神と悪魔とドラゴンと   作:浜の小さな大魔神

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皆さんこんにちは
浜の小さな大魔神です
少し期間が開いてしまいましてすみません
思いのほか早いゴールデンウィークに
涙がこぼれそうですが
気分は変わらず
投稿頑張っていこうと思います。
というわけでここからは駆け足気味になったりならなかったりしながら進んでいくのでよろしくお願いします。


反転と反撃

どうにかこうにかウェンディを闇落ちから回避させることに成功したシンはウェンディ、シャルルと共に先に進んでいってしまった二人の後を追いかけた。ここら辺の追跡に関しては鼻の利くドラゴンスレイヤーの専売特許といった感じだろうか。

割かしスムーズに進んでいたのだが、、、

 

「変だよシン」

「ウェンディもそう思うかやっぱり」

 

流石に鼻が利く者同士違和感の正体にはすぐ気が付く

 

「ちょっと。アンタたち二人だけで勝手に納得して話し進めないでよ。いったい何のことっをさっきから変だとか何とか言ってるわけ?」

 

シャルルはさすがにこのかすかなにおいだけで察するのはそもそもの嗅覚の性能的に厳しかったようだ。すかさずウェンディが違和感の正体を説明する

 

「さっきから、ルーシィさんたちの匂い以外の匂いがいくつかあるの。でも入れ替わったりしてていまいちつかめなくて」

「どういうことよ。要領を得ないわね」

「ええっと~、、シン!お願い」

 

お願いされてしまった。

まぁ、頑張ったのだし、助け舟の一つも出そう

 

「俺とウェンディが感じた違和感はいわば、人数とにおいの合計が合致しないことなんだ」

「それって、、、」

「あぁ、敵に複数の人間に化けられるやつがいるってことだ。しかも俺たちの鼻を欺けるレベルの完成度でだ。そしておそらくだが俺はそんな芸当が可能な敵を一人知っている。」

「え!?嘘!!!」

 

ウェンディもこれには驚いた様子だ。

 

「そいつってもしかして」

「あぁ、一夜さんの姿でいきなり俺たちを襲った六魔の一人。エンジェルの持つ黄道十二門の星霊が一体『ジェミニ』だ」

「じゃぁ、今ルーシィさんたちはそのエンジェルって人と交戦してるってこと?」

「そうなるわね」

「面倒なことになったもんだね。ったく」

 

 

小川のせせらぎが聞こえるようになると

急に視界が開けた。

そこには、、、、、

 

 

ルーシィさんが二人いて、いかだの上には

『サジタリウス』というこれまた黄道十二門の一体が

こちらに弓矢を乱射してきていた。

 

「某にもわからないであるからして~もしもし」

 

「アッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハ」

 

高笑いしているその女の不愉快さは

姿かたちが変わっていても全く変わっていなかった

故に俺は、注意をそらすことにした。

 

「ウェンディ、シャルル、俺の背後に隠れてろ」

「う、、うん」「任せるわよ?」

 

不安そうな二人をよそに高笑いした女に語り掛けるため

まずはサジタリウスを消す

 

『強化(ブースト)+散弾(ボルト) 四重(クワドラ)」

 

「よぉ、天使様。さっきはずいぶんとこっぴどく振ってくれたじゃないか。探して遊びに来てやったぞ?」

 

「!?、、おまえは」

「シン!!」

「シン君、、ウェンディ君も助かったみたいだ。やってくれたんだね」

 

「ヒビキさんもルーシィさんも無事で何より。ウェンディ、ヒビキさんの治療を頼む」

「うん。シンも気を付けて」

「オッケー。任しとけ」

「調子に乗ってると若くして身を滅ぼすんだぞ」

「うるせぇなぁ。人がせっかくテンション上げてんだ。文句つけて興を削ぐんじゃねぇよ。」

 

 

 

周りに魔力があふれ始める

水面が魔力で震える

 

ヒビキやルーシィもそれに驚いているようだ。

「まさかこれほどとは、、、」

「何よこの魔力」

 

ウェンディ達は相変わらずのシンの魔力の膨大さに驚いていた

「やっぱりシンはすごいね」

「あきれるほどの魔力出力だわ」

 

当然エンジェルも驚愕していた

「なんて魔力量。イカれてるんだぞ」

 

 

「さぁ、踊れよエンジェル。幕はおれが引いてやる」

 

戦闘はすぐに始まった

 

 

エンジェルは既に開かれていた大型の剣をもったジェミニをこちらにけしかけてくる。

俺はそれに対応するために、臨戦態勢をとる。

ジェミニは目の前で反転したかと思うと

いきなり水しぶきを上げて目をふさいだ。

それに対して俺も波をすぐさま退けて目の前の視界を確保する。

この方法は形は違うけれどもさっき食らった砲撃と同じパターンだ

同じ轍は踏まない。

防御姿勢を取っていると、ジェミニは一瞬俺に触れてもどった

そして、一夜さんやルーシィに続いて俺に化けた

 

 

「あははははは。やっぱり引っかかったぞ。これでお前の技も思考回路も全部筒抜け。いくつ技を使えようが関係ないぞ」

「あぁ~、そいつは結構だけど、、、、、はやくやめたほうが」

 

「は?何言ってるんだ?いまさらそんな見え見えの方法に乗るわけないぞ」

エンジェルは少し困惑しながらもあくまで目の前の敵に集中している。

だからこそ,その次に起こったことに驚愕した

 

「うわあぁぁぁぁ!!!!」

「!?」

「あらら~。言わんこっちゃない」

「なんだ!!何をしたおまえぇ!!」

「おいおいキャラ崩壊するほどか?理由は簡単さね」

 

話そうとすると、ちょうどジェミニが訴え始める

「痛い!!体が割れそうだ。体内を魔力が異常に循環してる!!」

「割れる!割れるぅぅ!!」

 

ボン!!

 

「なんだ。意外に持たなかったね。」

「なんなんだぞ。お前」

「なぁに、簡単なことだ。単純に、俺の体内には陽の魔力と陰の魔力みたいな相反する魔力が介在している。そんでそのコントロールは感覚で繊細な方法に慣れないとすぐに体が拒絶反応を起こして激痛が走っちゃうんだ。まぁ、死なない星霊でよかったのかな?」

 

 

そんな言葉に、一番に声を上げたのは

意外な人物だった。

 

「そんなわけない。死ななかったとしても痛みだってあるし感情だってあるんだ。」

「ルーシィさん、、、」

 

「は?何言ってるんだお前?別に死ぬわけでもなし、星霊ってのも結局は戦闘のための道具の一つだぞ。大した魔力もない小娘が一丁前に星霊バンバン使って魔力消費して、挙句こんな子供に助けられておきながら何を偉そうに言っているんだぞ」

 

「開け『金牛宮の扉 タウロス』」

「カエルム」

 

 

「モ~」

 

激昂したルーシィが新たな星霊を呼び出したものの、エンジェルのまさかの銀の鍵の砲撃の早打ちにあっさり倒される。同時に、彼女の魔力が尽きたのか、その場でへたり込んでしまう

 

「あははははっ。いい気味~!!!」

「お願い、アリエスを解放して」

「は?」  「ルーシィさん!?この期に及んで何を」

「あの子、前のオーナーにいじめられていて、それで、、今回はロキと一緒にいさせてあげたいの」

 

何を言っているんだこの女は?

今戦闘中だぞ?そもそもそんなきれいごとが通用するなら

まずまずこの女は闇ギルドなんかに身を落としたりしていない。

なんでこいつがこんなところで戦力を自ら落とすなんて選択を選ぶと思った?

あまりに戦闘行為を楽観しすぎている。

 

「おい、エンジェル。まだ終わってねぇんだけど?なに勝手に標的チェンジしてんだ?あ?」

「勿論忘れてなんかないぞ?ただ、こいつがあまりにおかしなこと言ってたから相手してやっただけだから。まぁ、相手が多い時に弱いやつから落とすのは定石だけど!!」

 

先ほどの、確かカエルムとかいうやつの砲撃がルーシィ

ではなく、その後ろの岩陰に隠れていたウェンディとシャルルへ放たれる

それに反応して、シンはかばうように動き出す

 

 

「くそ!!」

 

ドーン!!!

 

「いつまでも回復させられるやつがいると厄介だから消しておこうと思っての攻撃だったけど、、まさか大物がこんなあっさり釣れた上に弱点までさらしてくれてラッキーだぞ」

「シン!!嘘!?すぐ手当てするから」

「、、、、、いらない」

「そんなわけないでしょ!!だってすごい怪我」

「こんなもんそのうち勝手に治る。こんなところで魔力使うんじゃねぇ」

 

エンジェルはそれを見てこれまた愉快そうに笑う

 

「あはははははははは!!傑作だぞ。助け出した天空の巫女は足手まとい。粋がるばかりの魔力切れの星霊魔導士と怪我を負ったメッセンジャーが一人。これだけ負担があったらさすがのお前でも勝てないぞ」

「ふざけんな。関係あるか。俺はここでお前に勝つ。ウェンディもルーシィさんもヒビキさんもみんな守って勝ち切って見せるさ。」

「生意気もここまで行くと腹立たしいよりいっそすがすがしいぞ。」

 

 

「鉛(アンカー)+散弾(ボルト)二重(ダブル)」

「甘いぞ!!」

「チッ、知ってやがったか」

「その技はもう、さっき傘下のやつらの記憶を見たから知ってるぞ」

「なるほど。そういうことね」

 

さて、どうしたものか?

いったん攻撃対策で広範囲の技でけん制していった相手を下げてもいいけど

それで引くとも思えないし、視界が悪いのはマイナスだ。

ほかにもいくつか考えはあるが

そう思案していると

 

「!!!まさか、闇に落ちたのかその男」

「ヒビキさん何を!?」

エンジェルがまた笑い出す

だが、俺には聞こえていた。

「ヒビ、、キ」

「じっとして。アーカイブが今から君に一度だけ超魔法の知識を与える。」

勝利につながる一手を仕込んでいる声が

 

 

(それなら視界をふさいで、絶対に邪魔させない。)

 

「水天、逆巻け 『捩花』」

水流が立ち上る

視界を一瞬だけさえぎったそれに

エンジェルはひどく動揺する。

当然考えうる中で最も恐れるのはおれの一撃必殺

彼らの作戦は相手に見えていないから、よりそれを明確に思考から外させる

 

『聖魔竜の咆哮!!』

 

水のカーテンを尽きたぶったそれはエンジェルのいた若干上をかすって抜ける

そして、両者がひるんだことでお互いの間に生まれる一瞬のスキ

それは完璧なお膳立てだった。

 

『天を測り 天を開き あまねくすべての星々 その輝きをもって我に姿を示せ テトラビブルスよ我は星々の支配者アスペクトは完全なり 荒ぶる門を解放せよ 全天88星 光る ウラノ・メトリア』 

 

現れたのは世にも美しき星の群生

その一撃はまさしく星々の瞬きのごとく一瞬で神々しかった

先ほど、俺の攻撃をよけることに精一杯だったエンジェルはこれをよけられるはずもなく一撃で致命傷を負った。

しかし、、、、、

 

「まだ、、だ、、、ぞ、、、オラシオンセイス、、は、、、負けない。一人一殺、、」

 

 

既に瀕死

もうこのままにしておけば間違いなく気を失って当分は戦闘不能になるであろうダメージ

しかし、六魔の誇りか

彼女は倒れなかった。

 

「朽ち果てろ!!!」

 

『エスクード』

しかし、その最後の攻撃も届くことはなく

せり出したシンの盾に防がれ、ここに六魔が一人「エンジェル」は完全に気を失い倒れた

 

 

(私の祈り、、、天使のように、空に消えたい)

「って、水の中かい!」

 

 

戦闘が終わり、ナツを助けに行ったルーシィが川底に落ちて行ったが

その奥から、何人かの気配を感じる。

おそらくは魔力波形からグレイさんリオンさんあたりだろう

あの二人がいるならどうにでもなるし

そもそもここの滝は大した高さでもなければ

水深もそこそこあるので死ぬことはひとまずないだろう

 

 

「ウェンディは、、、うまくシャルルと戦線離脱出来たか」

「そのようだね。さっきはありがとう。君のおかげで余裕をもって彼女に魔法の情報を打ち込むことが出来たよ。君のアシストのおかげだ」

「そいつはどうもありがとう。そいで?そろそろあの魔法がなんなんかも教えてくれたっていいんでない?」

「あぁ,ニルヴァーナというのは,,,,,光と闇を入れ替える魔法だ。」

「なるほど。今のでたいていわかりました。それは確かに,闇ギルドに渡るのはあまりよろしくないですね。」

「あぁ,もしかしたら正規ギルドは全てなくなってしまうんだ」

「もしかしなくてもまず間違いなく確実になくなるだろそれ」

 

あまりにあまりな内容に流石に少し言葉が汚くなってしまう。

とはいえ、とりあえず話はできたし聞きたいことは聞けたから問題ない。

俺が次にやることはもう決まってる。

 

「ウェンディちゃんを追いかけるのかい?」

「そうっすね。本来なら、エルザさんの方か、ナツさんたちのところか、はたまたジュラさんのところあたりに行くべきなんでしょうね」

「僕としてもそうしてくれるとありがたいね。みんなの情報をを共有してないから何とも言えないけど最悪の場合まだ5人もの幹部が残っているわけだし」

「ウェンディの無事と安全を確認したら、すぐさま救援に向かいます。」

「よろしく頼む。僕は僕でやれることを精いっぱいやるとするさ。」

 

 

そうして、俺たちはひとまず各々の向かう場所へと駆け出して行った。




話が遅々として進まないことにいら立ちつつ、ちゃんと入れるべきところは端折りたくはないので頑張っている今日この頃です。さて、ようやく対エンジェル戦まで終わりました。ここまで読んでいただいた方は気が付いている方もいると思いますが、シンは基本的にウェンディという少女に危害を加える人間にかけらたりとも容赦しません。そして、根本は第一話のところでも書いたように他人に対してある程度絶望しているので表面的には友好的ですが内面的には冷ややかです。だから、ルーシィの言葉に素直に感動することもあれば戦闘中に非常識な行動をすることに違和感を得たりします。今後この考え方に変化が生じることがあるといいですね。
それだはまた次回お会いしましょう。
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