浜の小さな大魔神です
今回から原作キャラたちとの絡みというか原作展開のスタートです
今回は始動編ということで行けるところまでっこうかなと思います。
ウェンディからプレゼントをもらったあの日から一か月
俺はウェンディと一緒にギルド近くの森にいた。
周囲に人間は誰もいない。二人っきりだ
普通ならちょっとはドキドキする展開のはずだが
木霊す声はそんな雰囲気とは全く違った。
「はぁぁぁぁ!!」
「遅い」
「きゃぁぁぁぁぁ」
今行っているのは基本的な身体強化だけで行う徒手空拳のみでの戦闘訓練
あの事件から、少しでも戦えるようになりたいというウェンディの意思を俺が聞き今に至るって感じだ。
とはいえ、今までいろんな奴らと一対一や多対一の先頭をやってそれなりには修羅場もくぐった俺のほうが強いのは当たり前なのだが。
「うーん。やっぱり直接戦闘の駆け引きとかはまだまだ苦手だねぇウェンディ。正直魔獣とかのほうがまだいくらか引き出しを持ってるよってぐらい。」
ウェンディの場合なまじ下地となった戦闘の基本が回避と援護だから、直接戦闘に対する引き出しはほとんどない。そして元来おとなしくて喧嘩や戦闘というものの経験が一切ないので駆け引きのようなものがないのだ
「うぅっ」
「うなっても仕方ないよ。とりあえず最低限そこいらの雑魚の相手くらいできるようにならないと」
そもそも、いま彼女にこんなことを教えているのは
ただ単純に自分の身を守れるだけの護身術を身に着けてもらうためなのだ。
「うん。でも、私は天空魔法使えるようにならなくていいの?」
「あ~、それはおれも考えたよ。」
確かに、ドラゴンの力である滅竜魔法が使えればいいのは間違いないが
「なら!「でもダメ」えぇ~」
「そもそも、俺や君の魔法は超強力な魔法である失われた魔法(ロストマジック)だ。俺みたいに馬鹿ほど魔力があるならさておき、ウェンディの基本的な魔力量じゃ5回も連続で治癒を使ったらほぼほぼ魔力が枯渇して魔力欠乏症になる。付与魔法はそれに比べるとよほど燃費のいい魔法だ。だから、その魔法以外である程度守れるようにしたほうがいい。あくまで君の主戦は回復・援護・サポートだから」
「、、、、、うん」
目に見えて落ち込むウェンディ
しかし
「落ち込む必要はない。ウェンディには才能がある。」
「え!?本当?」
「嘘なんかつかないよ」
「じゃ、じゃあ、フェアリーテイルのサラマンダーのナツさんみたくなれるかな」
「う、うーん。なれたとしてもなってほしくないかな」
「なんでそんなこと言うの」
「うぐっ」
(だって、好きな娘には自分のことかっこいいと思っててほしいとかほかの男の人の話を嬉しそうにしないでほしいとか言えないし)
そもそも、行く先々で聞くのがやれ何かを壊しただの、どっかで問題を起こしただのばっかりで、そんな風にウェンディがぐれでもしたら涙を流す自信がある。
「何でもない」
結局ごまかすしかなかった。
「まぁ、何はともまずは基本的な戦闘ができるようになることだ。それが出来ないと力を手に入れてもふりまわっされて終わっちまう。」
「そうだね。がんばる!!」
ふんす!!って感じの効果音が聞こえてきそうな構えだ。
すごくかわいい。
やる気があって素直で努力家
教える側にとってこれほど教えやすいことはない。
これで強くならないなら教えている側。
つまるところ俺の責任だな。
「今日の訓練はおしまいだ。帰ろう、化猫の宿(ケットシェルター)へ」
「うん!」
こんな日が、まだ当分続くと思っていた。
「ほかのギルドとの合同任務~!?」
「それに、私とシンが行くってことですか?」
ギルドに戻るといつになく真剣な顔のマスターから依頼書を一枚わたされた。
その依頼書に書かれていた任務は簡潔なものだった。
依頼内容はとある闇ギルドの討伐
その名は、「六魔将軍(オラシオンセイス)」
闇ギルドに君臨する三大ギルド「バラム同盟」の一角。それを崩そうというのだ。
「これは、、、、なるほど、いくつかのギルドを出すってのは、それぞれから戦力をえりすぐるってだけじゃなくて一つのギルドの総戦力で倒したりしたときにそのギルドだけが標的にならないようにいくつかのギルドが同盟で倒すという名目も兼ね備えてるってわけか。」
「なぶら」
「相っ変わらずその謎フレーズで押し通すのね」
「あははは。でも、なんでシンだけじゃなく、私もなんですか?マスター」
「それに関してはたぶん補給ってわけでもないけど。戦闘力の運用って考えたときに兵站最終ラインとしてウェンディが必要だからだよ」
「えっと、つまり?」
「ウェンディの回復力があると一回やられても戦線復帰できるから必要だよねってわけ。」
「それでもおれは反対だけどね。この娘の才能はおれも認めてる、それでもこの任務は危険すぎる」
マスターは沈黙のまま話さない。かと思えばいきなり目を開いて話し始めた。
「なぶら。それでも、お前たちはいかねばならぬのだ。シン、お前に今まで多くの負担をかけていたのもわかっておる。お前がウェンディを思う気持ちもわかる。ウェンディにも言えることじゃがの」
「い、いきなり何言って/////」
「そ、そうだよマスター/////」
そんなことを言われ二人して動揺してしまった。
しかし、そんな俺らのことを置いて話は進んでいく
「しかし、今回の任務にはお前たち二人で行かなくてはならぬ。必ず必要なんじゃ。わかってくれ」
「わかったよマスター」
「はい。がんばります」
「頼んだぞ」
そういわれて、俺とウェンディはギルドを出発した
「緊張するけど、楽しみだね」
「それは結構だけど、あんまりはしゃいでいるとこけるから気を付けなよ?」
「そんなことないもん。あ!見えたよ」ぴゅうーーー
「言ったそばから突っ走っていきおってからに」
「あの子も言われた日から楽しみに多少はいいんじゃない?」
「やっぱりシャルルもついてきてたのね」
「当然でしょ」
「ま、ですよね」
到着すると、さっそく中にはこけたであろうウェディがいた
「こんな大掛かりな作戦にお子様二人をよこすなんてケットシェルターはどういうおつもりですの?」
「あら、2人じゃないわよ。けばいお姉さん」
「あんまりしょっぱなから全開で波風立てるんじゃないよ。」
「あら、事実でしょう。」
「シャルル!ついてきてたの!?」
「当然でしょう。シンがいるとはいえ、あなた一人じゃ心配だもの」
「はぁ。失礼しました皆さん。今回の六魔将軍(オラシオンセイス)討伐作戦に参加させていただくシン・クラウンです。若輩の身ですが、粉骨砕身努力するつもりです。よろしくお願いします。」
「またえらくかしこまったやつが来たなぁおい」
「礼儀正しくていいじゃないか」
(とはいえ、その実強さはかなりのものだな。私でも勝てるか?)
エルザは本能でシンの強さを感じ取っていた。
「そうよ。いきなり喧嘩しだすあんた達よりマシよ」
「そういうルーシィも喧嘩してたじゃねえか」
「いいのよ!!細かいことは」
「あの女の子」
「うん絶対将来美人になるよ」
「おいおい、かわいすぎんだろ」
「「「さぁ、こちらへどうぞ。お嬢さん」」」
「ふぇぇぇぇ!?」
「ちょっと!!」
「ありゃりゃ。」
「あの子供。何者なんですの?」
「わからんが、味方である以上歓迎するべきだろうな」
「むむ、少女のほうのパルファムも気になるがそれ以上になんなんだ、彼の異常なまでのパルファムは」
「一夜殿も気が付いたか。彼の持つ魔力は一見すれば大きな特徴のないように見えるがその実、無理矢理にすさまじい魔力を抑え込んでいるようだ。エルザ殿も気が付いたようだが」
「どうやら、あの二人がこの作戦の要になりそうだな」
一番手前にいるのはおそらく、赤い髪の特徴的な女性が中心にいることや桜髪の男の燃え盛るような独特の魔力波長から「妖精の尻尾(フェアリーテイル)」の魔導士
その隣でいる二人組の男女はおそらく「蛇姫の鱗(ラミアスケイル)」
そして、ウェンディをホストの様に歓迎した一団はおそらく「青い天馬(ブルーペガサス)」
その右側にいる二人の魔導士
一人は、なんだか小柄で顔も決して整っているとはいい難い男性。
服装や反応から察するにおそらくブルーペガサスなんだろう
その隣の並々ならぬ魔力の持ち主はおそらく、聖十大魔導の一人。通称「岩鉄のジュラ」だろう。
そうそうたるメンツだと改めて思うとともに、そこまでしなくてはならない敵であることに緊張感がおのずと高まる。
何やら向こうではシャルルに似た青い猫がくねくねして、金髪の女性にあおられているがひとまず置いておこう
それより
「オレンジジュースでいいかな?」
「お前、正直可愛すぎるだろ……」
「おしぼりをどうぞ」
こいつらうぜぇ!!ウェンディにべたべたしやがって
「おい!あんたたち何しに来たんだ。ホストしていたいならギルドでやれ」
そういってもめそうになっていると、あのホストのトップみたいな人の一夜さんがみんなをまとめて話を始めようとした。
「まずは……六魔将軍オラシオンセイスが集結している場所だが……
―――とその前のトイレの香り(パルファム)を……」
「オイ!そこには香り(パルファム)ってつけんな!」
『さすが先生!!』
こいつら本当に大丈夫だろうか?
作戦が碌に始まってもいないのに不安になってきた。
意外と原作準拠って難しい
言葉を合わせたりするの改めてきついなと思いました。
本当なら、ほかのギルドとかの絡みもやるべきなんでしょうけれども
そこまでやると本当に収集つかなくなっちゃうので
というわけで次回から本格的にスタートの予定です。
それだは皆さんまた次回