皆、蛇狐烏だよ!
皆様、誠に有難う御座います…!遂にUAが一万、お気に入り登録者様が百名を超えました!!
ゆかりちゃんやきりたんが私奴の小説を読み上げて下さるようになったのでございますよ!!でも中々上手いこと「術式」等をマトモに読んでくれないので、解決法を知ってる方は教えて下さい。
あと、今回は真人視点がメインな感じなのでセリフの八割は原作とそこまで変わっておりません。だからといって読み飛ばされますると後々?となる展開になる可能性が大いに有るのでご注意をば。
それでは本編ン〜〜どぞ
某日月曜 午前八時頃
「真人、映画行ってきてくれない?」
「どうしたのさ、急に」
漏瑚が五条に瀕死にさせられた日から一月後、交がヒラヒラと小さな長方形の紙を揺らしながら真人に話しかける。用件の、映画鑑賞代行から察するに入場券の類であろう。
「実はさっき『ミミズ人間3』見に行こうと思って前売り券買ったはいいんだけど、ちょうどその時間用事有ったこと思い出してさ。折角買ったしまた払うの嫌だからさ」
「呪いの俺に入場券は要らないよ?」
「予約にはなってるから万が一満員でも座って見られるじゃん」
真人は交が、自身が人間に限り無く近い容姿をしている為に呪いではなく人と勘違いしてその入場券を差し出そうとしているのでは無いかと疑ったが、そうではないらしく、保険として効果を発揮する可能性があるという説明の為取り出したようだ。
真人はその説明に納得したものの、新たな疑問が生まれたようで質問を続ける。
「そんなに面白いの、それ」
「多分そんなに」
「じゃなんで買ったのさ…」
「2は良かったんだよ2は」
「ま、人間がどんなモノを見てるのかちょっと気になるし行ってこようかな」
「ナイス真人!」
「因みにソレいつ何処でやるの?」
「今日の一時間後、神奈川県川崎市のキネマシネマで」
「それもっと早く言ってくんない!?」
真人は交から入場券を受け取り読んでいた妖怪図鑑の栞にして閉じ、早速映画館に向け陀艮の領域を出た。
一時間後、某映画館
で来てみたは良いけど、交の言う通りつまんないな〜。あの三人五月蝿いし。さては交、直前になって観る気失せてオレに押し付けたな?ったく、憂さ晴らしでもしようかな。ここなら人も全然居ないしすぐ呪術師が来ることもないでしょ。
真人は「だーれーにーしーよーかーなー」などと呟きながら目の前の学生三人に順番に指を差しながら標的を決めようとしていた。
そして最後に携帯をマナーモードにしていない学生を指し、呪いらしい悪巧みと気味の悪い笑顔でついでにと軽いノリで対象を三人に増やした。
「君達、マナーは守ろうね」
真人はそう話しかけるように囁くと自身の術式、無為転変で三人を異形の死体へと変貌させる。
その後真人はトイレで席を離れていた者と従業員、合わせて二人をを改造して態と残穢を残して屋上に配置し、最近彼が入り浸っている下水道に帰ろうと映画館近くの裏路地まで移動した所で、声をかけられる。
「あの、映画館の……アナタがやったんですか?」
「へぇ君、俺が見えるんだ」
真人が振り返ってみると、そこに立っていたのは高校生くらいで、顔の右半分が長い前髪に隠れてほとんど見えない気弱そうな少年だった。
そんな少年が何のために自身に声をかけたのか、気になった真人は品定めでもするように問いかける。
「やったのが俺ならどうする?責める?彼らは君にとって特別だった?」
「僕にも同じことが出来ますか?」
その予想の斜め上の答えに
真人は中々高い所にあるハンモックに寝そべり、栞を挟んでいたページから図鑑を開いて栞だった入場券を下水に捨てると順平に語りかけ始める。
「『特級仮想怨霊』そう呼ばれる呪霊がいる。呪霊は人間から漏出した呪力の集合体。実在していなくとも共通認識のある畏怖のイメージは強力な呪いとなって顕現しやすい」
「共通認識のある畏怖のイメージ…有名な妖怪や怪談ってことですか?」
「そっ。トイレの花子さんや九尾の妖狐とか色々。呪術師はそれらを特級仮想怨霊として登録し警戒している。正体不明の強力な呪いも取り敢えず仮想怨霊としてカテゴライズする辺りそれしか見えてないって感じだよね」
でも、と真人は言葉を続ける。
「人々が普段常に恐れているのはそんなお伽話じゃないだろう?」
「………天災とか?」
「君との会話はストレスが無くて助かるよ」
「いや…そんな…」
順平はあまり褒められたことがここ最近無かったこともあり、子供の頃ように照れてしまう。真人に一切気にした様子はないが。
「大地を、森を、海を、人々は恐れ続けてきた。それらに向けられた呪力は大き過ぎるが故に形を得る前に知恵をつけ、今まで息を潜め続けていたんだ。皆誇らしい俺の仲間さ」
漏瑚、花御、陀艮を思い浮かべながら真人は順平にさりげなく自慢する。
「真人さんはなんの呪いなんですか?」
「人間。俺は人が人を憎み恐れた腹から産まれた呪いだよ」
「『好きの反対は無関心』なんて初めに言った人はちゃんと地獄に落ちたでしょうか。悪意を持って人と関わることが関わらないより正しいなんてあり得ない。『好きの反対は嫌い』です。日本人って好きですよね。
「皆言葉遊びが好きなのさ。何故なら人間は、言い訳をしないと生きていけないからね」
順平は妙な呻き声のような音がする暗がりに視線を向けると、そこにはブヨブヨに膨れ上がった一体の異形が居た。
「これは?」
「一人の人間をどこまで大きくできるのかの実験。逆にそっちはどこまで小さくできるのか試してみた」
「!これが…人間?」
順平は先程真人に手渡されたモノを見てその正体を告げれられ驚きを隠せない。
「順平は死体に慣れてるの?」
「……どうでしょう。それが僕の母親だったら取り乱し、真人さんを憎んでいたかもしれません。でも僕は人間の醜悪さを知っています。だから他人に何も期待してないし、他人の死に何も思う所はありません」
順平は現在進行形で虐めを受けている。言葉で彼らに楯突くガッツはあるが、それも数の暴力に鎮められて終わってしまう。担任はまともに順平の相手はせず、優しい彼はたった一人の肉親である母親に少しでも心配を掛けまいと相談できずにいる。
故にその心にストレスは溜まり続ける一方であり、許容量を越えた苦しみは彼を一つの結論に辿り着かせた。
「『無関心』こそ人間の行き着くべき美徳です」
「そんな君が復讐ね」
「矛盾してるって言いたいんですか?」
「順平は、人に『心』があると思う?」
順平は思わず鳩が豆鉄砲を喰らったような顔を晒す。今まで微塵も疑った事が無いどころか、散々親や教師なんかに教えられてきたなのだから無理もないが。
「ないん……ですか?」
「無いよ」
若干食い気味に真人は答える。
「『魂』はある。でもそれは『心』じゃない」
「じゃあっ、僕のこの…!」
「俺はこの世界で唯一魂の構造を理解してる。それに触れることで生物の形を変えているからね」
喜怒哀楽は全て魂の代謝によるものであり、心と呼ぶにはあまりにも機械的であると、真人は語る。
「人は目に見えないモノを特別に考え過ぎる。見える俺にとっては魂は肉体と同じで何も特別じゃない。ただそこにあるだけだ。分かる?命に価値や重さなんて無いんだよ。天地にとっての水のように命もただ廻るだけだ。それは俺も君も同じ。無意味で無価値。だからこそ何をしてもいい。どう生きようと自由なんだ。『無関心』という理想に囚われてはいけないよ。生き様に一貫性なんて必要無い。お腹が減ったらご飯を食べる様に、憎いなら殺せばいい」
俺は順平の全てを肯定するよ
真人はそう言葉を締める。その言葉が順平にどんな影響を及ぼすのかも知りながら。
十時半頃
「ここが順平君のウチか。真人に言われて下見に来たけど態々僕が出すまでもないねこれは。そういや夏油が指、高専に回収させたいって言ってたしちょうどいいか」
交はポケットからスマホを取り出し先程名を挙げた者に電話をかける。
十一時頃
「ほんでここが里桜高校ね。この辺りに来るのは久し振りだな〜。ん〜真人の話だと順平君を虐めてた奴が居るみたいだけど、あの子らかな?だとしたらお行儀よく学校に顔出してんのかな〜?いやでもああいう奴ほど外面は良いよね」
交は明日復讐劇が上演される舞台となる順平が通っていた高校の校門の前で一人呟く。
「夏油からは真人の成長には手を出すなって言われてるし、僕出来ることほぼ無いよね〜。どうしてやろっかな?」
順平君か。真人が使えると思ったんだ、僕も一回ぐらいは会って見たいなぁ。
悪意は少しずつ、確かに歩みを続ける。
午後五時半頃
「出てくるならさっさとしてください。
・異形
・手遅れ
とはいえ、人を殺めるのは気分が悪い」
「いやぁ良かった良かった。五条悟が来ても困るけど、あんまり弱いと実験にならないからさ」
「残業は嫌いなので手早く済ませましょう」
映画館での事件の翌日、その真相を追う五条悟の高専時代の後輩であり、脱サラ一級術師の七海建人と、真人は下水道にて相対していた。
イカがっしたか?あっしのは。
いつもに比べると文章量自体も少ないので余計に二次創作感が薄れております。(正直ここはあまり改変が思いつかなかったというのもありますが)
しかし次回か次々回以降はまた少し前くらいまでの改変度合いになる予定ですのでどうかお慈悲を(泣)
あと前回ぐらいに言い忘れていたんですが、誤字報告を下さった方、有難う御座います。初めて貰ったものであの機能の勉強になりました。
え〜いつもの事ながら、感想、評価、誤字報告は大変励みになりますのでどうかよろしくお願い致します。
それでは、また
禁断の質問!今んとここの小説、オモロイ?
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オモロイ
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オモンナイ
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シーラネ
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その他