呪霊操術はチート!異論は認めん!   作:蛇狐烏

11 / 11
 蛇狐烏っちゅうもんや。
 最近この作品にも評価の色が付きました。嬉しい。折角なら温暖色の方が嬉しいには決まってますが難しいのでね、作品の性質上。
 最近過去編に突入したら色々開示しようか悩んでるんですが皆様的にはどうなんでしょうか?是非感想にて教えてくれたりすると助かりやす。

 ↑これうざったいらしいのでそろそろ、どぞ


襲撃

 

 

 

 

 あのバカが入れない帳が降りたんで先に私達が中に入って学生の救助に向かおうとした矢先、目の周りと鼻を黒く染めている中々にできる(・・・)奴と出会した。だけどそこは楽巌寺学長が殿を務めてくれると私を行かせてくれた。だから先に行動不能の三輪を真っ先に回収しに行ったのに…………

 

 

 「なんで居ないのよ!!!」

 

 

 あの子が倒れていた筈の所には十字架が刻まれていたので私は十字架が示す方向の気配を探ってみると、おそらく呪詛師と思われる呪力を感知した為仕方なくそっち向かうことにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「負ける訳にはいかないのだ!!!」

 

 

  憲紀と恵。二人の想い(呪い)がぶつかろうとしたその時、

 

 

     ドゴォォォォォォォン!!!!!

 

 

 突如超巨大な木の根が出現する。慌てて二人が戦闘を止め其方を観察してみれば屋根を伝って逃げる狗巻の姿が。

 

 恵が名前を呼ぶと向こうも此方に気づいたのか、顔だけを向けて《逃げろ》と呪言を放つ。

 

 その言葉(呪言)通りに二人も木の根を躱しつつ逃げることにした。

 

 そうしていると間もなく帳が降り、生徒らは五条悟というジョーカーを封じられてしまった。

 

 

 暫く逃避行を続けていると恵達が戦闘をしていた建物と外を繋ぐ扉の前まで来ることが出来たものの、門は破壊されこの樹木の操縦者と思われる目から木の生えた大柄な呪霊がいた。

 

 恵はその特徴から以前五条が襲撃された際に現れた未登録の特級呪霊であると断定。五条への通信を試みるが一瞬で迫った特級呪霊、花御にスマホを破壊されてしまう。

 

 

 

 三人は再びの逃走を開始。各々の術式で連携を取りながら帳の外を目指す。狗巻の呪言で花御や木の根の動きを止め、その隙に二人が攻撃を行う。コレの最重要人物は間違いなく狗巻だ。彼の呪言への対処方法を知られれば三人は一気に窮地に立たされるからである。恵の"切り札"も有るとはいえ現状では二人を巻き込む可能性もある。下手に切る事はできない。

 

 憲紀は逃げながらも冷静に現在の自分以外の情報の分析に努め、東堂か三輪との合流が望ましいという結論に至った。

 

 

 屋根に出た恵は鵺を召喚し狗巻の助力を信じて突撃させるも、先に狗巻に限界が訪れる。何とか鵺が完全に破壊される前に引っ込めることに成功はしたものの、狗巻を心配して一瞬だけ目を逸らしてしまった憲紀を花御の一撃で戦闘不能に追い込まれる。

 

 玉犬・渾を召喚しようとした恵を止め狗巻が最後の呪言を放つ。

 

 ぶっ飛ばされた花御に対し駆けつけた真希が刀を振るう直前、何処からか苦無が飛来し花御の顔から生えている二本の木を切り飛ばす。

 

 真希らが苦無が飛んで来た方向を確認する前に既に屋根へ登っている者がいた。

 

 

 「刀、返して下さい」

 

 「三輪!?」

 

 「オマエ棘に眠らされたハズじゃあ……!?」

 

 「そんな事、今どうでもいいでしょう。早くお願いします」

 

 

 三輪は呪言が脳に届く直前、自身の脳を呪力で刺激しておいたのだ。これにより本来全てが終わるまで寝ていた所を物の数分で起床することに成功していた。

 

 

 「オマエ、本当に三輪(さっきの奴)か…?」

 

 

 刀を返却された三輪は確かに先刻真希と戦っていた時よりも圧倒的に冷静であった。逆であればまだ理解出来る。命の懸かった状況とそうでない状況。通常の人間であれば明らかにそのテンションはあり得なかった。

 

 何せ相手は特級。この場の誰でも単騎では敵わない格上。そんな相手をして冷静沈着を通り越して殆ど何の感情も湧かないというのは、果たして人間に成せる事なのだろうか。

 

 

 「ふっ、はっ、ほっ」

 

 《その(なまくら)でよく斬るものだ》

 

 

 花御の鑑定は間違っていない。三輪が振るっているのは花御を相手取るには間違いなく鈍と称される得物。だが三輪が振るうことでそれは鈍から業物と呼べる物へと化ける。

 

 三輪は一太刀で再び目の木を、二太刀で右手を斬り落とし、三太刀で花御の腹に一閃を浴びせ花御に現場で最も警戒すべき対象に認定される。

 

 

 「アレは、三輪で間違い……ない…ハァ」

 

 「でも見た目まで変わってんぞ。そういう術式か?」

 

 

 真希の言う通り三輪の変化はそのテンションや技のキレだけではない。特徴的な水色の髪に白いハイライトが何本も入っているのだ。また真希が一瞬しか見えなかった為真偽の程は確かではないが、光でも失われたかのように生気を感じさせない冷たい目をしていたような気がしたらしい。

 

 

 「術式効果では…ない。少なく、とも本人はそう…言っている。以前、私が任務で見た時にも……術式を使っているような、素振りは、見受けられなかった。本人、曰く"そういう体質"だそうだ……ハァ、ハァ」

 

 

 人間は強いストレスを感じると髪が抜け落ちたり、気が滅入ることで健康な状態でも病に罹ってしまうということがある。三輪は自身に起きるこの現象もその一つであるという考察をしている。

 

 ただ一つ分かっているのは、

 

 

 「"発動条件"だぁ?」

 

 「ああ、彼女は自身に、…著しい生命の危機を察知、するとほぼ確実にああ(・・)、なる」

 

 「マジで人が替わったみてぇだな」

 

 「だが、三輪だけに頼る訳には、いかん。すまんが加勢してやってくれ…!」

 

 「言われなくてもしますよ!」

 

 

 恵が憲紀にそういうと真希に急かされ影の中から五億は下らないとされる特級呪具、遊雲を取り出す。

 

 

 《この程度の防御では意味を為しませんか》

 

 「もっと本気で堅めることをお勧めします」

 

 《まるで何の迷いもない刃。自身の実力を驕ることなく正確に認識している者にのみ許されるその太刀筋と狙い。見事ですね》

 

 「私も混ぜてくれよッ!!!」

 

 去年コレで夏油にボコボコにされた真希は胸糞悪いと言いつつも、花御の前に躍り出るとその一撃で花御を森へ大きく吹き飛ばす。

 

 

 《グハッ!!?》

 

 「背中、ガラ空きだったので」

 

 

 真希が遊雲で殴り飛ばす前に三輪は花御の背中に回り込み、遊雲の勢いを利用して花御の超高度の身体を貫き花御と共に飛ばされることで、移動の手間を省いていた。

 

 

 《今のは危なかった。もう少し私があの呪具に気を取られていたら貴方に()ごと貫かれる所でした》

 

 「流石は特級ですね」

 

 《貴方も中々なものだ》

 

 

 花御がそう言うと今度は先程は出す暇もなかった木の根を出現させ三輪に向かわせる。しかし三輪はその尽くを切断しながら花御へ迫る。三輪の間合いに花御が入るまで近づかれてしまった花御は跳躍して退き、三輪を全方位から攻撃する。三輪を自身に引きつけ誘い込んでいたのだ。

 

 しかしそれでも三輪を殺すには至らない。

 

 三輪は即座にシン・陰流の簡易領域を展開し、瞬く間に木のドームを細切れにして脱出する。全てが同時に簡易領域に入り込んだことで全自動(フルオート)反射で斬り払った

 

 

 恵も今度こそ玉犬・渾を呼び出し遊雲を防いだことで少し抉れたままの右腕を爪で追撃する。

 

 そこに追いついて来た真希が花御の左から顔に向けて斬りかかることで注意を引き、後ろから恵が背後から首を殴打する。

 

 「真希さん!」という掛け声と共に互いの武器をスイッチし、三輪と共に同時に攻撃を正面から叩き込んだ。

 

 花御の木を両方切り落とし、三輪が更に身体の中央を縦に大きく斬りつけた。

 

 

 「二度と三節棍なんて使わせないで下さい!!扱いづらい!」

 

 「慣れると便利_________恵!!」

 

 

 恵に謎の植物が打ち込まれているのを見た真希はその油断につけ込まれ木の根に腕を貫かれる。真希はその根を切って距離を取るも左腕は大ダメージを負った。

 

 

 《心臓を狙った一突き…。素晴らしい反応です。術師というのは殊の外情に厚いのですね。仲間が傷つく度、隙が生じる》

 

 

 花御の意識が真希に向けられている間に渾による攻撃を試みるもその前に恵は維持が出来なくなる。

 

 

 《もう呪術は使わない方がいい。アナタに打ち込んだ芽は呪力が大好物。術を使う程肉体の奥深くへ根を伸ばす》

 

 「ご親切に。どうせ殺すつもりでしょうに」

 

 《説明した方が効くのが早いらしい。っと、よく動けますね》

 

 

 真希は遊雲で突きを繰り出すが花御には避けられ、拘束されてしまう。

 

 

 《だが先程までのキレはない》

 

 「あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"!!!!」

 

 「恵、やめろ。私らの仕事は終わった。選手交代だ」

 

 

 ジャキンッ

 

 

 真希が恵の自滅覚悟の"切り札"の発動を制止すると上から二つの影が降り、花御の頭を虎杖と東堂のダブルメテオが襲う。三輪はその隙に真希を拘束している木を切断し救い出す。

 

 

 「行けるか!?虎杖(マイフレンド)!!」

 

 「応!!」

 

 「やめろ虎杖!そいつは俺達でどうこう、ゲホッゲホッ」

 

 「パンダ、三輪」

 

 「あいよ」

 

 「二人を連れて帳を出ろ。西宮曰くこの帳は対五条悟用で俺達は問題無く出入りできる」

 

 「待ってください。私はまだ」

 

 「ダメだ。オマエ、もうそろそろガタ(・・)来てるだろ。それにパンダ一人で加茂までは運べんし襲われたら危険だ」

 

 「……承知しました」

 

 

 東堂に自身の活動限界が近いのを見抜かれた三輪は大人しく引き下がりパンダのサポートに回る。

 

 

 「待て!!いくらアンタでも」

 「伏黒、大丈夫」

 

 

 恵はその虎杖の晴れやかな笑顔に以前少年院で見た絶望ではなく、希望を見出していた。

 

 

 「気づいたようだな。羽化を始めた者に何人たりとも触れることは許されない。虎杖は今、そういう状況だ」

 

 「次死んだら殺す!」

 

 「そんじゃ死ぬわけにはいかねーな」

 

 

 東堂は徐に川から出ると虎杖に自分は手を出さないと告げる。「黒閃」を決めるまでは見殺しにするとも。

 

 呪力の総量だけでいえば確実に自身より劣る東堂の登場によって、下手に動くことが出来なかった花御は東堂の術式に警戒を、東堂の放った「コクセン」という言葉に興味を持つ。

 

 

 《さて、どう来る?》

 

 「オマエ、話せるのか。一つ聞きたいことがある。オマエの仲間にツギハギ面の人型呪霊とニヤケ面の黒コートはいるか?」

 

 《……いる、と言ったら?》

 

 

 虎杖はその言葉を聞くと川底を殴り水飛沫を上げたかと思うと礫を弾丸のように射出し注意を逸らし、回り込んで手加減した三段蹴りを放つ。

 

 

 《軽率に距離を詰めない。そこは評価します》

 

 (《速い!先程の少女以上の瞬発力!だが、威力はお粗末だ》)

 

 (胴体ガラ空き!手加減した打撃で油断しまくってる今ならキマる!)

 

 

 だが、拳を放つその時になって少年院での恵とのこと、里桜高校での順平のこと。その事を思い出してしまい呪力が乱れる。結果黒閃は起きなかった。

 

 

 「クソ!」

 

 「虎杖(マイフレンド)

 

 

 根による拘束から下がって避けると東堂に突然顔をはたかれる。そして怒りの鎮化と更なる集中を助言すると再度顔をはたき、送り出す。

 

 虎杖は極度の集中状態に突入し、たった一発目でそれを起こした。

 

 

 (《なっ…………!!》)

 

 「成ったな」

 

 

 殻を一つ破った虎杖に東堂はその進化が何を虎杖に齎したのかを語る。黒閃の衝撃によって破壊された右腕を治していく様を眺めながらこの戦闘の終着点を説明し、東堂はいよいよ参戦した。

 

 黒閃の脅威を身を以って知った花御は封印していた左腕を解禁し本気を出すことを決断した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「了解。西宮もそのまま硝子のとこにいて。大丈夫、三輪は加茂の方に行ったみたいだから」

 

 

 結界内では基本的に通信機器を外部との連絡で使用する事はできない。しかし今回の帳は特別製で侵入を拒むのはあくまで五条悟のみ。電波は対象外であった為、例外的に通信に成功していた。

 

 庵はその事に安堵しながら交流会の前に五条に話された内容を思い出し、内通者の存在を確信する。

 

 また呪力の正体が自身の背後を取ったことにも気づいていた。

 

 

 「あれっ?絶対斬ったと思ったのに。これだから俺は…」

 

 

 庵は内心驚いていた。この小柄でヒョロい体型の男が持っている不気味な武器よりも、呪力の正体が呪詛師(人間)であったことに。

 

 

 「いいでしょコレ。鞣造が作ってくれたんだ。さっき会わなかった?」

 

 

 ここで初めて庵は先程の呪詛師の名前を知った。

 

 

 「ねぇ、お姉さんは俺に何をくれるの?」

 

 「「オマエ(アンタ)、モテないだろ(でしょ)」」

 

 「出会い頭に自分の話ばっかり、金とんぞ」

 

 「全財産いきましょう」

 

 「アンタ達!」

 

 

 途中で合流していた釘崎と真依は庵と何者かの気配を感じとり、応援にやって来ていた。

 

 

 「わぁ〜女の子がいっぱい、モテモテだぁ〜」

 

 「人の話聞いてんのかよ」

 

 「援護は任せて。情報源はとっときたいから殺さないよう頼んだわよ」

 

 「任せて下さい!!」

 

 

 帳が音を立てて破壊される。

 

 危機到来を察知したサイドテール呪詛師、重面(しげも)春太(はるた)は撤退を開始した。だが、

 

 

 「ヒギィッ!」

 

 「みすみす逃すと思ったの?」

 (当てたと思ったのに転んで避けた……悪運強いわね)

 

 「そうだそうだ!逃すかァ〜!!」

 

 「二人とも、アイツはほっといて良いから、私達も撤退するわよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 《領域展……!!》

 

 

 凄まじい戦闘の果てに花御が領域を展開しようとした、まさにその時。帳は破壊され(最強が来)た。

 

 

 《どうやらここまでのようですね。退きます。五条悟を相手にする程傲っていない。それに、未知はやはり恐ろしいモノだ》

 

 「ざけんな!!何がしてェんだよテメェらは!!」

 

 「虎杖(ブラザー)

 

 「なんで止める!」

 

 「それ以上進むな。巻き込まれるぞ」

 

 

 東堂の制止の直後、目に見えない"ナニカ"が彼らの眼前の花御ごと地形を襲う。距離、威力、規模。どれをとっても五条悟という呪術師は規格外の存在であった。花御を祓ったかどうかも判らないレベルで。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




 どうでしたでしょうかいね、今回の。
 そういやこの作品有難いことに総合評価が百を超していて読み上げ機能あったんですが最近確認したら無くて…原因知ってる有識者の方って居ますかね?
 あと感想って消せるんだなって事を学びました。悲C
 アンケートであんな選択肢作っといてあれなんですが、その他を選んでる方はどういう事情があるのか単純に知的好奇心から働く今日この頃。

 それでは、また

禁断の質問!今んとここの小説、オモロイ?

  • オモロイ
  • オモンナイ
  • シーラネ
  • その他
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。