呪霊操術はチート!異論は認めん!   作:蛇狐烏

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 こんばんわ、蛇狐烏だよ。
 遂に、遂に!遂にッ!呪術廻戦懐玉・玉折編が始まりましたね!良い子の皆んなは録画か配信サービスでアニメは後で見て、こっち先に見ましょうn(((殴
 ゲフンゲフン、それ、では…どうぞ……ガハッ


宿儺、受肉

 

 

 

 

 

 

 二〇一八年、六月某日 宮城県仙台市杉沢第三高校

 

 

  あの(・・)事件の一週間前

 

 

 

 「えーとー、何処に置いときゃいんだっけ?確か〜、あっそうだ!そうそう百葉箱!アレマジで何の為に置かれてんだろうね。誰も使ってないのに無駄に資源使うとか、あの子怒るだろうに」

 

 

 

 誰も使わない割には小綺麗な無意味な木材、百葉箱に小汚い直方体の木箱を仕舞う清潔感のあるメガネをかけた白衣の男は、近くに誰も居ない校舎の近くで独り言を紡ぐ。

 

 

 

 「ちょっと!勝手にどっか行かないで下さいよ!貴方が案内頼んだんでしょうが!」

 

 「あ、スミマセン。僕百葉箱フェチで」

 

 「なんですかそれ!?駄弁ってないでさっさと実験室行きますよ、このままじゃ私まで八分も遅刻で怒られちゃうんですから!」

 

 「ハイハ〜イ」

 

 「ほら早く!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  一週間後 心霊現象研究会 部室

 

 

 

 

 「始めますよ。本当にいいんスね?佐々木先輩、井口先輩、観音(みね)先生」

 

 

 制服は着ない、地毛は二色でピンクと黒という中々に堂々と校則をブチ破っていくスタイルの一年生、虎杖に名前を呼ばれた三人は彼の緊迫した声に、冷や汗をかきながら無言の首肯で返す。

 

 

 「しゃあ、いくぞ!」

 

 

 虎杖達が始めたのは……

 

 

 「コックリさーんコックリさーん、生徒会長がギリ負ける生物を教えて下さい!!」

 

 

 

   く   り   お   ね

 

 

 

 

 「クリオネだってww!雑ッ魚w」

 

 

 この高校の生徒会長を盛大且つ合法的にディスり爆笑していると部室のドアが勢いよくスライドし、件の生徒会長が現れる。

 

 

 「オカ研!」

 

 「あ、プランクトン会長wどうしたのーw?」

 

 

 虎杖の流れるような追加ディスに二年の佐々木と教師の観音は思わず吹き出す。

 

 何故そんな辱めを受けているのか理解出来ていないクリオネ以下な生徒会長は取り敢えず呪詛を吐きながら、苛立たし気に声を荒げながら来た理由を明かす。

 

 

 「活動実態の無い研究会には事前通告の通り部室を明け渡して貰う。さっさと退去しろ!」

 

 「ウチの先輩方を舐めてもらっちゃ困るなぁ、会長」

 

 

 驚き喚く姿を想像していたプランクトンメガネは自身あり気な虎杖に少々困惑する。

 

 

 「なんだソレは?」

 

 

 何かのファイルを叩きつけ、怪し気にガンを飛ばしてくる四人組に寧ろ興味が湧いたようで、生徒会長(笑)のさっきまであった困惑は忘却された。

 

 

 「ラグビー場が閉鎖されているのはご存知ですね?」

 

 「あぁ。体調不良で入院した部員まで出たからな」

 

 「可笑しいと思いませんか?あの屈強なラガーマンがですよ?」

 

 

 佐々木の言うあの、が誰かは知らないがもしこの世界に体調不良で入院した屈強なラガーマンがいれば佐々木に文句の一つも言って良いと思う。

 

 

 「実は彼らは体調を崩す直前、奇妙な物音や声を聴いたそうです。そこで、この三十年前の新聞記事です」

 

 

 年代的にその新聞紙は持ち得ない筈だが彼女は如何様にして手に入れたのだろうか。そんな新聞記事を一々収集していた者が身近にいたとは考えにくい。真に謎であるが恐らく一生明かされることはないであろう。

 

 

 「建設会社の吉田さんが行方不明になったという事件。最後の目撃情報はココ、建設途中の杉沢第三高校。資金繰りに行き詰まった吉田さんは闇金に手を出し、その筋の組織に狙われていた。つまり!」

 

 

 

 佐々木は勢いのまま高らかに研究成果を彼女らのパブリックエネミーへの発表を完遂させる。

 

 

 「一連の騒ぎの原因は、ラグビー場に埋められた吉田さんの怨霊の仕業だったのです!」

 

 「いや、マダニが原因だそうだ」

 

 

 期待した自分がバカだった、そんな気持ちを表すような至極落ち着いたトーンで現実逃避集団に天敵(現実)を突きつける。

 

 

 「だからなんだよ!?オカ研がオカルト解き明かそうとしてんだから立派な活動報告だろーが!」

 

 「ガキの遊びじゃないんだよ!そもそも一番の問題は虎杖悠仁!お前の籍がオカ研ではなく陸上部にあり、同好会制に定める最低人員三名に達していない、ということだ!」

 

 

 そのガリ勉な見た目に反し心が広い面をサラッと晒しつつ、それでも看過出来ない事務的な理由を原因に告げる。

 

 

 「ヘェ?」

 

 

 まさか自分がソレだったとは露にも思わなかった虎杖は全力で間の抜けた声を出す。

 

 

 「虎杖〜?」

 

 「ユージ君?」

 

 「いや、俺はちゃんとオカ研ってちゃんと書いたケド…」

 

 「俺が書き換えた」

 

 

 現れたのは生徒より問題のある教師こと陸上部顧問の高木。見た目は分かりやすいゴリマッチョで、その歳に見合わず素人にも現役を思わせる身体能力をありありと見せつけるようである。

 

 

 「虎杖!全国制覇にはお前が必要だ!」

 

 

 そのために脳みその筋肉の割合が多すぎるのが玉に瑕である。

 

 

 「しつけーな、なんべんも断るって言ってんだろ!」

 

 「ダメだ!」

 

 「ダメなの!?」

 

 「だが俺も鬼ではない、俺が負けたらお前のことは諦めよう。正々堂々、陸上競技で勝負だ!」

 

 「おもしれー、やってやんよ!!」

 

 (入部届を書き換えるのは正々堂々なのだろうか?)

 

 (考えないようにしよっか…)

 

 (このヒト直接脳内に!?)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  所変わって運動場

 

 

 「ねぇ、虎杖って有名なの?」

 

 「眉唾モンだけど、SAS◯KE全クリしたとか、ミルコ・ク○コップのは生まれ変わりだとか」

 

 「死んでねぇだろミルコ」

 

 「付いたあだ名は、“西中の虎“」

 

 「ダッサ〜」

 

 「え?ダサい?自信無くすなあ僕が付けた(・・・・・)んだけど。ってあ、あの子は彼の……

 

 

 あの感じだと等級にも妥当な当たりを付けられたようだね。でも祓ってかないんだ。それよりも優先するべきことでもあるのかな?

 

 

 「「マジ?」」

 

 「マジ」

 

 

 そんな下らない話をしている彼らの横で虎杖は世界記録を優に越える記録を、巫山戯た投法でアッサリ樹立する。

 

 

 「虎ってよりゴリラじゃない?」

 

 「ピッチャー投げだったな…」

 

 「流石は、と言ったところかな」

 

 

 虎杖がフリーズした高木の横を通り過ぎてオカ研同好会のメンバーの下に帰ってくる。世界新記録の件には全く興味を示していないようだ。

 

 

 「虎杖、アンタ運動部の方が向いてるよ。無理してオカ研残らなくて良いんじゃない?」

 

 「え?いや、先輩怖いの好きなくせに俺が居ないと心霊ポット行けないじゃん」

 

 「好きだから怖いのよ」

 

 「それに、ウチ全生徒入部制じゃん?コーユーの無理だし」

 

 

 彼には自分の他に見舞いの来ない侘しい親代わりのある種元気なお爺さんがいる。お互い交わす言葉は棘ありまくりだが、そこには信頼が存在している。

 

 

 「色々あって五時までに帰りたいからさ、先輩が良いなら居させてよ。結構気に入ってんだ、オカ研の空気」

 

  「そういうことなら私らは別に…」

 

 

 口ではそんな素っ気ない事を言っているが、側からその顔を見れば嬉しいのが丸分かりの佐々木がいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  同日 同学校 心霊現象研究会部室 深夜 二十時頃

 

 

 

「さて、封印は予め弱めておいたし、彼女らでもそろそろ解けるかな?」

 

 

 他の教師が来ないように見張り役を買って出て部室の扉に寄り掛かって立っていた観音は、中にいる佐々木らに聞こえぬよう呟く。

 

 

 「よし、そいじゃ後は観音を自然に殺すだけだね」

 

 

 宿儺の封印が解けたことを感じ取った観音は、扉が吹き飛ばされるほどの衝撃を全身に浴び、佐々木らをそんな衝撃やひしゃげた扉からの怪我から守りつつ素人目に見ても死を彷彿とさせる量の血を吐き、脳がパニックを起こしている彼女らに観音の死を印象付けさせ、その上呪霊に喰われたフリをする。

 

 

 こうして杉沢第三高校の臨時教師、観音八四(やつよ)は書類上死亡した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 数分後

 

 

 バチャア!

 

 

 「ゴックン。よしよし、井口君達は行ったね。だけどありゃりゃ、離れちゃったか、しかも呪霊がいる方に行っちゃったなぁ〜」

 

 

 呪霊の腹をブチ破り、消失する前に素早く取り込んだ観音、いや渡合交はオカ研の部室から隠しておいたコートを取り出しさっさと羽織る。夏が近づいて来ているとはい、深夜は流石に肌寒いのか、羽織るだけは流石に止めちゃんと袖を通すことにしたらしい。

 

 

 「早いとこ誰か来ないと彼女ら死んじゃうぞ〜。あ、だから彼来てたのか。じゃあ大丈夫かな。今回の目的は全部上手く行きそうだね。最後にユージ君見て帰ろっと」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  更に数分後

 

 

 

 「クソッ!」

 

 

 呪霊によって目的の呪物と共に人間を二人取り込もうとしている呪霊を見てもう間に合わないと判断したのか、伏黒恵はそう叫ぶことしか出来なかった。

 

 

 その時、

 

 

 カシャアァァァン!!

 

 

 校舎の四階の窓を蹴り破った者が状況を変えた。

 

 

 「虎杖⁉︎」

 

 

 常人離れした身体能力を持つ一般人モドキ虎杖悠仁が乱入しオカ研の二人とついでに呪物を呪霊から剥がした。その隙に伏黒が呪霊を祓い、彼らはこの場での"最悪"を切り抜けた。

 

 

 

 

 

 

 

 そんな一瞬の命のやり取りを、近くの教室に付いた小窓から眺めていた交は虎杖の呪術師としての才能を見出す。

 

 

 

 良かった良かった。ちゃんとイカれてた(・・・・・)。異形とはいえ生き物の形をした呪い(モノ)を、自分を殺してくる呪い(モノ)を、一切の躊躇なく殺りに行ける。アノ子みたいに昔から呪いに触れてきたわけじゃない。普通の高校生活を送っていた男の子がだ。才能があってもこの嫌悪と恐怖に打ち勝てず挫折した呪術師を、僕だって何人も見てきた。

 

 

 やっぱり聞き出したいもんだね、夏油には。

 

 

 

 

 僕がそうこう考えていると、白衣のポケットに入れられていた呪霊が戻っていった感触を手の中で覚える。

 

 

 「っと、そろそろシないとね」

 

 

 僕は合図を受け取り、校庭で待機させていた推定吉田さんの二級の呪霊を上から出現させ、高専生の彼を外へ吹っ飛ばさせる。頭から出血しているその子は上手くその聡明な頭が回らないようで、術式もまともに発動もできないようだ。

 

 すぐさまユージ君が飛び出して呪霊(吉田)にダメージの入らない馬鹿力でぶん殴って怯ませる。そのまま戦闘しているが、呪力の籠らない攻撃じゃ呪いを祓うことは出来ないんだ、哀しいよね〜。

 

 

 

 今回の臨時教師作戦(命名者:交)はここまで。後は…

 

 

 

 交は呪霊を虎杖に向かわせる。既に作戦を終わらせてくれた虎杖に。

 

 

 

 

 受肉したね。そろそろ悟ンが来ちゃうらしいし、僕はそろそろお暇させてもらおっかな。

 

 

 

 

 交は呪霊が壊した校舎から呪霊が()によって祓われたのを確認し、現呪術界最強の男の襲来を免れるため、僅か一月ほど在籍していた学校を去る。

 

 

 

 

 オカ研が部活として認められるまで居ようかなとも思ったけどこればっかりは仕方ないね。精々これから楽しく生きなよ、佐々木ちゃん、井口君。若人から青春を取り上げるのは何人たりとも許されないらしいからさ。

 

 

 

 

 

 





 どうでしたか?
 続きはまだ完成し切っておりませんがある程度出来てきてるのでそのウチ…。
 感想、全部見て返信しますのでジャカジャカ罵詈雑言でもいいので好き放題書きに来て下さいね〜。

 それでは、また

禁断の質問!今んとここの小説、オモロイ?

  • オモロイ
  • オモンナイ
  • シーラネ
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