも当然のように仲間扱いされているとはな)
俺は正直、歓迎されていると心か思っていたわけではない
今まで赤の他人が入ることも珍しくないギルドにおいて
他の組織に比べて比較的受け入れが早いことは何となく理解できる
とはいえ、それはあくまで比較的早いだけでその対応は割とピンキリだ
普通は何かしら嫌味を言われたり
もしかしたら直接殴られるなんてこともあるかもしれないと思った
俺は別に何をされてもよかった
正直返り討ちにするくらいの自身はあった
ただウェンディに何かあるなら話は別だ
それだけは許さない
何をおいても彼女は守る
俺の命を懸けた誓いは破らない
そう思っていた
別に俺の危惧している事態はかけらも怒らなかった
だから、聞いてみようと思った
「怖くないんですか?」
「怖がる?なぜじゃ」
「俺は化け物です。体に3つ。それも属性も何もかも違う。そんなものを体に宿す俺はほかの人とは違う」
「それがなんじゃ?」
まるでさもありなんといった表情で言い放った
俺はそれ自体には驚いたわけじゃない
それを言うのに本当に心にもまあ力にも乱れがあないことに驚いたのだ
「はは、まさか本当になんとも思ってないんですね」
「わしらは所詮はみだし者やならず者といった連中の集まり。どこまで行っても、な」
「だから俺みたいな化け物を受け入れると?」
「ちゃうわい。そもそもおぬしはわしらに何の害をもたらしてはおらぬ。それにな」
「それに?」
「おぬし位の化け物、大陸を探せばいくらでもいる。狭い世界を生きたのみであまり思い上がるな」
悪い癖だ。そういわれて締めくくられた
まるで子供をあやすような声音ではあったが
そこには俺に対する確かな慈愛と優しさがあった
(いくらでもいる、、、、か)
その言葉がなぜここまで腑に落ちたのかわからない
ただ、俺は今日この瞬間に
この場所をもう一つの居場所としてもいいんじゃないかと思った
「マスター」
「なんじゃ?」
「俺、頑張ってみます」
「そうか」
俺も、このギルドで精いっぱいやれるだけやってみよう
そう思い俺はkん傑にその決意を伝えた
マカロフの顔はとても穏やかだった。
翌日
「ミラさん、俺も任務ウケたいんですけど」
「あら、シンもその気になったのね」
「はい、そこで、物は相談なんですけど」
俺はミラにいくらか自分の要望も兼ねたお願いをした
すると、、、、
「そうね、、、わかった。じゃあ彼女たちと一緒に行くといいわ」
「はじめまして。君がうちの新しい新人のシンだね。」
「はい!シン・クラウンです」
「私はレビィ。こっちの二人はジェットとドロイ」
「「よろしくな」」
俺は、本来は個人ではあまりできない戦闘任務ができないかお願いした結果
今回はチームシャドウギアの任務にお世話になることになった
(正直、そろそろ試し打ちして感覚が変わってないか確かめないと不安だしね)
こうして、近隣の山の中にいる魔獣の討伐に来たまではいいのだが
「おりゃ!」
「せい!」
「どりゃあ!」
流石はフェアリーテイルに籍を置くものというべきか
その辺に転載している魔獣程度だとおれが出るほどのこともない
というか、目の前の二人がレビィのことを意識しているのか
異常なほど張り切って敵を倒してしまうのでほぼほぼやることがない
「おぉー、張り切ってるねぇあの二人」
「そうですね」
「かわいい後輩にいいとこ見せたいのかな?」
そう言ってこちらに微笑んでいるが、おそらく
(あなたにいいところを見せたいだけだと思います)
そうこうしていると
あらかた敵はたたき終わったようだ
「おうシン!俺らの活躍しっかり見てたか?」
「俺たちだって結構やるんだぜ!!」
(まぁ、正直負けるかと言われたら全くそんなことはないけど)
「はい!びっくりしちゃいました」
この後も大方の敵は前の二人が倒してしまい
時たまこちらに来た敵レビィが軽く倒してしまった
実は背後から二回ほど攻撃はあったのだが
それだけはあらかじめ察知して襲っていた瞬間に
軽く燃やしたのでダメージらしいそれはないのだが
(暇だなぁ。これじゃぁ本当についてきただけの荷物持ちじゃんか)
正直もううんざりしていた
ここまでやることがないとさすがにもう暇だ
そう思いながら歩いて開けた場所に出ると、、、
「「「「!?」」」」 ゾクゾクゾクゾク
全員の心に瞬間的に悪寒が走った
目の前にいるのは大型の蛇型魔獣ヒンドラだ。
目の前のメンバーは先ほどまでの戦闘がかなり
尾を引いてしまっているようで
現状これを倒すのは、彼らには若干難しそうだ。
「おい、話が違うじゃねぇか」
「こんな奴聞いてねぇよ」
「ちょっとこれは厳しいよ」
「あの~」
「あんだよ、シン」
「今お前と話してる場合じゃないぜ?」
「シン、何かあったの?」
「あそこの気持ち悪い蛇邪魔くさいんでぶち殺していいですか?」
「「「???」」」
三人全員が、こいつは何言ってんだ?って顔してるな
まぁ、ぶっちゃけこの程度の魔獣ならさっさと終わらせるに限る
「あの、皆さん。信じてください」
俺にとってこれは賭けだ
この言葉に対するみんなの反応次第だ
これで俺が歯牙にもかけられないようなら
俺はやっぱりみんなを信用できないと思う
「わかった。お願い」
「おいレビィ!!」
「いいのかよ!?」
「このままじゃ厳しいのは事実でしょ?」
「「そりゃぁ、、まぁ」」
「いいんですか?」
目の前の蛇の魔獣は普通子供に任せられるものではない
表面には恐らく毒性の酸があるのだろう
更に、蛇のような軟体を持っている
打撃、というよりもまず物理攻撃が効かない
本来は魔法を使うべきなのだろうが
ちょこまかと動くためなかなかとらえられない
そんな魔獣を本当に任せてくれるのだろうか
「だって、私たちは同じギルドの仲間なんだから」
「!!!」
俺は、やっぱりこのギルドに入ってよかった
これなら、俺は迷わずみんなを守りたいと思える
心置きなく戦える
「わかりました。全開で行きます!!!!」
魔力を練る
『鎖(チェイン)+弾(ボルト) 四重(クアドラ)』
弾丸がすぐに石柱のようにかわり
そのまま動きを阻害する
それでもうねるようにして進もうとするがその動きは鈍い
『模倣起動(トレース・オン) 弧月』
昔、ボルナーヴァが聞かせてくれた話の中に出てきたそれを
完全に投影する
「なぁ、蛇よ。飛ぶ斬撃を受けたことはあるかい?」
『旋空弧月』
斬撃を飛ばして切り伏せる
これでもまだ息はあるようだった
これには自分の不がなさにため息を一つつく
「はぁ、かっこつけたんだからくたばっとけよ」
「因果の逆行・蒼の冷徹・真紅の赫尺」
『突き穿つ死翔の槍(ゲイ・ボルグ)』
赤い炎のようなエフェクトをまとった
青色の神速の槍が
蛇型の魔獣の心臓部分を刺し穿つ
まさしく結果をなぞったかのような因果逆転の一撃
「まじかよ」
「やべぇな」
「すごい」
シャドウ・ギアの面々もこれには驚きを隠せなかったようだ
振り切り終わり
槍も保有魔力をなくして消滅した瞬間
俺は後ろを振り返って笑みを浮かべる
「皆さん‼!終わりました」
俺はこの日、本当の意味で
妖精の一員となった
そう心の底から思え
そのことに心底嬉しく思い
俺はウキウキでギルドまでの帰路についた
今回はここまで
また次回お会いしましょう
次回あたりから、本編に戻します