呪霊操術はチート!異論は認めん!   作:蛇狐烏

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 私はそう欲張りなライター!!(蛇狐烏)です。
 この一週間で貯めてたジャンプを一気読みして中々脳がヤラれてる中書いたので、後から書き足しとかしちゃうかもしれません。
 先週のアニメも良かったし、マジ高まる〜!

 それでは、どうぞ


有為転変 ②

 

 

 七海建人との戦闘終了から数分後

 

 

 

 

 十劃呪法の拡張術式である"瓦落瓦落"によって大量の呪力を伴った瓦礫に肉体をすり潰された真人であったが、自身の魂の形を保って生き延び、ミミズのような姿となって瓦礫の山から脱出してきた。

 

 そして今回の戦闘から、肉体的な死は殆ど意味を為さない事、自身の魂への術式使用に対するリスクが無い事を真人は学習したようで、それを夏油に嬉々として話す。

 

 初めての戦闘実験だったからか、今回はまだ守りに入っていた真人は、次回ではもっと試行錯誤を重ねてみると意気込みを語る。

 

 

 「はいこれ服」

 

 「サンキュー交」

 

 「相手の呪術師は?」

 

 「どうかな。一度退くと言っていたけど瓦礫の下かも」

 

 (こんなところであの子は死なないさ。アイツ(・・・)が唯一取った弟子だもの)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 翌日 里桜高校

 

 

 

 「闇より出て闇より黒くその穢れを禊ぎ祓え」

 

 

 真人は空から夜が零れ落ちる光景を見て、帳を降ろすことが出来たことを確認し軽く感嘆する。夏油が帳を張れなかったことに謝りつつ帳の効果を尋ねる。真人はそれに、呪力の弱い人間は内からは出られず外からは入れる物にしたと返答する。

 

 

 「住宅地での事前告知の無い帳。直ぐに窓が通報するだろう。君の考えている絵図が描けると良いね」

 

 「大丈夫じゃない?順平君がユージ君引き当てた時点で流れは出来てるし」

 

 「そうそう。後は順平ぶつけて虎杖悠仁に宿儺優位の縛りを科すだけさ」

 

 「漏瑚もキミくらい冷静だと助かるんだけどな」

 

 「アレはあれで素直で可愛いじゃん?ねー真人」

 

 「前から思ってたけど、交との会話は共感性が高くて楽しいよ」

 

 「本当に仲良いね。じゃ、私はお暇させてもらうよ」

 

 「夏油も見てけば良いのに。きっと楽しいよ。愚かなガキが死ぬところは」

 

 「そーゆーのは間に合ってるんでね」

 

 

 

 

 

 「「行ったね」」

 

 

 夏油が高専に発見されるのを恐れ里桜高校から離れたのを確認すると、交は自身の隣に少年院で取り込んだ特級呪霊を召喚する。

 

 

 「領域展開、お願いね虫クン」

 

 

 呼び出された呪霊は校舎に入り込んで、校舎をを外殻とする少年院で展開した物とほぼ同じ未完成の生得領域を展開する。

 

 

 「よっし。それじゃあ僕は待機しとくね」

 

 「楽しみだなー」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 現在、里桜高校では全校集会が体育館にて行われており、教室には人っこ一人居ない。その為不審者二人は堂々と教室を独占することができた。

 

 

 「真人〜聞こえてる〜?」

 

 「聞こえてるよ交〜」

 

 「よし、じゃあ順平君の好きな所で山手線ゲーム!パンパンバーカ!」

 

 「パンパンアーホ!」

 

 

 何故か二人は交が持ち込んだ糸電話を使いながら山手線ゲームを始めた。暇なのである。

 

 今回の作戦の第一フェーズである順平と虎杖の戦闘はついさっき始まったばかり、真人らが出るのは第二ラウンドからなのだ。故に、暇なのである。

 

 無論順平達の事を完全放置している訳ではない。交が偵察に出させたとある呪霊と生得領域を展開させている特級呪霊によって位置と戦況は常時把握され二人に共有されている。満を持して登場する機会を伺っている二人の退屈は、交の機転によって訪れる事はなかった。

 

 

 「パンパン術師!」

 

 「パンパンマザコン!」

 

 「パンパン大当たり!」

 

 「パンパンえーさ!」

 

 

 彼らの順平尊厳破壊ゲームが盛り上がって来たところで順平が虎杖によって殴り飛ばされ窓を割った音が校舎内に鳴り響く。その音を窓際で遊んでいた二人は同時に顔を愉快げに歪めた。

 

 

 

 

 「初めましてだね、宿儺の器」

 

 

 そう語りかけながら階段から降りてきた真人は順平の制止の声を無視し虎杖を拘束する。

 

 

 「さぁ、ROUND2だ」

 

 

 無惨にも無為転変によってみるみる、ゆっくりと、虎杖に絶望を与え理解させ、実感させながらその姿を異形に変えられた順平が、無抵抗の虎杖の顔を殴る。

 

 

 「真人〜やってんねぇ。あ、しくよろ器クン♪」

 

 「交〜それ死語でしょ」

 

 「うそん!?」

 

 

 真人とは対照的に下の階から上がって来た交は、さっきまで遊んでいた糸電話の糸を小さく纏めながら真人が描いた混沌の絵図の中に入り込んでいく。

 

 

 「誰だアンタ?いやっなぁ、治せるか!?アンタは順平治せるか!?」

 

 

 虎杖は腕と頭をクラッチして順平からの腹へのパンチを耐えながら微かな希望を抱き、今この場で初めて出会う(・・・・・・)交と呼ばれた人物に順平の治療をダメ元で頼んでみた。しかし、

 

 

 「ダーメ♪」

 

 「なんで!?」

 

 「確かに僕ならその子を治すことは出来なくない事は無い。だけどもだけど、敢えて断るよ」

 

 「はぁ!?何だよ"敢えて"って!治せんだろ!?じゃあ!!」

 

 「ダメったらダーメ。でもでも治すと言ったらぁ、君にとぉ〜〜〜っても"近い"人ならワンチャン聞いてくれるかも?」

 

 

 虎杖は走馬灯のように駆け巡る十六年間の記憶を辿り、交の言う近い人が、最低最悪な命の恩人である宿儺だと気づき、真人が望むような縛りを持ち掛け頼んでみるもるが、宿儺も敢えて断った。

 

 

 「惨めだなぁ!!この上なく惨めだぞ!小僧!!」

 

 

 (やっぱり宿儺はイジワルだな〜w)

 「プッ」

 

 (これはこれで……)

 「クッ」

 

 

 

「「「アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!」」」

 

 

 呪いの王、人の呪い、呪いの友が、たった一人の人間も満足に救えなかった少年を、頼りたくもない宿儺(相手)を頼り、矜持も未来をもかなぐり捨てて縋り、その上で断られた少年を、惨めであると腹の奥底から嘲笑する者達。

 

 この響き渡る不快な嗤い声の中、少年は恐らく人生で初めて明確に、殺意(ソレ)を意識した。

 

 

 「折角の機会だ。君も聴いてみる?お爺さんの時は聴かなかったでしょ。人が死んだいく正にその瞬間の音をさ」

 

 

 交は依然その場を動けない虎杖に無防備にも近づき、纏めたばかりの糸を解き、紙コップの片方を虎杖の耳に、片や順平の心臓辺りに置いて虎杖に更なる地獄を味合わせる。

 

 

 「あっもう死んだ?ちょっと乱暴に形変えたからね。こんなもんかな…ッ!」

 

 

 虎杖が交を無視して真人の顔面にストレートに逕庭拳を放ち、真人を階段の踊り場まで吹っ飛ばす。

 

 

 

 (変わった打撃だ…面白い!しかもこれは……)

 「お前も知覚しているのか、魂の輪郭を!」

 

 

 

 虎杖は器。常に肉体の中に自分以外の魂が在る状態なんだ、コイツも。

 彼の話を聞いた時からずっと懸念していた。そして的中してしまった。

 

 虎杖悠仁は、なかなかどうして、天敵!!

 

 

 「ブッ殺してやる

 

 「祓うの間違いだろ、呪術師」

 

 「それじゃあ後はお若い二人に譲ろうかな。じゃあね〜」

 

 

 虎杖悠仁の殺意の波動を感じた交は用事は無いと言わんばかりにヒラヒラと手を振ってその場を後にしようとするが、虎杖がそれを許すはずがない。

 

 

 「逃すと思ってんのか?」

 

 「倒れてる生徒達は野放しなんだよ?」

 

 「ッ!!オマエ!!!」

 

 「お前の相手は俺だよ!虎杖!!」

 

 

 交に向けて逕庭拳を打とうとしたところで真人が横から足の裏を針山に変え飛び蹴りを放つと、虎杖はそれを避けつつガラ空きな腹に拳をブチ込む。

 

 真人は拳の勢いを殺しつつ階段の壁を翼で補助しつつ三角跳びで蹴り上がり逃走する。逃すわけにはいかない虎杖は舌打ちをして仕方なく交を放置し真人を追うため階段を駆け上がる。

 

 

 「次会ったらテメェもブッ殺す」

 

 「出来るかな、君に。まいいやそろそろナナミンも到着してくるでしょ」

 

 

 交は虎杖が追跡したのを見届けると体育館に向かう_________フリをした。

 

 

 「彼らに興味ないんだよね〜僕。順平君の毒の効果も見てみたりはしたかったケド、別に今すぐじゃなくてもいいでしょ。騙されててくれればちょっとは動きやすいかもだしね」

 

 

 そんないつも通りの独り言を目の前で伏している順平を見下ろす交。今回真人に付いて来た要因たる彼に、交は頭にポンポンと手を置きながらその口を開けさせる。

 

 

 「そいじゃあ運ぶの頼んだよ〜」

 

 

 その言葉に反応し、何体かの呪霊が順平を持ち上げる。そして先程虎杖が破った窓から外へ出て、器用に足踏みを揃えて建物の上を飛び移りながら高校を去っていく。交は帳に弾かれなかったかを確認した後。上で真人が切り裂いて開いた壁から二人の戦闘を顔だけ出して伺う。

 

 

 「結構痛そーな穴幾つか空いてんのによく動けるな〜。こりゃちょっち予想外だね。今後のあれこれ見直さないとかな〜」

 

 

 交が二人の戦闘を観察していると虎杖が真人に背後を取られ、棘棍棒状に変化した腕を振り下ろされそうな所で七海が助太刀に入った。

 

 そこからの戦闘では初の共闘にも関わらず互いが互いの攻撃後の僅かな隙を埋めるようにスイッチしあい、無為転変の使用前に生まれる呪力のタメすら許さない怒涛の連撃により、真人の命もかくやといったところで真人は呪術戦の極地に辿り着いた。

 

 

 「領域展開 自閉円頓裹

 

 

 真人が口の中にニ対の小さな腕を造り出しその手で掌印を結ぶ。そうして領域展開最大の隙を実質的に封じ七海を領域に引きずり込んだ。

 

 

 

 おぉ、真人、ここまで来たかぁ。そっかぁ。良いよ、それで良い。それでこそ僕が見込んだ(ヤツ)だ。夏油的にも真人的にも僕的にもイイよ。win win winだね〜。でも多分今回は逃げることになるだろうし、手助けしようかな流石に。

 

 

 僕は真人の領域をユージ君が外から破り中へ入った所で虫クンの領域を解かせる。そして僕の目の前に立たせ正中線に沿って手刀を一閃。焼きそばパンの如く臓物と血が溢れるなか、その中に入っていく。僕が虫クンを着ぐるみのように手足を入れて身体を治癒させ虫クンに成りきった。

 

 

 外では既に真人の領域は破壊されていた。恐らくは宿儺の魂に触れさせられてしまったんだろうね。真人についた切り傷を術式で直せてない。とはいえ宿儺の魂を変えられないとは、宿儺マジでどうなってんだろ?あーコワ。

 

 

 

 交が特級呪霊の眼球を通して外界を確認する。真人は風船のように膨れ上がり、それを囮として学校の排水溝に逃げていく。七海が素早く叩きに行ったが真人は逃亡を成功させた後だった。

 

 七海は逃すまいとすぐさま猪野に連絡を取り自身も捜索しようと虎杖に声を掛けようとしたが、疲労か出血か虎杖は意識を殆ど手放し地面に倒れ込んでいた。

 

 

 虎杖を優先し伊地知に迎えを頼もうとしたその時、虎杖が何やら聞き取れないほど小さな声と共に指を指す。七海はその真意を確かめるべく虎杖の口元に耳を近づけながら指差した方向を見ようとした。だが七海は"ソレ"の正体を知る前に迎撃(・・)を試みた。|ソレ自体はなんてことはなかった。ただの呪力弾。七海は咄嗟に術式を用いて切断。見事に虎杖と自分を守りきった。が、呪力弾の主を見て自身の生存を諦めた。

 

 特級。実力自体はおそらく七海が単独でも祓うことに問題はないであろう最底辺。だが今回は余りにも状況が悪過ぎた。

 一刻も早く家入、最低でも近くの病院に送り届けたい瀕死の虎杖と、捜索初日に負った傷と今日、朝対峙した改造人間達との戦闘での疲労と先の戦いで使用した呪力。七海にこれ以上の戦闘は不可能に近かった。

 

 とはいえ現在逃亡中の真人を祓える余力は在る。それを使いせめて虎杖だけでもと鉈を握りしめたが、呪霊は未だ攻撃を再開しない。ただこちらを気色悪く眺めて笑うだけ。元より呪霊の考えなど人のようにまでは理解出来ないが、その本能は呪術を知る者ならば誰でも知っている。

 

 『呪いたい』。その感情に逆らえる呪霊は居ないと言っていい。だからこそ何も仕掛けてこないこの特級は七海にとって不気味であった。

 

 

 今のうちに伊地知を呼ぼうと呪霊を刺激しないようゆっくりとスマホに手を伸ばした時、校門の方でキキィーーー!!と、高い音が鳴った。どうやらブレーキ音のようだ。中々のスピードを出していたようで、殆ど帳の外の情報は中には入って来ないのだが、それを突き破るように七海の鼓膜に空気の振動は伝わった。

 

 

 「七海さん!!」

 

 「伊地知君!虎杖君をお願いします!!私はコイツを…ッ!!!」

 

 

 伊地知に向かって虎杖を投げ飛ばした七海は特級を一太刀で卸す為、残った呪力を鉈に乗せて斬りかかろうと視線を特級に戻すと、七海が視線を外した隙にチャージした呪力弾を伊地知が乗って来た車に向けていた。

 

 逃がさない。その意図を察した七海は投げた虎杖よりも速く跳躍し、放たれた呪力弾を全力で迎え撃った。

 

 

 七海の鉈が呪力弾に触れた瞬間、呪力弾は爆発を起こし七海はあまりの衝撃で鉈を手から離してしまう。

 

 

 万事休す。七海は鉈を取りに行くのは諦め、徒手空拳にて時間稼ぎをしようと体勢を戻した時には既に呪霊は消えていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「安静にしてろと言われたでしょう虎杖君」

 

 

 同日の夜、二人の術師は改造されてしまった被害者らが安置された高専内部のとある場所に訪れていた。

 

 彼らの遺体は家族の元に返すことは出来ない。そもそも誰か分からないという問題もあるが、返せた所でその殆どが人とは違いすぎる者ばかり。火葬しても変形してしまった遺骨を見せる訳にはいかないのだ。遺族の為にも呪術界としても。

 

 

 「意識あやふやだったんだけどさ。今日、最後に居たのって」

 

 「えぇ。恐らく君達一年生が少年院で見た呪霊と同じモノでしょう」

 

 「なんで居たのかな」

 

 「分かりません。しかしその呪霊、恵君の報告ではあそこで祓われたハズなのでしょう。現場で見た者より詳しい事情を把握する事は私には難しい。考えたって結論に辿り着く可能性が無いのならそれは無駄です。私はこれ以上考えようとは思っていません」

 

 「でもさ、もしアイツが、真人が同じように復活しちゃったらさ、終わらないよね」

 

 「死者の復活はあり得ません。私はつい最近それを告げて来たばかりです。ですが一つだけ可能性があります」

 

 「何その可能性って?」

 

 

 虎杖は七海の『可能性』という言葉に敏感に反応したが、七海の態度は依然暗いまま。とても希望のある話ではないようだ。

 

 

 「残念ながら虎杖君の願うような話ではありません。これは呪霊に限った話になるのですが、"呪霊操術"。あの術式であれば可能です」

 

 「呪霊操術?何それ」

 

 「簡単に言うと呪霊を取り込み使役できます。聞けば恵君も少年院の呪霊が祓われたかどうかは直接見ていないのでしょう?であれば可能性はゼロではありません」

 

 「そっか…」

 

 「ですが、だとすればとても厄介です。少年院の時と同じく、今回のように順平君のご遺体が消えてしまう(・・・・・・・・・・・・・・・)事もあるでしょうからね」

 

 「俺達だけでも弔ってやんなきゃ、だよな」

 

 「はい。残酷な事を言いますが、我々はこれからもこんな地獄を目にしていきます。それでもその度、超えて行かなくてはなりません。心が折れてしまうようなことが再び訪れるかもしれません。ですが、これだけは忘れないでいてください。今日君がいなければ私が死んでいたように、君を必要とする人がこれから大勢現れる。虎杖君はもう呪術師なんですから」

 

 

 

 今宵、一人の若き呪術師が誕生した。とても優しく、とても儚い呪術師が。

 

 

 

 

 





 どうでしたでしょうか?
 いやー最近構想を練れば練る程思うんですよね。「これってイカれてんのかな」って。そう思うといつまでも文章に手が…って殴らんで殴らんで〜!言い訳ごめんなさいってば〜!
 
 そ、それでは感想や評価などお願いし、やす…バタッ

 それでは、また

禁断の質問!今んとここの小説、オモロイ?

  • オモロイ
  • オモンナイ
  • シーラネ
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