神と悪魔とドラゴンと   作:浜の小さな大魔神

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皆さんどうもこんにちわ
浜の小さな大魔神です
今回はようやく原作本編の軸に戻っていきます
個人的には早く天狼島に行きたい


最強の帰還

俺が妖精の尻尾で初めての任務を終えてから

何日かが過ぎたある日のこと

酒場の中は今日も今日とて盛り上がっていた。

 

「俺が最強だぁぁ!!」

「うるっせぇぞくそ炎!!」

「んだと半裸野郎!いい加減に服着やがれ!!」

「いつの間に」

「最強と言われたら漢として黙ってられねぇな」

「ギヒ!今日こそぶっ潰してやるぜサラマンダー」

 

 

 

そんな祝い場のように大盛り上がりの周囲

その喧騒から少し離れたカウンター

そこにはシャルルとウェンディ、ミラとルーシィ

そして先ほど薬草の採取任務から帰ってかたシンがいた。

 

「相変わらずうるっさいわねぇ」

「まったくよ」

 

シャルルとルーシィは意気投合しているようで

俺とウェンディもさすがに苦笑いを浮かべるしかない

 

 

 

それに、そのまま待ってればそろそろ

帰ってくるはずなのだ。彼女が、、、、

 

 

「ただいま帰還した。マスターはおられるか?」

 

 

 

「俺が一番だぁぁぁぁ!!」

  

ナツの全力で投げられた椅子の足は

回転しながら弧を描いてエルザの頭に直撃する

 

 

ゴン!

 

 

「あ、」

「あちゃあ」

「あらあら」

「はぁぁ」

 

 

 

 

「え、、エル、ザ」

 

顔を真っ青にするナツ

明らかに顔を伏せてブチ切れのエルザ

 

「ナツ、グレイ、エルフマン、カナ、ガジル」

 

 

名前を呼ばれた面々の顔がどんどん青くなっていく

 

 

 

 

 

 

「其処になおれ」

 

 

 

 

 

ゴン!!!!!!

 

 

重低音のような打撃音が響いた

 

 

 

 

 

 

 

「すごく痛そう」

「ウェンディ、あれに治癒は使わなくていいからな」

「そうよ。自業自得だわ」

 

 

 

そんな会話をしながら今日もゆったりとした時間を過ごしていると

 

 

 

ゴーン ゴゴーン

マグノリアの鐘がなる

一人の男が走りながら店にはいってくる

 

「大変だァぁ!!」

 

 

 

「なんだ?」

「鐘の音?」

 

 

俺やウェンディ、ルーシィやジュビアはまだわからない

この鐘が告げる意味については首をかしげるばかりだが

元々妖精の尻尾にいた面々はテンションが上がっているようにみえる

 

 

「この鳴らし方は・・・!?」

「あい!!」

「おお!!」

「まさか!?」

 

 

「「「ギルダーツが帰ってきたんだぁ」」」

「あいさー」

 

 

「「ギルダーツ?」」

 

俺とウェンディはその名を聞いてなお

その人物がいまいちピンとこない

 

 

その状態の俺たちに

ルーシィが説明をしてくれた

 

「あたしもあったことはないんだけど、妖精の尻尾最強の魔導士なんだって」

 

「うわぁ」

眼をキラキラと輝かせるウェンディ

 

「へぇ」

それとは対照的に俺の口は

面白そうに口角が上がってしまう

どうにかして隠そうとしているがどうにも難しい

 

「隠せてないわよシン」

 

 

 

シャルルから手厳しいコメントをもらってしまった

だがこればっかりは仕方がない

だって見てみたいじゃないか

 

 

 

(その男はどれほどに強いんだ?)

その固有の魔法は?

その実際の強さは?

どれほど速い?どれほど重い?

 

考えはじめてしまうと坩堝の様に始まっていく。

戦ってみたいし、戦っているところを見たくもある

 

 

「楽しみだなぁ~はは」

 

「シン?なんだかいたずらする前みたいな顔してるよ?」

「まじ?そんなつもりなかったんだけどなぁ

 

 

それにしても、、、、、

 

 

 

「ミラさん、なんでこんなに盛り上がってるんです?一人帰還するだけですよね?」

 

 

いくらギルドの中で最も強い魔導士とは言えども

これはまた別の話だ。ふつうはこんなに盛り上がったりはしない

そう考えながらミラさんに聞いてみたのだが

 

 

 

「シンたちは最近来たから知らないのも無理ないわね」

 

 

 

そこからの話は衝撃的なものだった

S級魔導士の受けられるクエストの中には

通常のS級クエストとは一線を画すほどのレベルの高さを誇る

SS級クエストが存在している。

ここまでは俺自身1~2回程度はあるものの

受けたことはあるから知ってはいるが

実際にはそのさらに上があるらしい

10年間誰も達成できなかった「10年クエスト」

それが本来は最難関クエストなのだという

 

 

「なるほど。じゃぁそのギルダーツさんは10年クエストに」

「それがちょっと違うのよ」

「え?」

「彼はさらにそのもう一個上」

 

 

 

 

 

 

 

「100年クエストに言っていたのよ」

 

 

「、、、、、、まじか」

「えぇ。まじよ」

 

 

 

聞いていた以上だった

周囲にいた中で聞いていたのは

ウェンディ、シャルル、ルーシィの3名だが

彼女らも言葉を失っているようだ

先ほどまでなんて楽しそうに笑っていたのだが

今ではあまりの衝撃に言葉を失ったいるようだった

 

 

 

このように話していると

街が異常にざわついているように感じた

 

 

 

 

「なんでこんなに街の方がざわついているんだ?」

 

 

 

この疑問にもミラさんが答えてくれる

 

 

 

 

「ギルダーツはね、彼の性格と魔力特性のせいで家屋が危ないから町の方が危険対策で彼が帰ってきたら町の形を変えるようになっちゃったのよ」

 

「まちをかえたぁぁ!?」

 

「なんだかとんでもない話ですね」

 

「そいつの魔力特性ってどんだけ危険なのよ」

 

 

 

 

 

その後、町の形は徐々に直線状へと変化を遂げてゆく

この直線の伸びている先は、、、、、

 

 

「結局、彼の魔力特性って何なんですか?街の形を変えなきゃなんない歩ぢ危険なのって」

 

正直、毒とかそういう類の方にしか

俺の想像は思い浮かばないのだが

 

 

 

「それはね、彼の能力は破砕(クラッシュ)っていうんだけど、彼がまっすぐ歩いてぶつかるだけで、町がほかいしちゃうのよ。だからそれを起こさないために真っ直ぐの道が引かれてるってわけ」

 

 

 

 

なるほど、なかなかどうして厄介な能力を持っているらしい

それはそれとして、こっちに徐々に近づいてくる気配は感じるのだが

 

 

 

「エルザさん」

「ん?なんだシン」

「この毛は言ってたぶんは件のギルダーツさんなんでしょうけど」

「あぁ、彼に間違いないだろうな」

「これって下手しなくてもエルザさんよかよほど強くないですか?こんなことを本人の前で話してしまうなんて失礼な話ですけど」

「フフッ、問題はない。事実、彼は私など足元にも及ばないほどに強いからな」

「あのエルザが足元にも及ばないって、どんな化け物なのよ」

 

 

 

 

そうこう話していると

気配が近づいてきて、ゆったりとバーのドアが開かれた

 

 

 

「…ふう…」

 

 

 

真っ黒なロングコートを羽織り

背中に荷物袋を背負いながらくたびれた様子で一息を吐くその男性。

茶髪のオールバックで無精髭が目立つ

失礼だが一見するとどこにでもいそうな無気力なおっさんと言う印象だ。

 

ミラさんには最初気が付かづ

ギルドが変わったことにもすぐに気が付かず

そのあとに驚いていた

ナツさんは何時ものノリで突っ込んでいって

想定通りに吹き飛ばされており壁に突き刺さっていた

 

「変わってねぇなおっさん」

「まさに漢の中の漢だ」

 

他のメンバーはナツが

かべにめり込むようにぶっ飛ばされたことに

特段の疑問を抱くこともなく

普段通りのようにふるまっているが

その姿は彼を尊敬しているというのがとてもよくわかるものだ

 

 

 

とはいえ、、、、、、

 

 

 

 

(なんだこれ?やばいな。俺も魔力量は相当なもんだっていう自負はあるけれど、これはそういうのじゃない、、、、邪悪な気配のしたゼロの野郎とも違う。それに、なんか不自然な魔力の循環形態。まるで体の一部をなくしたような、、、、、、、、、)

 

 

俺はこの男に勝てるか?

その質問をされたときに迷わずに「NO!」と

つきつけたくなるくらいには力の差がある

精々片腕を取るので精一杯くらいだな

 

思考の沼にはまっているときはあんまり周囲を気にしなくなるのが

俺のよくないところなんだが

今日はそれが若干よくない方向に向かったな

 

 

 

「おい、そこの坊主」

「さっきからこっち見て何の用だ?」

 

 

彼の質問は単純にこっちを見つめてされた質問だ

だが、シンはその質問に虚を突かれた

こんなことは初めてで動揺した

まさかこの針の穴を通すような些細なタイミングで

的確に突っ込まれた質問に思わず一歩引いてしまった

 

やがて、彼はこちらに一切のがいいがないことを確信してから声を出す

 

 

 

「いきなり申し訳ない。俺はつい最近このギルドに加入したシン・クラウン。ウチのギルド一番強いと言われているあなたに単純な興味があってそちらを見ていました。気に触れたなら申し訳ない」

 

「なぁ坊主、俺は何の用だって聞いたんだぜ?お前がこっちに品定めするような眼をしてみてた理由を聞いてんだよ」

 

 

バレていることには別段驚かない

これほどの猛者だ。

正直に言ってそのくらいは見抜いてくるだろうと思っていた

とはいえ、まさかここで詰められるとは思ってなかった

 

 

 

「ふぅ、正直に言ってよいんですか?」

「あぁ、構わねえよ」

「おれは、あんたを倒せるかどうか考えながらあんたを見てたよ、」

「その感想は?」

「今は無理」

「そうか。いい答えだ」

 

 

 

お互いの気持ちだけを少ない言葉に乗せた短い会話

だが、俺の意思は示した

それに彼はいい答えだと返した

その言葉だけで彼という人物がひとかどの人間でないことをうかがわせた

 

 

「ギルダーツ」

 

「ん?おお、マスター!久しぶり!」

 

「仕事の方は?」

 

「ん~…がっはっはっはっは!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「すまねぇ、俺じゃあ無理だわ」

 

 

瞬間、一瞬の静寂の後に全員に走ったのは衝撃と同様だった。

ギルド最強の男ですら無理と言わせしめる

その難易度の高さとでたらめさ、そして

絶対に失敗することなどありえないと思っていた

そう思っていた皆の驚愕は想像に難くなかった

 

 

「オッサンでもダメなのか…」

 

「引き際の見極めも漢!!」

 

(あれほどの人でも、届かないのか?)

それは彼の強さを自身の直感でもって理解した

シンですらすら感じる程であった

 

 

100年間誰も達成できないと言われる最高難易度のそのクエスト。

その情報に関しては一切明かされてはいない。

シンやウェンディのような辺境のギルドの人間は

その存在すら知らなかったのだ

だからこそ感じる。

100年クエストとはどのような依頼なのか。

誰であれば達成できるのか。

 

(俺なら、、、、)

 

 

 

 

 

「100年クエストはまだ早い。やめておけ」

 

「え?」

 

「あっれぇぇ!!なんか期待しているように見えました!?」

 

一瞬、自分の考えていることに気が付かれているのかと思ったが

どうやら勘違いでルーシィに突っ込んだだけだったようだ

バレたやつもいるようだが 

 

 

 

「そうか…主でも無理か…」

マスターがそう言葉をこぼす

とはいえ、そこまで残念そうには見えない

 

 

 

「スマネェ…名を汚しちまったな…」

 

 

 

「いや、無事に帰ってきただけでよいわ。ワシが知る限り、このクエストから帰ってきたのは、主が初めてじゃ」

 

なるほど、彼に対して残念に思うよりも

彼自身が命を落とすことなく帰ってきたことが

何よりうれしかったのだろう。

 

 

 

「オレは休みてえから帰るわ。ひ~疲れた疲れた…」

 

「ナツ、後でオレん家来い。土産だぞ~っ」

 

 

 

その言葉と共に豪快に笑いながら歩を進めるギルダーツ

彼の言葉を聞いてナツの表情がまた明るくなっていく。

彼らの中には普通のギルドの同僚以上の中に感じる

たとえるなら遠い親戚の仲の良い兄弟のような、、、、

 

 

「んじゃ、失礼」

 

 

 

さて、さっきっから見てる方向にも

対応しないとな

ウェンディの方に向き直ると

彼女はもぞもぞと言葉を発した

 

「、、、、、シン。もしかして」

 

あぁ、この目は気が付いている眼だな

 

「お前には隠し事できないなぁ」

 

ぽんぽんと軽く頭をなでる

別に今すぐ行く気もなければ

必ず行くわけでもない

だが、彼女にはこの気持ちがばれてしまっていたようだ

 

 

 

「心配しなくても何も言わずにどっか行ったりしないよ」

「でも、シンは危なっかしいから心配だよ」

 

彼女に心配されてしまった

他のみんなは仕事や今まで通り

飲みに戻ったりしている

それでも彼女は俺から目線を外したりしない

その目線からは強い意志を感じる

 

 

 

「安心しててほしいんだけどな」

「シンはそういってまた勝手に無茶しちゃうもん」

 

 

心当たりしかない

彼女が言っているのは恐らくマスターゼロとの戦い

これだろう。

 

あれはあの瞬間そうするしかなかったし

もし同じ瞬間が来れば俺はまた迷わずそうするにきまっているだろう

だが、あの時と違う点もある

 

 

「そうだね。もしおんなじ時が来たらまたそうすると思うよ」

「それじゃぁ!?」

「でもね、あの時とは明確に違う点だってあるんだよ?」

 

それはね

と話を続ける

 

 

「俺が君を心の底から信用している」

「え//////」

「ウェンディが言ったんだよ?信用して信頼しろって。だからこの先、俺は君を疑わない。ウェンディの力を、覚悟を、思いを疑わない」

「シン、、、、」

「まぁそれはそれとして無茶言い出したら止めるし今まで通りシャルルと一緒に諫めたりするけどね」

「え!?そうなの!?」

 

 

二人で笑いながら話している

今日はシャルルは部屋にいて、こっちに来ていないが

それでもこれからも

この関係は何も崩れることもなく

問題もなく過ごしていくのだと思っていた

その俺の思惑は、わずか数日後に崩れ去ることになる




ギルダーツもそうなんだけど
基本的に話に立体性を持たせようとすると
取っ散らかるからあくまで原作読了
もしくはアニメ視聴済み前提で
話は進めているけれども
それはそれで内容に矛盾が生じそうで
難しいこと難しいこと
まぁ、とはいえどうにかなるでしょう
そうなることを信じて、次も頑張ります
それではまた次回
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